“クマノミ” という海水魚を知っていますか?
2003年公開のディズニーとピクサーのアニメーション映画 “ファインディングニモ” の主人公ということで有名になったので、「名前は聞いたことがある」という人も多いでしょう。
“クマノミ” は、その愛らしい見た目から、とても人気のあるお魚です。
厳密には、ニモのモデルは “クラウンアネモネフィッシュ” で、日本に生息する “カクレクマノミ” と似ていることから、カクレクマノミをニモと呼んでいる人が多いです。
ファインディングニモの舞台はオーストラリアのグレートバリアリーフで、多種多様の生物が生息していることで有名ですが、日本の南にある “沖縄県の西表島” の海も負けてはいません。
日本に生息しているクマノミは6種類いて、なんと西表島の海には、その6種全てが生息しているのです!
深く潜らなくても、シュノーケルで6種類のクマノミを見ることができます。
もちろんダイビングでもクマノミを観察することも可能です。
今回は、沖縄在住の私が、西表島で見ることができる6種類のクマノミを紹介します!
1. ハマクマノミ

“ハマクマノミ” は、日本のクマノミ属では一番大きな種であり、最大14cmまで成長します。
見た目の特徴は、目の横の頭部に幅の広い1本の白色横帯があります。
メスの方が体が大きく、黒ずんでいます。オスはメスに比べると体が小さく、オレンジ色をしています。
ハマクマノミは、ほとんどが “タマイタダキイソギンチャク” という先端が丸くて可愛らしい “イソギンチャクと共生” しています。
性格は、クマノミ属の中では一番気が強いと言われていて、カメラを向けると、イソギンチャクから離れて威嚇してくることもあります。
フレンドリーだと思って手を差し出すと噛まれることもあるので気をつけましょう。
2. クマノミ

“クマノミ” は、体に白い横帯が2本あるのが特徴です。
明るいオレンジ色の体に背中部分が黒く、成長すると同時に黒い範囲が広がっていきます。
尾ひれは薄い黄色ですが、個体や生息場所によって色味に違いがあります。
“シライトイソギンチャク” を筆頭に、幅広い種のイソギンチャクをすみかに生息しています。
3. カクレクマノミ

“カクレクマノミ” は、日本では “ニモのモデル” として知られている、人気のあるクマノミです。
映画の影響もあって、一番有名なクマノミと言えるでしょう。
特徴はオレンジ色の体に、黒い線で縁取られた白い横帯が3本あります。丸い顔の周りに横帯があるので、正面から見たらハチマキをしているみたいでかわいいです。
共生するイソギンチャクは、おもに “ハタゴイソギンチャク” や “センジュイソギンチャク” です。
カクレクマノミの性格は、比較的穏やかで大人しく、臆病なので、危険を察知するとすぐにイソギンチャクの中に隠れてしまいます。
泳ぎ方は身体をくねらせるようにふわふわとしており、とても愛らしいです。
4. セジロクマノミ

“セジロクマノミ” は、名前の通り、上唇から尾ひれにかけて、背中に1本の白い線があることが特徴のクマノミです。
体は濃いめのオレンジ色をしていて、共生するイソギンチャクはおもに “アラビアハタゴイソギンチャク” です。
性格は臆病で、イソギンチャクから離れることはほとんどありません。
セジロクマノミは個体数が少なく、珍しいクマノミと言われています。
5. ハナビラクマノミ

“ハナビラクマノミ” は、小柄で、その名の通り花びらのような淡いピンクオレンジ色をしています。
背中と目の横に、細い1本の白い線があるのが特徴です。
セジロクマノミと似ていますが、見分けるポイントは目の横の白い線です。
おもに “シライトイソギンチャク” に共生していて、大人しい性格をしています。
6. トウアカクマノミ

“トウアカクマノミ” は、クマノミの中で一番珍しい種類です。
全長は約12cm。クマノミの中では大型です。
特徴は、黒い体に顔の先端が濃いオレンジ色、目の横に太い白色横帯があり、背中にも白い部分があります。
この背中の白い部分を上から見るとハートの形をしていて、「かわいい」と評判です。
珍しい上にハートの模様をしたクマノミ、出会えると幸せになれそうですよね!

おもに、砂地にある “イボハタゴイソギンチャク” や、”マバラシライトイソギンチャク” と共生しています。
クマノミたちに会いに行こう!

このように、沖縄県西表島には、たくさんの種類の “クマノミ” が生息しています。
“クマノミ” は、”イソギンチャクと共生” しているため、大体同じ場所にいるので、ポイントを抑えれば毎回会うことができます。
ガイドさんや船長さんはクマノミの生息場所を把握しているケースが多いので、”シュノーケルツアー” に参加すれば、高確率で出会うことができるでしょう。
※ 但し、イソギンチャクも動物で、時速数cmの速度で移動することができるので、必ずずっと同じ場所にい続ける訳ではない点は注意しましょう。
比較的、”カクレクマノミ”、”ハマクマノミ”、”クマノミ” が生息数が多く見つけやすいです。
ぜひ、クマノミたちに会いに西表島に遊びに来てください!