GIMP 3.0(ギンプ)とは?新機能やダウンロード方法、旧バージョン(2.x)との互換性や違い
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オープンソースの画像編集ソフト『GIMP(ギンプ)』が、2025年3月16日に、ついに『GIMP 3.0』へと進化しました。
無料で高機能な画像編集ソフトを探している人や、Photoshopの代わりになるソフトを使いたい人にとっては朗報ですよね!
『GIMP 3.0』は、大幅なUIの改善やパフォーマンス向上が施され、「これまで以上に使いやすくなった」と評判です。
とくに、複数の処理を並行して実行できる “マルチスレッド対応” が可能になった点や、Linuxやその他のUnix系OSで使われている “Waylandサポート” が導入された点は、デザイナーやクリエイターにとってうれしいメリットだと言えるでしょう。
この記事では、『GIMP 3.0』とはどんな画像編集ソフトなのか、新機能や変更点、ダウンロード方法、旧バージョンとの互換性などについてお伝えします。
GIMP(ギンプ)をこれから使いたい人はもちろん、すでにGIMP 2.xを使っている人もぜひチェックしてみてください!

GIMP 3.0 とは?
(出典:GIMP)
『GIMP(ギンプ / GNU Image Manipulation Program)』とは、だれでも無料で利用できる、オープンソースの画像編集ソフトです。
長年にわたり、Photoshop(フォトショップ)の代替ソフトとして注目され、多くのクリエイターに利用されてきました。
2025年3月16日にリリースされた『GIMP 3.0』は、”約7年ぶりのメジャーアップデート” であり、ソフトウェアの基盤が大きく刷新されています。
とくに、操作性の向上・パフォーマンス改善・最新OSとの互換性強化が大きなポイントです。
これからGIMPを使い始める方はもちろん、現在GIMP 2.xを利用している方にとっても、アップデートする価値のある重要なバージョンとなっているので、気になった人はこの機会に使ってみると良いでしょう。

GIMP 3.0 のおもな新機能と変更点
(出典:GIMP)
『GIMP 3.0』は、多くの新機能が追加され、“操作性” や “処理速度” が大きく向上しました。
下記は、とくに注目すべき『GIMP 3.0』の変更点・旧バージョンとの違いです。
違い1. GTK3ベースへの移行でUIが進化
これまでのGIMP(ギンプ)は、UIフレームワークとして “GTK2(ジーティーケーツー)” というツールキットを使用していましたが、『GIMP 3.0』では “GTK3(ジーティーケースリー)” へと移行しました。
“より直感的なデザイン” になったので、”操作性が大幅に向上“。
また、ウィンドウの “レスポンシブ性” が向上し、ディスプレイ環境に応じたスケーリングが可能になったため、”高解像度モニター” や “複数ディスプレイ環境” でも快適に作業ができるように進化しました。
Can you believe it? GIMP 2.99.2 is out with major refactoring, GTK3-based UI, Wayland support, hotplugging of drawing tablets, better color management, better rendering performance, and support for writing plugins in Python 3, JavaScript, Lua, and Valahttps://t.co/sfz9oxHQe4 pic.twitter.com/BBFip1BPWL
— GIMP (@GIMP_Official) November 6, 2020

違い2. マルチスレッド対応でパフォーマンス向上
これまでのGIMP(ギンプ)では、一部の処理が “シングルスレッド” で実行されていたため、高解像度画像の編集時に動作が遅くなることがありました。
『GIMP 3.0』では、”マルチスレッド処理に対応“。フィルター適用や画像処理の速度が大幅に向上しました。
とくに、”ブラシの動作” や “ぼかし効果” の適用がスムーズになったので、作業効率がアップしたと評判です。

違い3. カラーマネジメントの改善
印刷物やデジタルアート制作では、”正確なカラーマネジメント” が不可欠ですよね。
『GIMP 3.0』では、”カラープロファイルの管理が強化” され、より正確な色表現が可能になりました。
とくに、”ICCプロファイルの適用” や “カラースペース変換” が改善されているので、デザイナー・クリエイターにとっては、使いやすい画像編集ソフトに進化したと言えるでしょう。

Wayland対応やMacサポートの強化
Linux環境ではWaylandのサポートが追加され、より安定した動作が期待できます。また、macOS向けの最適化も進み、Macユーザーにとっても使いやすい環境になりました。
これまでOSの制約でGIMPが利用できていなかったという方には嬉しいアップデートですよね。
GIMP 3.0のダウンロード・インストール方法
(出典:GIMP)
GIMP 3.0を利用するには、まず公式サイトからダウンロードする必要があります。以下に、各OSごとのインストール方法を紹介します。
公式サイトからダウンロード
GIMP 3.0は、以下の公式サイトから無料でダウンロードできます。> GIMP公式サイト
各OSごとのインストール手順
- Windows:インストーラーをダウンロードし、指示に従ってインストール。
- macOS:dmgファイルをダウンロードし、アプリケーションフォルダに移動。
- Linux:FlathubやAPTパッケージマネージャーを利用してインストール可能。
GIMP 2.xから3.0への移行時の注意点
GIMP 3.0へ移行する際には、いくつか注意点があります。特に、設定の引き継ぎやプラグインの互換性に関しては、事前に確認しておきましょう。
旧バージョンとの互換性
GIMP 3.0は多くの機能が刷新されているため、GIMP 2.xの設定や環境がそのまま移行できない可能性があります。
GIMP 2.xの設定を引き継ぐ場合、以下の手順を実行するとスムーズに移行できます。
- GIMP 2.xの設定フォルダ(
C:\Users\ユーザー名\.gimp-2.x
など)をバックアップ。 - GIMP 3.0をインストール。
- 必要に応じて、新しい設定フォルダに旧設定を手動で移行。
とくに、カスタムブラシやスクリプトなどを利用している場合は、個別に移行する必要があるため注意してください。
動作しなくなるプラグインの確認
GIMP 3.0では、プラグインAPIが新しくなったため、GIMP 2.x用のプラグインがそのままでは動作しない可能性があります。
使用しているプラグインがGIMP 3.0対応版を提供しているか、開発者の情報を確認することをおすすめします。
GIMP 3.0はUIの進化やパフォーマンス向上でさらに使いやすくなった最新版!
GIMP 3.0は、UIの進化やパフォーマンス向上など、多くのメリットがあります。特に、新機能を活用したいユーザーや、高解像度画像の編集を行うユーザーには、アップデートを強くおすすめします。
一方で、GIMP 2.xのプラグインやスクリプトを多用している場合は、互換性の問題を考慮しながら移行を検討するのがよいでしょう。GIMP 3.0に対応したプラグインが揃うまで、環境を整えるのも一つの手です。
GIMP 3.0の登場により、無料の画像編集ソフトの可能性がさらに広がりました。ぜひ新機能を試してみてください!