黒神話:悟空 ポリコレコンサル拒否でメタスコアへの影響は?神ゲーじゃない?
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2024年8月20日、世界同時リリースとなった、中国製アクションRPGゲーム『黒神話:悟空(Black Myth: Wukong)』。
PC(Steam・Epic Games・WeGames)と、PlayStation5 でリリースされた本作は、中国の名作『西遊記』をテーマにしていることも話題を呼び、瞬く間に世界的な大ヒット作となりました。
中国本土のメディアの報道によれば、初日の販売量は450万ダウンロード。販売総額は、じつに15億元(約305億円)にものぼると言います。
Steam上での初日のオンライン同時接続数も “220万人” を超え、シングルプレイ作品としては過去最大、マルチプレイを含めても過去第2位を記録しました。
世界的な大ヒット作となった『黒神話:悟空(Black Myth: Wukong)』ですが、SNSの口コミでも、「神ゲー」「面白い」と評判です。
ただ、一部報道にあった、ポリコレコンサル会社 “Sweet Baby(スイートベイビー)” の指導を拒否したことで、メタスコアが下がるなど、一部のメディアから良い評価を得ていないのではという噂もあります。
そこで今回は、いま話題のゲーム『黒神話:悟空(Black Myth: Wukong)』について、ポリコレコンサル拒否でメタスコアへの悪い影響があったのかや、神ゲーという噂は本当かについてお伝えします。
「黒神話:悟空」とは?
(出典:PlayStation)
『黒神話:悟空(Black Myth: Wukong)』とは、中国の古典小説『西遊記』を題材にしたアクションRPGゲームです。
中国のゲーム開発デベロッパー “Game Science(ゲーム サイエンス) ” によって開発され、2024年8月20日に、PC・PlayStation5(PS5)用ゲームとしてリリースされました。
『黒神話:悟空』の開発期間は4年。開発費用は3億~4億元(約65億〜88億円)と言われています。
この数字は、”AAAゲーム(トリプルエーゲーム)” と呼ばれる、中堅・大手企業のゲームパブリッシャーが、”開発に莫大な時間・人・資金をそそぎこんだゲーム” に該当し、”中国初の国産AAAゲーム” として、中国国内での関心も高い作品です。
ゲーム内容詳細に関しては、下記の記事を参考にしてください。
ポリコレコンサル「スイートベイビー」の要求を拒否で話題に
発売前からSNSなどで度々話題になっていた『黒神話:悟空(Black Myth: Wukong)』。
おもに、Unreal Engine 5(アンリアルエンジン 5)で制作された “リアルすぎるグラフィック” が好評を得ていたのですが、もう1つ注目されていた点として、昨今のゲーム界で話題の “ポリコレ問題” への対応があげられます。
『ポリコレ』とは、”ポリティカル・コレクトネス(political correctness) ” の略で、人種や国籍、障がい、宗教などに対する様々な差別表現を避けた、”中立的な表現を使うことを目的とした取り組み、対策” のことを指します。
近年、ポリコレへの対応が重要視されるゲーム業界において、ポリコレコンサルの意見を受け入れたゲーム開発をする企業も多く、美人な女性をモデルにした主人公のビジュアルを、あえて劣悪に改変してしまったり、不自然にゲーム後半で同性愛の設定を盛り込んだりと、「やりすぎでは?」といった疑問の声が度々上がっていました。
そんな中、2024年6月、中国メディアが『黒神話:悟空(Black Myth: Wukong)』のプロジェクトについて、開発元のGame Scienceが、ポリコレを推進しているゲームコンサル会社 “SweetBaby(スイートベイビー)” からの700万ドル(約10億円)に及ぶ高額な指導料の申し出を拒否したと報じ話題になりました。
この報道により、ポリコレ推進の流れへの抵抗の象徴にもなった『黒神話:悟空(Black Myth: Wukong)』は、より注目を集めるようになったのです。
>Chinese media: ‘Black Myth: Wukong’ refused to be extorted $7 million by SweetBaby.
English:
The reason why the team behind “Black Myth: Wukong” has been subjected to persistent sexist attacks and slander since their first promotional video is because they have consistently… pic.twitter.com/P94rUpVnuI
— Pirat_Nation 🔴 (@Pirat_Nation) June 14, 2024
ポリコレ拒否でメタスコアが低くなった?
リリース前から話題を集めていた『黒神話:悟空(Black Myth: Wukong)』は、2024年8月20日にリリースされると、世界中でダウンロードされ、一躍人気ゲームとなりました。
SNSの評判は上々で「神ゲー」という声もあったのですが、海外のレビュー収集サイト『メタクリティック(Metacritic)』が公表している、ゲーム・映画・テレビ・音楽の評価スコアが “82点” (※ 2024年8月30日の現時点では81点)であることがわかると、「ポリコレを拒否したから神ゲーなのに低評価をつけられたのでは?」と一部ユーザーの間で疑問の声が上がりました。
(出典:Metacritic)
“メタスコア” は、世界中のウェブサイトからレビューを取得して、評価を数値化することで算出されます。
メタスコアの基準めやす
メタスコアでは、90点以上が最高評価に該当し、明確な基準はないものの “90点以上が神ゲー” に該当すると捉えられることが多いです。
90点〜100点 | 最高評価 |
75点~89点 | 高評価 |
50点〜74点 | 平均的 |
20点~49点 | 低評価 |
0点~19点 | 最低評価 |
「面白い」と評判の良い『黒神話:悟空(Black Myth: Wukong)』が、80点台前半のスコアなのは「ポリコレ拒否によって、不自然に低評価をつけたメディアがいたからでは?」といった憶測が広がったんですね。
妥当な評価という声も
でも、実際のところはというと、「ゲーム中にカクつく」など、パフォーマンスの問題を複数のメディアからあげられていたり、「探索要素が乏しい」といった意見もあったりと、ポリコレとは関係のない点でのパフォーマンスを指摘する声もあり、現在は、「妥当なスコアではないか」という見方をする人が増えてきました。
圧倒的に最適化不足とその他の問題の方が大きいだろう
中国の超大作CSゲームの黒神話・悟空のメタスコアがSwitchの風来のシレン6より低いんでショックを、うけてるんだろうが、まだ中国はCSゲーム作りに慣れていない。ここから始まりだ中国のCSゲームの発展に期待しよう。 pic.twitter.com/sQTywPelKX— シリル (@Ad8qqsEUYofd6cR) August 17, 2024
また、「82点でも十分に良いゲームでは?」と評価する声もあり、メタスコアが90点以下だからといって、「面白くない」「神ゲーではない」と決めつけるのは適切ではないでしょう。
Black Myth Wukong(黒神話 悟空)のメタスコア82点を低いとかポリコレ配慮が無いから低評価を受けたという声がおるみたいだけど
82点は十分良ゲー評価の範囲内だよ
「神ゲー確定!」とか持ち上げてるYouTuberを信じちゃった人には物足りないのかも知れないケド pic.twitter.com/uMEfyGBC1c— エージェントスミス (@AgentSmith_1999) August 17, 2024
実際にプレイしてみて「神ゲー」「面白かった」という感想をSNSでアップしている人も多数いるので、気になった人は、ぜひ一度、自分でプレイしてみてはいかがでしょうか。
「黒神話:悟空」神ゲーです。久々に心に響くゲームを感じました。ストーリとムービもしっかり作られています。ソウルライクが好きならとりあえず有りだと思います。日本語音声は欲しかったなぁ。。。 pic.twitter.com/dTI0EpShvp
— 雪マカロン・ヴァニーユ (@YukiYukki_FF) August 20, 2024
「黒神話:悟空」はプレイしてみる価値のあるゲーム!
このように、ポリコレコンサル拒否で話題になった『黒神話:悟空(Black Myth: Wukong)』ですが、開発に4年の歳月をかけた美麗なグラフィックは圧巻です。
隠しエリアや隠しボスも満載で、プレイしがいのあるゲームになっているので、気になった人は、PCやPS5でプレイしてみてください。
> PlayStation「黒神話:悟空」公式ページはこちら