「アサシンクリード シャドウズ」はなぜ炎上?どんなゲーム?人気の理由
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2024年11月15日に、最新作の発売が予定されている人気ステルスアクションゲーム『アサシンクリード(ASSASSIN’S CREED)』。
2007年に1作目が発売されて以降、長年ファンから親しまれている作品ですが、現在、最新作『アサシンクリードシャドウズ(Assassin’s Creed SHADOWS)』の紹介映像(トレーラー)をきっかけに、舞台のモデルとなる日本だけでなく、世界中で炎上する騒ぎが起こっています。
今回は、炎上騒動で話題の『アサシンクリード(ASSASSIN’S CREED)』について、なぜ最新作の『アサシンクリードシャドウズ(Assassin’s Creed SHADOWS)』が炎上したのかや、そもそもどんなゲームなのか、人気の理由についてお伝えします。
アサシンクリードとは?
(出典:アサシンクリード 公式サイト)
『アサシンクリード(ASSASSIN’S CREED)』とは、フランスのゲームメーカー Ubisoft社(ユービーアイソフト社)によって開発されている、ステルスアクションゲームです。
2007年に1作目が発売されて以降、長い間ファンから愛されている人気シリーズで、シリーズの最新作である『アサシンクリードシャドウズ(Assassin’s Creed SHADOWS)』の発売日が2024年11月12日に決定。シリーズ初の日本を舞台にしたゲームということで、国内外から注目されていました。
アサシンクリードはどんなゲーム? 人気の理由
(出典:アサシンクリード 公式サイト)
『アサシンクリード(ASSASSIN’S CREED)』は、おもに下記の3つの要素が楽しめるゲームになっています。
● アサシン(暗殺者)らしいステルスアクション
● オープンワールドを自在に駆け回るパルクールアクション
● 綿密な時代考証から生まれた建造物や人物像
1. アサシン(暗殺者)らしいステルスアクション
『アサシンクリード(ASSASSIN’S CREED)』の代名詞とも言えるのが、”ステルスアクション” です。
敵に見つからないように移動し、背後を取りながら1人ずつ暗殺していくのが “アサシンらしさ” を良く表現していて、没入感が高まります。
また、敵に見つかってもゲームオーバーになるわけではないというのも特徴で、普通に戦闘しても問題無いという点が、ごちゃごちゃとした戦闘が好みという人にもウケている理由の1つです。
2. オープンワールドを自在に駆け回るパルクールアクション
『アサシンクリード(ASSASSIN’S CREED)』は、”広大なマップ” を自由に動き回ることができます。
ただ移動するだけでなく、アサシンらしい自在な “パルクールアクション” でマップ中を縦横無尽に駆け回れるので、爽快感を感じることができます。
シリーズごとに使えるアクションが異なる場合もあるものの、爽快感のあるアクションはシリーズ共通で、人気ゲームになった理由の1つと言えるでしょう。
3. 綿密な時代考証から生まれた建造物や人物像
『アサシンクリード(ASSASSIN’S CREED)』は、精密な時代考証から生まれた “建造物や街のNPCの作り込み” も秀逸です。
完成度の高い実在する建築物を探索できたり、時代背景に沿ったNPCの服装や行動で、マップを探索できるので、”旅行気分” を味わうことができます。
作り込みの高さは、「世界一安い時間旅行」と評されることもありました。
アサシンクリード シャドウズは、なぜ炎上した?
そんな人気ゲームである『アサシンクリード(ASSASSIN’S CREED)』ですが、前作までの評価は集ったものの、最新作の『アサシンクリードシャドウズ(Assassin’s Creed SHADOWS)』では、トレーラー映像が公開されると同時に世界中で大炎上。
現在は、”発売中止” を求める署名運動まで起こる、大騒動へと発展しています。
Petion on https://t.co/4745y2dx1i for stop releasing #AssassinsCreedShadows from Japanese.
「アサシンクリードシャドウズの発売中止を求めます」の署名サイト
現在3000人以上が署名されています。あ、書いていたら100人ほど増えました。#ポリコレ #アサクリ pic.twitter.com/4bNE99wWJl
— Naoki Hada 🇺🇸 羽田直樹 🍵 (@hada) June 30, 2024
炎上したおもな理由として、下記のような点があげられます。
1. 日本が舞台なのにわざわざ黒人を主人公に選んだ
アサシンクリード(ASSASSIN’S CREED)は、シリーズ前作までは、舞台となる土地の “架空の人物が主人公” という伝統がありました。
でも、最新作の『アサシンクリードシャドウズ(Assassin’s Creed SHADOWS)』では、日本を舞台に、安土桃山時代、織田信長がいた時代に実在した、黒人の “弥助” を主人公として描いています。
これまでの伝統を破ってまで “実在した人物” を主人公にした上、日本が舞台なのに、日本人ではなく 黒人を主人公に設定したというのが「ポリコレでは?」など、多方面で物議を醸したんですね。
また、主人公である “弥助” のことを “侍” と設定。
でも、実際には “弥助” には歴史的な資料が少ないため、”侍だったという根拠はありません”。
根拠がないにも関わらず、日本以外の国では「史実に基づいているゲーム」と発表したことが、炎上の火に油を注ぐ形になりました。
たしかに、日本が舞台なのに黒人を主人公にしたり、実際の人物像が不明なのに「史実に基づいている〜」「これで日本の歴史を学べる〜」というスタンスでPRするのには、問題を感じますよね…。
2. 時代考証が甘い
また、『アサシンクリードシャドウズ(Assassin’s Creed SHADOWS)』では、”時代考証の甘さ” が指摘されています。
アサシンクリード(ASSASSIN’S CREED)シリーズは、前作までは、時代考証に定評がありました。
以前のシリーズでは、ノートルダム大聖堂が2年もかけて再現され、「実物の復元材料になりうる」とまで賞賛されるほどでした。
でも、最新作の『アサシンクリードシャドウズ(Assassin’s Creed SHADOWS)』では、下記のような時代考証の不十分さが指摘されています。
● 四季の統一感が無い(桜が咲いているのに道端に柿が落ちているなど)
● 畳が正方形
● 畳に座っている全員が正座(本来家臣たちは胡座であるべき)
● 上座等の概念が無い
● 弥助が甲冑のまま町中を歩く など。
上記は、あくまで指摘されたおかしな点の一例です。
矛盾点や問題点は、あげればキリがないほどで、制作時の雑さが露見。次々と炎上する騒ぎになっています。
なんか見覚えあるなと思って画像検索したら、明治時代の三味線引きの写真じゃないの、これ?
アサクリシャドウズ、大丈夫?
明治と安土桃山はだいぶ時代違うよ?#アサシンクリードシャドウズ #AssassinscreedShadows pic.twitter.com/HjEii0AOnE— tk8d32(お仕事募集中) (@tk8d32) June 19, 2024
3. 開発陣の失言
また、上記で紹介した理由に加え、”開発陣の多くの失言” も炎上の種となっています。
Ubisoft社の開発陣は、インタビューにおいて、黒人の弥勒を主人公にした経緯として、「日本人では私たちの目に慣れない。私たちの目になれる人物を探していた」といった趣旨の発言を行い、人種差別ではと問題になりました。
そのほか、「当時は首を斬られるのが当たり前で、殆どの人が首を綺麗に斬られて亡くなった」といった “正確ではない情報” をインタビューで発信するなど、開発陣のいい加減とも言える言動が多く目立ちました。
また、擁護するメディア陣もインタビューにて「アジア人の役割に別の人種が入るのを見たい」「アジア人がアジア人役に抜擢されるのは時代遅れ」といった旨の発言をして炎上騒動になりました。
日本を舞台にしながら、日本や日本人に対するリスペクトの姿勢が感じられないことが、炎上をさらに大きくしているんですね。
最近では、かの有名な起業家であるイーロン・マスク氏もUbisoftに苦言を呈すなど、日本人だけでなく、世界中の人々から非難を集めています。
色々と荒れているアサシンクリードシャドウズに対してイーロンマスクが批判して開発元のUBIが反論
イーロン「DEIはアートを殺す」
※DEI=多様性・公平性
↓
UBI「私にとって、イーロン氏は悲しい存在です。彼はただ憎しみを助長しているだけです」
↓… https://t.co/1PpORv6TOo pic.twitter.com/opSbmNZtAW— キャベツの人【ゲーム紹介】 (@kyabetsuhuman) June 15, 2024
「アサシンクリード シャドウズ」の今後は果たして…
このように、精密に再現されたマップ上をアサシン(暗殺者)として暗躍できると人気の アサシンクリード(ASSASSIN’S CREED)シリーズですが、最新作の『アサシンクリードシャドウズ(Assassin’s Creed SHADOWS)』については、「炎上しても仕方ないのでは…」と思えるほど、次々と問題点が露呈しています。
公開停止を求める署名活動もはじまり、すでに署名した人が1万人を超えていて、果たしてこのまま2024年11月15日の発売予定日にシャドウズが発売されるかは、今のところ不明瞭だと言えるでしょう。
これからのUbisoft社の動きには、目が離せません。
なお、炎上騒動が拡大中の『アサシンクリードシャドウズ(Assassin’s Creed SHADOWS)』ですが、シリーズの前作までは、非常に評価が高いゲームでした。
アクションが苦手という人でも、忠実に再現されたマップ上を動き回るだけで、観光気分が味わえるなど、良作ばかりです。
気になる人は、シリーズ過去作がSteamで販売されているので、ぜひ1度プレイしてみてください。
最新作『アサシンクリードシャドウズ(Assassin’s Creed SHADOWS)』の問題点が発売時には修正され、シリーズ過去作同様、純粋にゲームとして楽しめる作品になっていることに期待したいです!