日本の古都 “京都” は、山に囲まれ、豊かな自然に恵まれています。
寺社仏閣めぐりで有名ですが、じつは、自然の中でのアクティビティも楽しめると評判です。
京都の数多くあるアクティビティの中でも、幅広い世代に人気なのが “保津川下り” です。
“保津川下り” は、京都駅からバスや電車で20分ほどで行ける、京都市の西隣にある亀岡市から、観光名所としておなじみの 京都市嵐山までを流れる “保津川” の峡谷を船で下るアトラクションです。
保津川はラフティングも楽しめるほど流れが急なところもあり、緩やかな流れの所と、激しく水しぶきが上がるような激流とを両方楽しむことができます。
“保津川下り” は、約2時間ほどで楽しむことができ、美しい自然を眺めながら、スリルも味わえるので、「京都ならではのアクティビティに参加したい」という人におすすめです。
この記事では、京都在住の私が保津川下りの魅力や、所要時間、料金などについてお伝えします。
“保津川下り” とは?
“保津川下り”とは、京都府の中央部に源がある“保津川”を、“亀岡”から“嵐山”までの16kmを船で下る、京都観光で人気のアトラクションです。
川の両側には山が連なり、渓谷の豊かな自然を眺めながら、変化に富んだ船下りを楽しめます。
春には桜、秋には紅葉と四季折々の景色を眺められるのが魅力です。
時には急流をダイナミックに下る場所もあり、スリルも満喫することができます。
冬季にはお座敷暖房船になって、雪景色を楽しめるので、日本ならではの風情を感じられるでしょう。
船頭さんたちは、船の前部に2人、後ろに1人の計3人。元気で明るく面白く、3人の軽妙なやり取りが雰囲気を盛り上げてくれます。
“保津川下り” の所要時間は?
“保津川下り”にかかる所要時間は、”約2時間” です。
ただ、大雨の後などで水量が増えた場合は、川の流れが速くなるため、1時間弱で嵐山に到着します。
許容量以上に水量が増えた場合は、危険なので運航中止になることもあります。
自然を相手にしたアトラクションなので、欠航の場合は、他の観光地をまわる予定をあらかじめ検討しておくなど、柔軟な対応が必要です。
“保津川下り” の予約方法・利用料金・時刻表・乗り場
つぎに、実際に “保津川下り” をするための予約方法や、料金、時刻表や乗り場についてお伝えします。
予約方法
“保津川下り” は、定期乗り合い船が出ている3月10日~12月10日の期間中は、席が空いて入れば予約していなくても乗船可能です。
事前にオンラインでも予約できるので、確実に乗船したい人は、事前にチケットを購入しておくと良いでしょう。
なお、定期乗り合い船がお休みとなる、冬の期間(12月11日〜3月9日)までの期間は、事前予約が必須です。
電話やオンラインで予約をするようにしましょう。
※12月29日~1月4日までは運休となります
利用料金
“保津川下り” の利用料金は、大人 6,000円、子ども(幼児~小学生)4,500円 です。
※ 子どもでも乗船できますが、身長80cm未満の人は乗船不可なので、注意してください。
また、貸切での運行料金は、144,000円となっていて、1名〜最大17名までの予約可能です。
団体での利用や貸し切りでの川下りを検討している人は、貸切プランを選択しても良いでしょう。
運行スケジュール・時刻表
“保津川下り” の運行スケジュールは、定期乗り合い船が出ている “3月10日~12月10日” と、冬季期間 “12月11日〜3月9日” で異なります。
<3月10日~12月10日 の運行スケジュール>
営業時間:9:00~15:00まで
[平日] 9:00/10:00/11:00/12:00/13:00/14:00/15:00
[土日祝日] ※土日祝日は定員が集まり次第出船
<12月11日〜3月9日 の運行スケジュール>
営業時間:10:00~14:30
[定期運行時刻] 10:00/11:30/13:00/14:30
※土・日・祝は定期船以外に臨時船が多数出航することもあります。
なお、詳細は下記の保津川遊船企業組合の公式サイトを確認してください。
乗り場
保津川下り乗船場は、JR亀岡駅から徒歩5分ほどの “京セラ京都サンガサッカースタジアム” のすぐ近くにあります。
JR亀岡駅から徒歩8分ほどで着くので、電車やバスで足を運ぶと良いでしょう。
チケット購入時間も合わせて、乗船予定時間の20分前には乗り場に着いておくようにしてください。
乗船場にはお土産物売り場があるので、それらを見るためにも多少早めに着いておくのがおすすめです。
“嵯峨野トロッコ列車” と合わせて往復するのもおすすめ!
なお、“保津川下り” には、嵐山から亀岡という同じルートを走る “トロッコ列車” があります。
行きは嵐山から “嵯峨野トロッコ列車” に乗り、帰りは亀岡から “保津川下り” にすると、往復で異なる位置と角度から保津川渓谷の自然美を楽しむことができるのでおすすめです。
トロッコ亀岡駅から “保津川下り” の乗船場までは、連絡バスで15分、タクシーで10分程度です。
美しい自然の中を列車で旅するのもすてきなので、気になった人は、川下りと列車、両方を楽しんでみてください。
“保津川下り” の注意点
なお、自然の魅力いっぱいの “保津川下り” ですが、川下りという特性上、いくつかの注意点があります。
まず、乗船後は最大2時間はトイレに行けないので、乗船前にトイレに行き、水分補給を控えた方がよいでしょう。
また、夏場は暑さが厳しいので、水分補給用にペットボトルなどを持って行きましょう。
服装は季節と天候次第です。天気予報をチェックして、秋~冬には暖かめの服装がおすすめです。
注意するポイントを押さえて、”保津川下り” を楽しもう!
このように、京都観光といえば寺社仏閣めぐりがメインですが、豊かな自然を満喫できるアトラクション “保津川下り” も魅力的です。
四季折々の自然を満喫しながら過ごすひと時は、忘れられない想い出になることでしょう。
体験型のアクティビティに関心がある人や、ゆったりとした旅の時間を満喫したい人は、保津川に足を運んでみると良いでしょう。