SQ(社会性の知能指数)とは?IQ・EQとの違い。SQが高い人の特徴

脳

知能指数を表す『IQ』や、心の知能指数と呼ばれる『EQ』とともに、最近注目を集めているのが “社会性の知能指数” である『SQ』です。

社会性の知能指数『SQ』は、社会的な評価基準としても注目を集め、就職・転職の場面やチームづくりの中で ”SQの高い人” を積極的に採用したいという声も聞かれるようになってきました。

そこで今回は、いま注目の『SQ社会性の知能指数)』とは何かや、IQ・EQとの違い、SQが高い人の特徴などをお伝えします。

SQ(社会性の知能指数) とは?

人間関係

SQ』とは、”社会性の知能指数” を表す指標です。

『SQ』には、共感力、対人スキル、社会的判断力などが含まれていて、人間関係の構築やチーム内での適応に重要な役割を果たします。

言い換えると、”他者と良好な関係を築き、協力しながら社会で適切な行動が取れるか” を示す指標です。

SQ と IQ の違い

数学

SQ』と『IQの違いは、『SQ』が “対人関係の適応力” を表すのに対し、『IQ』は “処理能力の高さ” を表すという点です。

『IQ』は、論理的思考力や記憶力、言語理解など、おもに “学力” や “知的処理能力” を表します。テストで数値化されやすく、”学業や仕事の処理能力” と関係が深いのも特徴です。

一方、『SQ』は、”他者との関係構築力” や “共感力”、”社会的な判断力” を示す指標です。対人関係や、集団生活での “適応力” に関わります。

『IQ』が “頭の良さ” を表す指標なら、『SQ』は “人と上手く交流する力” の指標と言えるでしょう。

『IQ』が “個人” の知的能力に焦点を当てるのに対し、『SQ』は “人間関係や社会性に重点” を置いているので、「IQが高い人」=「SQが高い」とは限らない点には注意が必要です。

SQ と EQ との違い

iq eq

SQ』と『IQ』が違うのと同様に、最近よく耳にするようになってきた『EQ(心の知能指数)』と『SQ』にも違いがあります。

『SQ』と『EQ』は、いずれも “人間関係に関わる力” を示しますが、注目する要素が異なります。

『EQ』は、”自分と他人の感情を理解” し、”適切にコントロールする力” を表す指標なので、”EQが高い人” は、イライラする状況にある場合でも、人に八つ当たりするのではなく、”自身で感情を抑制できる能力” が長けています。

一方、『SQ』は、感情の理解とコントロールではなく、他者と自分の感情を理解した上で、”どのように人と共存していくか”、”どのように行動していくか” という、”社会性” に重きを置いているのが特徴です。

『EQ』を、さらに発展させた指標が『SQ』だと言えるでしょう。

SQ の測定でわかること

SQ』の測定では、測定を受けた人が、どれだけ “他者” と “円滑” に関わり、”社会の中で適切に行動できるか” がわかります。

SQ診断” でわかるおもな能力は、下記の通りです。

< SQ診断で分析できる能力・要素 >

共感力 / 影響力 / 啓発力 / 組織理解 / チームで目標を達成する力

SQの測定” を行うことで、”人間関係のトラブルへの対処能力” や “リーダーシップ” の資質など、社会生活や職場での適応力があるか把握できるんですね。

SQが高い人の特徴

スーツ 女性

“社会性の知能指数” である “SQが高い人の特徴” として、おもに下記の3つの特徴が当てはまります。

特徴1.「前向きな姿勢」で取り組める

SQが高い人” は、”他者との関係を円滑に保つ力” が優れているので、困難な状況でも孤立せずに周囲から支援を受けられる傾向があります。

信頼できる人間関係や環境を作り出せ、2前向きな姿勢” で物事に取り組めるのです。

また、他人の立場を理解する共感力が高いため、”トラブルを成長の機会” と捉える柔軟な思考を持ち合わせているのも特徴の1つと言われています。

特徴2.「共感力」や「傾聴力」がある

SQが高い人の特徴” として、相手の気持ちや立場を理解する “共感能力” や “傾聴力” に優れているという点もあげられます。

言葉だけでなく、”表情や態度” から相手の感情をくみ取り、相手の視点に立って物事を考えられるので、人から好かれたり、信頼関係を築きやすい傾向があります。

また、”相手の話を遮らずにしっかりと聞く” ことができるので、友達や恋人、部下、上司、取引先などとの “信頼関係” を築くことができます。

相手が安心して話せる雰囲気を作り出せるので、”対人関係がスムーズになる” のも特徴です。

特徴3.「チームへの影響力」や「人材育成能力」が高い

SQが高い人の特徴” として、”チームへの影響力” や “人材育成能力が高い” という点もよくあげられるポイントです。

“相手の強み・弱みを見抜く” ことができるので、適切な役割を割り振れるなどで、チーム全体のパフォーマンスを引き上げることができます。

また、”共感力” と “傾聴力” によって、部下や後輩の気持ちを理解し、的確なアドバイスやサポートをすることが可能なので、チームメンバー全体の能力の底上げもできる良いリーダーとして活躍することが多いです。

“人間関係を重視した関わり方” で、”周囲の成長を促すリーダーシップ” を発揮できるのは、SQが高い人の魅力の1つだと言えるでしょう。

「SQが高い人を採用したい」という人事担当・企業が増えているのも、納得ですよね。

SQ は子どもにも該当する指標?

小学生

社会性の知能指数である『SQ』は、人材採用やチームビルディングなど、ビジネスの場面で使われることが多いので、「大人向けの指標」というイメージを持つ人が多いですが、SQは、大人だけでなく子どもにも当てはまる指標です。

子どもでも、学校など集団生活での人との関わり方や、友達に対する思いやりのある言動などから、SQが高いか低いかを判断することが可能です。

たとえば、友達の気持ちに寄り添った行動ができたり、喧嘩の後に自分から謝れたり、自分だけでなく周囲の意見も尊重できたりする子どもは、”SQが高い” と言えます。

子どもの頃から SQ を高める教育を心がけることで、社会に出た時に困りづらく、活躍の場が広がる可能性があることから、教育の分野でも注目を集めているんですね。

SQ が低い場合どうなる?

悩む男性

社会性の知能指数である『SQが低い場合、他人との関わりが上手くいかず、”孤立” しやすくなると言われています。

相手の気持ちを読み取るのが苦手で誤解を招き、自己中心的な言動が増えて “対人トラブル” につながるなどの影響があるんですね。

周囲との信頼関係が築けないことにより、”ストレスや不安を感じやすくなる” のも特徴です。

SQが低い” と、社会生活の中で、人間関係に苦労する場面が多くなってしまうリスクがある点には注意が必要です。

SQを高める方法はある?

ビジネスマン ビジネスウーマン

社会性の知能指数SQを高める方法として、おもに下記の3つの方法があります。

方法1. 多くの人と交流する機会を増やす

SQを高める” には、”多くの人と交流する機会を増やす” のが重要です。

いろいろな価値観や考え方に触れることで、”相手の立場を理解する力” や “柔軟な対応力” が養われます。

職場以外でも、ボランティア活動をしたり、グループワークや、地域イベントへの参加したりなど、”人との協力や対話” を通じて、”共感力” や “傾聴力” を育てることが可能です。

SQは社会経験により上がる可能性があるので、経験の積むことで、”人間関係の築き方” や “チーム内での適切な行動” を学ぶと良いでしょう。

方法2. 人を観察する習慣を身につける

SQを高める方法” として、”人を観察する習慣” を身につけるのもおすすめです。

日頃から人を観察しておくことで、自分の思い、考えで即行動するのではなく、相手の感情や反応、行動パターンに気づき、相手に合わせた行動を取れるようになります。

“表情の変化” や “声のトーン”、”仕草” などから、人の気持ちを読み取る力が高まれば、より的確な対応ができますよね!

人の観察は、”共感力” や “対人対応力” の向上につながるので、SQを高める上で重要なポイントです。

他者への理解が深まることで、”相手との距離の取り方” や “言葉の選び方” も自然に身につくようになるので、人を観察する習慣を意識して見ると良いでしょう。

方法3. 子育てでは家事の手伝いをお願いする

子どものSQを高める方法としては、”家事の手伝いをお願いする” のが効果的な方法だと言われています。

家事を通じて、「誰かのために動く」経験を積み、”思いやり” や “協力” の大切さを学ぶきっかけになるほか、家族の一員としての “役割” や “責任感” も育まれ、社会の中で自分がどう関わるかを考えるきっかけになるです。

指示された手伝いをするだけでなく、状況を見て “自分から行動する力” が育ったらベストです。

子どもの頃からSQを育むことができれば、学校での集団生活はもちろん、大人になってからの対人関係にも良い影響を与えてくれるでしょう。

SQを高めて活躍の場を広げよう!

チーム ビジネス

このように、『SQ』は、他者と円滑に関わり、社会の中で適切な行動が取れるかを示す “社会性の知能指数” です。

SQが高い人” は、周囲から信頼されやすく、人を育てる力やチームでの影響力が高い傾向にあり、ビジネスの場面でも活躍が期待できます。

SQ』は、”生まれつきの能力ではなく、意識的に人と関わる経験を増やすことで伸ばせる能力” なので、ぜひ、SQを高めて社会での活躍の場を広げてみてください。

 

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