日本の観光地の中で、とくに外国人観光客に人気なのが “大阪” です。
大阪といえば、”なんとなく明るいイメージ” や、”外国人観光客にやさしい街というイメージ” がある人もいるのではないでしょうか。
実際、大阪を訪れた観光客は、「大阪人はおもしろい」「フレンドリーで親切」「親しみやすい」など、好意的なという感想を述べる人が少なくありません。
そこで今回は、大阪が外国人観光客に優しいと言われる理由や、人気の秘密について解説します。
商売の街で培った|コミュニケーション能力
“大阪” は、もともと日本の中で、全国の経済や物流を取り仕切る場所 “商売の街”として発展してきました。
大阪の港には毎日たくさんの船が出入りし、全国各地から良い物品が集まって、異なる地域出身の人が活発に行き交う状況だったので、外部から来る人に対する抵抗感が薄く、初めて会う人に対しても、フレンドリーな傾向があります。
“シャイな人が多い” と言われる日本人ですが、大阪人は明るく、初めて会う人にも物おじしない人や、目立ちたがり屋の人が多いです。
もし、「日本の地元民と交流をしたい」「日本人の友達が欲しい」「親しみやすい街を観光したい」と思ったら、大阪を訪問してみると良いでしょう。
外国人にも受け入れられやすい食べ物|粉もん
大阪が外国人観光客に人気な理由として、”食べ物” がおいしいという点は重要な理由の1つです。
2017年に、ニューヨーク・タイムズ紙の “行くべき世界の場所52″ に大阪が選ばれた際も、”食を楽しむ街” として紹介されました。
大阪の食文化と言えば、”お好み焼き” “たこ焼き” など、小麦粉を使った “粉もん” と呼ばれるジャンルのフードが有名です。
“小麦粉” が原材料なので、パンやパスタなどの小麦製品をよく食べる欧米の人たちにも親しみやすく、外国人観光客に「大阪の食べ物はおいしい」と人気になっているのではと言われています。
私の外国人の友人を大阪に招いたときも、真っ先にたこ焼きを食べに行き、とっても喜んでくれました。
また、”粉もん” は安い価格帯で、気軽に食べられるフードなので、屋台などで地元の雰囲気を味わいながら食事をすることができるのも、人気を集める理由の1つです。
人を楽しませたい!笑うことが大好き|お笑い文化
大阪人のおもしろい、フレンドリーといったイメージを裏付けるのに欠かせないのは、やはり “お笑い文化” です。
大阪は、“ジャパニーズコメディーの聖地” とも言われていて、2人組で面白い話をする “漫才” など、コメディアンたちが面白い演芸をする場所がたくさんありました。
大阪は、日本のコメディー文化の発祥地なので、大阪の人々は普段からコメディー文化を身近に感じて生活しています。
子供の頃から、テレビやラジオなどで “コメディー” に触れる機会が多く、「人を楽しませよう!」「笑わせよう!」というサービス精神に満ち溢れた人が多いです。
英語や中国語など、外国語が喋れない人でも、持ち前のコミュニケーション能力で気さくに話しかけてくれるので、海外から日本を訪れた観光客の中には「大阪の人は親切でフレンドリー」というイメージがついたのだと言われています。
大阪人が話す日本語は、”関西弁” という方言で、東京の人が話す言葉とは少しイントネーションが単語がちがいます。
大阪人は、地元愛が強く関西弁にもプライドを持っているので、他の地域に住む日本人が、関西弁を真似することを嫌う人もいるのですが、外国人観光客が、”ありがとう” という意味の関西弁である「おおきに」と言うと、「よく知ってる!」と喜ぶので、「おおきに」を覚えて使ってみてください。
そこからまた、楽しい会話が続くはずです。
大阪を訪れる機会があれば、簡単な関西弁を1つ2つ、ぜひ覚えて行ってくださいね。
親しみやすい大阪ですてきな旅を!
このように、大阪の人々は、フレンドリーでコミュニケーション能力が高いのが特徴です。
コメディーの文化が根付いている大阪は、訪れた人たちを楽しませたいと思う人も多いので、積極的にコミュニケーションを取れば、東京や京都を訪れる時とはまた違った、楽しい旅にすることができるでしょう。
私の知り合いの外国人にも、大阪を気に入りすぎて、関西弁のテキストを購入して勉強している人もいました。それほど大阪には、何か惹きつけられる魅力があるのです。
食べ物も美味しくて、親しみやすくフレンドリーな人が多い大阪。
元気な大阪人に会いに、ぜひ大阪を訪れてみてください!