MATECH (マテック) はどこの国のメーカー?京都発、薄型・高機能ガジェットの人気の秘密を徹底解説

MATECH (マテック) はどこの国のメーカー?京都発、薄型・高機能ガジェットの人気の秘密を徹底解説

充電器やモバイルバッテリーを選ぶ際に、AnkerやCIOといったメーカーを検討される方も多いでしょう。しかし、日本には、薄型・小型化を極めた革新的な製品で注目を集める「MATECH (マテック)」というブランドがあるのをご存知でしょうか。

この記事では、MATECHがどのような企業なのか、何で有名なブランドなのかを解説します。また、類似メーカーであるAnkerやCIOと比較し、それぞれの特徴を深掘りします。さらに、MATECHのおすすめ製品も厳選してご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

MATECH株式会社とは?どこの国のメーカー?

京都

MATECHは、京都府京都市下京区に本社を置くテクノロジー企業です。2016年に設立され、家電機器のデザイン、開発、販売を手掛けています。当初はAmazon.co.jpを販路としてスタートアップした京都のベンチャー企業であり、代表は京都に在住しながら多国籍の人材を集め、クリエイティブな製品作りを行っています。

MATECHは、モバイルバッテリーなどの充電機器の企画・開発・販売に力を入れています。製品の企画開発のみを行い、製造は台湾や深センなどの企業に委託するファブレス企業という事業形態を取っています。オンラインを主軸としながらも、ヨドバシカメラや東急ハンズ、ロフトなどのオフライン店舗にも販売チャネルを広げています。

MATECHという社名は、創業者である松本氏の「松本テクノロジー」を省略して作られたもので、「クリエイティブなプロダクトを目指す」という理念が込められています。同社は、PSE、UN38.3、WPC、Qi、ISO9001、Qualcomm Quick Charge、MFiといった国際的な認証を取得しており、製品の品質と安全性が保証されています。

MATECHは、ハイエンドのモバイルバッテリーや充電器を中心に販売しており、特に窒化ガリウム(GaN)技術を用いたUSB Power Deliveryなどの急速充電器の開発にも取り組んでいます。

MATECHとAnker・CIOを比較!

充電関連製品で人気を博すAnkerとCIOは、MATECHと同様に多くの優れた製品を提供しています。それぞれのメーカーには異なる強みがあり、ユーザーのニーズに応じて最適な選択肢が変わってきます。

Anker (アンカー) の特徴

Ankerは、2011年に設立された中国企業の日本法人として2013年1月に設立されました。日本で約10年の販売実績を持つ「世界No.1モバイル充電ブランド」を自称しており、その信頼性と安心感が大きな特徴です。

Anker製の充電器(GaNPrimeモデル)は、充電中に常に温度を計測・制御し高温になりにくい設計になっています。また、1台でスマートフォンからPCまで充電が可能で、超高出力・GaN搭載により小型化を実現し、100W以上の出力にも対応しています。製品保証期間は18ヶ月から30ヶ月と長く、メールやチャットによる充実したサポート体制があり、故障時には交換や返金に対応しています。

Ankerのモバイルバッテリーには、Active Shieldという安全システムが搭載されており、常に温度を管理することで発熱を防ぐ工夫がされています。実際の温度テストでも比較的低い温度を示し、充電効率も高いことが評価されています。

CIO (シーアイオー) の特徴

CIOは、2017年1月に設立された日本の大阪府に本社を置く企業です。NovaIntelligenceを搭載し、ポートによる縛りがなく自動で電力を振り分けてくれるため、複数のポートがあるタイプの場合、どちらにUSBケーブルを挿しても充電が可能です。Ankerとは異なりノートPC用のポートが固定されていない点が特徴です。また、発熱を抑える設計で、スマートフォンやPCの充電に対応し、超高出力・GaN搭載による小型化と100W対応も実現しています。

CIO製品は、その圧倒的なデザイン性の高さが評価されており、特にアルミニウム筐体によるヒートシンク効果や、滑らかなR処理が特徴的です。Qi2対応のワイヤレス充電器では、LEDが紫色に光ることで充電状況が分かりやすくなっています。価格も比較的安価なモデルが多く、コストパフォーマンスを重視するユーザーにおすすめです。

ただし、保証期間が1年とAnkerより短く、一部ユーザーからは発熱に関するネガティブな意見も寄せられています。

MATECH (マテック) の特徴

MATECHは、極限までの薄さや小型化を追求している点が大きな特徴です。特にワイヤレス充電対応のモバイルバッテリーでは、世界最薄記録を更新し続けています。

MATECH製品は、高品質な素材を用いたスタイリッシュなデザインが多く、AnkerやCIOと比較しても、薄さや携帯性を最優先するユーザーに最適な選択肢となります。また、MagSafe対応のモバイルバッテリーにApple Watch充電機能やスタンド機能を統合するなど、革新的な多機能製品も展開しています。

Ankerが全体の信頼性と充実したサポート、CIOがデザインとコストパフォーマンスに強みを持つ一方で、MATECHは「薄さ」「軽さ」「ユニークな機能」において独自路線を追求していると言えます。サポート面でも、迅速な対応が報告されており、安心して利用できるブランドです。

以下の表で、3社の一般的な特徴をまとめます。

 

項目 MATECH (マテック) Anker (アンカー) CIO (シーアイオー)
設立国 日本 (京都) 中国 (日本法人は京都) 日本 (大阪)
設立年 2016年 日本法人は2013年 2017年
強み 薄型・小型化、多機能性、革新的なデザイン 高い信頼性、充実したサポート、安全機能、幅広い製品ラインナップ 優れたデザイン性 (アルミ筐体)、コストパフォーマンス
保証期間 延長保証サービスあり 18~30ヶ月 1年
製品例 MagOnシリーズ、Sonichargeシリーズ、PowerFusion PowerCoreシリーズ、Nanoシリーズ、Primeシリーズ SMARTCOBYシリーズ、NovaPortシリーズ
発熱傾向 アルミニウムボディで放熱性あり 温度制御システム搭載、発熱抑制に強み 一部で発熱報告あり、放熱性を謳う製品も
充電効率 (Qi2) 良好 (iPhone 16 Pro Maxで15.3W) 最も良好 (iPhone 16 Pro Maxで15.3W) 良好 (iPhone 16 Pro Maxで13.2W)

 

MATECHのおすすめ製品

MATECHは、その革新性と携帯性に優れた製品で、多くのユーザーから支持を得ています。ここでは、特におすすめの製品をいくつかご紹介します。

充電器 (ACアダプター)

Sonicharge Ultra Blade 70W

ミントタブレットのような超スリムデザインが特徴の70W USB-C充電器です。厚さわずか1.3cm、重さ約80gと同クラスで最軽量級。USB-Cポートを2つ搭載し、MacBook ProなどのノートPCも急速充電が可能です。コンセントに挿しても出っ張らず、カフェや新幹線など狭い場所でもストレスなく使えます。

MATECH MagOn Ultra Blade
created by Rinker

Sonicharge 100W Pro X

MATECH Sonicharge 100W Pro X

(出典:PR TIMES

USB-Cポート3つとUSB-Aポート1つを備えた4ポート充電器で、合計最大100W出力に対応。ノートPC、スマートフォン、タブレット、イヤホンまでこれ1台で賄えます。コンパクトで、多くのデバイスを効率よく充電したい場合に最適です。

MATECH Sonicharge 100W Pro X
created by Rinker

Sonicharge 140W Pro X

MATECH Sonicharge 140W Pro X

(出典:PR TIMES

最大140Wの超高出力に対応した4ポート充電器。16インチMacBook Proのような大型ノートPCや超大容量モバイルバッテリーも急速充電が可能です。重量も約194gと軽量で、高出力とポート数を両立したいヘビーユーザーにおすすめです。

MATECH Sonicharge 140W Pro X
created by Rinker

モバイルバッテリー

PowerFusion 5000 45W

PowerFusion 5000 45W

(出典:PR TIMES

コンセントプラグとUSB-Cケーブルが本体に内蔵されたハイブリッドタイプのモバイルバッテリーです。コンセントに挿せば最大45W出力の充電器として、単体では最大22.5Wのモバイルバッテリーとして機能します。MacBook AirクラスのノートPCまで対応し、これ1台で充電器とモバイルバッテリーの両方を兼ねるため、荷物を減らしたい方に最適です。バッテリー残量はパーセント表示で確認できます。

MATECH PowerFusion
created by Rinker

MagOn Watch Slim 5000

MagOn Watch Slim 5000

(出典:PR TIMES

iPhone (MagSafe)、Apple Watch、イヤホンを同じパッド上で全てワイヤレス充電できる画期的なモバイルバッテリーです。Apple Watch対応モデルとしては世界最薄クラスの8.5mmという超スリム設計が特徴で、ポケットやバッグに収まりやすく、出張や旅行に最適です。Apple Watchを置くだけで充電可能な専用モジュールを内蔵しており、スマートフォンと同時充電が可能です。 Qi2に対応し、iPhoneを最大15Wで急速ワイヤレス充電可能です。 折りたたみスタンド機能も搭載されており、動画視聴やWeb会議中の充電にも便利で、使用シーンに合わせて角度調整もできます。 バッテリー残量はデジタル表示で数値で分かりやすいです。 有線(USB-C PD3.0出力:最大20W、PPS時22W)とワイヤレスの同時出力に対応し、2台のデバイスを効率よく充電できます。スマートフォンを背面に置くだけで自動で充電が始まるWake-Up機能も搭載されています。 Apple Watchの充電は最大3Wと急速充電には対応していませんが、旅行先などで重宝します。 本体の重さは約143g (約142gの記述もあり) で、かなりの軽量です。

MATECH MagOn Watch Slim
created by Rinker

MagOn Ultra Slim 5000

MATECH MagOn Ultra Slim

(出典:PR TIMES

ワイヤレス充電対応モバイルバッテリーとして世界最薄の6.9mmを実現しています。重さも約110gと超軽量で、まるでカードケースのようにiPhoneの背面にぴったり貼り付けてもかさばりません。Qi規格(Qi2ではない)に対応しており、最大7.5Wのワイヤレス出力です。薄さと携帯性を最優先したいユーザーに最適です。

MATECH MagOn Ultra Slim
created by Rinker

MagOn Ultra Blade 5000 / 10000

MATECH MagOn Ultra Blade

(出典:PR TIMES

Qi2に対応した薄型モバイルバッテリーです。5000mAhモデルは厚さ7.55mmと、Qi2対応モデルの中では最薄クラスであり、10000mAhモデルも同クラスのQi2バッテリーでは最も薄い12.05mmを実現しています。両モデルともに最大15Wの高速ワイヤレス充電に対応しており、薄さと充電速度を両立したい方におすすめです。

MATECH MagOn Ultra Blade
created by Rinker

MagOn Prime 5000 / 10000

MATECH MagOn Prime

(出典:PR TIMES

薄型・軽量のQi2モバイルバッテリーの完成形とも言えるシリーズです。エッジが面取り加工された洗練されたデザインが特徴で、5000mAhモデルは114g、10000mAhモデルは187gと軽量です。さらに、高さが102mmとQi2モバイルバッテリーで最も短いため、iPhoneに装着した際にカメラへの干渉や飛び出しがありません。バッテリー残量も数字と円で表示される視認性の高いディスプレイを搭載しています。

MATECH MagOn Prime
created by Rinker

MagOn Display 5000 / 10000

MATECH MagOn Display

(出典:PR TIMES

アルミニウムボディを採用し、質感と放熱性を両立したモデルです。5000mAhが112g、10000mAhが178gと、Qi2対応モデルとしては最軽量クラスを実現しています。分かりやすいデジタル表示ディスプレイを搭載しており、残量が一目で把握できます。シンプルに持ち運べて困らない、バランスの取れた一台として魅力があります。

MATECH MagOn Display
created by Rinker

最適なガジェット選びに向けて

MATECHは、京都を拠点とする日本のガジェットメーカーであり、特に充電関連製品の薄型・小型化と多機能性において独自の強みを持っています。Ankerが「信頼と安心」、CIOが「デザインとコストパフォーマンス」に優れる一方で、MATECHは「携帯性と革新性」を追求し、Apple Watch充電対応やスタンド機能内蔵など、ユーザーの利便性を高めるユニークな製品を提供しています。

特に、頻繁に持ち運びたい、荷物を極力減らしたい、または他にはない便利な機能が欲しいといった方には、MATECHの製品は最適な選択肢となるでしょう。

 

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