【SwitchBot ブラインドポール レビュー】既存ブラインドが劇的に進化!後付けで叶える自動開閉&快適スマートライフ

【SwitchBot ブラインドポール レビュー】既存ブラインドが劇的に進化!後付けで叶える自動開閉&快適スマートライフ

日々のブラインドの開閉を手動で行うのは、意外と手間がかかるものです。特に、朝の光を取り入れたい、夜はプライバシーを守りたいといったニーズは多く、これらを自動化できたらどんなに楽になるだろう、と感じる方も少なくないでしょう。今回ご紹介するのは、そんな願いを叶えるSwitchBot ブラインドポール(SwitchBot Blind Tilt)です。高価なスマートブラインドへの買い替えは不要で、既存のブラインドに後付けするだけで、手軽にスマートホーム化を実現できる画期的なデバイスです。

本記事では、筆者自身がキッチンの縦すべり出し窓に設置しているブラインドに本製品を導入した経験を基に、その魅力や設置のポイント、そして日々の暮らしにもたらす変化を詳しくレビューしていきます。ただし、一点重要な注意点として、SwitchBot ブラインドポールはブラインドの羽根の角度調整のみを自動で行う製品であり、ブラインド自体の昇降(上げ下げ)はできない点にご留意ください。

 

SwitchBot ブラインドポールの主要機能と製品詳細

SwitchBot ブラインドポールは、既存のブラインドの「操作棒(ツイストワンドまたはロッドコントロール)」に取り付けることで、ブラインドの羽根の開閉角度を自動で調整するデバイスです。

製品の主な特徴

既存ブラインドに後付け可能

高価なブラインドへの買い替えは不要で、ご自宅の既存ブラインドをそのままスマート化できます。古い型のブラインドにも対応し、工事や業者依頼は一切不要で、自分で簡単に取り付けられます。

ソーラーパネルによる半永久給電

本体に内蔵された2000mAhのリチウム電池で、ソーラーパネルを使用しない状態でも約10カ月稼働します。同梱の専用ソーラーパネルを併用すれば、太陽光で充電されるため、バッテリー切れの心配がほとんどありません。ただし、設置窓のガラスの種類によっては充電効率が下がる場合があります。

複数の操作方法

スマートフォンアプリからの操作はもちろん、別売りのSwitchBot リモートボタンやNFCタグ、そしてSwitchBotハブシリーズ製品との連携による音声操作(Amazon Alexa、Googleアシスタント、Siriショートカット、IFTTT、SmartThings)にも対応しています。リモートボタンはBluetooth 4.2以上を採用しており、有効範囲が通常より約4倍に広がります。

細かな角度調整

アプリからブラインドの羽根の角度を最小2°の精密さで調整でき、最適な照度レベルに制御可能です。

豊富な自動化機能

  • スケジュール設定: 決まった時間にブラインドを自動で開閉できます。SwitchBotハブと併用すれば最大20つまで設定が可能です。
  • 日の出・日の入り自動調整: SwitchBotハブシリーズ製品またはシーリングライトと連携することで、日の出や日の入りの時刻に合わせて自動で開閉を切り替えることが可能です。筆者の場合、Google Homeと連携することで、日の入りの30分前といったさらに詳細な設定が可能でした。
  • 光センサーによる自動調整: ソーラーパネルに内蔵された照度センサーが日差しの明るさを感知し、設定した明るさに応じて自動で羽根の角度を調整します。これにより、室内の明るさを常に快適なレベルに保つことができ、エネルギー節約にも貢献します。

SwitchBotエコシステムとの連携

「人感センサー」や「開閉センサー」など、他のSwitchBotシリーズ製品と組み合わせることで、より高度な自動化を実現できます(ハブシリーズ製品またはシーリングライトが必要)。複数のブラインドをワンクリックや音声で同時に制御することも可能です。

SwitchBotハブ3
created by Rinker

互換性について

SwitchBot ブラインドポールは、すべてのブラインドに対応しているわけではありません。

対応ブラインド

操作棒(ツイストワンドまたはロッドコントロール)で羽根の角度を調整する横型ブラインドにのみ対応しています。

非対応ブラインド

  • ボールチェーンやコードで羽根の角度を調整するタイプ。
  • 縦型ブラインド。
  • ロールスクリーンやローラーブラインド。

操作棒の直径

直径が6.2mm〜10.2mm、または12mmの操作棒に対応しています。LifeHacksterのレビューでは、0.25インチ(約6.35mm)から0.5インチ(約12.7mm)と示されています。

ブラインドの長さ

3メートル未満のブラインドで互換性があります。

本体仕様

  • 本体サイズ: 48.8 × 29.2 × 144.2 mm
  • 本体重量: 130g
  • 電源: Type-C、DC 5V⎓1A、2000mAhリチウム電池、またはソーラーパネル
  • トルク強度: ≤1kgf.cm
  • 電池寿命: 約10カ月 (専用ソーラーパネル搭載でほぼ無制限)
  • 材料: ABS+PC、UV耐性
  • 通信方式: Bluetooth 5.0 Long Range
  • 同梱物: ブラインドポール本体 x1、専用ソーラーパネル x1、ギアカップリング x1、TypeCケーブル x1、リセットピン x1、アダプター(S/M/L/XL) x4、サイズ測定用紙 x1、取扱説明書 x1

 

実際の設置と使い勝手

製品が届いてまず印象的だったのは、同梱物の多さでした。普段は直感的に設置できる製品が多い中、本製品は説明書をしっかり読み込まないと、どの部品が何をするものなのか理解しにくいと感じました。

SwitchBot同梱物

設置は説明書の手順通りに進めます。

  1. 設置場所のクリーニング
    まずはブラインド周辺を清潔にします。
  2. アダプターの選択と設置
    付属のサイズ測定用紙を使って操作棒の太さに合うアダプターを選び、型紙に合わせてアダプターを設置します。このアダプターは両面テープで固定されます。
    SwitchBotブラインドポール 型紙
  3. ギアカップリングの取り付け
    アダプターにギアカップリングを取り付けます。この工程で少し力を入れる必要があり、はめ込むのに苦労するかもしれません。
  4. ベースと本体の取り付け
    型紙を使用して、ブラインドのヘッドレールにベースを取り付け、その上に本体を取り付けます。筆者の場合は、ベースの位置がわずかにずれたためか、ポールが少し斜めになりましたが、動作には支障ありませんでした。
    SwitchBotブラインドポール取付
  5. ソーラーパネルの設置
    窓ガラスにソーラーパネルを貼り付け、本体とUSB-Cケーブルで接続します。初回使用時は、USB-Cポートから電源に繋いで充電しておくのがおすすめです。筆者の環境では、網入りで霞んだガラスの窓にさらに網戸も挟んでいたためか、ソーラー充電がほとんどされませんでしたが、一度満充電すれば数ヶ月はバッテリーが持つため、頻繁な充電の手間は少ないと感じました。別のユーザーは、引き戸タイプの窓でのソーラーパネル設置方法を工夫し、発電効率を保ちつつケーブルのたるみを解消するアイデアを共有しています。
    SwitchBotブラインドポール ソーラーパネル設置

設置が完了したら、SwitchBotアプリでの設定です。

  • SwitchBotアプリを開き、「デバイスの追加」から「ブラインドポール」を選択します。
    SwitchBotアプリ デバイスの追加
    SwitchBotアプリ ブラインドポール選択
  • アプリ内には設置方法の動画や図解ガイドも用意されており、同梱の説明書と同じ内容で確認できます。
    SwitchBotアプリ 説明書
  • アプリの指示に従って、全開位置と全閉位置をキャリブレーション(設定)すれば、基本的な設定は完了です。ブラインドの羽根をスラットが下向きに全閉、全開、スラットが上向きに全閉、全開を手動で行うことでキャリブレーションします。
    SwitchBotアプリ キャリブレーション
  • アプリからブラインドの開閉操作や、垂直スライダーを使ってパーセンテージで開閉度合いを調整することもできます。もちろん、手動で直接操作しても問題ありません。
    SwitchBotアプリ ブラインドポール操作画面

自動化による快適なスマートライフ

SwitchBot ブラインドポールの真価は、その自動化機能にあります。筆者は、Google Homeと連携させ、日の入り30分前といった詳細な設定でブラインドを自動開閉させています。SwitchBotアプリでもスケジュール設定や日の出・日の入りでの設定は可能ですが、Google Homeではさらに詳細な時間設定が可能です。

また、筆者はSwitchBotカーテン3も導入しており、ブラインドとカーテンの両方を朝と夜に自動開閉させることで、朝晩の開け閉めを意識する必要がなくなり、生活が非常に楽になったと実感しています。設置前は「そこまで変わらないのでは?」と考えていましたが、その便利さは想像以上で、まさに「暮らしの質を上げてくれた」と振り返ることができます。朝日の光と共に目覚める清々しさや、日没で自動的に閉まることで時間の感覚がつき生活リズムが作りやすくなるという声もあります。

ソーラーパネルに搭載された光センサーを活用すれば、日差しの明るさに応じて自動でブラインドを調整することも可能です。これにより、室内の明るさを常に快適なレベルに保つことができ、エネルギー節約にも貢献します。

SwitchBotカーテン3
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スマート化で生活にゆとりを

SwitchBot ブラインドポールは、既存のブラインドを買い替えることなく、手軽にスマートホーム化を実現する画期的な製品です。価格は¥6,980(税込)で、競合製品と比較しても手頃な価格帯です。

設置には初回こそ説明書を熟読する必要がありますが、一度設定してしまえば、アプリや音声、スケジューリング、さらには日の出・日の入りや光センサーによる自動調整など、多岐にわたる操作方法でブラインドを自在にコントロールできるようになります。

特に、スケジュールや日の出・日の入りに合わせた自動開閉は、毎日のルーティンを自動化し、生活に大きなゆとりと快適さをもたらします。朝日と共に目覚め、夕方には自動でプライバシーが守られる暮らしは、一度体験すると手放せないものとなるでしょう。ソーラーパネルによる充電機能も、バッテリー管理の手間を軽減する大きなメリットです。

総じて、SwitchBot ブラインドポールは、「なぜもっと早く買わなかったのか?」と感じさせるほど、日々の生活の質を向上させる価値のあるスマートデバイスと言えます。スマートホーム化に興味があるものの、どこから手をつければ良いか迷っている方にも、ぜひおすすめしたい製品です。

SwitchBot ブラインドポール
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