rabbit r1とは?できることや価格、日本語対応の有無などを解説
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AIデバイス「rabbit r1」は、2024年4月に発売が開始された、コミュニケーションと情報収集に特化したユニークなデバイスです。個性的なデザインとリーズナブルな価格で注目を集めていますが、日本語対応や機能面など、気になる点もいくつかあります。
本記事では、rabbit r1の機能、魅力、残念なところ、日本語対応状況、価格などを詳しく解説します。AIデバイスの新時代を切り開く可能性を持つ「rabbit r1」について知ってみましょう。
rabbit r1とは
rabbit r1は、Teenage Engineering社とRabbit社が共同開発した会話型のAIデバイスです。手のひらに収まるコンパクトなスクエア型の本体には、プッシュ・トゥ・トークボタンや会話用のインターフェース、360度回転するカメラなどが搭載されています。音声認識や画像認識機能を使って、音楽再生や天気情報の確認、ビジュアル検索、翻訳など、さまざまなタスクをこなします。
主な機能
- 音声コマンド:話しかけるだけで、音楽再生や天気情報の確認などが可能です。
- ビジュアル検索:カメラで映したものを検索し、情報を提供します。
- メモ・アラーム:音声でメモを取ったり、アラームを設定したりできます。
- 翻訳:複数言語の翻訳に対応しています。
- ゲーム:シンプルなゲームを楽しむことができます。
- 各種アプリ:Apple Music、Spotify、Uberなどが利用可能です。
rabbit r1は日本語にも対応予定
2024年9月現在、rabbit r1の対応言語は英語のみであり、AIとの会話は英語でのみ行えます。
ただし、将来的にはさまざまな言語に対応する予定になっており、その中には日本語も含まれています。また翻訳機能に関しては、すでに日本語-英語の相互翻訳が利用可能です。
なお、rabbit r1公式サイトでは日本からの注文、日本への発送にも対応しています。そのため、日本在住の方であってもrabbit r1を購入し、使用できます。他方、「ゲームガジェット」という業者が販売する「Rabbit R1日本語版」は正規品ではないのでご注意ください。
rabbit r1の特長と魅力
rabbit r1の特長と魅力を以下5つのポイントから詳しくご紹介します。
1. レトロで90年代を思わせる、おもちゃのようなかわいらしいデザイン
rabbit r1は、レトロで90年代を思わせる、おもちゃのようなかわいらしいデザインが特徴です。原色に近い鮮やかなオレンジ色の本体に、液晶にはデジタライズされたウサギのアイコンが浮かびます。
ユニークな目を引くデザインは、インテリアとしてもいいかもしれません。見た目が珍しいガジェットが好きな方は、ぜひとも収集しておきたいところです。
2.思わず使ってみたくなるビジュアル検索
rabbit r1の機能で最大の目玉は、Google Lensに似たビジュアル検索機能です。カメラで撮影した画像から、商品情報、名画情報、風景情報などを瞬時に検索し、詳細な情報を提供します。
例えば、目の前の商品を映して「この商品はどこで購入できますか?」と質問すれば、商品情報や販売店情報を教えてくれます。また、名画を映して「この絵画の作者は誰ですか?」と質問すれば、作者や作品の情報を教えてくれます。
3. 360度回転する800万画素の高画質カメラ搭載
周囲を360度自由に撮影できる800万画素の高画質カメラを搭載しています。撮影した画像や動画を視覚データとして活用することで、より自然で直感的なコミュニケーションを実現します。
rabbit r1は、音声だけでなく、視覚情報も活用して質問に答えるマルチモーダルなAIデバイスです。
4. 2〜3万円台のリーズナブルな価格
- rabbit r1:199ドル
- Humane AI Pin:700ドル
rabbit r1は、AIデバイスの対抗馬であるHumane「AI Pin」の約3分の1の価格で購入できます。これは、rabbit r1が圧倒的に安価であることを意味します。
「2~3万円台で購入できるなら、試しに買ってみてもいいな」と思う方も多いかもしれません。
5.持ち運びに便利なコンパクトサイズ
rabbit r1は手のひらに収まるコンパクトサイズなので、持ち運びにも便利で、場所を選ばずに使用できます。
rabbit r1のサイズ
- 本体:78mm×78mm×13mm
- 重量:115g
rabbit r1の残念なところ
rabbit r1は開発途上のデバイスであり、以下のように残念なところも指摘されています。
特筆すべき機能がない
rabbit r1を象徴するような機能、すなわちrabbit r1でなければならない機能はまだ存在していません。。
最大の目玉である、ビジュアル検索に用いられるカメラでさえ、Google Lensとほぼ同じ旧式の技術を使用しており、革新性や独自性に欠けています。またマルチモーダルとはいえ、音声認識や翻訳などのAI機能も基本的なものしか搭載しておらず、他のAIデバイスと比べて差別化できていません。
動作に問題が多い
rabbit r1を実際に試したユーザーからは、動作不良に関する報告が数多く上がっています。具体的には以下の問題が指摘されています。
rabbit r1の動作不良の例
- Spotifyで曲名やアーティスト名を理解できない、プレイリストが認識されない
- スマホより画面が小さく見にくい
- Midjourney程度しか動作せず、しかもトラブルシューティングが必要
- 特にSpotifyを停止しようとした際、側面ボタンでスタンバイモードになるはずが何も起こらない
バッテリー持続時間が短い
rabbit r1は、他のAIデバイスに比べてバッテリー持続時間が短いとの報告が多く上がっています。ユーザーからは「バッテリーの減りが信じられないほど早い」「わずか4時間でフル充電から30%台に」との声も。
しかし、2024年5月のアップデートでRabbit社は「待機時のバッテリー性能が5倍上昇した」との声明を出しており、これによって丸一日はバッテリーが持続するようになったとの声もあります。今後もアップデートによって、バッテリー効率がよくなる可能性は十分にあると見てよいでしょう。
rabbit r1がおすすめな人
- レトロなデザインのデバイスが欲しい人
- 珍しいガジェットが好きな人
- リーズナブルなAIデバイスを探している人
- 発展途上の製品を使ってみたい人
rabbit r1の魅力の一つは、レトロでかわいらしい個性的なスクエア型デザインです。見た目重視でデバイスを探している人、珍しいガジェットを収集している人などにおすすめです。
またrabbit r1はHumaneのAI Pinなどに比べるとはるかに安いので、リーズナブルなAIデバイスを探している人、試しにAIデバイスを使ってみたい人などにも適切といえます。金額については価値観にもよりますが、2~3万円台ならお試しでも高すぎるとは感じないのではないでしょうか。
さらにrabbit r1はまだまだ開発途上です。これからどんどん進化を続けるのか、衰退するのか、誰にも分かりません。しかし、この先5年、10年で驚くべき進化を遂げるのだとしたら、今から買って使っておくのもロマンがあるのではないでしょうか。将来の定番デバイスの「古参」になるとしたら今がチャンスです。
実用的なデバイスが欲しい人はやめたほうがよい
rabbit r1を買うとしたら「デザイン性」「目新しさ・珍しさ」「ロマン」などに心引かれる場合です。
正直、これといった特筆すべき機能はなく、むしろ動作不良が多くて使いにくいので、実用性を重視する人にはおすすめしません。しかし、これはあくまで現段階の話であり、将来的にrabbit r1がおしゃれかつ機能的なAIデバイスに進化する可能性はあります。
rabbit r1の今後に期待
rabbit r1は、開発途上の新製品です。今後は、ソフトウェアアップデートによる機能追加や動作改善、新アプリの開発などが期待できます。またユーザーからの意見を取り入れながら、さらなる進化を遂げていく可能性も高いです。
個性的なデザインとリーズナブルな価格という魅力を生かしながら、機能面や動作面を改善していくことで、より多くの人々に支持されるAIデバイスへと成長していくことを期待しましょう。