CERN(セルン)とは?何をしている?シュタゲに出てくる SERN のモデル?正体は?
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スイスのジュネーブ郊外に位置する、欧州原子核研究機構『CERN(セルン)』。
世界最大級の “素粒子研究施設” で、”宇宙の始まり” や “物質の成り立ち” を解き明かす、最先端の研究所です。
最近では、2025年5月に、『CERN(セルン)』のチームが、”大型ハドロン衝突型加速器(LHC)” によって “鉛から金への変換” すなわち “錬金術” に成功したと発表され、話題になりました。
また、『CERN(セルン)』と聞いて、人気ゲーム・アニメ『シュタインズ・ゲート(シュタゲ)』に登場する「タイムマシンをつくった組織?」と思い浮かんだ人もいるでしょう。
今回は、錬金術の成功で注目された『CERN(セルン)』とはどんな研究所なのか や、『シュタインズ・ゲート(シュタゲ)』との関係などについてお伝えします。

CERN(セルン) とは?
『CERN(セルン)』とは、”欧州原子核研究機構” の略称で、スイスとフランスの国境付近にある “世界最大級の素粒子物理学の研究施設” です。
日本語やフランス語では「セルン」、英語では「サーン」と発音されます。
研究施設には、世界中の大学教授や博士課程の学生などが訪問するので、正確な在籍人数は把握できていませんが、年間予算は約1,000億円、職員数は約2,500人、世界71カ国から約10,000人のユーザーが利用する、大規模な研究施設です。

CERN(セルン) は何をしている研究施設?
欧州原子核研究機構『CERN(セルン)』は、”宇宙の成り立ち” や “物質の基本的な仕組み” を解き明かすための国際的研究施設です。
中でも、”素粒子物理学” と呼ばれる、小さな粒子を使って “物質の最小単位” や “宇宙の起源” を探る研究が進められています。
A portal to the beginning of everything. ⚛️ #CERN pic.twitter.com/lsEhSzb2Md
— Pepsi Twist In My Sobriety (@ananives) July 2, 2025
『CERN(セルン)』では、実験を通じて、”目に見えない宇宙の秘密” を少しずつ明らかにしようとしているんですね!

ビッグバン直後の物質相の研究も
欧州原子核研究機構『CERN(セルン)』では、宇宙発生の原因となった大爆発 “ビッグバン” 直後の宇宙で、どのような物質が存在していたかを明らかにする研究も実施しています。
とくに、”クォーク・グルーオン・プラズマ” と呼ばれる、非常に高温・高密度な状態を再現する実験が注目されています。
クォークはプラズマの内部です。ポータルの使用を可能にするもの。クォークは色です。通常のクォークもあれば、アンチクォークもある。それらが進化して衝突し「アンドロンガス」となる。テーブルを覚えていますか?プラズマからハドロンガスへ。
クォーク・グルーオン・プラズマもあります(ポータル) pic.twitter.com/NG1FzH5u0i— Kenshin_Zero(Rei)零🐉❤️🔥🔥 (@zero_kenshin) September 30, 2023
『CERN(セルン)』では、”大型の加速器” を使い、”原子より小さな粒子を高速でぶつける” ことで、宇宙が誕生した直後と似た環境を人工的につくり出し、反応を観察することができるのです。
CERN(セルン)が行う研究によって、物質がどのように変化し、現在の宇宙の姿になったのか、真実が明らかになる日も近いのではと言われています。
CERNが開発したというBig Bang ARをやったら部屋でビッグバンが起きた pic.twitter.com/qSZS8g6mEW
— virt (@HikariInazuma) March 13, 2019

「シュタゲ」で登場する SERN(セルン) との関係
“過去への干渉” をテーマにした、人気のSF ゲーム・アニメ『シュタインズ・ゲート』では、『CERN(セルン)』をもとにした架空の組織 “SERN(セルン)” が登場します。
物語では、”SERN(セルン)” がタイムマシンの開発に成功し、”世界を裏から支配しようとする存在” として描かれているので、スイスにある『CERN(セルン)』も何か裏目的があるのでは…などと心配になった人もいるかもしれません。
でも、『シュタインズ・ゲート(シュタゲ)』では、同じ「セルン」という読み方ながら、”SERN” と表記されていて、実在する『CERN』とは、”C” と “S” が異なります。
シュタゲに登場する “SERN(セルン)” の正体は、タイムマシンの開発に成功し、世界を裏から支配しようとする “悪の組織” ですが、スイスにある『CERN(セルン)』は、欧州連合により運営されている “研究所” です。
シュタゲ内の “SERN(セルン)” とは別物で、無関係なので、安心してください。

CERN(セルン) は一般人も見学OK!
このように、世界中から有能な科学者が集まり、”宇宙の始まり” や “物質の成り立ち” の研究が行われている『CERN(セルン)』。
近寄りがたい印象を受けますが、じつは、見学可能ゾーンも用意されていて、ガイド付きの見学ツアーも月曜〜土曜まで、毎日実施されているので、一般人でも入ることができるんです!
実際に現地に足を運んでみた人からは、「最先端の技術に触れられてワクワクした!」「シュタゲ や ダン・ブラウンの天使と悪魔 の世界観を体感できた」など、行って良かったという好評の口コミが多く寄せられています。
“素粒子研究” に興味がある人はもちろん、スイス観光のついでに立ち寄りたいという人も、一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。