ワイヤレスイヤホンの使い方は？スマホとのペアリング方法やトラブル時の対処法など

AppleのAirPodsに代表されるワイヤレスイヤホンは、無線接続なのでコードの煩わしさがなく、使用も持ち運びも快適です。従来の有線イヤホンと使い方の勝手はやや違うものの、慣れれば簡単に扱えます。

この記事では、初めての方向けにワイヤレスイヤホンの基本的な使い方を解説します。iPhone・Androidスマホとのペアリング方法からトラブル時の対処法まで詳しく紹介するので参考にしてください。

ワイヤレスイヤホンとは

ワイヤレスイヤホンとは、ケーブルを使わず、スマホやパソコンと無線接続するタイプのイヤホンのこと。接続には近距離無線通信規格のBluetoothを用います。

ワイヤレスイヤホンは2016年9月にAppleのAirPodsが発売されて以来、後追いの商品が続々登場し、イヤホンの型における一つのスタンダードとなりました。AirPodsは比較的高価な商品ですが、現在は安価なワイヤレスイヤホンも多数販売されています。

ワイヤレスイヤホンの基本的な使い方

ワイヤレスイヤホンは、Bluetooth通信を利用してスマホやパソコンなどのデバイスと接続します。そのため、初回の利用時には、デバイスとのBluetoothのペアリング設定が必要です。これが従来の有線イヤホンとは使い方が異なる部分です。

一度ペアリングを完了すれば、接続を解除しない限り、2回目以降はデバイスと自動接続されます。ワイヤレスイヤホンとスマホのペアリング方法については、後述の項目を参考にしてください。

ワイヤレスイヤホンは充電が必要

もう一つ、ワイヤレスイヤホンの使い方で有線と勝手が異なる部分は、本体の充電が必要であることです。ワイヤレスイヤホンはBluetooth通信で接続するため、デバイスが検出できるように本体からも電気信号を出さなければなりません。

ワイヤレスイヤホンの充電方法は、製品のタイプによって異なります。左右がコードでつながった左右一体型の場合は、本体の端子に充電ケーブルをつなげば充電が可能です。

一方、AirPodsのように左右が独立した完全独立型のワイヤレスイヤホンは、専用の充電ケースに入れることで充電されます。ワイヤレスイヤホンは比較的バッテリーを消耗しやすいので、完全独立型の場合は、常時充電ケースに入れて保管するのが一般的です。

ワイヤレスイヤホンとデバイスのペアリング方法

ワイヤレスイヤホンを使うには、初回にデバイスとイヤホンのペアリング設定が必要です。ペアリングとは、スマホやパソコンなどのデバイスに、Bluetooth機器であるワイヤレスイヤホンを登録する作業のことを指します。

ワイヤレスイヤホンとiPhone・Androidスマホのそれぞれをペアリングする方法は以下の通りです。

iPhone/iPadとの接続方法

iPhoneやiPadとワイヤレスイヤホンをペアリングする手順は以下の通りです。

1. デバイスで「設定」＞「Bluetooth」の順にタップし「Bluetooth」をオンにする
2. ワイヤレスイヤホンの電源を入れ、検出可能モードにする
3. デバイス上にワイヤレスイヤホンの名前が表示されたらタップし、画面に従ってPINやパスコードを入力すれば完了

上記の操作でペアリングが完了し、ワイヤレスイヤホンで音楽が聴けるようになります。

なお、同じくApple製品であるAirPods/AirPods Proをペアリングする場合は、以下のようによりシンプルな方法で設定が可能です。

・AirPods/AirPods Proの場合

1. デバイスでホーム画面を表示する
2. AirPodsを充電ケースに入れたままケースの蓋を開け、デバイスの横で支える
3. 設定アニメーションが表示され、「接続」をタップする
4. 画面に従っていくつかの操作を完了させる

5.「完了」をタップしてペアリング完了

Androidスマホとの接続方法

Androidスマホとワイヤレスイヤホンをペアリングする方法は以下の通りです。

1. デバイスで「設定」＞「接続済みのデバイス」からBluetooth機能をオンにする
2. ワイヤレスイヤホンの電源を入れて検出可能モードにする
3. デバイスの「新しいデバイスとペア設定する」をタップ
4. ワイヤレスイヤホンの名前をタップし、画面に従ってPINやパスコードを入力すれば完了

なお、「設定」内の表示はOSのバージョンや機種によって若干異なる場合があります。

パソコンとの接続方法

パソコンとワイヤレスイヤホンをペアリングする方法も、スマホの場合とおおむね同様です。パソコンのBluetooth機能をオンにした上で、ワイヤレスイヤホンを検出モードにし、パソコン上でPINやパスコードを入力して登録します。

パソコンとワイヤレスイヤホンのペアリング方法の詳細については、下記の記事で詳しく解説しています。Windows10、Windows11、Macのそれぞれの場合を紹介しているので参考にしてください。

ワイヤレスイヤホンでよくあるトラブルの対処法

以下では、ワイヤレスイヤホンでよくあるトラブルとその対処法をまとめました。

接続できない場合の対処法

スマホとワイヤレスイヤホンが接続できない場合は、スマホのOSが最新バージョンであるか確認しましょう。

スマホのOSが古いと、搭載されているプロファイルがワイヤレスイヤホン側のプロファイルと一致せず、ペアリングできない場合があります。この場合、スマホのOSをアップデートし、プロファイルを最新版にすることで接続できる可能性があるのでお試しください。

またワイヤレスイヤホンのバッテリー残量も確かめてみましょう。バッテリー残量が少ないと接続不良になることがよくあるので、十分に充電することが必要です。

その他、デバイスとワイヤレスイヤホンの両方を再起動することによっても、接続不良が解消されることがあります。

音が出ない場合の対処法

ワイヤレスイヤホンの音が出ない場合は、再ペアリングを試しましょう。再ペアリングとは、スマホに設定したワイヤレスイヤホンの接続情報を一旦削除し、もう一度ペアリングをやり直すことです。ワイヤレスイヤホンの一時的な内部的エラーで動作不良が起こっている場合、たいていはこの再ペアリングによって解消します。

また使用しているワイヤレスイヤホンが「音楽再生用」かどうかも確かめるべきです。ワイヤレスイヤホンには「音楽再生用」の製品の他、「通話専用」のワイヤレスヘッドセットというものもあります。通話専用のものは音楽再生に必要な「A2DP」というプロファイルを持っていないため、音楽は聴けません。

上記2つの対処法によっても依然として音が出ない場合は、ワイヤレスイヤホンの故障かもしれません。販売店やメーカーに問い合わせることをおすすめします。

充電できない場合の対処法

ワイヤレスイヤホンが充電できない場合は、充電部分に汚れがたまり、接触不良を起こしている可能性が考えられます。乾いた綿棒などで充電部分を掃除し、再度充電できないか試してみましょう。

また充電のための電源をパソコンから得ている場合は、供給先をコンセントに変更することで充電できるようになる可能性もあります。さらに充電ケーブルの断線で電力が供給されていない場合は、ケーブルを交換することで対処が可能です。

その他の原因としては、バッテリーの寿命、充電器またはワイヤレスイヤホン自体の故障などが考えられます。原因が分からない場合は、取扱説明書のトラブルシューティングガイドを見たり、メーカーに問い合わせたりしてみてください。

デバイスにBluetooth機能がなかった場合の対処法

パソコンの場合、製品によってはBluetooth機能が搭載されてないことがあります。その場合はBluetoothアダプタを購入して外付けすることで、Bluetooth接続が可能です。

Bluetoothアダプタは1,000円前後で購入できるものが多いので、ぜひ探してみてください。購入の際は、対応OSと対応プロファイルに注意しましょう。音楽再生用の場合、A2DPのプロファイルに対応していることが必須です。

ワイヤレスイヤホンで快適な音楽ライフを

ワイヤレスイヤホンは、有線イヤホンのユーザにとっては最初こそ戸惑いがあるかもしれませんが、使い方に慣れればケーブルがなくてとても快適です。昨今は1,000円前後の安価なワイヤレスイヤホンも販売されているので、気軽に使い始められます。

これを機会にぜひワイヤレスイヤホンの使い方をマスターし、音楽再生や通話などの快適さを向上させましょう。