【2024年6月20日提供終了】Google One VPNとは?おすすめの代替手段も紹介
【この記事にはPRを含む場合があります】
Google One VPNは、ストレージプランのGoogle Oneを契約すると無料で利用できたVPNサービスです。コスパの良さから一定の人気を得ていましたが、2024年6月20日でサービス終了となりました。
今回は、そんなGoogle One VPNの特徴を振り返りつつ、代替手段としておすすめのVPNサービスを紹介します。ぜひVPNサービス の利用や契約を考える上での参考にしてください。
Google One VPNとは
Google One VPNとは、Googleがストレージプラン「Google One」のユーザーに無償提供していたVPN サービスです。
VPN(バーチャルプライベートネットワーク)とは、専用の通信網を経由することで、安全にインターネット通信やデータ転送ができるようになる仕組み。VPNで通信内容を暗号化すれば、セキュリティが脆弱な環境でも比較的安全に情報通信が可能です。例えば、カフェや駅などで公共のフリーWi-Fiに接続する際などに、安心感を高められます。
Google One VPNは、月額料金の安さや通信速度の速さなどを理由に、VPNのライトユーザーから一定の人気を得ていました。
2024年6月20日でサービス提供終了
Google One VPNは、2024年6月20日をもってサービス提供が終了となりました。Googleはその廃止理由を「単に使われていなかったから」と説明しています。
Googleによると、Google One VPN提供終了後の取り扱い(代替手段)は以下のようになるとのこと。
2024 年 6 月 20 日をもって、Google One VPN はご利用いただけなくなります。
VPN の代替手段
Google Fi Wireless は携帯電話プランの一部として VPN を提供しています。Google Fi Wireless と VPN は無料でお試しいただけます。
Google Pixel 8 以降のデバイスには、システム設定の一部として VPN が組み込まれています。
Google Pixel 7 デバイス
Google One アプリから Google One VPN が削除された後も、Google Pixel 7 をご利用のユーザーは、システム ソフトウェアを更新することで VPN 機能を引き続きご利用いただけます。
2024 年 6 月のシステム アップデートにより、Google Pixel 7、Google Pixel 7 Pro、Google Pixel 7a、Google Pixel Fold で組み込みの Google VPN が有効になります。
出典:Google「Google One VPN とダークウェブ レポートはどうなるのでしょうか?」
上記を要約すると、日本国内においては、Google Pixel 7以降のユーザーを除き、GoogleのVPNは利用できないことになります。一番上のGoogle Fi Wirelessは、米国内向けの格安SIMサービスで、日本国内のユーザーには関係ありません。
Google Pixel 7以降のユーザーに関しては、機種に組み込みの「Google VPN」が利用できるとのことです。そのため、GoogleのVPNサービスが使いたい場合は、今後の機種変更でGoogle Pixelを購入するのもよいでしょう。
Google Pixel以外のスマホを使う場合は、後述の内容も参考に、Google One VPNの代替となるVPNサービスをお探しください。
Google One VPNの特長・メリットを振り返り
2024年6月20日に終了したGoogle One VPNには、主に以下のような特長がありました。
料金が安い
Google One VPN最大の魅力は、月額250円〜というリーズナブルさです。
Google One VPNは、ストレージプラン「Google One」に付帯する無料のVPNサービスでした。Google Oneは、Googleドライブや Googleフォト、GmailなどのGoogle関連サービスにおいて保存容量を増やせるサブスクリプションです。以下3つのプランが用意されています。
・Google Oneのプランと月額料金
ベーシック | プレミアム | AI プレミアム |
月額250円 100 GB |
月額1,300円 2TB |
月額2,900円 2TB+Gemini Advanced |
上記のすべてのプランにおいて、Google One VPNは特典として無料で提供されていました。そのため、ミニマムなベーシックを契約すれば、実質月額250円で GoogleのVPNを利用できたのです。下記のとおり、他の主なVPN サービスと比較すれば、Google One VPNの安さがよく分かります。
・Google One VPNと他社VPNの料金比較
VPN | 月額料金 |
Google One VPN | 月額250円〜 |
NordVPN | 月額550円〜 |
ExpressVPN | 月額8.33ドル〜 |
MillenVPN | 月額396円〜 |
Google Pixel 7 シリーズのユーザーは無料
Google Pixel 7 シリーズの端末では、無料でGoogle One VPNを利用できました。端末でGoogle Oneアプリを開き、各種案内をスキップすると、Google Oneの契約がなくてもVPNに接続できたのです。あまり知られていなかったかもしれませんが、これはGoogle Pixel 7を購入する一つのメリットだったといえるでしょう。
なお、上述のとおり、Google Pixel向けのVPNは、Google One VPNから組み込みの「Google VPN」に移行します。形態・名称は変わりますが、VPNの機能性に大きな違いはありません。
インターネット通信の安全性を高められる
Google One VPNを含むVPNサービスは、公共のフリーWi-Fiに安全に接続するという用途に役立ちます。
フリーWi-Fiは、プライベートWi-Fiに比べてセキュリティが脆弱です。通信内容の傍受や、なりすましアクセスポイントによるサイバー攻撃、フィッシング詐欺などのリスクがあります。とりわけ暗号化されていないWebサイトやメールソフトでの通信では、そうしたセキュリティリスクが高まります。
その点、VPNサーバーを経由すれば通信経路が暗号化されるため、外部の第三者に対して通信内容を秘匿することが可能です。個人情報の漏えいや ハッキングなどを過度に心配することなく、公衆Wi-Fiに接続できます。
こうしたVPNサービスを格安で、しかもUIになじみのあるGoogleのサービスとして利用できるのが、Google One VPNのメリットでした。
標準的なセキュリティ性能
Google One VPNには、大手のVPNサービスでも使われている「AES」 という暗号化アルゴリズムが採用されていました。また外部からの攻撃時にもユーザIDが保護されるよう、独自のブラインド署名の仕組みも採用。そのため、Google One VPNのセキュリティ性能は、標準的レベルかそれ以上だったと考えられます。
少なくとも、暗号化されていない公衆Wi-Fiを安全に使うという目的では、十分なセキュリティ性能だったといえるでしょう。
通信速度が速い
Google One VPNは格安のサービスでありながら、その通信速度は業界最高速レベルといわれるNordVPNやExpressVPNと同等。特に下り(ダウンロード)については、VPN非接続時からほとんど速度を落とさず通信が可能でした。
無料ないし安いVPNサービスにありがちの、VPN接続をオンにすると通信速度が落ちてしまう弊害が少なく、Google One VPNは利用の快適さという点でも評価されていました。それでいて、月額料金は競合サービスの半分以下。もし現在も利用できるなら、自信を持っておすすめできるVPNサービスであったことは間違いありません。
最大6人で共有して使える
Google One VPNは、最大6人のファミリーグループで共有して利用できました。月額250円のプランなら、6人で1人あたり41円ほどなので、やはりコスパの良いサービスだったといえます。
ちなみにGoogleのファミリーグループとは、Googleの各種設定やサービス、サブスクリプションなどを家族で共有できる仕組みです。管理者がGoogle One ユーザーの場合、VPNサービスのほか、クラウドストレージも家族で共有できます。
VPN接続の操作が簡単
Google One VPNでは、直感的な操作で簡単にVPN接続が可能でした。
例えば、iOS端末では、Google Oneアプリのホーム画面の「VPN」をタップし、「VPNを有効にする」をタップするだけ。アプリを起動してたった2ステップでVPN接続ができ、非常に簡単かつスムーズに操作できました。
ちなみにGoogle One VPNは、デバイスの位置情報から接続先のサーバーが自動で選択される仕様です。任意にサーバーを選ぶ必要がなかったため、シンプルな操作性となっていました。
Google One VPNの代替手段
Google One VPNの代替手段になるVPNサービスとしては、例えば、以下の3つがおすすめです。
NordVPN
NordVPNは世界最速レベルの通信速度を誇るVPNサービス。独立系ITセキュリティ機関の速度テストにおいて、第2位のVPNプロバイダーにダブルスコアをつけて1位となりました。日本でのダウンロード平均値が527.1 Mbpsとのデータもあります。
またNordVPNでは世界111カ国・6,300台以上からVPNサーバを選択可能。世界中のあらゆる場所にサーバーが設置されているため、通信速度が安定していることはもちろん、ジオブロックも効果的に回避できます。最適なサーバーに自動接続する機能もあることから、VPN初心者でも安心です。
また脅威対策Proという機能で、マルウェアやウェブトラッカーをはじめとするウイルスに対応できることもポイント。メールやライブチャットでの24時間年中無休のサポートも用意されています。
月額料金 | 月額550円〜 30日間返金保証 |
サーバー設置国数 | 111カ国・6,300台以上 |
対応OS等 | iOS/Android/macOS/Windows/Linux/ Chrome/Firefox/Edgeなど |
同時接続台数 | 10台 |
サポート | 24時間年中無休 |
ExpressVPN
ExpressVPNは、セキュリティ強度・サーバー台数・通信速度をはじめ、どれを取っても標準以上の優良VPNサービスです。暗号化方式にはGoogle One VPNと同じ「AES256」を採用。暗号鍵長が長いため、総当たり攻撃やパスワード解析などの不正アクセスに対して高いセキュリティ性能を発揮します。
またVPNサーバーの設置拠点は日本を含めて105カ国。日本国内はもちろん、世界各国でジオブロックを受けることなく、快適にインターネットに接続できます。
さらにパスワードマネージャー・トラッカーブロック・広告ブロックの機能がパッケージで付帯することも魅力です。特に1つのプライマリパスワードですべてのログイン情報を管理できるパスワードマネージャーは便利です。
月額料金 | 月額8.33ドル〜 30日間返金保証 |
サーバー設置国数 | 105カ国 |
対応OS等 | iOS/Android/macOS/Windows/ Chrome/Apple TV/FireStuck/AndroidTVなど |
同時接続台数 | 8台 |
サポート | 24時間年中無休 |
MillenVPN
MillenVPNは、月額396円〜で利用できる日本発のVPNサービスです。Google One VPNに準ずる低価格で、安心感のあるVPNを利用したい方におすすめです。
MillenVPNでは世界72カ国、1,300台以上のVPNサーバーを設置。NordVPNやExpressVPNでは接続できるか微妙な中国・ロシアを含め、世界各国で快適にインターネットが使えます。
またAmazon Prime VideoやNetflixをはじめ、対応しているVODサービスが多いことも魅力。海外からはTVerはもちろん、WOWOWやTELASA、FODなどにも快適にアクセスできます。
月額料金 | 月額396円〜
30日間返金保証 |
サーバー設置国数 | 72カ国・1,300台以上 |
対応OS等 | iOS/Android/macOS/Windows/Amazon Fire TV Stick/Amazon Fire タブレット |
同時接続台数 | 10台 |
サポート | 平日10:00〜18:00 |
代替のVPNサービスを試してみて!
Google One VPNは2024年6月20日をもってサービス提供終了となりました。Google Pixel 7以降のユーザーを除き、今後GoogleのVPNは利用できなくなります。代替サービスには、NordVPN・ExpressVPN・MillenVPNなどをご検討ください。
VPNは、フリーWi-Fi接続時のインターネット通信や重要なデータ伝送の安全性を高めるのに便利です。今までGoogle One VPNを含めVPNサービスを使ってこなかった方も、これを機会にぜひ利用を始めてみましょう。