ブラックピンクのリサも夢中!ラブブ(LABUBU)が世界中でブームになった理由と偽物を見分ける5つの方法
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ここ数ヶ月、SNSやニュースで「ラブブ(LABUBU)」という名前を目にする機会が急増していますね。高級バッグにキーホルダーとしてぶら下がっている、あのギザギザの歯と大きな耳を持つ”キモ可愛い”妖精の姿に、心を奪われた方も多いのではないでしょうか。
しかし、その人気ゆえに「どこで買えるの?」「定価はいくら?」「メルカリで見たけど偽物じゃないの?」といった疑問や不安も同時に広がっています。公式オンラインストアでは瞬時に完売し、店頭には長蛇の列ができるほどの争奪戦となっており、希少性から高額で転売されたり、悪質な偽物(ラフフと呼ばれることもあります)が出回ったりしているのも事実です。
この記事では、世界的なブームを巻き起こしているラブブの魅力の秘密、後悔しないための偽物の見分け方、そして最新の万博コラボ情報や、定価とプレミアム価格の現状まで、ラブブに関する知りたい情報をすべてお伝えします。この記事を読めば、ラブブの謎が解け、あなたもこのキュートなモンスターの虜になるかもしれません。
ラブブ(LABUBU)とは?基本解説
(出典:PR TIMES)
ラブブは、香港出身のデザイナーである龍家昇(カシン・ルン)氏によって生み出されたキャラクターシリーズです。彼は香港生まれですが、幼少期にオランダに移住し、そこで触れた北欧の民間伝承や神話からインスピレーションを受けています。
ラブブは、絵本『謎のブーカ(神秘的布卡)』に登場する「妖精」のキャラクターです。
ラブブのユニークなデザインと設定
ラブブ族は、北欧の森を舞台に、猫くらいの身長で約100人の仲間と共に暮らす精霊族という設定です。彼らは好奇心旺盛で何にでも興味を持つ、いたずら好きでありながら、根は明るく優しい性格をしています。
ラブブのデザインの特徴は、その「キモ可愛い」(ugly-cute)魅力にあります。
- 大きな耳を持つ、ウサギとエルフを掛け合わせたような姿をしています。
- 丸く毛むくじゃらの体に、いたずらっぽい笑みを浮かべる9本のギザギザした鋭い歯が特徴的です。
- ラブブのフォルムは、意図的に左右非対称で手作り感が強調されており、カシン・ルン氏が魅力に感じる「不完全さ」や「ちょっとずれた愛しさ」が表現されています。
ラブブは「ザ・モンスターズ(The Monsters)」という精霊族の一員であり、他にもリーダーのジモモ(Zimomo、尖った尾を持つ)や、骸骨のような姿のティココ(Tycoco、ラブブのボーイフレンド)、雪だるまのようなスプーキー(Spooky)、モココ(Mokoko)などがいます。
ポップマート(POP MART)との関係
(出典:POP MART)
ラブブは2015年に初めて登場し、古参ファンもいるシリーズですが、中国の玩具メーカーであるポップマート(Pop Mart)と2019年に独占契約を結んだことで、世界的な人気キャラクターへと飛躍しました。
ポップマートは、ラブブを含む多様なIP(知的財産)に注力することで成功を収めており、その収益の多くはアーティストと独占的に開発した製品から生まれています。2025年上半期には、ラブブ(ザ・モンスターズ)関連の売上がポップマートの総売上の約35%を占めるなど、その成長を大きく牽引しています。
ラブブはなぜ人気?ブームを牽引する3つの理由
(出典:PR TIMES)
ラブブがこれほどまでに世界中で人気を集める理由は、単なる可愛さだけでは説明できません。その人気の背景には、SNS時代のマーケティング戦略と、コレクター心理を巧みに刺激する仕掛けが隠されています。
K-POPアイドルやセレブが火付け役
ラブブ人気の最大の火付け役となったのは、世界的なK-POPグループBLACKPINKのメンバー、リサさんです。
2024年4月、リサさんが自身のSNSにラブブのぬいぐるみキーホルダーを高級バッグに付けている写真を投稿したことがきっかけで、瞬く間に世界中で注目を集めました。リサさんは「私のベイビー」とコメントし、その投稿は1億人を超えるフォロワーにシェアされ、ラブブの認知度を一気に高めました。
リサさんの影響力は特に凄まじく、彼女の出身国であるタイでは、ラブブは社会的地位の象徴となり、一時はタイ警察がラブブ詐欺について警告を出すほどの大ブームとなりました。
さらに、歌手のリアーナやデュア・リパといった世界的セレブもラブブをファッションアイテムとして取り入れている姿が目撃され、その人気を決定づけました。ラブブは、単なるおもちゃではなく、「飾って・撮って・語れる」アートトイとして、ハイブランドと並ぶグローバルなステータスシンボルとしての地位を確立しました。
ギャンブル性が購買欲を刺激する「ブラインドボックス」戦略
ラブブの多くは、中身がわからないブラインドボックス(ミステリーボックス)形式で販売されます。この販売形式こそが、コレクター心理を強く刺激し、ブームを継続させている要因です。
ブラインドボックスの開封は、スロットマシンのギャンブルメカニズムと同じ心理的効果をもたらすことが知られています。
- 不確実な報酬の魅力: 開封するまで何が出るかわからない「不確実性」が、好奇心や「運試し」の感覚を活性化し、衝動的な購入を促進します。
- 「シークレット」の希少性: 各シリーズには、広告されていない超低確率(1/72や1/144など)でしか手に入らない「シークレットフィギュア」が存在します。この希少性が「コンプリートしたい」というコレクターの欲求を煽り、リピート購入を促します。
- 転売市場での高騰: シークレットや限定品は二次流通市場で定価の数十倍のプレミア価格で取引されるため、開封の瞬間に「大当たり」を引くかもしれないという興奮も人気の理由です。実際、過去には稀少なラブブが約2200万円で落札された事例もあります。
ラブブは、フィギュアとして飾るだけでなく、「ガチャ構造と限定感、セレブ感、SNS設計」が全て組み合わさった、現代の消費文化を象徴する現象と言えます。
Z世代が共感する「キモ可愛い」デザインと自己表現
ラブブが主にターゲット層としているのは、18歳から35歳までの若い層、特にデジタルネイティブのZ世代やα世代です。彼らがラブブに惹かれるのは、「かわいい」という従来の概念を超えた、その独特なデザインにあります。
ラブブの「ギザギザの歯」や「いたずらっぽい表情」は、完璧に磨き上げられた従来のキャラクターとは異なり、「キモいけれど、なぜか抱きしめたくなる」という矛盾した感情(ugly-cute)を呼び起こします。この緊張感が、キャラクターの魅力をより長く心に残るものにしています。
さらに、Z世代はカリスマ的な存在に憧れるよりも、自分に近い存在や、共感できる個性を求める傾向があります。ラブブは、不安な時代を生きる若者の「可愛いけど不安」、「遊び心があるけど少しダーク」といった文化的な気分を反映したマスコットとして捉えられています。
ラブブを購入したコレクターは、それにカスタムネイルを施したり、デザイナーズブランドの服を着せたり、タトゥーを入れたり といった極端なカスタマイズを行い、量産品でありながら自分だけの個性的な存在へと変えていきます。ラブブは、自分のファッションセンスやステータス(高額なカスタマイズ費や、高額なバッグに付ける行為など)を他者に示す「ステータスシグナリング」の役割も果たしているのです。
ラブブの定価はいくら?どこで買える?高額転売の現状
ラブブに興味を持った方がまず知りたいのは、その価格と入手方法でしょう。高いプレミア価格で取引されることが多いラブブですが、公式の価格帯は比較的抑えられています。
ラブブの公式価格帯と主な購入先(ポップマート)
ラブブの価格は種類やサイズによって大きく異なります。
種類 | 公式価格帯(目安) | 特徴 |
---|---|---|
ブラインドボックスフィギュア | US $15〜$20 (約2,300円〜3,000円) | 最も一般的なブラインドボックス形式のフィギュア。 |
キーホルダーぬいぐるみ | 約 $22.99 (約3,500円) | 現在ブームの火付け役となった、バッグチャームサイズのぬいぐるみ(Exciting Macaronシリーズなど)。 |
メガエディション(大型) | US $960まで (約15万円) | 大型の限定フィギュア。 |
公式な購入先は、中国発の販売元であるポップマート(Pop Mart)の公式店舗およびECサイトです。
日本では、ポップマートの公式店舗(大阪や東京など)やECサイトで購入が可能ですが、人気が高すぎるため、オンラインではボットによる購入対策が進められているほど、すぐに売り切れてしまう状況です。
高額取引される理由とプレミア価格の事例
公式ルートでの入手が極めて困難であるため、ラブブは二次流通市場で非常に高額で取引されています。
- 転売価格の現状
一般的なラブブでも定価の数倍で取引されることが多く、人気のキーホルダータイプはプレミア価格で取引されるケースがほとんどです。メルカリなどで3,000円〜4,000円程度の価格で販売されているものは、偽物である可能性が高いため、注意が必要です。 - オークション事例
2025年6月には、1.2メートル(約4フィート)のミントグリーン色のラブブが、北京のオークションで17万ドル(約2,200万円)という驚異的な価格で落札されました。 - 投資目的
一部の転売ヤーはラブブを投資商品とみなし、転売によって月に数十万円の利益を得ている事例も報じられています。
ただし、ポップマートが生産量を増やしたり、ブームが落ち着いたりすると、二次流通価格は下落する可能性があります。購入を検討する際は、現在のブームの加熱ぶりを理解しておくことが重要です。
偽物(ラフフ)が急増中!本物を見分ける5つのチェックポイント
ラブブの爆発的な人気に伴い、偽物(通称:ラフフ)が世界中で大量に出回っています。信頼できる正規のルート以外から購入する場合、偽物を掴まされるリスクが高まります。ここでは、偽物を見分けるための重要なチェックポイントを詳しくお伝えします。
1. 【最重要】歯の数と足裏のロゴを確認
偽物を見分けるための最も基本的で重要なポイントは、ラブブの身体的特徴です。
- 歯の数
公式のラブブは、必ず9本のギザギザした歯を持っています。偽物(ラフフ)は、8本や、9本以上の歯を持つことが多いです。 - 足裏のロゴ
ラブブのぬいぐるみの足の裏には、「POP MART」のロゴが刻印されています。偽物は、このロゴがなかったり、印刷が鮮明すぎたり、変なマークがついていたりする場合があります。
また、本物のラブブの足の指は、3本と2本の間、1本と2本の間が線できれいに分かれている特徴があります。偽物は、塗りつぶされたように見えることがあります。
2. ブラックライトを使った「本物認証」
近年発売されたシリーズ(Have a Seatシリーズなど)のラブブぬいぐるみには、画期的な本物認証システムが導入されています。
- ブラックライトを当てる
本物のラブブの足の裏(右足)にブラックライトを当てると、ラブブのシンボルマークが浮かび上がります。偽物はマークが浮かび上がらないか、最初から足にマークが埋め込まれていることがあります。 - 顔の光り方
本物のラブブは、ブラックライトを当てると、鼻、チーク、歯の縁(口元)などが光ります。偽物は顔のどの部分も光らないことが多いです。ただし、光る部分は個体差があることも確認されています。
ブラックライトテストは、二次流通品を購入する際に、出品者に動画や写真を要求することで、真贋を見極める強力な手段となります。
3. パッケージやタグの質感・印刷をチェック
公式品はパッケージや付属品にも細部までこだわりが見られます。
- 箱のホログラムとQRコード
ブラインドボックスの箱の裏面には、多くの場合、ホログラムシールやQRコードが付いています。このQRコードを読み込み、シールを削って出てきた番号をサイトに入力することで、正規品認証を行うことができます。偽物はこのシールがないか、QRコードがぼやけていたり無効であったりします。 - 内袋の素材と穴
本物の内袋(ブラインドボックスを開封した後の個装袋)は、中がアルミのようにキラキラした素材で、裏側から表面の印刷が透けて見えるような丁寧な作りになっています。また、本物の袋には空気抜きの小さな穴が4つ開いているのに対し、偽物は1つしかない、または数が違う場合があります。 - タグの質感とロゴ
本物のタグは表面が少しザラザラした手触りで、ポップマートのロゴがはっきり印刷されています。偽物はタグがツルツルしていたり、ロゴが黒色で印刷されていたり、ロゴのフォントや位置が不自然な場合があります。
4. 本体全体のクオリティと関節の硬さ
ラブブはデザイナーズトイとして高いクオリティを誇ります。細部に「雑さ」がないか確認しましょう。
- 縫製の品質
本物は顔の凹凸がしっかりしており、歯がべた塗りではなく一つずつ綺麗に独立して塗られています。チークの色が不自然に濃すぎたり、眉毛や目の素材が安っぽく見えたりしないか確認しましょう。 - 関節の硬さ
偽物と本物で最も決定的に違う点の一つが、手足の関節の緩さです。偽物は体が全体的に緩く、少し触れただけで足がくるんくるん回ってしまうほどゆるゆるな作りになっています。本物は力を入れないと回らないほどしっかりしています。
5. 価格の妥当性
現在、ラブブのキーホルダータイプは世界的な争奪戦により、公式価格で手に入れることは極めて困難です。
もしメルカリなどの二次流通サイトで、公式価格(約2,300円〜3,500円程度)にわずかな上乗せ(3,000円〜4,000円程度)で売られている場合、それは偽物である可能性が高いと判断しましょう。なぜなら、商売目的で転売する人は、このブームの中でわざわざ安価で売る理由がないからです。適正な価格は市場の状況によりますが、定価に近い価格の安すぎる出品には特に警戒が必要です。
ラブブと大阪・関西万博(EXPO 2025)の最新情報
(出典:PR TIMES)
ラブブは、日本で開催される「EXPO 2025 大阪・関西万博」ともコラボレーションを実現しています。
ミャクミャクとの限定コラボと抽選販売
ラブブは、大阪・関西万博の公式マスコットキャラクターであるミャクミャクとコラボレーションした限定商品を発売しました。
この限定アイテムは、万博会場内のオフィシャルストア(東ゲート店、大丸松坂屋百貨店)でのみ販売されました。
- 販売方法
非常に人気が高く、販売は「デジタル整理券による当日抽選販売」という形式が採用されました。 - 抽選の流れ
販売日当日、万博会場内に設置されたQRコードを読み取り、ラブブのLINEアプリを利用して応募します。当選者のみが指定された時間に購入できるという、競争率の高い入手方法でした。
この万博コラボレーションは、ラブブが日本国内でもトップクラスのトレンドキャラクターとしての地位を確立していることを示しています。もし現在、万博限定品を入手したい場合は、二次流通市場を探すことになりますが、その際も偽物には十分注意が必要です。
ラブブを長く楽しむための次の一歩
ラブブは、単なる一過性のブームではなく、デザイン、マーケティング、そして現代の消費者心理が完璧に融合した結果として生まれた、文化的な現象です。
ラブブの魅力は、その「キモ可愛い」デザインだけでなく、カスタマイズを通じて自己を表現できる自由度の高さにあります。写真を撮ってSNSに投稿したり、アクリルケースに飾ってアート作品として愛でたりと、「飾って・撮って・語れる」楽しみ方が人それぞれに存在します。
ブームが一時的に落ち着いたとしても、ラブブを生み出したデザイナーのカシン・ルン氏は、今後も絵本制作や映画制作に戻る予定であると語っており、ポップマートもラブブを「次のハローキティ」にすることを目標に、テーマパーク「Popland」の展開や、アニメーションシリーズ、ジュエリーブランドの立ち上げなど、IPの寿命を延ばすための継続的な投資を続けています。
今、ラブブに興味を持ったあなたは、トレンドの最先端にいます。
もし本物のラブブを手に入れたいなら、まずはポップマートの公式オンラインストアや店舗をこまめにチェックし、再入荷のチャンスを狙いましょう。そして、二次流通で購入を検討する際は、必ず本物と偽物の見分け方を理解し、安易に飛びつかない警戒心を持つことが重要です。
ラブブを通じて、あなただけの新しい表現や、コレクター仲間とのコミュニティを見つけられるかもしれません。