XREAL Air 2 Ultra と XREAL Beam Pro を体験レビュー!対応機種や違い。視野角はどう?6DoFは?
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2024年7月4日、世界中で人気になっているARグラスメーカーXREAL社(エックスリアル)が、東京ビッグサイトで行われた “XR総合展” に出展。
話題のARグラス『XREAL Air 2 Ultra』と、スマホのようなARグラス専用デバイス『XREAL Beam Pro』が体験できるとの話を聞きつけ、実際に体験しに行ってきました。
思った以上に軽量で、6DoFにも対応した『XREAL Air 2 Ultra』は、当日ほかのブースで体験した他メーカーのARグラスよりも使いやすかったです。
また、『XREAL Beam Pro』と繋いで操作することで、Google Play ストアでダウンロードしたゲームを楽しめたり、目の前の光景を3D撮影ができるようになったり…と、より多様な使い方ができることを実感しました。
この記事では、これから『XREAL Air 2 Ultra』やARグラス専用デバイス『XREAL Beam Pro』の購入を検討している人や、両デバイスが気になっている人に向けて、実際に使用した感想とそれぞれの対応機種や旧機種との違い、スペックについてお伝えします。
「XREAL Air 2 Ultra」とは?
(出典:Xreal公式通販サイト)
『XREAL Air 2 Ultra』は、2024年1月に発表され、2024年7月中の出荷が予定されているARグラス(メガネ型のディスプレイ)で、Xreal Air 2 シリーズの最上位モデルです。
ソニー製の超小型有機ELディスプレイである “OLEDマイクロディスプレイ” を搭載していて、フルHDの高精細な視聴ができるほか、モーションセンサーが “3DoFから6DoFへアップデート” され、頭の回転や傾きだけでなく、”歩く(前進・後退)”、”しゃがむ”、”身体を寄せる・近づける” といった動きを処理することができるようになりました。
よりリアルなバーチャル体験ができるので、製品の発表と同時に世界中で話題になり、すでに予約購入をしている人も多くいる人気のARグラスとなっています。
「XREAL Air 2 Ultra」と旧モデルとの違い
Xreal Air 2 シリーズの最上位モデルである『XREAL Air 2 Ultra』は、2023年11月に発売された『XREAL Air 2 Pro』と比較して、おもに下記のような違いがあります。
<XREAL Air 2 Ultra と旧モデル XREAL Air 2 Pro の違い>
● 空間認識:3DoFから6DoFに進化
→ Proではできなかった “本格的なARアプリケーションの利用” も可能に。
● 環境認識機能:デプスメッシュ、空間アンカー、平面検出(平面を検知してその上にARを表示)、画像追跡などが利用可能に。
● フレーム:Air 2 Ultra では、軽量で丈夫なチタン製フレームを採用。
→ ARグラスを長く使う上で重要な “耐久性” や “ファッション製” の改善も。
● 視野角:46° から 52°に拡張
→ 没入感が向上。
『XREAL Air 2 Pro』が、ARでゲームや映画を楽しみたい “一般消費者向け” なのに対し、『XREAL Air 2 Ultra』は “AR開発者パートナー向け” に設計された、”空間コンピューティング対応” の “6DoF ARグラス” と称されるだけあって、『XREAL Air 2 Ultra』ではより高度なAR体験が可能です。
上記の空間認識・環境認識機能が使えるのは、ARグラスをフル活用したい人にとっては魅力的ですよね!
<XREAL Air 2 Ultra と旧モデル XREAL Air 2 Pro のスペック比較表>
XREAL Air 2 Ultra | XREAL Air 2 Pro | |
価格 | 99,800円 | 61,980円 |
重さ | 80g | 75g |
ディスプレイ | Sony製 OLEDマイクロディスプレイ | SONY製 0.55インチ Micro-OLED |
解像度 | 1920 x 1080 (片眼) | 1920 x 1080(片眼) |
視野角 | 52° | 46° |
PPD (視角1°あたりに占める画素数) |
42 | 49 |
リフレッシュレート | 最大120Hz | 最大120Hz |
輝度 | 最大500nits | 最大500nits |
調光 | 3段階エレクトロクロミック | 3段階エレクトロクロミック |
フレーム | チタン製 | – |
テンプル | 3段階調整 | 3段階調整 |
処方レンズ | 対応 ※ 取り外し可能 |
対応 |
センサー | 3D小型環境SLAMセンサー | – |
行動認識 | ハンドトラッキング、ヘッドトラッキング | ハンドトラッキング、ヘッドトラッキング |
環境認識 | 6DoFトラッキング デプスメッシュ 空間アンカー 平面検出 画像追跡 |
– |
オーディオ | 内蔵ステレオスピーカーx2 | 内蔵ステレオスピーカーx2 |
マイク | マイクx2 | マイクx2 |
「XREAL Air 2 Ultra」の対応機種
『XREAL Air 2 Ultra』は、前モデルの『XREAL Air 2』『XREAL Air 2 Pro』と同様に、Apple社最新の空間ビデオ機能に対応。 iPhone 15 Pro の “空間ビデオ” を体験することができます。
また、前モデルと同様に、”USB Type-Cケーブル” でデバイスと有線接続して使用でき、PC、スマホ、タブレットなど、USB-Cビデオ出力を備えたデバイスとの連携も可能。
別売りの『XREAL Adapter(8,980円)』を購入することで、HDMI端子対応のゲーム機(Switch・PS5など)や、 Lightning端子のiPhone・iPadとも接続できるようになる予定です。
(出典:Xrealアダプター 公式ページ)
Xreal Air 2 シリーズの対応機種は、Xreal Air 公式サイト(https://www.xreal.com/jp/compatibility/)で一覧表示されています。
現状、『XREAL Air 2 Ultra』の情報は反映されていないのですが、今後追加されていくと予想されるので、購入する前に一度チェックしておくのがおすすめです。
「XREAL Air 2 Ultra」を実際に体験!評価・レビュー
今回、まだ発送前の『XREAL Air 2 Ultra』について、2024年7月2日〜4日に東京ビッグサイトで行われた “XR総合展” の 日本XREAL株式会社のブースで体験させてもらいました。
XREAL社は、ARグラス世界シェアトップの注目企業ということもあり、当日は『XREAL Air』を試したい多くの人で賑わっていて、出展ブースの中でいちばん盛り上がっていたと言っても過言ではないほどの盛況ぶりでした。
🎪BIGGER FUN ANYWHERE🎪
たくさんの方に新製品を体験していただきました!
お時間の関係で体験できなかった方々のためにも体験できる機会を増やしていこうと思います✨#XREAL#XREALAir2Ultra#XREALBeamProXREAL Beam Proの詳細はこちらをCheck!!https://t.co/asRDoO0n6C pic.twitter.com/L4ToDGYSBn
— XREAL Japan (@XREALJapan) July 9, 2024
実際に『XREAL Air 2 Ultra』を体験してみると、予想以上に付け心地が良く、ハンドトラッキングの動きも良かったので、”ARグラスの可能性” を感じました。
じつは、事前に調べた情報で、前モデルの『XREAL Air 2 Pro』に比べて、5g重くなっていたので、首が痛くなる・重さが気になるなど「使用感に難があるのでは…」と心配していたんです。
でも、実際に使用してみると、”フロント部(グラスの部分)” と “テンプル部(眼鏡のつるの部分)” の重量配分が “5:5” になっていたので、思った以上に軽く感じました。
直前にほかのブースで、Apple Vision Pro や Meta Quest などを試していたので、より軽さを感じたのかもしれません。
ただ、長時間利用を想定した場合、身体への負担はどうしても気になるところなので、VR・XRグラスの重さが気になっていた人は、一度『XREAL Air 2 Ultra』の購入も検討してみると良いと思いました。
『XREAL Air 2 Ultra』の使用感として、映像も綺麗で、小さな文字を読むこともできたことも印象に残りました。
ゲームや映画を楽しみたい人だけでなく、仕事・ビジネスに使いたい人にとっても、映像が綺麗というメリットは大きいと思います。
また、実際に3Dの “空間ビデオ” も体験できたのですが、予想以上に立体感があって良い感じでした。
“6DoFに対応” したことで、没入感も高まっていたので、Xreal Airの旧モデルを持っている人も、買い替えを検討しても良いかもしれません。
ARグラス専用端末「XREAL Beam Pro」も体験
また、今回、2024年6月に発表され、2024年8月6日から発送が予定されている、3D空間撮影カメラを備えたARグラス専用端末『XREAL Beam Pro』の体験もできました。
一見するとスマホのようですが、『XREAL Beam Pro』を使えば、”3D撮影が可能になる” ので、旅行や日常の “思い出” を3Dで残すことができたり、『XREAL Air 2 Pro』と接続して、撮影した子どもやペットの可愛い瞬間を3Dで見たりすることができたりと、ARグラスのメリットを最大限に引き出してくれます。
スマホとは違って、eSIMやSIMカードは使えないので、音声通話の機能はないものの、『Android 14』をベースにAR向けに最適化した『NebulaOS』を搭載していて、Google Playストアを利用できるので、Netflix・Youtubeなど、1万件以上のAndroidアプリを利用可能なのは、ユーザーにとって大きなメリットだと感じました。
操作もしやすかったので、『XREAL Air 2 Ultra』の購入を検討している人は、一度、『XREAL Beam Pro』とのセット購入を検討してみると良いでしょう。
「XREAL Air 2 Ultra」「XREAL Beam Pro」は購入検討の価値あり!
今回、実際に6DoFにも対応したARグラス『XREAL Air 2 Ultra』を体験してみて、全体的にARグラスとしての精度が高く、満足度の高い製品だと感じました。
唯一気になったのは “視野角” です。
視野角については、前モデルの『XREAL Air 2 Pro』の “46°” から “52°” に拡張したものの、やはり狭く感じました。
ただ、視野角の狭さはXreal Airに限らず、ARグラスすべてに言えることなので、ARグラスを体験したことがある人であれば、違和感なく使えると思います。
(※ VR/XRヘッドセットを使っている人や、VR/XRヘッドセットとどちらを買うか迷っている人は、購入前に一度ARグラスを体験してみるのがおすすめです。)
Xreal Air 2シリーズは、ヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店で体験できるので、気になった人は足を運んでみると良いでしょう。
ぜひ、ARグラス『XREAL Air 2 Ultra』と、3D撮影が可能なAR専用デバイス『XREAL Beam Pro』で、日常をより便利で楽しい時間にしてみてください!