ChatGPT Translateの使い方!Google翻訳・DeepLと精度を徹底比較

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ChatGPTを使用して翻訳

「英語のメール、もっと自然な表現にならないかな……」 「Google翻訳だと直訳すぎて、ビジネスで使うにはちょっと不安」 そんな悩み、ありませんか?

これまでの翻訳ツールは手軽で便利でしたが、「文脈を汲み取った翻訳」となると、どうしても人間の手直しが必要でした。 そんな中、AI界の巨人OpenAIから、ついに翻訳に特化した新機能『ChatGPT Translate』が登場しました。

ChatGPT Translateって、今までのChatGPTと何が違うの?」 「DeepLGoogle翻訳と比べて、本当に使えるの?」

そんな疑問を解消するために、今回は私が実際にChatGPT Translateを使い倒し、DeepLやGoogle翻訳と徹底的に比較検証してみました。 英語でのビジネスメールや、ニュアンスが難しい表現がどう訳されるのか、忖度なしの本音レビューをお届けします。

ChatGPT Translateとは?無料で使える?特徴や使い方を解説

ChatGPT Translate

(出典:ChatGPT

ChatGPT Translate は、OpenAIが提供する新しい翻訳ツールです。 これまでの「チャット機能にお願いして翻訳してもらう」スタイルとは異なり、Google翻訳やDeepLのような「左に原文、右に訳文」という専用のインターフェースが用意されています。

使い方は非常にシンプル。ChatGPT Translateのページにアクセスし、翻訳したい文章をボックスに入れるだけです。 言語は自動検出してくれるので、Google翻訳などに慣れている人なら迷わず使えます。

50以上の言語 に対応し、テキストだけでなく音声や画像、ドキュメントファイルの翻訳も可能です。 気になる料金ですが、現時点では無料で利用できます。ログインなしのゲストモードでも試せますが、ログインすることで履歴の保存などが可能になります。

ChatGPTを使用して翻訳 使い方

これまでの翻訳ツールと決定的に違うのは、ただ言葉を置き換えるのではなく、「文脈」や「トーン」、「慣用表現」まで理解して翻訳してくれる点です。 例えば、「ビジネス向けのフォーマルな表現で」や「子供にもわかるように」といったリクエストに応じた翻訳が可能になっています。

【実録】ChatGPT Translateの翻訳精度は?DeepL・Google翻訳と比較してみた

ChatGPT Translate、DeepL、Google翻訳

「機能がすごいのは分かったけど、肝心の翻訳精度はどうなの?」 ここが一番気になるところですよね。

そこで今回は、ChatGPT TranslateDeepLGoogle翻訳の3つを使って、同じ文章を翻訳し、その精度やニュアンスの違いを比較してみました。 ビジネスメールからスラングまで、4つのパターンで検証した私のリアルな体験談をご紹介します。

1. 納期遅延のメール、角が立たないのはどれ?

まずは、ビジネスシーンでよくある「納期遅延」を伝えるメールです。 相手に失礼がなく、かつ事情をしっかり伝えたい場面ですね。

原文(日本語):

「プロジェクト『Alpha』の進捗についてご報告します。 最終テストで予期せぬ不具合が見つかり、残念ながら納期に間に合いそうにありません。 万全な品質で納品したいため、期日を3日ほど延期させていただけないでしょうか?」

  • ChatGPT Translate
    I would like to report on the progress of Project “Alpha.” During the final testing, we discovered an unexpected issue, and unfortunately it appears we will not be able to meet the original deadline. As we would like to deliver the product with the highest possible quality, would it be possible to extend the deadline by about three days?
  • DeepL
    I would like to report on the progress of Project Alpha. Unfortunately, an unexpected issue was discovered during final testing, and it appears we will not meet the original deadline. To ensure we deliver the project with the highest possible quality, would it be possible to extend the deadline by about three days?
  • Google翻訳
    I’d like to update you on the progress of Project “Alpha.” … We want to deliver the product with the utmost quality, so could you please extend the deadline by about three days?

ここがポイント!

この勝負、ビジネスメールとしての「こなれ感」はDeepLが一歩リードしていました。 DeepLの “To ensure we deliver…”(品質を保証するために)というつなぎ方は、遅延の理由をポジティブな目的に転換していて非常に上手いんです。

一方、ChatGPT Translateも “I would like to report” と丁寧な入り方をしており、失敗が少なく礼儀正しい表現を選んでいる点は好印象です。ただ、DeepLに比べると少し説明的で、やや弱い印象を受けました。 Google翻訳は “so could you please” など、クライアント向けにしては少しカジュアルすぎると感じました。

2. 「朝のコーヒー」のエッセイ、おしゃれに訳せる?

次は、少し文学的な表現を含むエッセイの翻訳です。 AIが「雰囲気」をどこまで汲み取れるかが鍵になります。

原文(日本語):

「朝のコーヒーは、単なる目覚めの儀式ではない。それは自分自身と向き合い、今日という一日の戦略を立てるための静かな作戦会議なのだ。」

  • ChatGPT Translate
    Morning coffee is not merely a waking ritual. It is a quiet strategy meeting where one faces oneself and devises the strategy for the day ahead.
  • DeepL
    Morning coffee isn’t just a ritual to wake up. It’s a quiet strategy session to face yourself and plan your tactics for the day ahead.
  • Google翻訳
    Your morning coffee isn’t just a wake-up call—it’s a quiet strategy session where you check in with yourself and plan your day.

ここがポイント!

エッセイのような文章では、ChatGPT Translateの表現力が光りました。 “not merely” や主語に “One” を使うなど、 文学的で哲学的なトーンがしっかりと表現されています。「静かな作戦会議」という比喩もうまく訳せています。

DeepLは具体的で読みやすいですが、少し実用的すぎるきらいがあります。 Google翻訳の “Wake-up call”(警告、警鐘の意味もある)は、文脈的に少しズレていると感じました。また “Check in with yourself” は自己啓発本のような響きで、少し軽い印象です。 ChatGPTは「書き手の世界観」を尊重してくれる印象がありますね。

3. 英語の慣用句「on the fence」のニュアンス対決

ここからは英語から日本語への翻訳です。 ビジネスでよく使われる慣用句(イディオム)をどう訳すかチェックしました。

原文(英語):

“Thanks for the update. To be honest, we’re still on the fence about the new design. Can we hop on a quick call tomorrow to iron out the details?”

  • ChatGPT Translate
    アップデートありがとうございます。正直なところ、新しいデザインについてはまだ判断しかねています。明日、詳細を詰めるために短い打ち合わせを行うことは可能でしょうか?
  • DeepL
    更新情報ありがとうございます。正直なところ、新しいデザインについてはまだ迷っています。明日、簡単な電話会議で詳細を詰めることは可能でしょうか?
  • Google翻訳
    最新情報をありがとうございます。正直に言うと、新しいデザインについてはまだ決めかねています。明日、少し電話で詳細を詰めてもいいでしょうか?

ここがポイント!

これはChatGPT Translateの圧勝と言ってもいいでしょう。 “on the fence”(どっちつかずの状態)を、日本のビジネスメールで自然な「判断しかねています」と訳したのは見事です。

Google翻訳の「決めかねています」も悪くありませんが、後半の「少し電話で」という表現がビジネスメールにしては少し幼く、不自然さを感じました。 DeepLの「迷っています」は個人の感情のように聞こえますし、「電話会議」という言葉も “Quick call” の軽さには少し重すぎます。 日本のビジネス敬語の「空気感」を最も理解しているのはChatGPTだと感じました。

4. スラング「no-brainer」は自然な日本語になる?

最後は、スラング混じりのカジュアルな製品レビューです。

原文(英語):

“This app is a total game-changer. It used to take me hours to edit videos, but now it’s a no-brainer. Hands down, the best investment I’ve made this year.”

  • ChatGPT Translate
    このアプリはまさにゲームチェンジャーです。以前は動画の編集に何時間もかかっていましたが、今では考えるまでもありません文句なしに、今年してきた中で最高の投資です。
  • DeepL
    このアプリは完全にゲームチェンジャーだ。以前は動画編集に何時間もかかっていたのに、今では超簡単間違いなく、今年一番の投資だった。
  • Google翻訳
    このアプリはまさにゲームチェンジャーです。以前は動画編集に何時間もかかっていましたが、今では迷うことなく完了します。間違いなく、今年行った中で最高の投資です。

ここがポイント!

カジュアルな「こなれ感」では、DeepLに軍配が上がりました。 “no-brainer”(頭を使わなくてもできるくらい簡単)を「超簡単」と意訳したのはファインプレーです。

Google翻訳は「迷うことなく完了します」と、原文にない動詞を補完してしまっており、少し機械翻訳っぽさが残る結果となりました。 ChatGPT Translateの「考えるまでもありません」は直訳的で、日本語のレビューとしては少し硬いですね。ただ、「文句なしに」という訳は良かったです。 ここでは、ChatGPTの「真面目すぎる」性格が少し裏目に出た形かもしれません。

気になった点:オーディオ機能の動作

検証中に一つ気になったトラブルがありました。 私の環境だけかもしれませんが、翻訳結果のスピーカーボタンを押しても「メッセージの再生に失敗しました」とエラーが出てしまい、音声再生ができませんでした。 発音確認など学習用途で使いたい場合は、今後の改善に期待したいところです。

通常のChatGPTと何が違う?Translate版ならではのメリット

「普段使っているChatGPTにお願いするのと、何が違うの?」と思われる方も多いでしょう。 最大の違いは、翻訳に特化したUI(画面)と、プロンプトへのショートカット機能です。

ChatGPT Translateでは、翻訳結果の下に以下のようなボタンが表示されます。

ChatGPT Translate プロンプトボタン

  • これを翻訳して、自然な文章に仕上げて。
  • これを翻訳して、ビジネス向けのフォーマルな表現に仕上げて。
  • これを翻訳して、子供に説明するような文章にして。
  • 学者や専門家向けにこれを翻訳して。

これらをクリックすると、通常のChatGPTのチャット画面に切り替わり、自動的にプロンプト(指示文)が生成されて、翻訳のニュアンスを変更する提案をしてくれます。

ChatGPT お手伝いできることはありますか?

ただ、現状ではボタンを押すと別画面の通常のChatGPTが立ち上がってしまう仕様です。 これだと「翻訳ツール内で完結する」という良さが半減してしまい、正直なところ「それなら最初からChatGPTで翻訳指示をすればいいのでは?」と感じてしまう場面もありました。

あくまで今は「ChatGPTへの誘導ボタン」といった印象ですが、将来的にこの微調整が翻訳ツールの画面内でシームレスに行えるようになれば、Google翻訳やDeepLにはない最強の機能になるはずです。

Google翻訳・DeepLとの違いは?「対話型」への期待

Google翻訳やDeepLとの決定的な違い、それは「対話(ダイアログ)」で翻訳を作り込んでいける可能性です。

今回の検証で分かったように、「一発出力の精度」だけで言えば、DeepLは依然として非常に強力です。特に英語の自然さやスラングの意訳センスは素晴らしいものがあります。Google翻訳も以前より格段に自然になっていますが、文脈によって急にカジュアルになったり、主語を補いすぎたりする癖がまだ見られました。

ChatGPT Translateの真価は、翻訳結果に対して「ここを直して」とフィードバックループを回せる点にあります。

現状では、先ほど触れたように別画面のChatGPTへ移動する必要がありますが、この「翻訳結果をたたき台にして、そこから一緒に仕上げていく」というワークフロー自体は、他の一方通行な翻訳ツールにはない強みです。 今後、この対話機能がTranslate画面に統合されれば、「80点の訳」をその場でストレスなく「120点」に引き上げる新しい体験が待っているでしょう。

翻訳の「ファイナルアンサー」はこれだ!

実際にChatGPT Translateを使ってみて、私は翻訳ツールの使い分けについて一つの結論に達しました。

  • スピード重視・読むだけなら「DeepL」
    ボタン一発で最も自然な翻訳が出るのは、現時点ではまだDeepLの場合が多いです。特に急いでいる時や、ざっと内容を把握したい時はDeepLが便利です。
  • こだわりの発信・重要なメールなら「ChatGPT Translate」
    自分の意図を正確に伝えたい時や、ニュアンスを微調整したい時は、ChatGPT Translateが最強のパートナーになります。 現状は、修正の際に対話画面へ移動する手間が少しかかりますが、AIと対話しながら翻訳をブラッシュアップすることで、他の翻訳ツールとは一線を画す品質に仕上げることができます。

もし今後のアップデートで、この「AIとの共同作業」がChatGPT Translateの画面内で完結するようになれば、まさに最強の翻訳ツールとなるでしょう。 DeepLやGoogle翻訳に似たようなツールに見えますが、その中身は「翻訳」から「対話」へとつながる新しい体験への入り口でした。 ビジネスメールで失敗したくない時や、クリエイティブな表現をしたい時、ぜひ一度ChatGPT Translateを試してみてください。きっと、あなたの言葉選びの強力な味方になってくれるはずです。

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