京都府京都市にある “伏見稲荷大社”は、朱色の鳥居が連なる“千本鳥居” で知られる、人気観光スポットです。
朱色の鳥居は、写真映えすると話題で、日本国内だけでなく、海外からも毎年多くの人が足を運んでいます。
“千本鳥居”を抜けた本殿の背後には”稲荷山” があり、”稲荷山” の峰々巡拝する “お山めぐり” も人気です。
一周4km、約2時間。ハイキングがてら、パワースポットである稲荷山めぐりをしてみませんか?
伏見稲荷大社への行き方・アクセス
“伏見稲荷大社” への交通アクセスは下記の通りです。
JR京都駅から電車で5分程度と、アクセスしやすい場所にあります。JRや京阪本線、バスを使って足を運んでみてください。
・京都駅から
JR奈良線 稲荷駅下車(約5分) 徒歩すぐ
・祇園四条から
京阪本線 伏見稲荷駅下車(約9分) 東へ徒歩5分
・市バス利用の場合
南5系統 稲荷大社前下車 東へ徒歩7分
伏見稲荷大社とは?
“伏見稲荷大社”は、朱色の鳥居が連なる“千本鳥居”で有名な神社です。
“伏見稲荷大社”の歴史は711年に始まったといわれています。
全国各地の稲荷神社の総本宮で、商売繁盛、家内安全の神として親しまれています。
“本殿” は1499年に再興し、権殿やほかの摂末社も重要文化財に指定されています。
稲荷大神が降り立ったという稲荷山に点在する、祠やお塚などを巡拝することを“お山めぐり”といいます。
山の中に鳥居が立ち、祠やお塚が点在する光景はとても神秘的で、別世界に誘われたかのようです。
伏見稲荷大社の参拝は歩いてどのくらいかかる?
“伏見稲荷大社” を参拝するコースは、時間と体力、目的に合わせて選ぶことができます。
<伏見稲荷大社 参拝にかかる時間の目安>
1.おすすめ一周コース/約2時間
2.四ツ辻 往復コース/約1時間
3.奥社奉拝所 往復コース/約40分
※ 歩く時間は個人差があるので、上記は目安として下さい。
時間や体力に余裕があれば “一周コース” を、できるだけ短時間で参拝したい場合は、楼門・本殿・千本鳥居だけ回る “奥社奉拝所 往復コース” を選ぶのがおすすめです。
伏見稲荷大社の巡り方
まずは “楼門” と重要文化財の “本殿”へ
まずは、神社の入口ともいえる“楼門”へ。
“楼門” は、1590年頃に日本を治めていた天下人 “豊臣秀吉” が母の病気が治ったことへの感謝の思いから寄進され、1589年に造られました。
神社の楼門としては最大級で、”桃山時代” と言われる、絢爛豪華な文化が流行った時代を感じさせる、華やかさがあります。
“楼門”の前には、稲荷大神のお使いである阿吽(あうん)の “狐” の像がいます。
境内には、神の使いである “狐” の像がたくさんあるので、どんな狐がいるか探すのも楽しいです。
“狐” の像の先にある “本殿” は、国の重要文化財に指定されていて、ダイナミックで優雅な趣があります。
日本の伝統文化を感じながら、ぜひ、参拝してみてください。
朱色のトンネル “千本鳥居”
本殿の近くにある “千本鳥居” は、伏見稲荷大社の象徴ともいえるスポットです。
写真に映えることでも有名で、インスタグラムなどにも度々登場します。
この千本鳥居は、江戸時代(1603年〜1868年)から、信仰者が祈りと感謝の気持ちを込めて、奉納してきたもので、境内に “約1万基” 立てられています。
鮮やかな朱色がパッと目につき、神聖な気持ちになるので、お願い事や叶えたい夢を思い浮かべながら、歩くと良いでしょう。
“おもかる石”で運試し
千本鳥居を抜けたところにある、“奥社奉拝所”(通称「奥の院」)の右奥に、一対の石の灯籠 “おもかる石”があります。
願い事を念じながら石灯籠の頭を持ち上げて、その重さが自分が予想したよりも軽いと願いが叶うと言われています。
参拝したときには、ぜひおもかる石で運試ししてみて下さい。
神秘的な空気が漂う“新池”から“三ツ辻”
重かる石を通り過ぎたら、ここから本格的な “お山めぐり” が始まります。
※靴は歩きやすいスニーカーなどがおすすめです。水分補給のために飲み物を持参しましょう。
奥社奉拝所の奥に、“新池”があります。
“本殿”から“新池”までは20分ほど。登りや階段がありますが、“奥社奉拝所”からは平らな道や下りがあるので、そこまで大変ではありません。
“新池” から “三ツ辻” までは徒歩5分。途中に、“熊鷹社(くまたかしゃ)”があります。
商売繁盛や勝負事にご利益があるとされています。向かいにあるお茶屋でロウソクを買ってお供えをして、お願い事をしましょう。
“新池”には、“谺ケ池(こだまがいけ)”という別称があり、行方不明になった人の居場所を探す時、池に向かって手を打ち、こだまが帰ってきた方向に手がかりがあるという言い伝えがあります。
この辺りから一気に雰囲気が変わり、神秘的な気配が漂います。
絶景スポット “四ツ辻” で休憩
“三ツ辻”から約15~20分で“四ツ辻”に到着。ここは京都の町を見渡せる絶景ポイントです。
ベンチやお茶屋があるので、ここで少し休憩しましょう。
軽いハイキング程度なら、ここまででも十分楽しめるでしょう。“奥社奉拝所”から“四ツ辻”まで約30~40分です。
稲荷山の頂上 “一ノ峰”
稲荷山の山頂には、”一ノ峰” があります。山頂に着いたら、参拝しましょう。
伏見稲荷大社では、稲荷大神が降臨した稲荷山(標高233m)全体が信仰の対象になっていて、山頂の“一ノ峰”までは急勾配の階段が続きます。
“四ツ辻”からは、右回りで約15~20分。右回りの方が楽なのでおすすめです。再び“四ツ辻”まで戻るには約1時間は必要です。体力と時間に余裕のある人は、ぜひ頂上まで登ってみましょう。
山頂の“一ノ峰”までは、降臨した神々を祀る祠(ほこら)や、聖地が点在していて、中でも“一ノ峰” “二ノ峰”“三ノ峰”は、特に崇敬されている場所です。
“二ノ峰” は交通と海運、“三ノ峰”はお稽古ごとの上達にご利益があると言われているので、交通安全や芸道上達などを祈願すると良いでしょう。
“一ノ峰” から左回りで “四ツ辻” へ
“一ノ峰”から“四ツ辻”へは、左回りで行きましょう。途中には様々なお塚が点在しています。
“お塚”とは、稲荷大神様を信仰する人々が石に名前を刻んでお山に奉納したものです。
“御剣社(みつるぎしゃ)”は、3つの峰と同じように、古くから神祭りの場所でした。神様を祀る大きな剣石があります。鉄鋼の神様として信仰を集めています。
“おせき社”には、声、喉にまつわる神様が祀られており、喉の痛み、声がれ、せきを直したい人々が訪れます。
日本の伝統芸のである歌舞伎の役者や、歌手、俳優などからも信仰されています。
“薬力社(やくりきしゃ)”は、無病息災、健康長寿のご利益があると言われていて、健康運を祈願するのにぴったりです。
“眼力社(がんりきしゃ)” は目にご利益があり、視力禍福や目の病気にはもちろん、先見の明などの眼力にご利益があるといわれています。
このように、お山めぐりをすれば、いろんなご利益が得られると評判です。時間に余裕を持って参拝して、パワーを授かりましょう!
体力に合わせて“伏見稲荷大社”参拝を楽しもう!
このように、“伏見稲荷大社” を参拝するコースは、時間と体力、目的に合わせて選ぶことができ、一周コースを選択すれば、ちょっとしたハイキングにもなります。
<伏見稲荷大社 参拝にかかる時間の目安>
1.おすすめ一周コース/約2時間
2.四ツ辻 往復コース/約1時間
3.奥社奉拝所 往復コース/約40分
※個人差があるので目安として参考にして下さい。
“お山めぐり”は、景色やパワースポットならではの神秘的な雰囲気を楽しみ、ハイキングがてら参拝できるのが魅力です。
“お山めぐり”をして“本殿”まで戻ると、往復で約4km、参拝する時間を合わせて所要時間は2時間ほど。無理のない範囲でコースを選び、“お山めぐり”も楽しんでみてはいかがでしょう。どこからでも引き返せるので、気軽に試せますよ。
広大な境内に参拝所や見どころが点在しています。
景色を眺め、清々しい山の空気を感じながら参拝を楽しみましょう!
伏見稲荷大社
住所:京都市伏見区深草薮之内町68
TEL:075-641-7331
拝観料:参拝自由
公式サイト:https://inari.jp/