大阪・関西万博閉幕後の夢洲の行方とレガシーグルメ!感動をもう一度味わうアフター万博の楽しみ方【EXPO 2025】
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2025年4月13日から約半年間にわたり開催され、多くの来場者に未来社会のビジョンと感動を与えてきたEXPO 2025 大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)。会期中は、個性的なパビリオンやグルメ、そしてシンボルである大屋根リングなどが連日話題を集め、会期終盤には当日券が約1時間で完売するなど、その人気は日を追うごとに高まりました。長期間にわたって熱狂をもたらしたこの祭典が幕を閉じた後、「あの感動をもう一度味わいたい」という万博ロスを感じる方も多いはずです。しかし、万博の熱狂は一過性のイベントでは終わりません。会場跡地である「夢洲」の壮大な未来計画から、街中で復活するパビリオングルメ、そして継続して楽しめるオフィシャルストアまで、万博閉幕後も感動と興奮が続く理由と、万博とはまた違った新たな楽しみ方を詳しくご紹介します。
【万博の基礎知識】EXPO 2025 大阪・関西万博はいつまで?閉幕後はどうなる?
万博の開催期間と感動のフィナーレ
EXPO 2025 大阪・関西万博の開催期間は、2025年4月13日から10月13日までの184日間です。この国際的な祭典は、最終日の10月13日に感動のフィナーレを迎えます。
閉幕を飾るイベントとして、「JR西日本グループプレゼンツ ありがとうと旅立ちの祭典 センキューフォール」が万博最終日にエキスポアリーナで開催されます。このイベントは13時から19時までの3部構成です。
- 第1部
美しい日本の文化や伝統によるおもてなしが行われ、会期中に万博会場内で公演を行った国内外の祭りが実現する予定です。また、海外各国のスタッフが参加するフラッグセレモニーも合わせて開催されます。 - 第2部
「エキスポサンクスライブ」として、これまで大阪万博に携わってきたアーティストが出演し、「ありがとう」を伝える楽曲などを披露します。 - 第3部
「旅立ちのステージ」として、万博の誘致から現在までの様子を映像で振り返り、万博終了後の旅立ちにつながる演出でフィナーレを迎えます。
このイベントは万博入場チケットに加え、事前予約が必要な予約・抽選の対象であり、抽選申し込み期間は2025年9月29日(月)から10月5日(日)までと設定されていました。現在はすでに抽選申込期間を終えており、当選通知が10月6日(月)より順次行われています。
夢洲の歴史と万博後の壮大な未来計画
万博会場である夢洲は、大阪港に隣接する人工島で、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのすぐ近くに位置しています。広大な390ヘクタールの土地は、元々1970年代に建設残土の埋め立て地やゴミの最終処分場として開発が始まりました。バブル期には大規模開発計画「テクノポート大阪」が打ち出されましたが、バブル崩壊により計画は白紙となり、長らく「負の遺産」と呼ばれることもありました。
この夢洲を再生させる計画として浮上したのが、大阪・関西万博と、カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致です。
万博会場跡地(夢洲第2期区域)の開発は、万博の理念を継承し、国際観光拠点形成を通じた未来社会を実現する街づくりを目指すとされています。大阪府と大阪市が公表している計画案では、土地を4区画に分けて開発する構想があります。中心となるのは外国人観光客を念頭に置いたグローバルエンターテイメントレクリエーションゾーンです。
このゾーンには、以下の施設が整備される予定です。
- F1開催も可能なサーキット場
- 高級ホテル
- 世界最大級のプール
また、別のエリアでは、先端医療や生命科学に関連する施設の導入も計画されています。大阪府の吉村知事は、夢洲に「圧倒的な非日常空間を作る」と語っています。
万博会場の隣(夢洲第1期区域)には、統合型リゾート(IR)の建設が進んでいます。IRは、カジノ施設(床面積の3%以内)を中心に、国際会議場、展示場、ホテル、劇場などが整備される予定で、2030年秋頃の開業を目指しています。IRは年間約5,200億円の売上を見込んでおり、その約8割はカジノによるものと予想されています。
【万博のレガシー】閉幕後も残るもの、そして未来へ引き継がれるパビリオンの行方
万博会場のほとんどの建物は会期後に姿を消しますが、万博の象徴として、後世に引き継ぐ「レガシー(遺産)」として残る施設も計画されています。
万博のシンボルとして存続する施設
閉幕後も活用が計画されている主な施設は、以下の3つです。
大屋根リング(世界最大の木造建築物)
万博のシンボルであり、「多様でありながら、ひとつ」という会場デザインの理念を体現する、一周およそ2km、高さ最大20mの世界最大の木造建築物です。
この大屋根リングは、閉幕後も北東のおよそ200mの部分が残され、大阪市が公園や緑地として管理することが合意されています。博覧会協会は、この大屋根リングについて、閉会後もリユースや存置等により有効に活用する可能性を検討し、民間事業者や公的団体から幅広い提案を募集していました。
ミャクミャクのモニュメント
万博会場の東ゲートと西ゲートに1体ずつ設置され、連日写真撮影の行列ができていたミャクミャクのモニュメント(2体)は、大阪府が所有することになりました。
万博閉幕後は、まず吹田市の万博記念公園に移設される方針です。その後、観光地においてレガシーとして活用されるため、大阪城公園など、様々な場所を巡回することが検討されています。そして、最終的には夢洲の第2期街づくりが完成した際に、夢洲に里帰りし、夢洲のアイコンとなる計画です。
大阪ヘルスケアパビリオン
大阪府・大阪市が出展したこのパビリオンは、閉幕後に建物の一部が残置、または敷地内で移築され、先端医療、国際医療、ライフサイエンスに関連する事業が展開される予定です。
静けさの森
樹木や草花などの「いのち」を迎え入れ、万博のテーマを体現する空間であった「静けさの森」も、閉幕後に残置される計画です。
再利用され、万博会場から姿を消すパビリオンと建物
大半の建造物は解体されますが、持続可能な資源利用や万博の理念継承のため、一部のパビリオンや施設は移設・再利用されます。
施設名 | 閉幕後の行先・再利用方法 | 目的・用途 |
---|---|---|
オランダ館 | 建物丸ごと淡路島に移設。 | 人材派遣大手のパソナが再利用する。 |
ルクセンブルク館 | 建物は大阪の交野市の施設に再利用。基礎部分はネスタリゾートが一部再利用。 | 子育て施設として再利用される。 |
ブルーオーシャンドーム | モルディブに移設。 | 海の蘇生をテーマにしたパビリオンであり、同じく海の蘇生を重視するモルディブへ。 |
ウーマンズパビリオン | 2027年横浜国際演芸博覧会に再利用。 | 今回の万博で前回のドバイ万博の日本館を再利用しており、さらに次へ再利用される。 |
ウズベキスタン館 | 木材(日本産)を幼稚園や学校の建設に使用予定。 | 元々日本産木材を使用していた。 |
2億円トイレ | 大阪府立花と文化園(河内長野市)で一部再利用。 | 芸術性が高いユニークなトイレとして、レガシー活用を目的とする。 |
【アフター万博の楽しみ方】万博グルメの復活と文化交流イベント
万博期間中に長時間並んで諦めた人気グルメや、会期中には体験できなかった文化・デザインの裏側を、閉幕後にゆっくりと楽しむことができる様々なイベントが開催されます。
大人気パビリオングルメが街中で続々復活!
万博の食のレガシーとして、パビリオンで提供されていた大人気の国際グルメが、関西圏の実店舗や期間限定ストアで味わえるようになります。
国・パビリオン | 復活グルメ | 開催場所 | 時期・備考 |
---|---|---|---|
ネパール館 | ビリアニ、モモ、ダルバート | インドレストランガンディス (大阪市住吉区) | 万博閉幕後もお店で提供。オーナーがネパール館運営に携わっていた。 |
イタリア館 | イタリアングルメ(EATALY) | 神戸三田プレミアムアウトレット | 期間限定ストア:2025年10月16日~30日。東京丸の内店でも常時楽しめる。 |
ルーマニア館 | ルーマニア料理 | Conte(コンテ) (神戸ハーバーランド) | 実店舗で提供。 |
オランダ館 | ストロープワッフル | Wafelhuis(ワーフルハウス) (神戸市灘区) | 実店舗で提供。 |
マレーシア館 | ロティチャナイ | PADA328 (難波) および A Dining (グラングリーン大阪) | 10月以降提供開始。 |
ウズベキスタン館 / マルタ館 | フティーラ (独特な形状のパン) | Orange Fields Bread Factory (天神橋筋商店街) | 随時提供。フティーラはウズベキスタン館で人気でしたが、マルタ館も販売中との情報もあります。 |
英国館 | スコーン | ショップジャパン (阪急梅田本店) | 1個324円で販売。 |
チェコ館 | チェコ料理 | Cafe AMADEUS STORY (大阪 中之島) | 実店舗で提供。 |
ベルギー館 | ベルギー料理 | ベルジアンブラッスリーコート バレル (大阪市中央区北浜) | 実店舗で提供。 |
スペイン館 | スペイン バスク料理 | ETXOLA スペイン バスク料理 エチョラ (大阪府西区) | 実店舗で提供。 |
中東パビリオン | 中東料理 | Arab breeze カフェ (大阪某所) | 10月13日にオープン予定。UAE、サウジアラビア、カタールなど様々な中東諸国の料理を提供。 |
万博の裏側に迫るアート&デザインイベント
食の体験だけでなく、万博のデザインや文化的なメッセージを深掘りするイベントも開催されます。
大阪・関西万博デザイン展
万博会場のデザインの素晴らしさに焦点を当てた展示会です。
- 日程
10月1日~10月19日 - 場所
大阪府立江之子島文化芸術創造センター(enoco) - 見どころ
万博のロゴデザイン、各パビリオンの設計図面、使用されたサインシステムなど、普段見られない貴重な資料が展示される予定です。デザイナーや建築家の制作過程を追った映像展示も充実しています。
国際交流型マルシェ「世界横丁」
万博の国際性を引き継ぐ、食と文化の交流イベントです。
- 日程
10月17日・18日(2日間限定) - 場所
靱公園(大阪市西区) - 魅力
万博会場のように長時間の待機が必要なく、ふらりと立ち寄って世界各国のストリートフードを気軽に楽しむことができます。
MIKA NINAGAWA with EiM RESONANT AQUARIUM
万博で「Better Co-Being」のメッセージを発信した宮田裕章氏と、写真家・蜷川実花氏がコラボレーションした水族館展示です。
- 日程
8月29日~11月3日 - 場所
アトア(神戸) - 特徴
万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を、アートと海洋生物の融合という形で表現した革新的な企画です。
河森正治創作展
マクロスシリーズなどで知られるメカニックデザイナー、河森正治氏の創作展です。
- 日程
9月1日~2026年3月1日 - 場所
万博記念公園
【万博グッズの行方】オフィシャルストアは閉幕後どうなる?
会期中に大人気だったミャクミャクグッズをはじめとする公式ライセンス商品 を扱うオフィシャルストアは、万博閉幕後も一部の店舗で営業を継続することが決まっています。
会場外オフィシャルストアの一部が営業を継続
2025年10月13日の閉幕後も、公式キャラクターのミャクミャクと共に引き続き楽しんでいただけるよう、現在営業中の会場外オフィシャルストアの一部店舗は営業を継続します。
継続して営業する店舗には、以下の店舗が含まれます。
- 2025大阪・関西万博オフィシャルオンラインストア
- 2025大阪・関西万博オフィシャルストア あべのハルカス店
- 2025大阪・関西万博オフィシャルストア JR新大阪駅 エキマルシェ店
- 2025大阪・関西万博オフィシャルストア エキマルア・ラ・モード JR大阪駅中央口店
- 2025大阪・関西万博オフィシャルストア 大丸梅田店
- 2025大阪・関西万博オフィシャルストア 丸善丸の内OAZO店
- 2025大阪・関西万博オフィシャルストア 丸善ジュンク堂書店梅田店
- 2025大阪・関西万博オフィシャルストア ジュンク堂書店難波店
- 2025大阪・関西万博オフィシャルストア ジュンク堂三宮駅前店
- 2025大阪・関西万博オフィシャルストア 丸善名古屋店
- 2025大阪・関西万博オフィシャルストア エディオンなんば本店
- 2025大阪・関西万博オフィシャルストア JR新大阪駅新幹線ホーム店
これらの店舗では、ミャクミャクグッズなどの多彩な商品を引き続き購入することが可能です。ただし、一部店舗(大丸東京店、大阪南港ATC店、丸善岐阜店など)は10月中に営業を終了する予定です。
閉幕後のスタンプラリーで万博体験を追体験
(出典:EXPO2025)
閉幕後も営業を継続する一部のオフィシャルストアでは、万博会場でのスタンプ集めを追体験できる「2025大阪・関西万博オフィシャルストアDEスタンプラリー」が開催されます。
- 期間
2025年10月14日(火)から2026年1月31日(土)まで - 特典
スタンプラリー実施対象のオフィシャルストア4店舗以上でスタンプを集めると、オリジナルコンプリートスタンプシールがプレゼントされます。
このスタンプラリーを通じて、万博公式キャラクターのミャクミャクと共に、閉幕後も万博の余韻を楽しむことができます。
【新たな万博の形】混雑を避けてゆったり楽しむアフター万博の魅力
万博期間中は、人気のパビリオンに入るために抽選や長時間待ちが必須でした。特に日本館、モンスターハンター ブリッジ(大阪ヘルスケアパビリオン)、ガンダム館などの人気パビリオンは、事前予約や抽選が必要なほどでした。また、会場の混雑状況によっては、東ゲートの当日券が早めに完売することもあり、来場者にとって効率の良い回り方が重要でした。
しかし、閉幕後の「アフター万博」のイベントやレガシー施設は、万博とはまた違ったゆったりとした楽しみ方を提供してくれます。
街中で楽しむ「食」と「文化」の国際交流
万博期間中は、多くの来場者が集中し、各国のパビリオンを十分に楽しむことが難しかったかもしれません。しかし、閉幕後のグルメ復活やイベントを通じて、新たな形で国際交流の輪を広げることができます。
- 各国グルメを気軽に堪能
トルクメニスタン館のレストランや中東パビリオン集結カフェ(時期未定)、マレーシア館のロティチャナイ など、行列に並ぶことなく、落ち着いた環境で各国の料理をゆっくりと味わうことができます。 - デザインと創造性の深掘り
万博デザイン展(10月1日~19日)では、普段見ることのできない設計図面や制作過程の映像を通じて、万博のデザイン世界を深く知る貴重な機会となります。 - 都市のオアシスで国際体験
靱公園で開催される国際交流型マルシェ「世界横丁」(10月17日・18日)は、都心の開放的な空間で、事前予約なしに世界各国の食文化に触れられるのが魅力です。
これらのイベントは万博会場とは異なり、神戸や難波、天神橋筋商店街など関西一円の街中で開催されるため、まるで関西全体が万博のアフターパーティー会場になったような感覚で、万博の多様性を楽しむことができます。
未来社会を体感する夢洲への期待
また、夢洲の再開発計画が実現すれば、万博会場の広大だった土地が、F1開催可能なサーキットや世界最大級のプール、高級ホテルといった「圧倒的な非日常空間」へと変貌を遂げます。これは、万博が目指した「未来社会」を、IR(2030年開業予定)と連携しながら、観光やエンターテイメントの形で恒久的に実現していく挑戦です。
万博のレガシーである大屋根リングの一部と、巡回を経て里帰りするミャクミャクモニュメントが、この新しいエンターテイメントシティの象徴として残ることで、万博で得られた感動や体験は、未来の夢洲という舞台を通じてさらに深まり、広がっていくことでしょう。
【万博の感動は終わらない】夢洲の未来とアフターイベントが紡ぐ新たなつながり
EXPO 2025 大阪・関西万博の閉幕後も、その感動と熱狂は様々な形で関西一円に継続していきます。万博会場であった夢洲は、長年の「負の遺産」という歴史を乗り越え、カジノを含む統合型リゾート(IR)の開業(2030年秋頃)と、F1サーキットや世界最大級プールなどのエンターテイメント施設を核とした国際観光拠点へと生まれ変わる、日本初の「都市再開発型」の万博跡地活用事例として注目を集めています。
万博のシンボルであった大屋根リングの一部は公園として残され、ミャクミャクモニュメントは大阪府内を巡回しながら、万博の精神を後世に伝えるレガシーとなります。
さらに、万博で国際色豊かな食文化に触れた感動は、ネパール館や中東パビリオン、マレーシア館などのグルメが大阪市内の実店舗や期間限定ストアで復活することで、街中で気軽に楽しむことができます。万博のデザイン展や国際交流型マルシェなど、万博期間中とはまた違った角度から文化や創造性に触れる新しい楽しみ方も充実しています。
万博閉幕後も、会場外のオフィシャルストアの一部店舗は営業を継続し、スタンプラリーなどを通じて、ミャクミャクと共に万博の余韻を追体験できる機会が提供されます。万博が提供してくれた国際性、創造性、そして人との繋がりは、これらのアフター万博イベントを通じて、より深く、そして長く私たちの中に残り続けるでしょう。ぜひ、気になるイベントから参加して、大阪・関西万博閉幕後も万博を楽しめる新たな文化体験を見つけてください。