“歌舞伎” は、外国人観光客に人気がある日本の伝統芸能の1つです。
昔は大衆娯楽でしたが、今は独特な衣装を身にまとい、見る人を飽きさせない仕掛けや技術の豊富さなど、”高い芸術性” にも注目が集まっています。
この記事では、外国人観光客が歌舞伎を見ることはできるのかや、チケットはどう購入したらいいのかをお伝えします。
外国人観光客が歌舞伎を楽しむ方法
敷居が高いと思われがちな “歌舞伎” ですが、東京都銀座にある “歌舞伎座” に行けば、外国人観光客でも、手軽に歌舞伎を楽しむことができます。
1. 歌舞伎座の建物を楽しむ
銀座にある “歌舞伎座” の建物は、明治22年から何度も建て替えが行われ、2013年に現在の姿になりました。
“GINAZA KABUKI” という愛称で親しまれ、東京を代表するランドマークタワーになっています。
歌舞伎座は、日本を代表する建築家である “隅研吾氏” により設計され、歴史的なオマージュだけでなく、モダン建築も取り入れられた建築物になっています。
たとえば、ケイ素塗装を行い質感を柔らかくしたり、汚れがつきにくくしたりすることで、”白” の美しさと艶っぽさを演出しています。歌舞伎座を訪れたら、まず歌舞伎座の建物をじっくり見物してみましょう。
2. 演目を楽しむ
歌舞伎座では、実際に歌舞伎の “演目” を楽しむことができます。
日本人でも難しい古い話し言葉で演じられる歌舞伎は、外国人にはまったく理解できないと思う人も多いかもしれませんが、歌舞伎は、だれでも楽しめるように、”歌” と”舞(踊り)”、”伎(演技)” で構成され、”五感” で楽しむことができます。
音楽や効果音、衣装や舞台装置、表情や演技などだけでも十分に歌舞伎を楽しめることでしょう。
3. お弁当やお土産を楽しむ
“歌舞伎座” では、お土産や和食を中心としたお弁当が売られていて、日本のおいしいグルメを満喫することができます、
演目中の飲食はできませんが、歌舞伎の公演中も、”幕間” という休憩時間には飲食OKなので、皆で歌舞伎の感想を話しながらお弁当を食べるのも楽しみの1つです。
また、お食事処もあるので、ゆっくり食事を楽しみたい方は利用してみましょう。
※ お食事処は “事前予約が必要な場所もある” ので注意してください。
4. 外国人観光客に人気!スーパー歌舞伎を楽しむ
歌舞伎には、歌舞伎の面白さを現代の人々にもわかりやすく伝えようと登場した “スーパー歌舞伎” というジャンルの歌舞伎があります。老若男女、幅広い層に歌舞伎への興味を持ってほしいと、1986年から始まりました。
“スーパー歌舞伎” は、早替りや、立ち廻り、宙乗りなど、ダイナミックな演出が多く、人気漫画ONE PIECE を題材にするなど、演目の内容も親しみやすいので、外国人観光客にも評判がよいです。
「歌舞伎は難しそう…」と心配な人は、”スーパー歌舞伎” の公演を鑑賞することから、歌舞伎の世界に入ってみるのも良いでしょう。
幕見席なら短時間でも歌舞伎を楽しめる!
なお、歌舞伎の演目は、2時間半〜4時間など長時間にわたりますが、”幕見席” という演目の中の一話だけ観劇できるチケットも販売されています。
歌舞伎以外にも観光を楽しみたい人や、長時間見続けられるか不安な人は、この “幕見席” を利用するのがおすすめです。
幕見席なら料金も1,000円~2,000円ほどと低価格に抑えられるのもメリットです。
※ とてもリーズナブルな幕見席ですが、下記の点には注意してください。
<幕見席の注意点>
・チケットはインターネットで事前購入か、劇場で当日券を購入する必要あり
・席数は限りがあり、インターネット購入(指定席)は70席、劇場購入(自由席)は20席
・幕見席の席は4階のみ。他の階には立ち入り不可(他の階にしかない、お弁当やお土産の購入ができないので注意)
お弁当やお土産の購入ができないのが残念ですね。4階には売店がないので、何も購入できません。
それでも、格安に歌舞伎を楽しめるのは間違いなく、外国人観光客の割合も高いので、はじめて歌舞伎を見る人にはおすすめです。
歌舞伎座のチケット購入方法
なお、歌舞伎座のチケットは、専用サイト “KABUKI WEB” から購入できます。
日本語がわからなくても大丈夫です。こちらのサイトは歌舞伎座の英語版サイトで、チケットの購入から、歌舞伎の公演日程、歌舞伎の楽しみ方なども網羅されているので大変役に立ちます。
もちろん、劇場で直接チケットを購入することも可能です。
ただ、公演の当日は残席がない場合もあるので、確実にチケットを入手したい場合は、”KABUKI WEB” からの購入をおすすめします。