【緊急リリース】ChatGPT(チャットGPT)新モデル「GPT-5.2」は何が変わった?料金とすごさを比較
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「ChatGPT(チャットGPT)の進化が止まらない…! GPT-5.2って一体何がすごいの?」 「GoogleのGeminiとどっちが賢い?無料で使えるの?」
そんな疑問はありませんか?
2025年12月11日(米国時間)、OpenAI社は突如として最新モデル『GPT-5.2』を発表・リリースしました。
実はこのリリース、Googleの猛追に対抗するために社内で「Code Red(コードレッド/非常事態宣言)」が出され、予定よりも前倒しで緊急投入されたものだと言われています。
専門家の仕事を奪うレベルとも噂されるこのAI、一体どれほどの実力なのでしょうか。
そこでこの記事では、 GPT-5.2は5.1と何が変わったのか 、 Geminiとの違い 、 利用料金 や いつから使えるか など、最新情報をわかりやすくお伝えします。
GPT-5.2はいつから使える?無料版の開放時期と日本円の料金体系

(出典:OpenAI)
GPT-5.2は、2025年12月11日(日本時間では12日)から、順次利用可能になっています。
ただし、誰でもすぐに全ての機能が使えるわけではありません。現在の提供状況と、気になる日本円での料金について整理しましょう。
いつから使える?対象ユーザーは?
ChatGPTの有料プラン契約者(Plus、Pro、Team、Enterpriseなど)に向けて、本日から「GPT-5.2」の提供が開始されています。
無料ユーザーへの提供については、OpenAIからの公式発表では即時の開放は言及されておらず、まずは有料会員からのロールアウトとなっています。ただし、APIを利用する開発者向けには、すでに「gpt-5.2」および「gpt-5.2-pro」として利用が可能になっています。
気になる利用料金は?(日本円換算あり)
ChatGPTのサブスクリプション(Plusなど)を契約している場合、追加料金なしでGPT-5.2を選択して利用できます。
- ChatGPT Plus: 月額20ドル(約3,200円)
月額約3,000円前後で、最新の「思考するAI」が使えるのは嬉しいポイントですね。
一方で、APIを利用して自分のアプリなどに組み込む場合の料金は以下のようになっています(※1ドル=約160円換算の目安)。
- GPT-5.2:
◦ 入力: $1.75(約280円) / 100万トークン
◦ 出力: $14.00(約2,240円) / 100万トークン
- GPT-5.2 Pro:
◦ 入力: $21.00(約3,360円) / 100万トークン
◦ 出力: $168.00(約26,880円) / 100万トークン
通常版の GPT-5.2 は、性能が上がった分、以前のモデル(GPT-5.1)よりも少し割高にはなっていますが、その分「賢い」ので、結果的に少ないやり取りで作業が完了し、コストパフォーマンスは良いとされています。
一方で「Pro」版は非常に高額です。入力だけで約3,000円以上、出力に関しては約2万7,000円近くかかります。これは一般的な用途ではなく、研究開発や極めて複雑なタスク向けの位置づけと言えるでしょう。
GPT-5.2は5.1と何が違う?「専門家超え」の新機能と進化ポイント

「GPT-5.1からたった数ヶ月で、そんなに変わるの?」と思うかもしれませんが、今回のアップデートは「マイナーチェンジ」の枠を超えています。
OpenAIが「Code Red(コードレッド)」を発令してまで開発を急いだこのモデル、具体的に何が新しくなったのか、初心者の方にもわかりやすく5つのポイントで解説します。
1. 「考える力」が専門家レベルに到達(GDPval)
今回最も注目されているのが、GDPvalという新しい指標でのスコアです。
これは「経済的に価値のある仕事(資料作成や分析など)」をどれだけ上手くできるか測るテストなのですが、GPT-5.2 Thinking モデルは、なんと人間の専門家(平均実務経験14年)を上回る成績を叩き出しました。
- GPT-5.1: 専門家に勝てたのは約38%
- GPT-5.2: 専門家に勝つか引き分けたのが70.9%
つまり、これまでは「AIが作ったものを人間が手直しする」のが当たり前でしたが、これからは「ベテラン社員並み、あるいはそれ以上の成果物をAIが一発で出してくる」時代に入ったと言えます。
2. 数学・プログラミング能力が「100点満点」
理数系の能力も劇的に向上しています。
「AIME 2025」という数学の競技大会のベンチマークテストにおいて、GPT-5.2 Thinkingは100%(満点)を記録しました。ツールを使わずに、純粋な思考力だけで満点を取るというのは驚異的です。
また、プログラミング能力を測る「SWE-bench Verified」でも80%のスコアを出し、過去最高を記録。 実際に「波のシミュレーションを作って」と指示するだけで、物理演算を含んだリアルなアニメーションのコードを数秒で書き上げるデモも公開されています。
3. 「目」が良くなった!画像認識の進化

(出典:OpenAI)
画像を読み取る能力(ビジョン機能)も、5.1から大きく進化しました。
例えば、画質の悪いマザーボード(基板)の写真を見せた時、5.1では「USBポートがある」程度しか認識できませんでしたが、GPT-5.2はぼやけた画像からでも「CPUソケットの種類」や細かいパーツの配置まで正確に特定できるようになっています。
手書きのメモやスクリーンショットを読み込ませて、「これをウェブサイトにして」と頼むだけで、レイアウトを正確に再現したコードを書いてくれる能力も向上しています。
4. 40万文字級の長文も完璧に記憶
一度に覚えられる情報量(コンテキストウィンドウ)は40万トークンに対応しました。
これは本数冊分に相当する分量ですが、すごいのは「量」だけではありません。膨大な資料の中から「たった1つの重要な情報」を探し出すテスト(Needle In A Haystack)でも、ほぼ100%の精度で情報を拾い上げることができます。
企業の大量のマニュアルや、複雑な契約書を読み込ませて分析させる作業が、より実用的になりました。
5. 「ハルシネーション(嘘)」が減少
AIの弱点である「もっともらしい嘘をつく(ハルシネーション)」問題も改善されています。
5.1と比較して、誤った情報を出力する確率が約30%減少しました。ビジネスで使う際、ファクトチェックの手間が少し減るのは嬉しい進化ですね。
Gemini 3とどっちが賢い?ベンチマークスコアや得意分野を徹底比較

ここ最近、AI業界ではGoogleの『Gemini 3』が最強の座に君臨していました。しかし、GPT-5.2の登場でその勢力図はどう変わったのでしょうか?
ベンチマークではGPT-5.2が王座奪還
結論から言うと、主要なベンチマークテストにおいて、GPT-5.2はGemini 3 ProやClaude Opus 4.5を上回りました。
- 数学(AIME 2025): Gemini 3 Pro(95%) < GPT-5.2(100%)
- プログラミング(SWE-bench): Claude Opus 4.5(52%) < GPT-5.2(55%)
- 抽象的な推論(ARC-AGI 2): 従来モデル(17%) < GPT-5.2(52%)
特に「抽象的な推論(ARC-AGI)」のスコアが跳ね上がったことは、AIが単なるパターンの暗記ではなく、未知の問題に対して「人間のように考えて解決する力」を身につけ始めたことを意味しています。
実用面での違いは?
Gemini 3も非常に優秀なモデルであり、特にGoogleのサービス(ドキュメントやGmail)との連携には強みがあります。また、一部のユーザーからは「Gemini 3の方がコード生成のスピードが速い」「一発での回答精度はGeminiが好みの時もある」といった声も聞かれます。
しかし、GPT-5.2は「Thinking(思考)」プロセスを挟むことで、複雑な指示への理解力が圧倒的です。
例えば、「物理演算を使ったゲームを作って」という難しい指示に対し、Gemini 3が苦戦する場面でも、GPT-5.2は1,000行以上のコードを書いて動作するゲームを一発で作り上げるなど、粘り強さと完成度で一歩リードしている印象です。
AIの進化スピードは「非常事態」レベルへ
今回、OpenAIが「Code Red(非常事態)」を宣言してまでGPT-5.2を緊急リリースした背景には、GoogleやMeta、Anthropicといったライバル企業との熾烈な開発競争があります。
ユーザーとしては、予定より早く高性能なAIが使えるのは嬉しい反面、リリース直後は予期せぬ不具合や、サーバーの混雑が発生する可能性もゼロではありません。
しかし、GPT-5.2が見せた「専門家レベルの仕事力」や「100点満点の数学力」は、私たちがAIとどう付き合っていくべきかを考えさせられるほどのインパクトがあります。これからは「AIを使う」だけでなく、「AIに仕事を任せる」フェーズに入っていくのかもしれません。
Googleも黙ってはいられないでしょう。近いうちにさらなる対抗モデルを出してくる可能性が高く、私たちユーザーにとっては、ますます目が離せないエキサイティングな状況が続きそうです。
まずは、新しくなったChatGPTを開いて、その進化をあなたの手で体感してみてはいかがでしょうか?
みんなのらくらくマガジン 編集長 / 悟知(Satoshi)
SEOとAIの専門家。ガジェット/ゲーム/都市伝説好き。元バンドマン(作詞作曲)。SEO会社やEC運用の経験を活かし、「らくらく」をテーマに執筆。社内AI運用管理も担当。






