スイッチの「バーチャルゲームカード」とは?オンラインライセンスとの違い。Switch2でも使える?
【この記事にはPRを含む場合があります】

2025年4月、Nintendo Switch のシステムバージョン20.0.0 が配信され、新たに『バーチャルゲームカード』という機能が実装されました。
『バーチャルゲームカード』とは、ダウンロードソフトや追加コンテンツを “ゲームカード” のように管理・共有できるという機能で、複数台の Nintendo Switch または Switch2 を所有しているユーザーにとって便利な機能です。
ただ、SNSなどでは「使い方がよくわからない」「オンラインライセンスとどう違うの?」という声も多く見られます。
そこでこの記事では、スイッチの『バーチャルゲームカード』機能の基本的な仕組みから実際の使い方、注意点、オンラインライセンスとの違いまでお伝えします。

「バーチャルゲームカード」とは?
『バーチャルゲームカード』とは、Nintendo Switch および Switch2 の「HOMEメニュー」からアクセスできる、新しい “ゲームの管理機能” です。
“物理的なゲームカード” を本体に差し込む代わりに、”ダウンロード版ソフト” や “追加コンテンツ” を “仮想的なカード” として本体にセットして管理できます。
『バーチャルゲームカード』機能では、”購入したダウンロードソフト” と “追加コンテンツ” のみが一覧で表示されます。
物理的なパッケージ版ソフトは含まれないので、まさに「デジタル版のゲームカード棚」といったイメージです。
バーチャルゲームカードを見るに、
入りきらなかったゲームもあるわ。 pic.twitter.com/fFVQ2ryW7s— シズカ・ベルネージュ【自作PC応援型Vtuber】 (@Siz_Belleneige) June 9, 2025
各タイトルの右下には、ゲームカード型のアイコンが表示され、”青く光っていれば本体にセット” されていて、プレイ可能な状態を意味します。
白くなっていれば、本体から削除されているので、再ダウンロードしないとプレイできません。
購入したタイトルは、自動的に本体にセットされるので、従来のダウンロードソフトと変わらない感覚で利用できます。
“セット済みのバーチャルゲームカード” は、”本体に登録されたすべてのユーザーが利用可能” です。
家族で1台の本体を共用している場合でも、購入者以外が同じソフトをプレイできるのは、うれしいポイントですよね。

「バーチャルゲームカード」を「複数の本体」で使うには?
『バーチャルゲームカード』は、”1つのニンテンドーアカウント” に対して “最大2台のSwitch / Switch2本体を利用可能” です。
本体同士を “ペアリング” して、ゲームカードを差し替えるような操作をすることで、ダウンロードソフトを移行して使うことができます。
『バーチャルゲームカード』をセットするには、”双方の本体がインターネットに接続されている必要” がある点には注意してください。
一度セットすれば、その後はネット環境がなくてもプレイ可能なので、セット時だけ気をつけておきましょう。

ファミリーグループでの14日間貸し出しも可能
なお、『バーチャルゲームカード』は、ファミリーグループ内の他メンバーに、”最大14日間貸し出す” ことができます。
ローカル通信が必要なので、お互いの本体を持ち寄る必要があるものの、家族や近くの友人同士であれば便利な機能です。
貸し出し中は、貸主の本体ではそのタイトルを使用できないほか、借りた側も “また貸し” はできません。
返却は期限前でも可能なので、柔軟に利用できるのはメリットです。

「バーチャルゲームカード」はどのように「セット/解除」される?
『バーチャルゲームカード』の「セット」は、”自動” または “手動” で行えます。
基本的には、購入直後や再ダウンロード時に “自動的にセット” されますが、手動で「セットを解除する」「セットし直す」ことも可能です。
手動で「セット/解除」できるのは、複数台の本体を所有している場合や、容量の都合で一時的にソフトを削除するときに便利ですよね!
HOMEメニューの「バーチャルゲームカード」画面でタイトルを選び、オプションメニューから「セットする」または「セット解除」を選ぶことで簡単に操作できます。
ストレージの空き容量が足りない場合は、セット操作が行えないため、事前に不要なソフトを整理しておきましょう。
2つ目はバーチャルカードで自分が今までにダウンロードしたカードが見られるらしいバーチャルゲームカードを選んで本体にセットしたらHOMEメニューに追加されて遊べる。あと貸し出しもできるらしい※14日間まで。前までは任天堂ショップにいちいちいくの面倒臭かったけど楽になってていいね👍 pic.twitter.com/GiJIN2TQB3
— no war (@DsEASl9C7A31282) April 30, 2025

「バーチャルゲームカード」と「オンラインライセンス」の違い
『バーチャルゲームカード』導入以前は、”オンラインライセンス” という機能が存在していました。
“オンラインライセンス機能” は、インターネット接続された本体であれば、購入したダウンロードソフトを即座にプレイできるという仕組みで、現在もオプションとして残っていて、「ユーザー設定」から有効化できます。
オンラインライセンスを使えば、”最大3台以上の本体でソフトの共有が可能” で、”バーチャルゲームカードの2台制限を超えて使いたい場合” に便利です。
「オンラインライセンス」利用時の注意点
“オンラインライセンス” では、プレイ時に本体がインターネットに常時接続されている必要があります。
また、使用できるのは、基本的に “購入者のアカウント” に限られるため、複数ユーザーによる共用には向いていません。
さらに、システムバージョン20.0.0 以降、同一アカウントで同じタイトルを複数の本体で同時プレイすることはできなくなっていて、旧来の仕様と違うので、注意が必要です。
Nintendo Switch / Nintendo Switch 2 本体を合わせて3台以上お持ちの場合は、バーチャルゲームカードが利用できる本体を入れ替えることができます。
また、オンラインライセンスを利用することで、「バーチャルゲームカードが利用できる本体」以外でもダウンロードソフトをプレイできます。… pic.twitter.com/zQ8SeCWCCg
— 任天堂サポート (@nintendo_cs) June 26, 2025

「バーチャルゲームカード」と「オンラインライセンス」どっちが良い?
『バーチャルゲームカード』と『オンラインライセンス』では、共有できる内容台数などに違いがあるので、利用方法によりどちらを使った方が良いかが異なります。
“バーチャルゲームカードがおすすめな人” と “オンラインライセンスがおすすめな人” をそれぞれにまとめたので、どちらを使うと良いか検討してみてください。
「バーチャルゲームカード」を利用するのがおすすめな人
下記に該当する人は、オフラインで使える『バーチャルゲームカード』の利用がおすすめです。
⚫︎ 家族で1台の本体を共有している
⚫︎ 本体のネット接続が常時できない
⚫︎ Switch / Switch2を2台までしか持っていない
⚫︎ 外出先でもプレイしたいタイトルがある
「オンラインライセンス」を利用するのがおすすめな人
下記に該当する人は、オフラインで使える『オンラインライセンス』の利用がおすすめです。
⚫︎ Switch / Switch2本体を3台以上所有している
⚫︎ 本体を個人で使っている(共用しない)
⚫︎ ネット環境が常に整っている
⚫︎ タイトルを頻繁に切り替える人

使い方次第で便利に!自分のプレイスタイルに合った選択を
Nintendo Switch / Switch2 の『バーチャルゲームカード』と『オンラインライセンス』は、どちらが優れているというものではなく、それぞれにメリット・デメリットがあります。
任天堂は、今後、新機能である『バーチャルゲームカード』の利用を主軸に考えているのではと見られていますが、ユーザーがどのようにSwitch / Switch2を 活用しているかによって、どちらが便利かは異なります。
ゲームを持ち歩きたいのか、複数の本体で遊びたいのか、家族と共有するのか。
自身のプレイスタイルをふまえて、上手に2つの機能を使い分けてみてください!