きさらぎ駅とは?都市伝説?モデルの駅は?映画にもなった?
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2004年にネット掲示板へ投稿された、”異世界に迷い込んだ体験談” が発端となり広まった都市伝説『きさらぎ駅』。
投稿者は、実在の静岡県の路線 “遠州鉄道” で見知らぬ駅に降り立ったと語っています。
当時、不気味な内容とリアルな描写が話題となり、20年経った今でもネット上では考察が絶えません。
2025年6月13日には、この物語を元にした映画『きさらぎ駅 Re:』が公開され、映画のPRなどで『きさらぎ駅』の話を聞き、気になっていたひともいるのではないでしょうか。
そこで今回は、いま再注目を集める都市伝説『きさらぎ駅』とはどんなストーリーなのかや、モデルになった駅などについてお伝えします。

都市伝説「きさらぎ駅」とは?
投稿者である “はすみ” が、静岡県内で電車に乗っていた時に、リアルタイムで実況する形で、実在しない『きさらぎ駅』に到着したと報告しました。
『きさらぎ駅』には、誰もおらず、電車も戻らない、異世界のような空気が漂っていたと語っています。
投稿は2ちゃんねる上で “実況形式” で続き、道に迷った末に “謎の男性” や “トンネルに遭遇する” など、不気味な展開が続きました。
そして、突如として “はすみ” からの投稿が途絶えたので、「異世界に消えた」と話題になり、現在も『きさらぎ駅』は都市伝説として語り継がれているのです。
(出典:5ちゃんねる)

都市伝説「きさらぎ駅」のストーリー
都市伝説『きさらぎ駅』は、投稿者 “はすみ” が体験した、不思議な出来事からはじまりました。
深夜、静岡県浜松市の中心部 “新浜松駅” から “西鹿島駅” までの17.8キロを走る “遠州鉄道” の電車に乗っていたところ、存在しない無人駅『きさらぎ駅』に停車し、つぎつぎに不気味な体験をしていくというストーリーです。
(出典:遠鉄電車)
都市伝説『きさらぎ駅』は、2004年、匿名掲示板 “2ちゃんねる” の「身のまわりで変なことが起こったら実況するスレ26」にリアルタイムで投稿されました。
2ちゃんねる掲示板に実況。存在しない「きさらぎ駅」が登場
『きさらぎ駅』の元ネタは、2004年、”2ちゃんねる” に投稿された実話風の書き込みです。
「先程から某私鉄に乗車しているのですが、様子がおかしいのです。」
「いつも通勤に使っている電車なのですが、先程から20分くらい駅に停まりません。いつもは5分か長くても7、8分で停車するのですが停まりません。乗客は私のほかに5人いますが皆寝ています。」
(引用元:5ちゃんねる)
投稿者 “はすみ” の上記の投稿から、話ははじまりました。
いつも通勤で使っている電車(遠州鉄道)に乗っていたところ、通常の路線では存在しない『きさらぎ駅』と記された無人駅に到着したと実況します。
『きさらぎ駅』は真っ暗で人気がなく、電車も停車したまま動きません。

実在しない無人駅「きさらぎ駅」に停車後の怪奇現象
『きさらぎ駅』到着後、”はすみ” は車内に取り残され、不安になって下車します。
無人駅で周囲に人影はなく、電車も動かず、携帯は電話も通じない圏外状態です。
“はすみ” が歩いて脱出を試みる途中、後ろから「おーい危ないから線路の上歩いちゃ駄目だよ」という叫び声がします。
振り返ってみると、10mくらい先に “足が片方ない老人” が立っていました。そして、すぐ消えてしまいます…。
“はすみ” は「もう怖くて動く事ができません」とスレに書き込んでいました。
おーい危ないから線路の上歩いちゃ駄目だよって後ろの方で誰か叫んでいたので、駅員さんかと思い振り向いたら10メートル位先に片足だけのおじいさんが立っていたのですが、消えてしまいました。もう怖くて動く事ができません。
再び勇気を振り絞り歩き出した “はすみ” に、その後も迫り来る太鼓の音や、怪しげなトンネルが立ちはだかります。
また、近くの駅まで送り届けてくれる親切な人と出会いますが、車に乗り込んだ後、独り言が増え、山の方へ連れて行かれます。
ドンドンドン…と迫ってくる太鼓の音、不審な男性との遭遇、山道のトンネルなど、次々と怪奇現象が発生するのです。
“はすみ” の “2ちゃんねる” での投稿の全貌が知りたい人は、下記の動画で朗読として聞けるため、一度聞いてみるのも良いでしょう。

投稿主「はすみ」の消息
都市伝説『きさらぎ駅』の投稿主である “はすみ” は、ずっと “2ちゃんねる” で実況投稿を続けていました。
でも、最終的には「隙を見て逃げようと思っている」といった不穏な書き込みを最後に、突如投稿が途絶えてしまいます。
その後、”はすみ” 本人からの続報は一切なく、現在に至るまで安否や正体は不明のままです。
ネット上では、「異世界に行ってしまった」「創作だったのでは」などの憶測が飛び交いました。
現在でも真相は明かされておらず、『きさらぎ駅』の都市伝説として語り継がれるようになったのです。

「きさらぎ駅」とイメージし「怖い」という声が続出
『きさらぎ駅』は、不気味な描写と、行方不明になったかのように途絶えた投稿によって、多くの人に「怖い」と感じさせる都市伝説です。
知らない駅に突然着き、誰もいない、戻れない、助けも呼べないという状況に現実味と異世界観が交錯し、恐怖心を煽ります。
とくにリアルタイムで進行した掲示板での実況形式が臨場感を生み、「自分も迷い込むかもしれない」と感じさせるのが『きさらぎ駅』の怖さです。
今も、SNSなどでトラウマ級と語られています。
電車乗ったら誰も人が乗ってなくて怖い
俺専用車両だけど、きさらぎ駅行く可能性ある— Primo 🐈 (@Shion_Primo) June 7, 2025

「きさらぎ駅」のモデルになった駅があるって本当!?
『きさらぎ駅』のモデルと噂される実在の駅はいくつか存在しますが、「これがモデル駅」と断定された場所はありません。
ただ、ネット上では静岡県の遠州鉄道『さぎの宮駅』が雰囲気や投稿内容と似ているとされ、聖地扱いされています。
(出典:遠鉄電車)
投稿者が静岡県在住で、「新浜松駅から」の電車に乗ったと投稿したことも、『きさらぎ駅』が『さぎの宮駅』ではないかと考えられる要因です。
ただ、明確な証拠はなく、都市伝説としての不気味さやミステリアスさを高める要素のひとつとなっています。

映画にもなった「きさらぎ駅」は怖い?
2025年6月13日公開の映画『きさらぎ駅 Re:』は、2022年に公開された映画『きさらぎ駅』の続編です。
主人公は、3年前に異世界駅から戻ったという設定で、自分だけが3年前と同じ “時間が止まったままの姿” であることから、世間の疑念に晒されます。
そこで彼女は、ドキュメンタリーディレクターと共に、異世界に残された人々を助ける決意を固め、再び『きさらぎ駅』へ向かうというストーリーです。
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あの生還から3年…
こうして二人は再会する🚇
════════════#本田望結 #恒松祐里 #永江二朗『#きさらぎ駅Re』絶賛公開中👁 pic.twitter.com/KhtwKtMmTC
— 【公式】映画『きさらぎ駅 Re:』 (@kisaragi_movie) June 16, 2025
『きさらぎ駅』がテーマ =『怖い』と思われがちですが、映画を見たユーザーの感想には、「ホラー苦手な人でも見られる」という声が多い傾向がありました。
「ホラー要素はもうほぼ無いが、ちゃんと怖い話の映画であるオチの付け方」、「怖いし笑えるし感動するけど最後はマジで騙される」といった声もあり、怖さ・スリル以外の魅力がある映画だと言われています。
一般的な怖いホラー映画の要素だけでなく、笑える場面や感動するシーンが含まれている点が高評価されていて、SNSなど口コミで広がり、映画を見たいという声も高まっています。

都市伝説好きな人は映画で「きさらぎ駅」を考察するのもアリ!?
このように、元ネタとなる投稿から20年経った今でも注目されている都市伝説『きさらぎ駅』。
都市伝説が好きな人にとって、続編映画『きさらぎ駅 Re:』も考察の余地たっぷりの内容で、「なぜ主人公は戻れたのか」や「駅のルール=リセットループの仕組み」など、多くの謎を投げかけます。
この機会に、『きさらぎ駅』の元ネタとなるスレッドを見たり、2022年公開の映画『きさらぎ駅』、2025年6月公開の続編映画『きさらぎ駅 Re:』を見たりして、不思議な怪奇現象の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。