日本の西の中心的都市として知られる “大阪” 。
“大阪” は、別名で “浪速(なにわ)” とも呼ばれます。
じつは、大阪に住んでいる人たちでも、”なにわ” という言葉を知ってはいるものの、意味や呼ばれる理由まではわからないといった人が多いんです。
そこで今回は、大阪が「なにわ」と呼ばれる理由や、その言葉の意味について紹介します。
「なにわ」に関する大阪のおすすめ観光スポットも紹介しているので、観光するときの参考にしてください。
浪速(なにわ)の意味とは?
なにわという漢字には、「浪速」以外にも「浪花」「難波」など、いくつかの種類があります。
日本の代表的な国語辞典である “広辞苑” によると、なにわとは “大阪市およびその付近の古称” とされていて、なにわという単語は、元々「魚(な)庭(にわ)」から来ていて、大阪湾では魚介類が豊富にとれたことが名称の由来だという説があるそうです。
現在では、大阪市周辺だけでなく、大阪府の愛称というイメージとなっています。
日本書紀に出てくる「難波(なにわ)」の意味
「なにわ」という名称の歴史は古く、720年に作られた、日本で初めての歴史書『日本書紀』にも、「難波宮(なにわのみや)」という地名が登場します。
難波宮は、現在の大阪市中央区、大阪城公園のあたりで、かつては、この地が政治・経済、文化の中心となっていました。
現在では、”難波宮跡公園” として地域の人たちが集まる場所となっています。
また、最近では歴史ある難波宮跡公園を盛り上げようと、なにわのみや1400プロジェクト が行われています。
さまざまなイベントが開催されているので、ぜひ訪れてみてください。
難波宮跡公園
住所:大阪府大阪市中央区法円坂1-6
アクセス:Osaka Metro谷町線「谷町四丁目」駅から徒歩約1分
JR大阪環状線「森ノ宮」駅から徒歩約5分
大阪の人たちに愛される「浪速(なにわ)」の愛称
現在では、大阪の愛称として親しまれる「なにわ」という言葉。
実際の会話で「大阪」を指して「なにわ」と呼ぶことは少ないですが、大阪ではさまざまな場所で「なにわ」という言葉が使われています。
たとえば、大阪市の車のナンバープレートには「なにわ」が用いられています。
大阪市内の地名や駅名では、「大阪市浪速(なにわ)区」や「難波(なんば)」、京阪電車の中之島線「なにわ橋」駅などがあります。
また、大阪では、毎年夏になると「なにわ淀川花火大会」が開催されています。
そのほか、アイドルグループの「なにわ男子」、歌謡曲の「浪速恋しぐれ」などエンタメでも「なにわ」という言葉が使われています。
大阪市浪速(なにわ)区のおすすめ観光スポット
また、大阪市には、「浪速(なにわ)区」という地域があります。
ここは、大阪観光で有名なスポットが多数ある魅力的な地域です。
大阪の象徴ともいえる “通天閣” というタワーと、その周囲に広がる “新世界” という繁華街は、大阪に観光に来たらぜひ足を運んでほしいスポットです。
新世界では、串カツやたこ焼きなど、大阪グルメを堪能できる飲食店が立ち並んでるので、おいしいものをいっぱい食べてみてください。
通天閣
住所:大阪府大阪市浪速区恵美須東1-18-6
アクセス:Osaka Metro堺筋線「恵美須町」駅から徒歩約3分 / 御堂筋線「動物園前」駅から徒歩約6分
阪堺電車阪堺線「恵美須町」駅から徒歩約3分 / JR環状線「新今宮」駅から徒歩約6分
また、通天閣からすぐの場所にあるプール・温浴施設「SPAWORLD HOTEL&RESORT」も大阪の人気スポットの一つです。
最近ではホテルが併設され、観光客でにぎわっています。
SPAWORLD HOTEL&RESORT
住所:大阪府大阪市浪速区恵美須東3-4-24
アクセス:OSAKA METRO御堂筋・堺筋線「動物園前」駅からすぐ
JR環状線「新今宮」駅からすぐ
そのほか、アニメや電化製品のお店が並ぶ「日本橋」エリアや、ショッピングやグルメが楽しめる大阪の街「なんば」エリアも浪速区に含まれます。
ぜひ訪れてほしい魅力あふれる「なにわ」の街
今回は、大阪が “浪速(なにわ)”と呼ばれる理由や意味、”なにわ” にまつわる観光スポットを紹介しました。
大阪のさまざまな場面で、”なにわ” という言葉を見たり聞いたりことがあると思います。
魅力あふれる “なにわの街” をぜひ訪れてみてください。