『PRAGMATA(プラグマタ)』はどんなゲーム?発売日、対応機種、TGS2025体験レビュー!パズル×アクションの新感覚SFアドベンチャー
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カプコンが贈る完全新作SFアクションアドベンチャーゲーム『PRAGMATA(プラグマタ)』は、その発表以来、多くのゲーマーの注目を集めています。2020年の情報公開から長い沈黙期間を経て、2026年の発売が決定したことで、期待感は最高潮に達しています。特に、従来のゲームとは一線を画す「アクションとパズルの融合」という斬新な戦闘システムは、ゲームファンならずとも気になるところでしょう。なぜ本作がこれほどまでに人気を集めているのか、その概要からゲームシステム、そして東京ゲームショウ2025での最新の試遊体験まで、詳しく紹介していきます。
PRAGMATA(プラグマタ)とは?カプコンの挑戦が詰まった近未来SF大作
『PRAGMATA(プラグマタ)』は、カプコンが開発・販売を手掛ける完全新作のSFアクションアドベンチャーゲームです。同社にとっては8年ぶりとなるオリジナルIPであり、その開発は、新しい開発スタッフや若手スタッフが中心となって担われていることから、「どこかで見覚えのあるゲームにはしたくない」という開発者の強いこだわりと挑戦が込められたタイトルとなっています。
世界観:ディストピア化した近未来の月面世界
本作の舞台は、近未来の月面にある研究施設(月面施設クレイド)です。この施設は、月の鉱石から生成される「ルナフィラメント」と呼ばれる夢の素材が研究開発されている場所です。ルナフィラメントは、単に物の形状を再現するだけでなく、機能を持った状態であらゆるものを3Dプリントで生成できる特殊な技術を可能にしています。
物語は、この月面施設で発生した巨大な事故に巻き込まれたところから始まります。プレイヤーは、暴走するAIが管理する月面世界から、地球への帰還を目指して冒険を繰り広げます。
バディを組む2人の主人公:ヒューとディアナ
この過酷な冒険を共に進めるのは、性格の異なる2人の主人公です。
- ヒュー・ウィリアムズ(Hugh Williams)
ヒューは、月面施設の調査に派遣されたシステム監査員です。事故で仲間とはぐれ重傷を負ったところを、ディアナに助けられます。性格は皮肉屋で思ったことを口にしてしまうこともありますが、根は優しいキャラクターです。 プレイヤーはヒューを操作し、宇宙服に搭載されたスラスターで月面施設を駆け巡り、銃器や重機を駆使して敵と戦う爽快感のあるアクションが楽しめます。彼の宇宙服は、発表当初からアップデートされており、メカニック装備が強化された強化外骨格のようなデザインが特徴です。
- ディアナ(Diana)
ディアナは、ルナフィラメントで作られたアンドロイドの少女です。彼女はヒューを助けた後に彼と行動を共にしますが、なぜ事故の施設にいたのかなど、素性が謎に包まれた存在です。 好奇心旺盛で無邪気なディアナは、ヒューのアクションとは対照的に、ハッキング能力を特徴としています。彼女は敵や施設の制御を奪うことで、戦闘や探索を有利に進めることができます。 ディアナという名前は、彼女の識別番号(D03367)を略してヒューが呼び始めたものであり、神話の月の女神から着想を得ています。また、彼女のようにルナフィラメントで作られた特別なアンドロイドは、作中で「プラグマタ」と呼ばれます。
アクションとパズルが融合した斬新なゲームシステム
『PRAGMATA』の最も革新的な要素は、シューティング(TPS)アクションとリアルタイムパズルが融合した戦闘システムです。
ハッキングが戦闘の鍵を握る
月面施設に蔓延るのは、暴走したAIが管理する硬い装甲に包まれたロボットたち(ボット)です。ヒューが持つ銃器(プライマリーユニット)は、時間経過で自動補充される「グリップガン」などがありますが、銃撃だけでは敵の硬い装甲を貫通できず、効果が薄いという特性があります。
ここでディアナのハッキング能力が重要になります。
ディアナが敵の防御システムにハッキングすることで、走行を一時的に解除し、弱点を露出させることができます。弱点が露出している間にヒューが射撃することで、敵に大ダメージを与えることができ、戦闘を進められます。
リアルタイムで挑むハッキングマトリクス
ハッキングは、画面右側に表示される「ハッキングマトリクス」と呼ばれるパズル形式で行われます。プレイヤーは、このマトリクス上でノード(カーソル)を移動させ、ゴールである緑のマスまで一筆書きでつなげることでハッキングが成功します。
このパズルはリアルタイムで進行します。つまり、ヒューが敵の攻撃を避けたり、他の敵に対処したりしながら、同時にハッキングパズルを解き進める必要があります。
開発側は、この「アクションとパズルの同時操作」がスムーズに行えるよう、操作性にもこだわっています。特にPS5版では、スティックではなく丸、バツ、三角、四角などのコントローラーのボタンを上下左右の移動に割り当てることで、直感的に操作できる形になっています。これにより、移動や射撃などのアクションを左手で行いながら、右手でパズル操作を行うことが容易になっています。
また、パズルのマス目(マトリクスのサイズ)は、敵の強さに応じて3×3や5×5などに変化します。さらに、パズル中に「青いマス」を欲張って経由することで、敵の装甲が開いている時間を長く取ることができるなど、パズルを通じて戦闘の戦略性を高める要素も存在します。
その他の戦闘・探索システム
ヒューはグリップガン以外にも、「ショックウェイブガン」(近距離特化のショットガン的なアタックユニット)や、「ステイサスネット」(電磁高速ネットを射出し、敵の動きを一時的に止めるタクティカルユニット)など、強いが弾薬が有限な使い切りタイプの武器も使用できます。これらのリソース管理も戦闘の戦略性を高める要素となります。
ディアナのハッキング能力は、戦闘における「オーバードライブ」という必殺技としても発動できます。ハッキングゲージが満タンの時に発動すると、周囲の複数の敵の装甲をまとめて開き、動作を一時的に停止させることができます。
また、探索要素も充実しており、ステージにはロア(メモや音声記録)、ホログラム、そしてディアナにプレゼントできる「アースメモリー」(地球にちなんだものを生成するためのメモリー)などの収集品が隠されています。探索を通じてヒューやディアナを強化する素材や、リペアカートリッジの所持数を増やせる「リペアカートリッジホルダー」といったアイテムも見つかります。
発売時期と対応プラットフォーム
『PRAGMATA』は、2026年にリリースされる予定です。
対応プラットフォーム(対応機種)は、以下の次世代機およびPCとなっています。
- PlayStation 5 (PS5)
- Windows (PC/Steam)
- Xbox Series X/S
『バイオハザード』や『Devil May Cry』などで使用されているRE Engineを採用しており、PS5本体の力により最先端のビジュアルと没入感が実現されています。
【TGS2025試遊レビュー】ハッキングと射撃を同時に行う新感覚バトル
東京ゲームショウ2025(TGS2025)のカプコンブースでは、『PRAGMATA』の試遊台が設置され、大きな注目を集めていました。ブースは会場のど真ん中に大きく配置されており、カプコンが本作へ寄せる期待の高さが伺えました。
最初は戸惑うが慣れると夢中に
実際に試遊したところ、多くのプレイヤーが抱いた最初の印象は、「最初は普通のアクションゲームなのかな」というものでした。しかし、戦闘が始まるとすぐに、画面右側にハッキング用のパズルが表示され、アクションをしながらパズルを解いて戦闘を進めていくという、本作独自の戦闘スタイルが明らかになります。
試遊版では、パズルのやり方を含め、最初は戸惑いましたが、スタッフの方のサポートを受けてやり方を理解すると、そのアクションとパズルの組み合わせが新しい感覚で非常に楽しいと感じられるようになりました。慣れてくると本当に夢中になる感覚があり、試遊時間があっという間に過ぎてしまいました。
ハッキングパズルはリアルタイムで行うため、ゆっくりと考えている時間はなく、パズルが表示されたらすぐに解く必要があります。このスピード感が、戦闘における面白さの一つであると言えます。
直感的なボタン操作でアクションを妨げないパズル
TGS2025でこのゲームを試遊してみて、アクションとパズルの同時進行が本当に楽しくて驚きました。特に印象的だったのが、ハッキングマトリクスを十字キー(に見立てたPS5のフェイスボタン)で操作できる点が、非常に直感的であり、移動や回避などのアクションを邪魔することなくパズルを実行できる操作性は本当に素晴らしいと感じました。
ハッキングに成功した際のサウンドエフェクトや視覚効果は、プレイヤーに爽快感をもたらし、「ハッキングで事実上戦闘に勝利した」後のヒューの銃撃が「義務的」にすら感じるほど、そのペイオフ(見返り)が優れていると感じることもありました。
一方で、このハッキングシステムを成立させるため、戦闘のペース自体は「遅い」と感じる人もいるかもしれません。しかし、ハッキングに慣れてくると、プレイヤーはより速い戦闘を求めるようになるため、この「戦闘の遅さ」は、ゲームシステム自体がプレイヤーを惹きつけている証拠だとも言えます。
TGS2025では、ヒュー役の田中美央さんとディアナ役の東山奈央さんによる日本語ボイスが解禁され、バディである2人の息の合った掛け合いも、ゲームへの没入感を高めていました。
探索と拠点(シェルター)も大きな魅力
試遊版でも、ゲームの舞台となる月面施設を探索する要素が充実していました。単なるロア(設定)の断片だけでなく、ホログラムや収集可能な「可愛らしい収集ロボット」など、探索が報われる仕組みが用意されていました。これらの収集ロボットを見つける最良の方法は、「撃って!」という彼らの小さな叫び声を聞き分けることでした。
また、試遊中にはアースメモリー(地球の記憶を生成するためのメモリー)といったアイテムも見つかり、これらは冒険の拠点となる「シェルター」に持ち帰って、ディアナにプレゼントすることができます。アースメモリーをプレゼントすると、それに応じたディアナのリアクションを見ることができ、ヒューとディアナの間の親密で楽しいやり取りが発生します。
シェルターは、ヒューとディアナの冒険の拠点であり、ステージで集めた素材(ルナフィラメントなど)を使って、ヒューの武器やディアナのノード(パズル要素)の生成や強化を行う場所でもあります。武器の強化が進むことで、より戦略的な戦闘の組み合わせが可能になります。
挑戦的な新感覚アクションアドベンチャーの魅力総括
『PRAGMATA』は、発表から数年の時を経て、カプコンの新しい挑戦として、その基盤が非常に強固であることがTGS2025の試遊体験を通じて示されました。
本作は、宇宙飛行士のヒューとアンドロイドの少女ディアナという、SFの王道ともいえる「おじさんと少女のバディもの」の魅力を持ちながら、従来のTPSアクションゲームの枠を超えた斬新な体験を提供しています。
最初は、一般的なサードパーソンシューティング(TPS)のアクションゲームかと思いきや、敵の装甲を突破するために欠かせない「ハッキングパズル」という要素が、戦闘に組み込まれているという点が、今までのアクションゲームとは全く違った新感覚をもたらしています。
プレイヤーは、単に敵を射撃するだけでなく、リアルタイムでパズルを解き、敵の弱点を露呈させ、そこを狙い撃つという独自の戦略性と爽快感を味わうことになります。
ハッキングとアクションをシームレスに連携させるための操作性の工夫や、深みのあるSF世界観、そして収集・強化・交流といった探索要素の充実は、『PRAGMATA』が単なるアクションゲームではない、奥深いSFアクションアドベンチャーであることを示しています。2026年の発売に向けて、今後も目が離せない注目作です。
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