【EXPO 2025バーチャル万博】空飛ぶ夢洲をスマホ・PC・VRで体験!遊び方、期間、リアル万博との違い

バーチャル万博タイトルキャプチャ

閉幕まであとわずかとなり、世界中から注目を集める「EXPO 2025 大阪・関西万博」ですが、開催地の夢洲(ゆめしま)まで足を運ぶのが難しい方もいるかもしれません。また、大人気のパビリオンは連日事前予約や抽選が必要で、なかなか希望通りに回れないという声も聞かれます。

そんな方々にとって、まさに未来の万博体験を提供するのが、無料で楽しめる「バーチャル万博」アプリです。

スマートフォンやPC、VRゴーグルなど、さまざまなデバイスからアクセス可能で、自宅にいながらにして万博の世界に飛び込めるこのデジタルプラットフォームは、なぜこれほど人気を集めているのでしょうか。今回は、大阪・関西万博のバーチャル会場「空飛ぶ夢洲」の魅力、楽しみ方、そして実際の体験レビューまで、詳しくご紹介していきます。

【EXPO 2025】バーチャル万博とは?「空飛ぶ夢洲」の基本を解説

EXPO 2025 OSAKA, KANSAI, JAPAN VIRTUAL EXPO 空飛ぶ夢洲

(出典:EXPO2025

バーチャル万博は、大阪・関西万博のバーチャル会場として位置づけられています。これは、時間と空間の制約を超えて世界中の人が参加できる、新たな時代の万博の可能性を切り拓くものです。

バーチャル会場のコンセプトは、その名の通り「空飛ぶ夢洲」です。来場者は、自分自身をカスタマイズしたアバターとして会場に参加し、3DCGで再現された実際のパビリオンやイベント施設を巡ることができます。

トルコ館の例のように、バーチャル万博では、物理パビリオンと同じ外観デザインを持つパビリオンや、バーチャル専用に設計されたパビリオンのインテリアを訪れることが可能です。

世界中が繋がるメタバース空間

バーチャル万博マップキャプチャ

(出典:EXPO2025

バーチャル万博は、メタバースの技術を活用しており、アバターを通じて他のユーザーと交流したり、チャットでコミュニケーションを取ったりできます。このプラットフォームは、デジタル技術の限界を押し広げ、世界中から何百万人もの人々を集めるユニークなイベント体験を提供します。

また、バーチャル会場は「多様でありながら、ひとつ」というコンセプトに基づき、島国である日本になぞらえて群島で構成されています。これらの島々を冒険する「クルー」として、他のクルー(ユーザー)との出会いやクエストを楽しみながら、インクルーシブな未来社会を模索していく冒険が待っています。

バーチャル会場内の主な島々としては、東ゲート島西ゲート島光の島調和の島水の島進歩の島大地の島空の島いのちの森の島集いの島出会いの島歓迎の島などが確認できます。例えば、「いのちの森の島」には、静けさの森やクラゲ館、EARTH MARTなど、シグネチャーパビリオンに関連する施設が配置されています。

いつまで楽しめる?バーチャル万博の開催期間とプラットフォーム

Microsoft Surface、Meta Quest3、Google Pixel 10 Pro XL

バーチャル万博は、実際の大阪・関西万博の会期に合わせて開催されており、閉幕までの期間が迫っています

開催期間:2025年10月13日23時まで

バーチャル万博のサービスは、実際の大阪・関西万博の閉幕と同日の2025年10月13日(月)23時をもって終了します。

会期中は、予約不要で24時間好きな時間に楽しむことができるのが大きな特徴です。世界中の人が参加するこのデジタルな万博体験は、半年間(6ヶ月間)続くことを見越して、約1億5000万人の来場者を想定した強力なインフラで支えられています。

対応プラットフォームとアプリの入手方法

バーチャル万博アプリは、無料でダウンロード・プレイが可能です。

幅広いデバイスに対応しているため、多くの方が手軽にアクセスできます。

デバイス 対応内容
スマートフォン・タブレット iOS (iOS 16.0以上) および Android (Android 11以上) に対応。
PC Windows 10/11、macOS Ventura/Sonoma/Sequoia (Appleシリコンのみ) に対応。
VRゴーグル Meta Quest 2 / Meta Quest 3 に対応。

アプリのダウンロードは、スマートフォンであればApple StoreまたはGoogle Playで「バーチャル万博」または「空飛ぶ夢洲」と検索してインストールします。PCの場合は、公式サイトからアプリをダウンロードできます。

> バーチャル万博アプリダウンロードページはこちら

【プレイデータ保持のためには万博IDの登録を推奨】

ユーザー登録せずに「すぐにはじめる」ことも可能ですが、アプリを削除したり、デバイスを変更したりするとプレイデータが消えてしまうため、継続して利用する場合は万博IDを取得してログインすることが推奨されています。

リアルな大阪万博との違い・バーチャルならではの魅力

バーチャル万博キャプチャ

実際の大阪・関西万博(夢洲会場)は、パビリオンやイベント、グルメ、グッズ&ショップなどが充実しており、地球的規模の課題の解決に向けた取り組みが行われます。しかし、会場へのアクセスやチケットの準備、パビリオンの予約、そして混雑が避けられないという制約があります。

一方、バーチャル万博では、これらの時間的・地理的制約がなくなります。

リアル会場に行けない人も未来を体験できる

バーチャル万博の最大のメリットは、自宅にいながらにして万博の世界体験ができることです。

外出が難しい方や、物理的に大阪の会場に足を運べない人々に対しても、デジタルプラットフォームが提供されます。

リアルな大阪万博会場のパビリオンの中には、来場日時の予約が必要なものや、抽選予約になるほどの人気パビリオンも多数存在しますが、バーチャル万博であれば、基本的に予約不要で24時間いつでも楽しめます。

バーチャルならではの自由な体験

バーチャル万博では、物理的な制約を気にせず、メタバースならではの自由で斬新な展示や体験が用意されています。

例えば、トルコ館は物理パビリオンと同じ外観を持つ一方で、メインホールでは「アースホログラム」や「クナイアテーマ」など、デジタルの革新的な機会とトルコの文化的・歴史的遺産を融合させた内容を提供します。また、会議や面接のためのサブホールや、ギョベクリ・テペやエフェソスといったトルコの歴史的・文化的遺産を体験できるサブホールも設計されています。

さらに、以下のようなバーチャルならではのパビリオン体験も可能です:

  • 自分が打ち上げ花火になれる「クラゲ館」。
  • 壮大なペトラ遺跡を探検できる「ヨルダン館」。
  • 自ら操作して深海や火星へ冒険できる「三菱未来館」。
  • バーチャルならではのゲームを通じて未来のエネルギーに触れることができる「電力館」。

世界中の人々との交流と多言語対応

バーチャル万博では、世界中のクルー(ユーザー)と交流できます。

  • アバターでの交流:他の人のアバターとすれ違ったり、一緒に展示を見たりする感覚を味わえます。
  • チャット機能:テキストチャットでコミュニケーションが可能で、翻訳トグルボタンをオンにするとメッセージが翻訳される機能もあります。国境を越えた楽しい時間を共有できます。
  • エモート:ツッコミやノリノリダンス、投げキッスなど、思わず使いたくなるかわいい動き(エモート)を使いこなして、楽しい瞬間を共有できます。

バーチャル万博で「何ができる?」アバター体験と楽しみ方

バーチャル万博キャプチャ

バーチャル万博では、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を体感するための多彩なコンテンツが用意されています。

パビリオンを巡る

実際の夢洲会場を再現したバーチャル会場で、大阪・関西万博をいつでも楽しめます。パビリオン出展者がバーチャル万博向けに用意したバーチャルパビリオンを体験できます。

パビリオンの外観を楽しめるだけでなく、パビリオン図鑑を完成させることで特別アイテムをゲットできるなど、全パビリオンコンプリートを目指す楽しみ方もあります。

【パビリオン間のワープ機能】

より快適にパビリオンを巡るために、アプリバージョン16.0.0にてパビリオン間のワープ機能が実装されました。これにより、移動に時間をかけずに、少ない時間で多くのパビリオンを体験できるようになりました。ワープ機能を使うと、パビリオン図鑑のコンプリートも目指しやすくなります。

イベントに参加する

バーチャル会場では、リアルな万博会場(夢洲会場)で行われるナショナルデーや特別イベントの一部をそのまま体験できます。現地で実施されている一部の催事や、バーチャル限定の催事にもアバターとして参加できます。

イベント広場では、音楽ライブや講演会なども開催される予定で、時間になると自動でアナウンスされる仕組みになっています。また、世界中から集ういのちを祝うための特別なパレードが毎月開催され、公式キャラクターのミャクミャクも登場します。

アバターをカスタマイズする

自分の分身となるアバターは、服装や髪型、顔などを自由にカスタマイズ(コーディネート)できます。

アバターの色や特徴を自由にカスタマイズできるほか、パビリオンを巡るごとにコーデアイテムをゲットできる要素もあり、自分だけのスタイルを完成させる楽しみがあります。

クエストやゲームで遊ぶ

バーチャル万博では、学習要素を含んだクエストやゲームが多数用意されています。

  • QuizKnock(クイズノック)とのコラボイベント
    大阪・関西万博のスペシャルサポーターであるQuizKnockとコラボした「リアル×バーチャルで万博を巡る!QuizKnockと知るクイズの旅」が開催中です。夢洲会場を歩いて探すARクイズと、アプリ内で挑戦できるVRクイズの2つのステージでクイズを解き、限定アイテムを探し出します。
  • SNS投稿イベント
    「#バーチャル万博で発見」を付けて、バーチャル万博で感じた「驚き」「気づき」「感動」をSNSでシェアするイベントも開催されています。

【体験レビュー】バーチャル万博行ってみた:PCでの操作感とパビリオン体験

バーチャル万博キャプチャ

ここからは、実際にバーチャル万博アプリをPC(Windows)にインストールしてプレイしたレビューをお届けします。

インストールと起動:万博IDの必要性

アプリのインストールは、通常のPCアプリと同様にスムーズに完了しました。

起動するとオープニング映像が流れ、タイトル画面に遷移します。タイトル画面には「すぐにはじめる」と「ユーザー登録してはじめる」の二つのボタンがあり、「すぐにはじめる」を選ぶと登録なしで開始できますが、データがデバイスに依存してしまうため、継続利用を考えるなら万博IDを取得しユーザー登録をする方が良いでしょう。

今回はすぐに試すために「すぐにはじめる」から開始しました。

最初に、アバターの作成と、ニックネーム、国・地域、誕生日を入力します。アバターのバリエーションはそれほど多くないため、作成に時間はかかりませんでした。

最初の操作と会場の印象

バーチャル万博キャプチャ

プレイ開始後、最初に操作説明が表示され、しっかり読めば操作に困ることはありません。

PCの場合の操作は、一般的なPCゲームでよく使われるキーボード操作(W/A/S/Dキーでの移動など)となっており、普段PCゲームに慣れている方にとっては簡単です。ただし、普段キーボードでゲームをしない方は、慣れるまで時間がかかるかもしれません。

実際に会場内を移動してみると、会場が非常に広く、かなりしっかり作り込まれているという印象を受けました。アバターは、画面下にある移動ボタンをタップすることで、会場内を歩いたり走ったりして移動できます。Shiftキーを一緒に押すことでダッシュすることも可能です。

パビリオン体験とアイテム収集

バーチャル万博キャプチャ VIRTUAL NTT Pavilion

会場内のパビリオンの前に近づくと、建物の中に入るボタンが表示され、それを押すことで展示の映像や体験コンテンツが始まります。

今回は「NTT Pavilion」を訪れてみました。私は実際のNTTパビリオンにも行きましたが、バーチャル版はそれとはまた違った感じがあり、新鮮な感覚で楽しむことができました。

バーチャル万博キャプチャ

パビリオン内では、アバターのコーデやアイテムが手に入ったりもするので、アイテム収集もバーチャル万博の楽しみ方の一つだと感じました。

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移動の快適性と課題

バーチャル万博キャプチャ パビリオン図鑑

訪れたパビリオンは「パビリオン図鑑」に記録され、図鑑のアイコンに色が付くため、どこにまだ行っていないかが視覚的に分かりやすくなっています。

さらに、このパビリオン図鑑からも直接パビリオンにワープ移動が可能なため、広大な会場を快適に回ることができます。これは、先述の通りアプリのアップデートで実装されたワープ機能を利用したものです。

一方で、ごくまれに、本来行くことができない場所に行ってしまい、なかなか戻れないといったバグのような現象も発生しました。ただし、基本的には工夫次第で元の場所に戻ることは可能です。

一つのパビリオンのボリュームが非常に多いため、全ての展示を見るにはかなりの時間を要する印象です。閉幕までの期間を考えると、効率よく回るためにパビリオン図鑑からのワープ機能を活用するのが必須だと感じました。

2025年10月13日23時まで!万博を自宅から満喫できる最後のチャンス

「バーチャル万博~空飛ぶ夢洲~」は、大阪・関西万博に興味があっても、実際に行くことが難しい方でも、未来の万博を体験できる素晴らしい仕組みです。

このバーチャル会場は、実際の万博とはまた違った、デジタルならではの新しい体験を提供します。そのため、すでに大阪万博のリアル会場に行った方も、バーチャル空間独自の展示やイベント、世界中のアバターとの交流を通じて、また異なる感覚で楽しむことができるでしょう。

パビリオン図鑑のコンプリートや、アバターコーデアイテムの収集など、ゲーム感覚で楽しめる要素が満載のバーチャル万博ですが、サービス終了は2025年10月13日(月)23時と迫っています。

入場もアプリも無料ですので、興味を持たれた方は、ぜひ早めにアプリをインストールして、自宅から大阪・関西万博の「空飛ぶ夢洲」への冒険に出発してみてください。

> Virtual EXPO バーチャル万博~バーチャル会場~ 公式ページはこちら

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