ガジェットとは?スマホ・パソコンを使うなら正しい意味を知っておこう
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「ガジェット」は、メディアやECサイト、家電量販店などでよく登場する言葉ですが、実は意味をよく知らないという人も案外多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ガジェットとは何か、類義語である「ウィジェット」「デバイス」との違いを含めてわかりやすく解説します。買い物をはじめ、日常生活で用いる言葉なので、これを機会に意味を知っておきましょう。
ガジェットとは
ガジェット(Gadget)とは、携帯できる小型の電子機器を指す用語です。具体例としてスマートフォンやタブレット、ウェアラブル端末、デジタルカメラなどが該当します。
Gadgetには「目新しい、洒落た」といった意味があり、転じて、一風変わった独創的な機能性やデザインを持つ機器に使用される傾向があります。そのため、「ガジェット好き」とは、「ユニークな新しい小型の電子機器マニア」といったニュアンスです。
なお、ガジェットという言葉は、スマートウォッチなど単独で使用できる電子機器に用いるのが一般的。そのため、パソコンに接続して使う外付けの周辺機器などは、狭義にはガジェットに含みません。しかし、ワイヤレスイヤホンやUSBメモリ、Bluetoothアダプタなど、周辺機器でも小型のものはガジェットに含めます。
「ミニアプリケーション」という意味も
もう一つ、ガジェットには、「パソコンやスマホなどのデバイス上で動作するミニアプリケーション」という意味もあります。こちらはIT用語としての用法です。
例えば、Windows 11に標準搭載されている「ペイント」「クロック」「フォト」「To Do」などのアプリがガジェットです。iPhoneの場合、「メモ」や「メール」、「Safari」などのガジェットが搭載されています。
ガジェットと似た用語
ガジェットとよく似た用語として「ウィジェット」「デバイス」があります。意味を混同しないよう、以下で定義を確認しておきましょう。
ガジェットとウィジェットの違い
上述した通り、ガジェットには「便利な小型の電子機器」と「デスクトップ上などで動作するアプリケーション」という2つの意味があります。両者の混同を避けるために、後者は「ウィジェット」と言うのが一般的です。
実際、iPhoneでもAndroidでも、MacでもWindowsでも、アプリケーションにはガジェットではなく「ウィジェット」の表記が採用されています。
「先日購入した新しい腕時計型のガジェット(機器)には、便利なウィジェット(アプリ)が多数搭載されている」のように使い分けます。
ガジェットとデバイスの違い
ガジェットとデバイスは、ともに単独で動作する電子機器や装置のことを指します。そのため、「ガジェット」と「デバイス」は、置き換えて使える場面も多いです。 例えば、スマートフォンやタブレットは、ガジェットでありデバイスでもあります。
ガジェットとデバイスの違いは、ガジェットには「小型」「目新しい、面白い」といったニュアンスもあることです。そのため、例えば、スマートリングのような近年登場した新しい電子機器を語る場合には「最新のデバイス」ではなく「最新のガジェット」と言ったほうがより適切でしょう。
またガジェットは「携帯可能な周辺機器」にも使われる一方、デバイスは主に情報端末について用います。そのため、目の前にワイヤレスイヤホンとタブレットがあれば、ワイヤレスイヤホンは「ガジェット」、タブレットは「デバイス」です。
そのほか、デバイスはガジェットよりも広義の概念であり、コンピュータや冷蔵庫、エアコンなど、大型の機器・家電にも用います。
ガジェットの身近な例
身近な例では、スマートフォンやタブレット、デジタルカメラ、電子辞書、充電器、イヤホン、スピーカーなどがガジェットに該当します。
また、昨年は以下のようなガジェットも人気です。これらのデバイスないし周辺機器は、新しくユニークであり、まさしく「ガジェット」という言葉のニュアンスに合うものだといえます。
ワイヤレスイヤホン
ワイヤレスイヤホンとは、AppleのAirPodsに代表されるコードレスタイプのイヤホンのことです。スマホやパソコンなどのデバイスとBluetooth通信でペアリングして使います。
ワイヤレスイヤホンでは、有線タイプに比べてコードの煩わしさがないことが何よりの魅力。そのため、ウォーキングやランニング中、パソコンをタイピングしながらの着用などに便利です。またテレビ電話やWeb会議、動画配信などの際も、コードが画面に映らないので、スマートな印象を与えます。
ワイヤレス充電器
ワイヤレス充電器では、スタンドやパッドにスマホを置くだけで充電が可能です。ワイヤレス充電は手軽であるほか、ケーブルの抜き差しがないため、ケーブルが断線したり、コネクタが劣化したりする心配もありません。
またワイヤレス充電器のQi(チー)という規格は、iOS・Androidに共通なので、1つの充電器でiPhoneとAndroidスマホを両方充電できるという魅力もあります。さらにiPhoneに採用されているMagSafeという規格では、バックパネルの磁石に充電器やアクセサリを固定して便利に利用できます。
ウェアラブル端末
ウェアラブル端末とは、手首や指、腕、頭などに着用できる(wearableな) 電子機器のことです。スマートウォッチやスマートバンド、スマートリング、スマートグラスなどが含まれます。
ウェアラブル端末は、健康管理や通知機能、音楽再生をはじめ、さまざまな便利機能を備えています。スマホの代替として使える機能も多く、ちょっとした外出の際にも便利です。指輪で決済ができたり、眼鏡をかけてレンズで動画を見られたりと、仕様がユニークなのでまさしく「ガジェット」と呼ぶのにふさわしい例でしょう。
スマートスピーカー
スマートスピーカーとは、AIアシスタントとの会話を通じて、各種の音声操作が行えるスピーカーのことです。「AIスピーカー」とも呼ばれます。AppleのSiri(シリ)、AmazonのAlexa(アレクサ)、Googleアシスタントが3大スマートスピーカーです。
スマートスピーカーでは、AIにニュースや天気を聞いたり、メッセージの送信や音楽の再生を頼んだり、発話によってハンズフリーで多種対応な機能を使えます。
面白いガジェット探してみよう!
おさらいしておくと、「ガジェット」とは、(主に真新しい) 小型のデバイスや周辺機器を指す言葉です。IT用語では デスクトップ上で動作するアプリのこともガジェットと呼びますが、混同を避けるためにこちらは「ウィジェット」と呼んで区別されます。
近年は、電子回路基盤の小型化やAI技術の発達などによって、従来まではなかったようなユニークなガジェットが数多く登場しています。今回改めて「ガジェット」の意味を知ったみなさんも、これを機会にぜひ面白いガジェットがないか探してみましょう。