WiMAXのプラスエリアモードを徹底解説!ルーター別の切替方法も

/

Wi-Fiルーターを操作している様子

WiMAX +5Gサービスを利用する上で、「プラスエリアモード」という言葉を耳にしたことはありませんか?

このモードは、通信エリアの拡大や接続の安定性向上に貢献する重要な機能です。

本記事では、プラスエリアモードの仕組みやメリット、注意点を詳しく解説します。
また、各種ルーターでの切替方法や、無料で利用する方法まで幅広くカバーしています。

WiMAX +5Gをより効果的に活用したい方、通信環境の改善を検討している方に、ぜひ参考にしていただきたい内容です。

プラスエリアモードを理解し、賢く使いこなすことで、インターネットを使う際の快適さが格段に上がるかもしれません。

WiMAX +5Gの「プラスエリアモード」とは

スマートフォンで電話をしている様子

WiMAXには「スタンダードモード」と「プラスエリアモード」という2つの通信方式があります。

通常は、スタンダードモードでの接続ですが、設定変更によりプラスエリアモードへの切り替えが可能です。

プラスエリアモードはauのプラチナバンドを利用できる通信方式で、スタンダードモードより広範囲で接続できる特徴があります。

障害物に強い特徴があるので、山岳地域や普段電波が届きにくい場所などでの利用に適しています。

ただし、月額1,100円(税込)のオプション料金を支払う必要があるので注意が必要。未使用月は料金がかかりませんが、一度でも利用すると課金されてしまいます。

以下では、プラスエリアモードの詳細をスタンダードモードと比較しながら解説します。

プラスエリアモードとスタンダードモードの違い

項目プラスエリアモードスタンダードモード
通信エリアau 4G LTE(プラチナバンド)、au 5GWiMAX 2+、au 4G LTE、au 5G
月間データ容量30GB実質無制限

プラスエリアモードとスタンダードモードの最も大きな違いは、auの「プラチナバンド」の利用可否です。
プラチナバンドは700~900MHz帯の周波数を指します。この周波数帯は、スタンダードモードの周波数より障害物の影響を受けにくい特性があります。
そのため、スタンダードモードでは接続しづらい室内や地下でも利用可能です。また、都市部から離れた場所や山間部でも接続しやすい利点があります。

しかし、プラスエリアモードの月間利用可能データ量は30GBまでです。この容量を超えると、月末まで通信速度が送受信時に最大128kbpsに制限されます。
長時間のプラスエリアモード使用の際は、データ量の上限に注意が必要です。

なお、速度制限はプラスエリアモードのみに適用され、スタンダードモードには特に影響はありません。

プラスエリアモードの3つのメリット

女性が人差し指を立てる様子

プラスエリアモードの概要を踏まえ、その主なメリットを3つ紹介します。

 

プラスエリアモードの主なメリット:

  1. 通信エリア拡大で圏外になりにくい
  2. プラチナバンド利用で屋内・地下でも繋がりやすい
  3. 複数回線を併用することで通信速度の高速化

通信可能範囲の拡大による電波受信感度の向上

通常、WiMAX+5Gはau回線の「Band1/3」「5g(n78)」とWiMAX2+回線「Band41」の3種類の電波を組み合わせて通信を行います。

プラスエリアモードに変更すると、au回線の接続性に優れた周波数帯域、つまりプラチナバンドの「Band18/26」が追加で利用可能になります。

これにより通信可能エリアが拡大し、スタンダードモードと比較して接続のしやすさが向上します。

WiMAXで利用できる周波数帯域のエリアは、以下のように分類されます。

エリアマップで確認可能な周波数帯域(通信モード別):

WiMAX+5G|スタンダードモード

  • au回線:Band1/3(4GLTE周波数)
  • au回線:n78(5G周波数)
  • WiMAX2+回線:Band41(4G-TDLTE周波数)

WiMAX+5G|プラスエリアモード

  • au回線:Band18/26(4GLTE周波数)

WiMAX2+|ハイスピードモード

  • WiMAX2+回線:Band41(4G-TDLTE周波数)

WiMAX2+|ハイスピードプラスエリアモード(HS+A)

  • au回線:Band18/26(4GLTE周波数)

WiMAX+5Gの通常利用モードは「スタンダードモード」、WiMAX2+では「ハイスピードモード」と呼称が異なる点に留意しましょう。

au 4G LTE回線「プラチナバンド」の活用で地下鉄や建物内での接続性が向上

プラスエリアモードで使われる「au4GLTE回線 Band18/26」は「800MHz帯」に属し、電波の回り込み特性に優れています。

この特性により、地下鉄などの電波が届きにくい場所でも、電波が障害物を回り込んで到達するイメージです。

高周波数帯域は直進性が高く、建物に反射しやすいため屋内での接続が困難です。

一方、低周波数帯域(プラチナバンド)は電波の回り込みが生じやすく、屋内でも接続しやすい特徴があります。

遮蔽物が多い環境では、WiMAX2+回線やau 5G回線は回り込みにくく、通信が途切れる可能性があります。

au LTE Band1/3もプラチナバンドほどの回り込み特性はありません。

そのため、電波状況の悪い場所での「プラスエリアモード」の利用価値は高いでしょう。

さらに、新幹線内や高速道路など、通信が不安定になりやすい場所でも接続性が向上する可能性があります。

通信速度の更なる高速化

WiMAX+5Gは4つの回線を組み合わせ、理論値で「受信最大4.2Gbps/送信最大286Mbps」を実現しています。

この高速化には「キャリアアグリゲーション(CA)」「256QM」「4×4 MIMO」などの技術が応用されています。

これは理論値であり、実際の速度はこれより低くなりますが、5GSAエリアでは下り1Gbps程度が期待できます。

プラスエリアモードの注意すべき3つの点

注意

メリットがある一方で、デメリットも存在します。

ここでは、「WiMAX+5Gプラスエリアモード」のデメリットについて解説します。

プラスエリアモードのデメリット:

  1. 月間データ量の上限が30GBに制限される
  2. 追加のオプション料金が必要となる
  3. 誤ってプラスエリアモードを有効にした場合、解除できない

プラスエリアモードの月間データ量上限は30GB

WiMAX+5Gは2022年2月1日から「3日間制限」が「一定期間内の大容量データ通信後、混雑時間帯のみ速度制限を行う場合がある」という条件に変更されました。

これにより、実質的に「データ量無制限のような感覚」で利用できるようサービスが大幅に改善されました。

一方で、プラスエリアモードの月間総通信量の上限は「30GB」に設定されており、この量を超過すると「プラスエリアモードのみ」制限がかかります。

つまり、「auプラチナバンドを使用した通信のみ」が制限対象となります。

制限時は、プラスエリアモード使用時よりも電波状況や通信速度が悪くなる可能性があります。

ただし、通常の「スタンダードモード」は制限対象外のため、プラスエリアモードが利用できなくなってもインターネット接続は維持されます。

追加のオプション料金が必要

プラスエリアモード(LTEオプション)の利用には、月額1,100円(税込)の追加料金が発生します。

ただし、UQモバイル「自宅セット割インターネットコース」または「auスマートバリュー」適用時は、このオプション料が無料になる特典があります。

これらのサービスとの組み合わせ利用も検討する価値があるでしょう。

プラスエリアモードの誤作動時の解除はできない

WiMAX+5Gをスタンダードモードで使用中に「誤ってプラスエリアモードを有効化」した場合、解除することはできません。

有効化した瞬間に追加のLTEオプション料金(1,100円(税込))が発生します。

ただし、以下の場合はオプション料金は請求されません:

LTEオプション料金が発生しない条件:

  • auスマートバリュー適用中
  • UQ mobile 自宅セット割インターネットコース適用中
  • 契約中のWiMAXプロバイダー特典でオプション料金が無料になっている場合

この条件であれば「プラスエリアモード」のオプション利用料(1,100円(税込))が無料となります。

「プラスエリアモード」への切り替え方法:ルーター別ガイド

電球

ここまでWiMAXのプラスエリアモードの基本情報、メリット、デメリットについて解説しました。

「使ってみたいけど、Wi-Fiルーターのモード切替方法が分からない」という方もいるかもしれません。

そこで、WiMAX+5Gルーターの機種別にプラスエリアモードとスタンダードモードの切替方法を紹介します。プラスエリアモードの実際の利用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

WiMAX+5Gは、設定変更をしなければ、スタンダードモードが自動で適用されています。

ここで紹介する手順は、スタンダードモードからプラスエリアモードへの切替方法です。

ただし、プラスエリアモードからスタンダードモードへの切替も同じ手順で行えます。

Speed Wi-Fi 5G X12モバイルルーターの切替方法

Speed Wi-Fi 5G X12モバイルルーターでは、WiMAX+5Gのモード切替がディスプレイ上で可能です。

具体的な手順は以下の通りです:

  1. ホーム画面で「モバイルネットワーク」を選択
  2. 「通信モード」をタップ
  3. 「通信モードの切替」確認画面で「はい」を選択

スタンダードモードに戻す場合も、最後の手順のところで「通信モードの切替」を選択すれば切り替えられます。

Speed Wi-Fi 5G X11モバイルルーターの切替方法

Speed Wi-Fi 5G X11モバイルルーターでも、WiMAX+5Gのモード切替はディスプレイ上で操作可能です。

具体的な手順は以下の通りです:

  1. ホーム画面で「クイックメニュー」を開く
  2. 「通信モード」を選択
  3. 「+Aモード(プラスエリアモード)」をタップ

スタンダードモードに戻す場合は、最後の手順で「スタンダードモード」を選択すれば切り替えられます。

Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01モバイルルーターの切替方法

Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01モバイルルーターでは、通信モードの切替がディスプレイ上で操作可能です。

具体的な手順は以下のとおりです:

  1. 「通信モード」メニューを開く
  2. 「プラスエリア(+A)」を選択
  3. 画面右上に「+A」と表示されれば、WiMAX+5Gの切替が完了

スタンダードモードに戻す場合は、2番目の手順で「スタンダード(ST)」を選択します。

Speed Wi-Fi Homes 5G L13ホームルーターの切替方法

L13ホームルーターの通信モード切替は、専用アプリで行います。

手順は次の通りです:

  1. ZTELink JPアプリにログイン
  2. 「接続設定」画面から「通信モード」を選択
  3. 「プラスエリアモード」の「有効」をタップ

スタンダードモードへの切替も同様の方法で可能です。

操作は簡単ですが、利用後はスタンダードモードへの切替忘れに注意しましょう。

Speed Wi-Fi Homes 5G L12ホームルーターの切替方法

L12ホームルーターの通信モード切替は、本体のボタンで操作します。

手順は次の通りです:

  1. 本体を裏返す
  2. 上から2番目の「MODE」ボタンを2秒以上長押し
  3. 本体正面の「MODE」ランプが緑からオレンジに変わればプラスエリアモードへの切替完了

スタンダードモードへの切替も同じ方法で行えます。

簡単に操作できるため、誤ってモードを切り替えないよう注意が必要です。

Speed Wi-Fi Homes 5G L11ホームルーターの切替方法

L11ホームルーターもL12と同じ手順でWiMAX+5Gのモード切替が可能です。

  1. 本体を裏返す
  2. 上から2番目の「MODE」ボタンを2秒以上長押し
  3. 本体正面の「MODE」ランプが緑からオレンジに変われば、プラスエリアモードへの切替完了

スタンダードモードに戻す場合も同様に、「MODE」ボタンを2秒長押しするだけでWiMAX+5Gのモード切替ができます。

プラスエリアモードに関するよくある質問

?

最後に、プラスエリアモードについてよく寄せられる質問にお答えします。

  • プラスエリアモードが効果的な場所は?
  • プラスエリアモードの解約手続きは?
  • WiMAX 2+のハイスピードプラスエリアモードとの差異は?

プラスエリアモードが効果を発揮する場所

プラスエリアモードは、スタンダードモードが圏外または接続しにくい場所で、かつプラスエリアモードのサービスエリア内で利用可能です。

スタンダードモードが接続しにくい場所の例として、トンネル内、山間部や地下鉄などが挙げられます。

プラスエリアモードの解約方法

プラスエリアモードは、利用した月のみ料金が発生する仕組みです。そのため、申し込みや解約の手続きは不要です。

ただし、誤ってプラスエリアモードを有効にすると自動的に料金が発生するので、他の設定変更時などは注意が必要です。

WiMAX 2+のハイスピードプラスエリアモードとプラスエリアモードの比較

プラスエリアモードに類似したサービスとして「ハイスピードプラスエリアモード」があります。 これはWiMAX 2+のオプションサービスです。

両者は対応プランが異なるため、WiMAX +5Gではハイスピードプラスエリアモードを、WiMAX 2+ではプラスエリアモードを利用できません。

特徴プラスエリアモードハイスピードプラスエリアモード
対応プランWiMAX +5GWiMAX 2+
通信エリアau 4G LTE(プラチナバンド)、au 5Gau 4G LTE(プラチナバンド)
月間データ容量30GB7GB
容量超過時の通常モード速度制限なしあり

プラチナバンドの利用可能性は共通していますが、5G対応や月間データ容量などに大きな違いがあります。

プラスエリアモードは容量を使い切って速度制限になっても、通常のスタンダードモードは高速通信のまま利用可能です。

一方、ハイスピードプラスエリアモードは月間7GBを超えると、通常モードも速度制限の対象となります。

なお、ハイスピードプラスエリアモードが利用可能なWiMAX 2+は、2022年以降、新規の受付を終了しています。

まとめ

プラスエリアモードは、WiMAX +5Gユーザーにとって通信範囲を拡大し、接続の安定性を高める重要な機能です。

auのプラチナバンドを活用することで、地下や建物内など、通常は電波の届きにくい場所でも利用可能になります。

ただし、月間30GBの制限や追加料金が発生するデメリットもあります。各ルーターの切替方法を理解し、必要な時のみ有効にすることが賢明です。

auやUQモバイルのセット割を利用すれば、追加料金なしでこの機能を活用できます。また、一部のプロバイダでは無料オプションとして提供されています。

WiMAXユーザーは、自身の利用状況や環境を考慮し、プラスエリアモードの活用を検討することで、より快適なモバイル通信環境を実現できるでしょう。