落とし物クラウドfindとは?LINEやAI活用で何ができる?西鉄・京急に導入で話題!

/

落とし物クラウドfind 西鉄

2024年11月26日、西日本鉄道株式会社は、同社の運営するバス・電車・商業施設について『落とし物クラウドfind』を導入し、2025年1月9日から同システムを利用して、かんたんに落とし物の問い合わせができるサービスを開始すると発表しました。

落とし物クラウドfind』とは、LINE や AI を活用した “落とし物の返却サポートサービス” です。

電話やメールだけでなく、LINEでも気軽に落とし物のお問い合わせができるようになるので、より迅速に忘れ物の照合ができるようになり、返却までの時間短縮や、返却率の向上などのメリットをもたらすと期待されています。

「落とし物クラウドfind」とは?

落とし物クラウドfind システム

(出典:PR TIMES

落とし物クラウドfindとは、全国の交通機関・商業施設の落とし物情報を “データベースに一元化” することで、落とし物がスムーズに落とし主のもとに戻る仕組みを提供しているサービスです。

『落とし物クラウドfind』を運営しているのは、東京都中央区に本社を置く “株式会社find” というスタートアップ企業です。

同社は、2021年に「落し物が必ず見つかる世界」の実現を目指して設立され、『落とし物クラウドfind』を通して、”遺失物管理” だけでなく、”返却率向上” や “管理者の業務効率化” をはじめ、”ユーザーとのコミュニケーションから警察署への連携” まで、ワンストップで利用できる仕組みを提供しています。

落とし物クラウドfind AI自動入力

(出典:PR TIMES

2023年にサービス提供が開始された『落とし物クラウドfind』は、現在、先に紹介した西鉄(西日本鉄道)や京急電鉄のほか、北大阪急行電鉄ゆりかもめ、タクシー大手の日本交通東京ドームシティなど、全国2300箇所で導入され、日々、多くの落とし物の照合や返却に役立っています。

「落とし物クラウドfind」で何ができる?

では、実際に『落とし物クラウドfind』でどのように落とし物のお問合せや受け取りができるのか、西鉄の場合を例にして紹介します。

メリット1. 落とし主がLINEで気軽に問い合わせできる

ユーザーは、「落とし物をした」場合、『落とし物クラウドfind 西鉄グループ』の専用LINEアカウント(ID:@nishitetsu_find )を友だちに追加。

LINEのチャット欄で、専用Webフォームに落とし物の特徴や、落とした心当たりの場所を入力します。

LINE 落とし物クラウドfind

すると、”AI” や “落とし物クラウドfind のオペレーター” が落とし物の照合など、問い合わせ対応をしてくれるので、見つかった落とし物を指定の保管場所で受け取ることが可能です。

マフラーや手袋、鍵、ピアスなど、これまで特定が難しかった落とし物も、画像認識AIを導入しているので探しやすいほか、『落とし物クラウドfind』の提携施設であれば、他社施設・路線に届いている場合でも案内してもらえるので、落とし物が見つかる可能性が高くなります。

落とし主の「連絡するだけでも大変」「探したくても見つからない」という悩み・不安を、最新のAIなどテクノロジーの力によって解決してくれるサービスなんですね!

メリット2. 落とし物の管理・登録・返却までの業務負担が大幅減

落とし物の管理・保管・問い合わせ・返却までを担当する、交通機関・商業施設の従業員にとっても、『落とし物クラウドfind』は便利なサービスです。

写真を撮るだけで、画像認識AIが落とし物の特徴を読み取ってくれるので、落とし物情報を入力する負担が減るほか、落とし物の問い合わせ対応にかかる手間や時間が削減されるので、「業務負担が減った」と評判です。

西鉄 落とし物 スキーム

(出典:PR TIMES

西鉄グループでも、各駅・バス・商業施設で収集した遺失物を、画像認識AIを使って登録。

LINEでユーザーから問い合わせがあった際に、AIを使った画像検索や、高度なキーワード検索によって、スムーズに落とし物と落とし主をマッチングできる環境を作っています。

「落とし物クラウドfind」の導入で落とし物の返却率が3倍になった事例も!

このように、『落とし物クラウドfind』は、落とし物が落とし主にスムーズに返却されることを、テクノロジーの力を活用して実現するサービスです。

過去には、同システムを導入したことにより、落とし物の返却率が3倍になったケースもあり、今回の西鉄グループへの導入は、西鉄の電車・バス・商業施設を利用する人にとって、うれしいニュースと言えるでしょう。

西鉄では、バスや電車において、”年間18万件” ほどの忘れ物の取り扱いがあり、忘れ物に関するお問い合わせは年間約6万件に上ると言います。

今回の『落とし物クラウドfind』導入によって、より正確で迅速な忘れ物の照合ができるようになることを期待しましょう!

 

● 西鉄グループ:LINEによるお問い合わせ受付サービスの利用開始予定日
2025年1月9日(木)

● 利用時間
全日9:00~20:00 ※20:00~9:00は自動応答による受付のみとなります。

● 対象の忘れ物
西鉄グループの車両および施設でお預かりした忘れ物
・西鉄バスグループ(西鉄、西鉄バス北九州、西鉄バス宗像、西鉄バス二日市、西鉄バス筑豊、西鉄バス久留米、西鉄バス佐賀、西鉄バス大牟田、九州急行バス、日田バス、亀の井バス)が運行するバスの車内
・西鉄が運行する電車(天神大牟田線(太宰府線・甘木線含む)、貝塚線)の車内や駅
・西鉄が運営する商業施設(ソラリアプラザ、ソラリアステージ、レイリア大橋、レイリア久留米、チャチャタウン小倉)

● 利用方法
専用のLINEアカウント(ID:@nishitetsu_find )宛てにお問い合わせ

 

rakuraku-売り切れごめんwifi

関連記事一覧