Type-cはEUでいつから統一化される?iPhoneもついにLightningケーブルからType-cに?
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「EUでType-cの採用が義務化されるって本当?」
「iPhoneもType-cに対応するの?」
この記事では、最近話題の「EUでのType-c義務化」や、現在はLightningを採用しているiPhoneが、2024年までにType-cに変更されるのかについて、まとめてみました。
EUで2024年秋からType-cに統一義務化
EUは2024年秋からスマホやカメラといった電子機器に使用されている充電端子を、Type-cへ統一する法律に合意しました。
『Type-c』とは、2014年に登場した充電端子のことで、それまで主流だったmicro USBと比べると、”データ転送スピードや充電時間が大幅に短縮” されました。
登場以来、Androidスマホ・タブレット・パソコンといった多くの電子機器でType-cが採用されていますが、iPhoneではまだ採用されておらず独自開発のLightningを採用しています。
※ 2023年9月発売の『iPhone 15』シリーズから、Type-Cへ移行することが発表されました。
充電端子をType-cに統一する目的は、利用者の利便性アップと廃棄物を削減することで、欧州委員会の発表では充電端子をType-cに統一すれば、年間約1,000トンもの電子廃棄物が削減できると言われています。
充電端子が同じになればスマホをはじめとする電子機器を購入するたびに、新しく充電ケーブルを購入する手間・費用が省け、充電ケーブルを使いまわすことができるので、結果的に廃棄物も削減されるというメリットがあります。
AppleはEUのType-c統一義務化に反対
Appleは、EUのType-c統一義務化に反対の姿勢を見せていました。
すでに多くのパソコンやスマホといった電子機器の充電端子はType-cになっていますが、その中で、ずっとAppleは、Type-cではなくLightningを採用。AppleにとってはType-c統一義務化の法律は、自社にとって大きな不利益をもたらすからです。
でも一方で、次回発売される予定の新型iPhoneに、Type-cを採用するテストを実施しているとの噂もあり、現在は、Type-C搭載へ動いているものとみられています。
※ 2023年9月発売の『iPhone 15』シリーズから、Type-Cへ移行することが発表されたので、iPhone新シリーズ詳細は下記記事で確認してください。
iPhoneもついにType-cになる?
EUではApple製品に関しても2024年秋以降にEU圏内で販売する場合は、Type-cに統一する必要があると発表しています。
そのため、次機種として発売が考えられるiPhone14に、Type-cが搭載されるという噂が多数あがっていましたが、iPhone14には搭載されなかったので、「つぎのiPhone15から導入されるのでは…」などの噂が飛び交っており、今後の動向に注目です。
※ 2023年9月12日(米国時間)に、Apple社から『iPhone 15』シリーズから、Type-Cへ移行することが発表されました。
iPhoneでは2012年から、Appleが独自開発したLightningを充電端子に採用しています。
Lightningの特徴は上下どちらを差しても充電できる点で、Type-cも同じ仕様ですがAppleの方が先に開発しました。
Apple製品といえばLightningでしたが、現在はiPadやMacなど一部商品は既にType-cになっています。
Type-cとLightningケーブルの違い
(画像左がType-C、画像右がLightning)
Type-cとLightningケーブルの大きな違いは、”データの転送速度” です。
Lightningケーブルの転送速度は480Mbpsですが、Type-cはUSB 2.0 は同じ480Mbpsなものの、USB3.0は5Gbps、USB3.1Gen2とUSB3.2 Gen2なら10Gbps、USB4になると最大40Gbpsもの速度でデータ転送ができます。
また、従来のLightningケーブルに比べて高速充電が可能になりました。
Type-cケーブルおすすめ3選
Anker USB Type C ケーブル PowerLine USB-C & USB-A 3.0(amazon)
イヤホンやスピーカーといった電子機器を取り扱っているAnkerから発売されているType-cケーブルです。
最大5Gbpsに対応していて、急速充電もできます。
ケーブルの耐久性が高く従来品の約5倍持続力があるのも、この商品の特徴です。
ポータブル充電器でも有名なエレコムから発売されているType-cケーブルです。
1.2mと長めのケーブルなので使いやすく、可愛らしい顔のイラストが描かれているのも人気の理由です。
カラーも豊富に展開されているので、気分を変えたい方にもおすすめします。
パソコン周辺機器を取り扱っているサンワサプライから発売されているType-cケーブルです。
USB3.1に対応しているので、最大10Gbpsの高速通信ができる点が最大の特徴です。
速度重視のType-cケーブルを探している方におすすめです。
EUは2024年秋からType-c義務化
ここまでEUではいつからType-cが義務化されるのかについて、くわしく見てきました。
EUでは2024年秋からType-cに統一義務化する法律が合意されました。
これに伴い現在Lightningを採用しているAppleのiPhoneでも、iPhone15から、Type-cがついに採用されることになりました。
『iPhone 15』は Type-cの『USB 2.0』対応なものの、『iPhone 15 Pro』は Type-cの『USB 3.2 Gen2(3.1 Gen2)』相当に対応なので、最大10Gbpsでの高速でのデータ通信も可能です。
今後の世界的なType-c採用について注目していきましょう。