大阪万博で虫が大量発生したのはなぜ?ユスリカなど虫対策の方法は?虫除けスプレーでOK?

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expo2025 海側 大阪万博

2025年4月13日から10月13日までの “184日間”、大阪市夢洲(ゆめしま)で開催されている『EXPO 2025 大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)』。

開幕から日が経つにつれて、SNSの口コミなどで話題になることも増え、5月31日には18万人を超える人が来場し、今後もさらなる来場者が期待されています。

いざ大阪万博に足を運ぼうとしたときに気になるのが、”万博会場内に大量に虫が発生している” という問題です。

虫の大量発生を見て、「行っても問題ない?」「どんな虫対策をしていったら良いんだろう…」などと、不安に感じている人も少なくないでしょう。

そこで今回は、大阪在住の私が、『EXPO 2025 大阪・関西万博で虫が大量発生している原因や虫除け対策などについてお伝えします!

大阪万博で虫が大量発生したのはなぜ?

2025年5月、『EXPO 2025 大阪・関西万博の会場で虫が大量発生していることが、SNSやメディアで取り上げられ話題になりました。

大阪万博会場で大量発生した虫は、ユスリカ科の一種である『シオユスリカ』という虫で、2025年6月時点では、シオユスリカが大量発生した原因はまだ特定されておらず、調査が進められている段階です。

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会(以下、協会)は、現在、ユスリカに関する調査を複数事業者の協力を得て実施しており、会場内で大量飛来している虫は、ユスリカ科の一種であるシオユスリカであることを確認しています。シオユスリカは淡水と海水が混じる汽水域で発生するとされております。協会は厳密な発生源については、現在調査を進めております。

引用:EXPO 2025

「シオユスリカ」とは?

ユスリカのイラスト

シオユスリカとは、海水と淡水が混ざる “汽水域” に生息する、ハエ目ユスリカ科に属する昆虫です。

ユスリカは “ハエの仲間” で、一見すると “蚊” のようにも見えますが、血を吸ったり、人を刺したりすることはありません。

とくに、”夕方から夜” にかけて、”光” に誘引されて飛来するのが特徴で、”きれいな水” を好み、おもに水辺に生息します。

交尾のときには群れて飛んで、無数の小さな虫が合わさって柱のように見える “蚊柱(かばしら)” を作るので、小さい虫ながら存在感があり、「気持ち悪い」と感じる人は少なくありません。

大阪万博会場の『シオユスリカ』は、会場南側の大屋根リングの外側にある “つながりの海” と、内側の “ウォータープラザ” が発生源と言われています。

専門家によると、会場設計時に「水辺を作ることでどのような影響があるか?」など、水理学や生態学の視点による検討が不足していた可能性があり、今回のユスリカ大量発生は、「事前に防げた事案」だと言います。

シオユスリカ』の “幼虫” は、”汚泥” や “有機物を含む水中” で育ち、成虫になると “光” や “人の体温” に引き寄せられ、建物や人に群がる特性があります。

5〜6月に発生のピーク” を迎え、暑い時期は減少傾向にあるというものの、万博来場者の中には、「虫がひどすぎた」「トラウマレベルで恐怖味わう」といった、ユスリカの大量発生で怖い思いをする人が少なくありません。

現在、”アース製薬” や “フマキラー” など、複数の企業が虫対策への協力を申し出ていて、万博協会は、『ユスリカ等対策本部』を設置し、スピード感を持って対策を進めると公表しました。

今回の『EXPO 2025 大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)』での虫大量発生のトラブル

「大阪湾沿岸の人工干潟や排水路などが、ユスリカ繁殖に適した環境となり、急激な増殖を引き起こしたのでは?」と考えられていて、万博の設計や運営に対してSNSでやや炎上する動きも見られています。

一刻も早い解決を願いましょう。

「伝染病」の心配はある? 大丈夫?

SNSで一部、虫の大量発生による “伝染病リスク” を心配する声がありますが、『EXPO 2025 大阪・関西万博』で大量発生した『シオユスリカが原因で伝染病が拡大するといった心配はありません

『シオユスリカ』は蚊に似た見た目ですが、人を刺したり吸血することはなく、病原体を媒介する事実も確認されていません。

ただ、大量発生して建物や人に群がることで、”不快感” や “ストレスの原因” になるので、虫嫌いの人は要注意です。

また、ユスリカの死骸が換気設備に詰まるなど、”衛生・設備面での間接的な問題” は起こる可能性があるのと、死骸が原因でアレルギー症状や喘息症状などを引き起こす可能性はゼロではないので、適切な “防虫対策” や “清掃管理” は必要です。

万博協会が進める虫対策の方法・対処法

シオユスリカ』は、「刺さない虫」とはいえ、群れで飛び交い、来場者に不快感を与えます。

万博協会は、2025年5月26日に “ユスリカ等対策本部” を設置。下記のような、”虫対策” を実行しました。

アース製薬が商品を提供

大阪府の吉村洋文知事から協力要請を受けた “アース製薬” は、『EXPO 2025 大阪・関西万博』会場でのシオユスリカ大量発生を受け、“虫こないアース”を含めた約3,000本の商品を提供しました。

< アース製薬 から EXPO 2025 に提供された商品 >

⚫︎ おすだけノーマットプロプレミアム 1,008本
⚫︎ 虫こないアース 玄関用      1,000本
⚫︎ 虫こないアース 窓ガラス用    1,000本

“虫こないアース 玄関用・窓ガラス用” は、玄関灯や窓ガラスにスプレーするだけで、シオユスリカの侵入を防ぎ、約4ヵ月間効果が持続します。

雨に強い撥水成分を配合しているので、”屋外” でも使用が可能です。

また、”おすだけノーマットプロプレミアム” は、1プッシュで薬剤が瞬時に広がるため、飛んでくるシオユスリカを瞬時に排除できる効果が期待できます。

アース製薬が提供する商品の活用によって、シオユスリカによる被害を最小限に抑えられる可能性があり、今後も、現地視察などをしながら対策を進めるとのことです。

金魚 や メダカ の投入も効果的 !?

シオユスリカ』など “虫対策” には、薬剤だけでなく自然を活かした方法もあり、“金魚” や “メダカの導入” が効果的だという声もあります。

シオユスリカの “幼虫” は水中で育つので、水たまりや池などに “金魚” や “メダカ” を放すと、「幼虫を捕食して繁殖を防いでくれる」というんですね!

とくに、”メダカ” は、小さな水場でも生息でき、管理しやすいのが特徴で、積極的に導入が検討されています。

“水たまり” をなくし、”水槽を清潔に保つ環境整備” も併せて実施すると効果が高まるため、今後、万博協会が主導する “ユスリカ等対策本部” のもと、大阪万博での防虫対策が進められていく予定です。

虫除けスプレーでもOK?自分でできる対策は?

虫除けスプレーを腕に吹き付ける女性

徐々に、虫対策が実行されている『EXPO 2025 大阪・関西万博』。

6月に入り、以前ほど大量の虫・ユスリカの報告はなくなってきたものの、まだ虫問題の大幅改善・解決といった報告は確認されていません。

ユスリカ問題が解決する前に万博に行く予定のある人は、“自分でできる防虫対策” を実施して訪問するのがおすすめです。

< 自分でできる 大阪万博の虫対策 >

⚫︎ 虫除けスプレー
⚫︎ 虫除けアロマ(ハッカ)
⚫︎ 虫除けリング
⚫︎ 長袖・長ズボン(※ ユスリカは人を刺さないものの、会場内の蚊など別の虫対策に)
⚫︎ マスク(※ 喘息の持病がある人など、ユスリカの死骸を吸い込むのを防ぐ)  など。

大阪万博会場内に大量発生した『シオユスリカ』を含めた “虫対策” には、市販の虫除けスプレーも効果的です。

大阪万博では缶の持ち込みが禁止されているので、”缶タイプのスプレー” は持ち込みが禁止されているのではという噂がありますが、“虫除けスプレー” に関しては、飲料ではないため、スプレー缶タイプでも持ち込みは許可されているので、安心してください。

虫除けスプレー以外にも、”虫除けリング” や “長袖長ズボン”、”帽子”、”マスク” など、ユスリカ以外の虫対策にもなる対策グッズを持って行くのがおすすめです。

虫対策をして、大阪万博を楽しもう!

このように、ユスリカ大量発生で大きな騒動になった『EXPO 2025 大阪・関西万博』ですが、専門家や防虫製品を扱う企業の協力を得ながら、虫対策が進みつつあります。

誤解されることもありますが、大量発生している “シオユスリカは人を刺さないので、感染症や伝染病の心配はありません。

ただ、死骸が目や口に入ったり、衣服に付着したりすることで、アレルギーや喘息の原因になる可能性がゼロではないので、”自分でできる虫対策” を行うことは必要でしょう。

また、「虫が苦手」という人は、極力水辺を避けるなど、虫の少ないエリアを回ったり、ユスリカが発生しやすい夕方以降を避けて訪問するのもおすすめです。

しっかりと防虫対策をして、大阪万博で楽しい思い出を作ってください!

 

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