イコライザー設定とは?iPhoneの音質を自分好みに調節する方法を紹介
【この記事にはPRを含む場合があります】
音質を自分好みにカスタマイズできるイコライザー設定をご存知でしょうか。iPhoneでは標準のミュージックアプリや無料のイコライザーアプリを使って、簡単にイコライザー設定が可能です。
この記事では、イコライザー設定を使ってiPhoneの音質を上げる方法を紹介します。普段聴く音楽の音質を手軽に上げたい、変えたいという方はぜひ参考にしてください。
イコライザーとは
イコライザーとは、低音・中音・高音といった周波数帯のバランスを調整し、音質をカスタマイズする機能のことです。もともとは「均一化」を意味し、周波数特性を平均化することを指す用語でしたが、現在は積極的な音作りの意味合いでも使われます。
イコライザー設定では、特定の周波数領域を強調したり、目立たなくしたりすることで音質を変えることが可能です。音質を変えるとは、具体的には、ボーカルを目立たせる、バックの演奏を利かせて臨場感を出すといったことが挙げられます。
スマホの音楽再生アプリには、このイコライザー設定の機能を搭載したものがあります。簡単な操作でイコライザーを調整できるので、普段聴く音楽の音質が何となく物足りない、自分好みに調節してみたいといった方はぜひお試しください。iPhoneでのイコライザー設定の方法は、次の項目で詳しく紹介します。
イコライザー設定の方法【iPhone】
iPhoneでは標準の「ミュージック」アプリに、イコライザーの機能が搭載されています。ミュージックでのイコライザー設定の方法は以下の通りです。
- 削除している場合は「Apple Music」をインストールする
- 「設定」>「ミュージック」>「イコライザ」の順にタップする
- 好きなプリセットを選択して完了
Apple Musicのイコライザーに搭載されたプリセットは全部で23種類あります(2024年6月時点)。どのプリセットを選ぶか迷うときは、次の内容を参考にしてください。
iPhoneイコライザーのプリセット一覧
プリセット名 | 音質 |
Late Night | 深夜向き、夜寝る前に最適。低音を抑えた丸みのあるサウンド。 |
R&B | R&B向き。低音と高音を強く強調し、中音域は抑制。ベースが太くなる。 |
Small Speakers | iPhoneの小型スピーカー向き。低音域と中音域を強調してスピーカーの特性を補正。 |
Spoken Word | Podcastなど人の声が聞き取りやすい設定。声の帯域である中音域に焦点を当てている。 |
Treble Booster | 高音を増やす設定。高音のキレがアップ。「低音を減らす」と似ている。 |
Treble Reducer | 高音を減らす設定。高音が大幅にカットされ、シンバルやボーカルが柔らかくなる。 |
Vocal Booster | ボーカルを強調する設定。設定はSpoken Wordと似ているが、高音の抑制がより利いており穏やかなサウンド。 |
アコースティック | アコースティック楽器向き。低音域と中音域を強調。クセがなくスッキリしたサウンド。 |
エレクトロニック | 電子楽器向き。高音域を強調し、中音域は抑えめ。低音域は重く響くサウンド。 |
クラシック | クラシック音楽向き。低音域と高音域を強調し、中音域は抑制。落ち着いたサウンド。 |
ジャズ | ジャズ向き。低音域と高音域を強調し、中音域は抑制。シンバルやスネアドラムなどの響きが強調される。 |
ダンス | ダンス音楽向き。低音域を強く強調、中音域を強調。明るさが抑えられ中低音の厚みが目立つ。 |
ディープ | ディープなサウンド向き。低音域を強く強調。ダンスよりもさらに重心が低いサウンド。 |
ピアノ | ピアノ向き。全ての帯域を強調。ボーカルがやや弱まり、楽器のメリハリが強まる。 |
ヒップホップ | ヒップホップ向き。全ての帯域を強調。エレクトロニックと似ているが高音はやや控えめ。 |
フラット | フラット設定。イコライザー設定オフと同じ。 |
ポップ | ポップス向き。低音域と高音域を抑制し、中音域(=ボーカル)を強調。 |
ラウドネス | 楽器の迫力を強調。低音域を強調、高音域を強く強調。 |
ラウンジ | 小さな会場(ラウンジ)を思わせるサウンド。低音域を抑制し、中音域を強調。 |
ラテン | ラテン音楽向き。低音域を強調、高音域を強く強調。ジャズとかなり似ている。 |
ロック | ロック向き。低音域と高音域を強調。高低のメリハリはあるが癖が少ない。 |
低音を増やす | 低音域を強調する。Bass Booster |
低音を減らす | 低音域を抑制する。Bass Reducer |
上記の通り、イコライザーのプリセットには、楽器や音楽ジャンル、情景など、音質をイメージしやすいような名前が付いています。そのため、まずは名前からの連想で、希望する音質に合うプリセットを選び、イメージ通りの音になるか聴いてみるのがよいでしょう。
もっと意識的に音作りがしたい場合には、次に解説する「イコライザー設定のポイント」も参考にしてください。
イコライザー設定のポイント
イコライザー設定でiPhoneの音質を自分好みに調節するコツ、プリセット選びのポイントは以下の通りです。
聴いている音楽ジャンルで選ぶ
最も定番かつ簡単な方法は、聴いている音楽ジャンル名のプリセットを選ぶことです。ロックなら「ロック」、クラシックなら「クラシック」、J-PopやK-Popなら「ポップ」を選びます。
あえて全く異なるジャンルのプリセットを選んでみるのも、ユニークな音質になって面白いでしょう。
強調したい音を考慮して選ぶ
どの音を強調したいか、目立たせたいかに合わせてプリセットを選ぶのもおすすめです。例えば、ボーカルを引き立たせたいなら「Vocal Booster」や「ポップ」を選んでみましょう。
「アコースティック」「エレクトロニック」「ピアノ」など、楽器を強調するプリセットを選ぶ手もあります。リードや伴奏が強調され、また違った音質が作れます。
イヤホンやスピーカーに合わせて選ぶ
イヤホンやスピーカーなど、アクセサリ・周辺機器に合わせてイコライザー設定を変えることもポイントです。
例えば、カナル型イヤホンは高音帯がよく響くので「Treble Reducer」で高音を抑えるセッティングがよいとされています。重低音イヤホンの場合、「低音を増やす(Bass Booster)」などで低音帯をさらに強調してみるのも面白いかもしれません。
またiPhoneの内蔵スピーカーを含めた小型スピーカーには「Small Speakers」がおすすめです。もともと音質の良い高級ヘッドホンやスピーカーを使うなら、イコライザーなしの「フラット」で聴くのもよいでしょう。
分からなくなったら一旦「フラット」に戻す
いろいろなプリセットを試して音がよく分からなくなったら、一旦「フラット」に戻してみましょう。フラットではイコライザー設定オフの元の音が聴けます。
一周回ってフラットが一番良く聴こえることも珍しくありません。
細かい設定にはイコライザーアプリがおすすめ
Apple Musicに搭載されたプリセットで満足できない場合は、他のイコライザーアプリを使ってみるのもよいでしょう。イコライザーアプリでは、Apple Musicとは違ったプリセットが使えたり、自分で高音・中音・低音をカスタムできたりします。
Apple Music以外では、例えば以下のイコライザーアプリがおすすめです。
・Soundcore
・Spotify
・ONKYO HF Player
・ハヤえもん
・Hi-Fi Audio :: Smart Compo
スマホで聴く音楽の音質を劇的に向上
イコライザー設定を行えば、スマホで聴く音楽の音質を劇的に向上させられる場合があります。また自分で音を自由にカスタマイズする楽しさも味わえます。
これを機会にぜひイコライザー設定を覚えて、スマホでの音楽鑑賞をより一層楽しみましょう。