レイトン教授と蒸気の新世界:発売日・価格・Switch 2での新操作まで!TGS 2025試遊で判明した進化したナゾトキ体験
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世界累計出荷本数1,800万本以上、2023年2月時点では1,900万本以上を突破した大人気ゲームシリーズ「レイトン教授」の完全新作『レイトン教授と蒸気の新世界』が発表され、多くのファンがその続報に注目しています。本シリーズは、壮大なストーリーを進めながら、数多くのナゾを解き進めるナゾトキ・ファンタジーアドベンチャーというジャンルを確立してきました。
謎を解く楽しさだけでなく、重厚な物語と心に響く演出が魅力のレイトン教授シリーズの最新作は、舞台を一新し、新たな冒険の幕開けとなります。
なぜレイトン教授シリーズは世界中でこれほどまでに愛され続けているのでしょうか。それは、物語の随所に散りばめられた奥深いナゾと、それを解き明かす主人公レイトン教授の「英国紳士」としての魅力にあります。
この記事では、待望の新作『レイトン教授と蒸気の新世界』について、レイトン教授というキャラクターの紹介から過去シリーズの歴史、そして東京ゲームショウ2025(TGS 2025)で体験できた最新の試遊レビューまで、その進化と全貌を詳しく紹介していきます。
英国紳士レイトン教授とは?シリーズを支える「ナゾトキ」の魅力
主人公エルシャール・レイトンは、グレッセンヘラーカレッジの考古学教授であり、ナゾトキの権威として知られています。
レイトン教授は常にシルクハットを被っているのが特徴であり、いかなる状況でも脱ぐことはありません。これは、27歳で教授に就任した際に恋人のクレアから贈られたものであり、「私の前以外では脱いだらダメ」という約束のためであると、過去作で明かされています。彼の口癖は「当然さ。英国紳士としてはね」で、作中の随所で見られる、彼の代名詞となっています。
ゲームのジャンルは「ナゾトキ・ファンタジーアドベンチャー」と銘打たれており、一般的な推理アドベンチャーと異なり、プレイヤーは街の住人から出題される「ナゾ」(パズルやなぞなぞ)を解くことで、物語を読み進めていきます。この独自のゲームスタイルは、レイトンシリーズならではの魅力です。
最新作のナゾ制作は「QuizKnock」が担当
レイトンシリーズのナゾ解きのスタイルは、プロデューサーの日野晃博氏が影響を受けた、多湖輝氏のベストセラー『頭の体操』シリーズを基礎としています。
そして最新作『レイトン教授と蒸気の新世界』では、新たにQuizKnock(クイズノック)がナゾ開発を担当しています。QuizKnockは東大クイズ王の伊沢拓司氏が中心となり運営され、「楽しいから始まる学び」をコンセプトに活動しているメディアです。
レイトン教授とルークの新たな冒険:『蒸気の新世界』の舞台と物語
『レイトン教授と蒸気の新世界』は、『レイトン教授と最後の時間旅行』から1年後の物語が描かれます。
舞台は蒸気技術が発達したアメリカ「スチームバイソン」
物語の舞台は、アメリカにある「スチームバイソン」という町です。この町は、西部開拓時代の終わりを迎え、社会が大きく変わりつつある時代にあります。
この世界では、蒸気機関の発明をきっかけとした急速な技術革新が起きており、蒸気発電、蒸気機関車、蒸気自動車、蒸気産業ロボット、蒸気コンピューターなどが発達し、人々の日々の生活が豊かになっている、いわゆるスチームパンクの世界観となっています。
ストーリーと主要キャラクター
主人公のエルシャール・レイトンは、ルークがアメリカに旅立った後、一人で活動していましたが、アメリカで生活しているルーク・トライトンから手紙を受け取ります。
ルークは手紙の中で、自分の周りで「とんでもなく不思議な事件が起きた」ため、「こんな謎を解明できるのはやっぱり僕とレイトン先生しかいませんよね」と述べ、詳しい資料を同封してレイトン教授をアメリカに招待します。
ルークは家族の都合でアメリカに渡った後もナゾトキ好きは変わらず、持ち前の発想力で日常のナゾを解決しているため、町では「名探偵ルーク」と呼ばれ人気を博しています。
レイトン教授がスチームバイソンに到着すると、ルークは二足歩行の蒸気動力車を操縦しながら急いで駆けつけ、「ここにいてはまずいんです」とレイトン教授を促すシーンから、新たな冒険が始まります。
今作で登場する主要キャラクターは、レイトン教授(声:大泉洋)と、ルーク・トライトン(声:今田美桜)といったおなじみのコンビです。また、荷物を運ぶ案内ボットのターゴや、発明家のMr. Eggmuffinなど、スチームバイソンの世界観を彩る多くの新キャラクターが登場します。
ナゾトキの歴史:レイトン教授シリーズの系譜
レイトンシリーズは、2007年2月15日にニンテンドーDSで発売された『レイトン教授と不思議な町』から始まりました。
これまで、レイトン教授とルークが活躍するシリーズは主に以下の2つの三部作(トリロジー)に分けられています。
第1シリーズ(オリジナル・トリロジー)
レイトン教授とルークの出会いから別れまでを描いた物語です。
- レイトン教授と不思議な町(2007年2月15日発売、ニンテンドーDS)
- レイトン教授と悪魔の箱(2007年11月29日発売、ニンテンドーDS)
- レイトン教授と最後の時間旅行(2008年11月27日発売、ニンテンドーDS)
第2シリーズ(プリクエル・トリロジー)
第1シリーズの物語に至るまでの前日譚が描かれています。
- レイトン教授と魔神の笛(2009年11月26日発売、ニンテンドーDS)
- レイトン教授と奇跡の仮面(2011年2月26日発売、ニンテンドー3DS)
- レイトン教授と超文明Aの遺産(2013年2月28日発売、ニンテンドー3DS)
新『レイトン』シリーズ
第1・第2シリーズの完結後、レイトン教授の娘であるカトリーエイルを主人公に据えた新シリーズ『レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀』が、2017年7月20日に発売・配信されました。Nintendo Switch向けには、2021年7月8日に『DX+』版が発売されています。
そして、このカトリーエイルの物語を経て、レイトン教授とルークを再び主人公に迎えるのが『レイトン教授と蒸気の新世界』です。
発売日、料金、対応プラットフォーム情報
『レイトン教授と蒸気の新世界』は、レベルファイブが開発・販売を手掛ける待望の完全新作です。
発売日
本作は、当初2025年の発売を目指していましたが、2025年9月25日に2026年への発売時期変更が発表されました。
レベルファイブは、ファンに向けて「ゲームを『最高の形』でお届けするため」に発売を延期したと公式に声明を発表しています。
具体的な2026年内の発売時期は未定です。
対応プラットフォーム
『レイトン教授と蒸気の新世界』の対応機種は、Nintendo SwitchおよびNintendo Switch 2です。
東京ゲームショウ2025のレベルファイブブースでは、すべての試遊タイトルがNintendo Switch 2で用意されていました。
料金
現時点では、日本国内での販売価格(料金)は発表されていません。
進化したゲームシステム:Switch 2で体験する新たな操作性
『レイトン教授と蒸気の新世界』では、次世代機Nintendo Switch 2に対応することで、従来のシリーズから大きく進化を遂げたシステムと操作性を実現しています。
Switch 2のマウス対応によりカーソル操作が快適に
特に注目すべき点は、Nintendo Switch 2のマウスに対応したことです。
過去のレイトンシリーズでは、ニンテンドーDS/3DSのタッチペン操作や、Nintendo SwitchのJoy-Con操作が主でしたが、カーソルを操作する場面が多いこのシリーズにおいて、マウスに対応したことでカーソル操作がかなり楽になったという印象です。
考えるだけでなく「触って」解く謎解き要素
従来のレイトンシリーズの謎解きは、画面内のヒントや情報をもとに「考える」ことが中心でした。
しかし、本作の試遊レビューでは、謎解きの際にただ考えるだけではなく、カーソルを操作して実際に触ってみたり、反応を見たりといった、謎解きのパターンが広がっていることが示唆されています。これにより、プレイヤーはより直感的に、探索の要素を含んだ謎解きを楽しめるようになっています。
また、映像面でも、キャラクターや町の様子が3Dモデルで表現されている点も進化の一つです。
【TGS 2025 試遊レビュー】Switch 2版で体験した操作性と謎解きの進化
2025年9月25日から28日にかけて幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2025」では、レベルファイブブースにて、『レイトン教授と蒸気の新世界』の試遊が実施されました。この試遊版はSwitch 2版でプレイすることができました。
試遊版は製品版とは内容が異なる特別バージョンであり、「第1章 進歩に取り憑かれた町」の冒頭部分を体験できました。
試遊で判明した進化した操作感
試遊レビューでは、Switch 2版での操作性の向上が強く印象に残りました。特に、カーソル移動が多いゲームシステムにおいて、Switch 2がマウスに対応したことで操作がしやすくなったと感じられました。
試遊体験者は、以前TGS 2024でSwitch版を試遊した際と比較して、操作性の改善を感じており、マウス操作によって快適にプレイできるようになったことを強調しています。
謎解きとストーリーテリング
試遊版では、主人公のレイトン教授とルークの再会が描かれ、フルボイスでのストーリー進行が確認できました。また、大年のレイトン教授シリーズを彷彿とさせるBGMが豊富に使われており、シリーズファンにとって懐かしさを覚える演出が施されていました。
体験できた謎解きの一部には、空港案内係の情報を基にルークらしき人物を探す「Steamバイソンの謎」(謎001)や、街の英雄バイソンの像に仕掛けられた違和感を見つける「バイソンの像の謎」(謎002)などがありました。
「バイソンの像の謎」(謎002)は、像の怪しい部分をカーソルで触ってみることで、像に化けていたファンが我慢できずに目を開けてしまう、というユニークなギミックが仕込まれていました。これは、前述の「触って反応を見る」という新しい謎解きパターンを体験できる例であり、従来の「考える」謎解きに加えて、探索とインタラクションの幅が広がっていることが実感できました。
また、試遊中には「動くブリッジの部品」を運ぶパズル(ハノイの塔のような形式)にも挑戦でき、謎の難易度や解き方が多様であることも確認されました。ナゾトキが苦手な場合でも、ヒントメダルやひらめきコインを使ってヒントを見られる機能も健在です。
試遊時間は限られていたものの、従来のレイトンシリーズの謎解きの楽しさはそのままに、グラフィックや謎解きの方法が進化したことで、飽きることなく長くさらに楽しくプレイできそうな印象を受けました。
日本ゲーム大賞2024フューチャー部門を受賞
『レイトン教授と蒸気の新世界』は、正式発売前の段階で、日本ゲーム大賞2024フューチャー部門を受賞しています。これは、本作に対する業界とファンからの期待の大きさを物語っています。
ナゾトキ・ファンタジーアドベンチャーの未来
『レイトン教授と蒸気の新世界』は、スチームパンクという新しい世界観と、ナゾトキの権威であるレイトン教授と名探偵ルークのコンビ復活という、シリーズファン待望の要素が詰まった作品です。発売は2026年へと延期されましたが、これは開発元レベルファイブが「最高の形」で作品を届けるための判断であり、品質への期待が高まります。
TGS 2025での試遊体験を通じて、本作が従来のレイトンシリーズの魅力を継承しつつも、次世代機の特徴を活かした大きな進化を遂げていることが明らかになりました。
Nintendo Switch 2のマウス対応により、カーソル操作が格段にしやすくなったことは、快適なゲームプレイの基盤となります。
また、謎解きにおいても、単に頭の中で論理を組み立てて考えるだけでなく、カーソルを操作して画面内の要素を触ったり、それに対するキャラクターや環境の反応を見たりすることで謎を解くという、インタラクションの幅が大きく広がったことが確認されました。これにより、プレイヤーはより深い没入感と、発見の喜びを感じられるでしょう。
世界中のファンが待ち望むレイトン教授の新たなナゾトキ・ファンタジーアドベンチャーは、2026年の発売に向けて、さらなる期待を集めています。発売後には、ぜひゆっくりとナゾトキを堪能したいものです。
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