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新幹線は何種類ある?のぞみ・ひかり・こだまの違い(速さ、料金、停車駅など)も紹介

新幹線は全国に何種類あるかご存知でしょうか。

また新幹線の種類については「のぞみ」「ひかり」「こだま」や「700系」「E5系」など、混同しがちな言葉も多いです。

そこで今回は、新幹線の種類を初心者の方に向けて分かりやすく解説します。

気になっていたのぞみ・ひかり・こだまの違いも今回でバッチリ把握できるでしょう。

新幹線は10路線

新幹線は、ミニ新幹線と呼ばれる2路線を含めて全国に10路線走っています。10路線は以下の通りです。

  • 東海道新幹線:N700系
  • 山陽新幹線:N700系
  • 北海道新幹線:E5系・H5系
  • 東北新幹線:E3系・E5系・E6系・H5系
  • 山形新幹線:E3系・E8系
  • 秋田新幹線:E6系
  • 上越新幹線:E2系(一部車両)
  • 北陸新幹線:E7系・W7系
  • 九州新幹線:N700系
  • 西九州新幹線:N700系

※ミニ新幹線は山形新幹線、秋田新幹線

上記以外に、新幹線車両試験車や東海ドクターイエローなどの特殊車両も走行しています。

ちなみにドクターイエローとは、黄色の車体が特徴の700系をベースにした検査専用車両。

「新幹線のお医者さん」や「幸せの黄色い新幹線」と呼ばれて人気ですが、2025年1月に引退が予定されています。

それまでに日本旅行でドクターイエローを見られたあなたはとてもラッキーです。

東海道新幹線とは

富士山を背景に走る東海道新幹線

東海道新幹線は、日本の新幹線ネットワークの中枢であり、東京と新大阪を結ぶ大動脈です。

1964年の開業以来、日本の経済発展を力強く牽引し、年間1億5千万人以上が利用する、世界でも有数の高速鉄道です。

「のぞみ」「ひかり」「こだま」の3種類の列車が、最高時速300kmで駆け抜け、東京 – 新大阪間を最速2時間22分で結びます。

東海道新幹線の魅力は、その速さ、快適さ、そして車窓からの美しい景色です。

晴れた日には、富士山や浜名湖など、日本の象徴的な風景を堪能できます。

また「東海道新幹線弁当」や崎陽軒の「シウマイ弁当」などの駅弁、車内販売も充実しており、旅の楽しみをさらに広げてくれます。

ビジネスや観光、様々な目的で多くの人々に利用され、日本の発展に貢献し続けています。

山陽新幹線とは

山陽新幹線

山陽新幹線は、東海道新幹線の延長線上に位置し、新大阪から博多までを結びます。

1975年の全線開業以来、西日本の主要都市を結び、地域経済の発展に大きく貢献してきました。

「のぞみ」「みずほ」「さくら」「ひかり/ひかりレールスター」「こだま」の5種類の列車が、「こだま」では最高時速約300kmで運行し、新大阪 – 博多間を約2時間30分で結びます。

山陽新幹線は東海道新幹線との直通運転を実施しており、東京から九州まで乗り換えなしで行けます。

このことから「東海道・山陽新幹線」の呼び名も一般的です。

山陽新幹線の車窓からは瀬戸内海の美しい景観や、明石城や岡山城など歴史的な建築を眺められます。

また沿線には姫路城や宮島など、世界遺産にも登録されている観光名所が点在しているため、旅行で利用する機会は多いでしょう。

北海道新幹線とは

北海道新幹線

北海道新幹線は、2016年に開業した、本州と北海道を結ぶ新幹線です。

青函トンネルを通って新青森と新函館北斗を結び、将来的(2030年末ごろ)には札幌まで延伸される予定です。

現在は「はやぶさ」「はやて」の2種類の列車が運行しており、最高時速は260kmです。

北海道新幹線の魅力は、何といっても青函トンネルを通る体験です。

世界最長の海底トンネルを新幹線で通過する経験は、ここでしか味わえません。

また、車窓からは函館山をはじめ北海道の自然を満喫できます。

延伸後は、札幌や小樽など、北海道を代表する観光地へのアクセスがさらに便利になることが期待されています。

東北新幹線とは

東北新幹線

東北新幹線は、東京と新青森を結ぶ、東日本を縦断する新幹線です。

主に「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「なすの」の4種類の列車が、最高時速320kmで運行し、東京 – 新青森間を最速2時間58分で結びます。

東北新幹線一番の魅力は、富士山・日光連山・吾妻連峰など日本百名山にも名を連ねる山々の景観だといわれます。

車窓からは四季折々の美しい景色が広がり、沿線の各駅では「牛タン」や「盛岡冷麺」などその土地ならではの味覚を楽しめることも魅力です。

また仙台や盛岡などの主要都市へのアクセスも便利で、ビジネスや観光に幅広く利用されています。

山形新幹線とは

山形新幹線

山形新幹線は、福島と山形・新庄を結ぶミニ新幹線です。

東京-福島間の東北新幹線と直通しており、東京-山形間を2時間20分ほどで結びます。

車両は「つばさ」のみが運行しており、最高時速は福島-新庄間が時速130km、新幹線区間は時速300kmです。

山形新幹線の魅力は、東北の美しい田園風景や、蔵王連峰などの雄大な山々を眺めながら、ゆったりと旅を楽しめること。

沿線には銀山温泉や蔵王温泉など、歴史ある温泉地が点在しており、心身ともにリラックスする旅行にもおすすめです。

山形牛やさくらんぼなど、地元の特産品を味わえます。

秋田新幹線とは

秋田新幹線

秋田新幹線は、盛岡-秋田間を走行するミニ新幹線です。

東京駅から盛岡駅までの東北新幹線と直通し、東京-秋田間を約3時間50分で結びます。

車両は「こまち」が用いられ、最高時速は新幹線区間が時速320km、盛岡-秋田の在来線区間は時速130kmです。

秋田新幹線の魅力は、東北新幹線との直通運転により、東京から秋田まで乗り換えなしで行けることです。

また秋田新幹線こまちの車内は、普通車も含めて2-2列の4列シートになっており、一般的な2-3列の5列シートよりもゆったり座れます。

シートの色は、秋田名産「あきたこまち」米の稲穂を思わせる黄金色をしており、乗車した瞬間から秋田気分を満喫できます。

上越新幹線とは

上越新幹線

上越新幹線は、東京と新潟を結ぶ新幹線です。

「とき」「たにがわ」の2種類の列車が運行しており、最高時速は275km。東京-新潟間を最速1時間30分ほどで走行します。

ちなみに「上越」という名前がついていますが、上越新幹線は上越市を経由しません(上越市は北陸新幹線のエリア)。

上越新幹線は「ガーラ湯沢スキー場」や「上越国際スキー場」などへのアクセスが良く、日本でスキーを楽しむ場合にもおすすめ。

車窓からは山形新幹線と同じく、東北の豊かな山々が楽しめ、とくに冬は雪化粧をした山々の景観が綺麗です。

北陸新幹線とは

北陸新幹線

北陸新幹線は、東京と金沢を結ぶ新幹線です。

2015年の長野 – 金沢間開業により、北陸地方へのアクセスが大幅に向上しました。

「かがやき」「はくたか」などの列車が、最高時速260kmで運行し、東京 – 金沢間を最速2時間28分で結びます。

北陸新幹線の魅力は、金沢の伝統文化や美しい自然に触れられることです。

兼六園や金沢21世紀美術館など、人気の観光スポットへのアクセスも便利になりました。

また富山県の黒部峡谷や、福井県の恐竜博物館など、沿線には魅力的な北陸の観光地が数多くあります。

九州新幹線とは

九州新幹線

九州新幹線は、博多と鹿児島中央を結ぶ新幹線です。

「みずほ」「さくら」「つばめ」の3種類の列車が、最高時速260kmで運行し、博多 – 鹿児島中央間を最速1時間17分で結びます。

また九州新幹線では、山陽新幹線との直通運転により、新大阪駅から鹿児島中央駅まで乗り換えなしで行けます。

そのため、関西エリアから熊本・鹿児島への移動に便利です。

熊本城や桜島など、中九州・南九州エリアの観光に良いでしょう。

西九州新幹線とは

西九州新幹線

西九州新幹線は、2022年に開業した佐賀・長崎エリアをカバーする新幹線です。

博多駅から武雄温泉駅までの在来線特急列車で乗り入れ、武雄温泉-長崎間を結びます。

最高時速260kmの「かもめ」が、博多-長崎間を最短1時間20分(武雄温泉-長崎間は最短23分)で走行します。

西九州新幹線では、博多から長崎までを乗り換えなしで移動が可能。

ハウステンボスやグラバー園、出島など、長崎の観光スポットを旅行するのにおすすめです。

新幹線の車両の主な種類

新幹線の車両は、最高速度、座席数、設備などによって、以下の種類に分類されます。

N700系

N700系

最高速度:285km/h(山陽新幹線区間のみ300km/h)
座席数:1323席(16両編成の場合)
設備:グリーン車、普通車、グランクラス、ビュッフェなど
運行路線:東海道・山陽新幹線、九州新幹線

東海道・山陽・九州新幹線で活躍する主力車両です。その特徴は、高速走行と快適な乗り心地を両立している点です。

最高速度は時速285km(山陽新幹線区間のみ300km/h)で、東京 – 新大阪間を最短2時間半ほどで結びます。

また最新のN700Sには全座席にコンセントが設置されているなど、設備も充実しています。

E5系・H5系

E5系・H5系

最高速度:320km/h
座席数:731席(10両編成の場合)
設備:グリーン車、普通車、グランクラスなど
運行路線:東北新幹線、北海道新幹線

東北・北海道新幹線を走る車両で、新幹線最速の時速320kmでの営業運転を実現しています。

美しい流線形のフォルムが特徴的で、「はやぶさ」として親しまれています。

E5系とH5系は基本的な性能や車体構造は同じですが、E5系は東北新幹線、H5系は北海道新幹線で運行されています。

どちらもグリーン車に匹敵するような快適な普通車も魅力の一つです。

E6系

E6系

最高速度:320km/h
座席数:658席(10両編成の場合)、402席(7両編成の場合)
設備:グリーン車、普通車、グランクラスなど
運行路線:東北新幹線、秋田新幹線

東北・秋田新幹線で活躍する車両で、こちらも新幹線最速となる時速320kmでの営業運転が可能です。

車体傾斜システムにより、カーブでも高速走行を実現し、乗り心地も抜群です。

E6系は、東北新幹線では「はやぶさ」、秋田新幹線では「こまち」として運行されています。

E7系・W7系

E7系・W7系

最高速度:260km/h
座席数:934席(12両編成の場合)
設備:グリーン車、普通車、グランクラスなど
運行路線:北陸新幹線

北陸新幹線を走る車両で、洗練されたデザインと快適な車内空間が特徴です。

グランクラスやグリーン車も用意されており、ワンランク上の旅を楽しむことができます。

E7系はJR東日本、W7系はJR西日本が所有していますが、どちらも同じ性能を備えています。

北陸新幹線の美しい景色を眺めながら、快適な旅を満喫できます。

のぞみ・ひかり・こだまの違い

東海道・山陽新幹線で運行されている「のぞみ」「ひかり」「こだま」の主な違いは、停車駅数と到達速度、自由席・指定席の割合などです。

詳細は以下をご覧ください。

“のぞみ”: 最速達列車で、東京駅と新大阪駅を最速約2時間22分で結びます。停車駅数が最も少なく、3つの列車の中で最速です。16両編成の場合、1・2・3号車のみが自由席で、料金はのぞみ料金が適用されます。
“ひかり”: 東京駅と新大阪駅を約3時間〜3時間半で結びます。のぞみに比べて停車駅数が多いため、乗車時間が少し長くなります。16両編成の場合、1~5号車が自由席で、料金はひかり・こだま共通料金です。
“こだま”: 各駅に停車する列車で、東京駅と新大阪駅を約4時間かけて結びます。16両編成の場合、1~6号車と13~16号車が自由席です。

「のぞみ」「ひかり」「こだま」の違い比較

項目のぞみひかりこだま
最高速度285km/h (山陽新幹線区間は300km/h)285km/h285km/h
停車駅数6駅〜14駅17駅
所要時間約2時間22分〜約3時間〜3時間半約4時間
料金のぞみ料金 ※時期により増減ありひかり・こだま共通料金ひかり・こだま共通料金
自由席1-3号車1-5号車1-6、13-16号車
停車駅(東京-新大阪間)東京駅・品川駅・新横浜駅・名古屋駅・京都駅・新大阪駅東京駅・品川駅・新横浜駅・小田原駅・熱海駅・三島駅・静岡駅・浜松駅・豊橋駅・名古屋駅・岐阜羽島駅・米原駅・京都駅・新大阪駅   ※小田原、熱海、三島、静岡、浜松、豊橋、岐阜羽島、米原は一部列車停車駅(列車ごとに停車駅が異なる)  東京駅・品川駅・新横浜駅・小田原駅・熱海駅・三島駅・新富士駅・静岡駅・掛川駅・浜松駅・豊橋駅・三河安城駅・名古屋駅・岐阜羽島駅・米原駅・京都駅・新大阪駅  

新幹線「のぞみ・ひかり・こだま」どの列車に乗車するのがベスト?

東海道・山陽新幹線において「のぞみ」「ひかり」「こだま」の3種類どれに乗るべきかについては、以下の内容を参考にしてください。

最速の指定席移動なら「のぞみ」を選びましょう。

東京-新大阪間を2時間30分以下で走行する「のぞみ」は、東海道・山陽新幹線最速の列車。

停車駅数が少なく、東京、品川、横浜、名古屋、京都、大阪の都市間を最速で移動したい方におすすめです。

「ひかり」は熱海や静岡などの地方都市へのアクセスに便利です。

東京-熱海間を約40分、東京-静岡間を約1時間で移動できます。

「のぞみ」には止まらない中間駅に、「こだま」より早いアクセスが可能です。

また、「ひかり」は、指定席も確保しやすく、移動中の快適さを重視する方にも向いています。

熱海や静岡などに早く行くなら「ひかり」がベストです。

「こだま」は東京-新大阪間を最もゆっくり移動する新幹線です。

移動時間にゆとりがあるため、新幹線車内でのんびり過ごしたい方におすすめします。

また自由席の数が一番多いため、自由席を確保しやすいという魅力もあります。

ゆっくり新幹線車内を満喫したい、自由席を利用したいなら「こだま」がおすすめです。

新幹線はどの列車も設備が充実!

新幹線の車内は、快適に過ごすためのさまざまな設備が充実しています。

例えば、多くの座席にはモバイル用コンセントが付いており、スマホなどの充電が可能です。

「グリーン車全席+普通席窓側」のパターンが多いですが、N700S系をはじめ全座席にコンセントを完備した車両もあります。

またほとんどの路線でWi-Fiが用意されており、スマホやパソコンをインターネットに接続することが可能です。

新幹線内で仕事をしたり、動画やSNSを閲覧したりするのに役立ちます。

さらに新幹線には洋式トイレが付いているため、長時間の移動でも安心です。

最近は温水洗浄機能付便座や多目的トイレを設置する車両も増えています。

そのほか、JR東日本が提供する「グラングラス」をはじめ、一部の路線・車両では、飛行機のファーストクラスのような豪華な車内づくりも行われています。

N700Sは全座席にコンセント完備

2020年7月から東海道・山陽・九州新幹線に導入されているN700S系新幹線には「S=Supreme(最高の)」の名にふさわしい設備が用意されています。

特筆すべきはなんといっても、普通車を含めて全座席にコンセントが備わっていること。全座席のひじ掛け部分にソケットがあり、スマホなどを充電できます。

またN700Sの座席はリクライニング機能に加えてクッション性も高く、普通車でも座り心地が良いという魅力も。

もちろんグリーン車も、テーブルやフットレストが大きいなど、Supremeな環境となっています。

N700S新幹線の運行予定は、JR東海のホームページなどで確認できます。

日本をご旅行の際はぜひ、ハイグレードなN700S系を狙って乗車してみてください。

新幹線の種類についてのQ&A

以下では、新幹線の種類についてよくある質問にお答えします。

Q. 700系や5系などの数字にはどんな意味がある?

単に車両の型番だといわれています。

初代・東海道・山陽新幹線の車両が0系、その改良型が100系、次が200系など、順番に数字が大きくなっていきました。

また車両の名前に使われるアルファベットは、N700系の「N」は「New(新しい)」の意味です。

E5系の「E」は「East(東)」、W7系の「W」は「West(西)」を指します。

Q. 列車によって設備は違う?

はい。新幹線は列車によって設備が異なる場合があります。

具体的には、座席幅、コンセント、Wi-Fi、荷物置き場、トイレなどの設備が列車によって違うので注意してください。

ちなみに東海道・山陽新幹線の最新型・N700Sには、全ての座席にコンセントが完備されています。

新幹線の種類は10路線、N700系が定番

新幹線は東海道・山陽新幹線をはじめとする10路線で、メインの車両にはN700系やE5系・H5系などの種類があります。

また「のぞみ」「ひかり」「こだま」では、所要時間や料金、指定席・自由席の数などが異なります。

次に新幹線に乗る際は、ぜひこのような違いも楽しみながら乗車してみてください。

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