沖縄県の観光スポット “西表島”。
八重山諸島に属する西表島は、2021年に世界自然遺産に登録されました。
西表島の大自然に魅了され、観光客の来島が増えているのですが、西表島への交通手段はフェリーのみです。
はじめて西表島に行く人には注意しなければならない注意点がいくつかあるので、紹介しますね。
西表島の交通事情
西表島は、沖縄県内では沖縄本島に次いで2番目に大きな島です。しかし島の90%がジャングルに覆われており、島を一周できる道路も、縦横に走る道路も存在しません。
とても大きな島であり、最低限の交通網しかない西表島には、石垣島とを繋ぐ港が2つあります。1つは東部にある「大原港(Ohara)」、もう1つは西部にある「上原港(Uehara)」です。この2つの港間の移動時間は、車でおよそ1時間弱です。
もし間違えて、目的地とは反対の港に到着してしまうと移動がかなり不便なので、事前に目的地の最寄りの港をしっかりと確認しておきましょう。
島の東部の玄関口「大原港」なかまりんターミナル
大原港は西表島の東部地区にあり、地図上では南東部に位置しています。
石垣島からの所要時間は約40分、運賃は大人片道2,290円、小人片道1,170円です(運賃は時期により変動します)。
大原港のターミナル内には、売店があります。島の特産品や、作家さんの手作りの商品、軽食などが販売されています。
ターミナルの向かいにも1件お土産屋さんがあります。こちらにはお土産にピッタリなお菓子や雑貨などが販売されています。待ち時間の合間に覗いてみてください。素敵なお土産が見つかるかもしれませんよ。
▼大原港(なかまりんターミナル)
住所:沖縄県八重山郡竹富町南風見
駐車場:あり(無料)
バス停:大原港
島の西部の玄関口「上原港」デンサターミナル
上原港は西表島の西部地区にあり、地図上では北西部に位置しています。
石垣島からの所要時間は約50分、運賃は大人片道2,990円、小人片道1,500円です(運賃は時期により変動します)。
上原港のターミナル内にも、こぢんまりとした売店があります。こちらも作家さんの手作りのものや、特産品などが販売されています。西表島らしい商品のラインナップです。
上原港の一角にはウォーターサーバーがあります。これは地元の小学生が、環境保護を目指しペットボトル削減のために設置したものです。ぜひマイボトルを持参して、ウォーターサーバーを利用してくださいね。
▼上原港(デンサターミナル)
住所:沖縄県八重山郡竹富町上原553−1
駐車場:あり(無料)
バス停:上原
冬の時期は上原港は欠航する
西表島の北側に面している上原港は、冬の時期になれば欠航することがよくあります。冬は強い北風が吹くようになり、海が荒れてしまうのです。
上原港が欠航した場合は、もう一方の大原港を利用します。大原港は先ほど紹介したように、南東部に位置しています。そのため冬の時期の北風の影響を受けることはなく、よほどのことがない限り欠航することはありません。
上原港欠航時の、大原港経由で西表島西部へ移動する際の注意点は2つです。
・運行状況のチェック
運行状況は当日の朝6時頃に各船会社のホームページで発表されます。
(八重山観光フェリーは、前日の夕方頃に予定を発表しています。)
天候が悪い日は早めに確認するようにしましょう。
・乗船券は“上原港行き”を購入
目指す港は大原港ですが、乗船券は必ず“上原港行き”を買ってください。
上原港欠航時は、大原港から上原港方面へ無料の送迎バスが出ています。石垣島のチケットカウンターで購入する際、上原港行きを伝えるとバス券をもらえます。
大原港に到着すると、ターミナル付近でバスが待機しているので、運転手に行き先を告げてバスに乗ります。西部地区の目的地まで送迎してくれます。
世界自然遺産の西表島へ行こう!
西表島には港が2つあるので、目的地に近い方の港を利用しましょう。
上原港が欠航した時は島内をバス移動することになりますが、道中、西表島ならではの景色を眺めることができるので、ドライブの時間を楽しんでください。