USB Type-Cとlightningケーブルの違いとは?100均でも買える?
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iPhone用のケーブルとUSBケーブルを間違えそうになることはありませんか?
また間違えて買ってしまったことがある人もいるのではないでしょうか。
iPhoneのケーブルはLightningケーブルと呼ばれ、とても似た形状のUSB-Type-Cとは違うものです。両者は外見が大変似ているため間違えてしまいそうになります。
しかし互換性はまったくないため、兼用することはできません。
今回はLightningケーブルとUSB-Cの違いを比較解説していきます。違いや特性を理解して、自分が持っている機器に最適なケーブルを選べるようになりましょう。
USB Type-CとLightningケーブルとは?
USB Type-CはUSBの最新コネクタ規格です。
また、映像信号を出力できるのも特徴で、パソコンとモニタを繋ぐ際に使われることもあります。
一方で、LightningケーブルはApple社独自規格のケーブルです。
USB Type-CとLightningケーブルは形状や大きさが似ているので間違われがち。
Apple社が独自のケーブルを使用していることで複雑になっているのですが、Apple製品も徐々にUSB Type-Cを導入しています。
USB3.0とは?
USB Type-Cという名前の他に、USB3.0のように数字で呼ぶことがあり、混同されがちです。
USB Type-Cの複数ある規格を理解していないと、最大限の速度を出せませんし、無駄に不必要な高いものを買ってしまうということにもなりかねません。
USB Type-Cはあくまでコネクタの形状のことで、USB3.0のような数字がついている呼び方が転送規格です。
USB Type-Cと一言で言っても、「USB Type-C(USB2.0)」や「USB Type-C(USB3.0)」の表記があったり、それぞれで転送速度が違ったりします。
USB Type-Cとlightningケーブルの対応機種
USB Type-CはWindows PC、AndroidのスマートフォンやNintendo Switchなどさまざまな機器で使用されています。
一方のLightningケーブルはiPhoneやiPad、Mac Bookなどで使用されています。
最近のApple製品のほぼ全てでこのケーブルが使用されていると考えてよいでしょう。
規格が複雑になっていることはApple社も問題視しているようで、USB Type-Cへの統一化が進められています。
USB Type-CとLightningケーブルの速度の違い
USB Type-Cについては、ケーブルや機器の対応状況によってスピードがかなり変わってきます。また数字だけでなく、「Gen2×2」や「デュアルレーン」のように細かくバージョンが分かれています。
一方で、Lightningケーブルはバージョンが分かれてなく1種類だけとなります。
USB Type-C の規格 | 速度 | Lightningの規格 | 速度 |
USB1.0 | 1.5Mbps | Lightningの規格は一種類のみ | 480Mbps |
USB2.0 | 480Mbps | ||
USB3.0 USB3.1 Gen1 USB3.2 Gen1 |
5Gbps | ||
USB3.1 Gen2 USB3.2 Gen2 |
10Gbps | ||
USB3.2 Gen2×2 | 20Gbps | ||
USB4 シングルレーン | 20Gbps | ||
USB4 デュアルレーン | 40Gbps |
転送速度を最大限に活かすために、自分が持っている機器がどの規格なのかを把握してください。
Thunderbolt3とは?USB Type-Cと同じもの?
さらにもう一つThunderboltと呼ばれるケーブルがあります。
Thunderboltの1と2までは単純にApple社の全く別の規格のケーブルだったのですが、3世代目であるThunderbolt3がUSB Type-Cと全く同じコネクタ形状を採用したことにより混乱を生むことになりました。
このように非常に複雑なUSB Type-CとThunderboltの関係ですが、Thunderboltの最新バージョンであるThunderbolt4が決着をつけてくれました。
Thunderbolt4は単純に「USB Type-Cのできることを全て網羅したもの」です。
現時点でThunderbolt3対応の機器を持っている人は購入の際に注意しましょう。
USB Type-Cとlightningケーブルの形状の違い
USB Type-Cとlightningはコネクタ部分の大きさや形が似ています。
USB Type-Cは幅8.4mm、厚み2.6mm
Lightningケーブルは幅7.7mm、厚み4.7mm
Lightningケーブルの方が少しだけ小さいです。
Lightningケーブルのメリット
Apple製品が家に沢山ある人はLightningケーブルで使い回しできます。
転送速度も統一されているので、デバイスごとに買い足す必要はありません。
また、「MFi認証」と呼ばれるApple社の規定があります。
他社製のケーブルの場合、Apple社がライセンス契約を結んだ場合のみ、このMFi認証が付けられます。
金銭的な保証があるわけではありませんが、MFi認証により粗悪なコピー商品を避けることができるので、余裕があれば是非MFi認証の付いたケーブルを選びましょう。
USB Type-Cのメリット
USB Type-Cの一番のメリットは記事の前半でお伝えした通り「使えるデバイスが多い」ということです。
またパソコンやデバイスの仕様に依存してしまいますが、新しい規格に対応していれば転送速度が大幅に速くなるというメリットがあります。
100均でも買えるLightningケーブルとUSB Type-C
LightningケーブルやUSB Type-Cはスマホの充電用として、多くの人にとって身近なケーブルです。
100均のケーブルでも大丈夫?
100均のケーブルで本当に大丈夫なのかと不安になると思います。
基本的には100均のケーブルでも通常の充電は可能です。高速充電可能なタイプなら、明らかに充電が遅いなどということもありません。
ただし、以下のような注意点やリスクがあります。
- コネクタの表裏が決まっていることが多い
- 充電はできるが、データ通信ができないことが多い
- 安価なパーツで作られているため、断線やコネクタ折れが起きやすい
- 電流が電圧が適切でなく、常用していると故障する事例もある
出先で急に必要になった際などにはとても助かりますが、自宅で長く使用するのであれば、純正品などのしっかりしたケーブルを購入することをおすすめします。
ついにiPhoneにもUSB Type-Cが採用された!
今回はLightningケーブルやUSB Type-Cの違いをまとめました。
iPhoneを多くの人が使うようになり、Lightningケーブルとスマホで主流のUSB Type-Cを混同する人が増えてしまいました。両者は規格が違うため、一本で兼用することはできません。
充電をしたい時に、規格が一緒ならば友人に借りることも可能ですが現時点では難しい話です。しかしLightningケーブルやUSB Type-Cも100均で購入できるため、仮に外出時に充電が切れても手に入りやすくなっています。
iPhone15から、ついにiPhone でもUSB Type-Cが採用され、世界的なType-C移行は加速していくと思われます。注目していきましょう!