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【実録レビュー】OpenClawはWindowsで使える?Geminiなら無料で導入できるか試してみた

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OpenClaw

「話題のAIエージェント『OpenClaw(オープンクロー)』を使ってみたいけれど、プログラミングなんてわからない」「Macじゃないと動かないの?」 そんな疑問や不安を持って、この記事にたどり着いたのではないでしょうか。

結論から言うと、Windows PCでも「WSL2」という機能を使えば、無料で、しかも意外と簡単にOpenClawを動かすことができます。

この記事では、実際に私がWindows環境にOpenClawをインストールし、Geminiモデルを使ってコストをかけずに運用を開始するまでの全手順を、つまづきポイントも含めて正直にレビューします。これから導入を考えている方の「道しるべ」として活用してください。

OpenClawとは?PCを完全操作する「自分専用AIエージェント」の全貌

OpenClawドキュメント

(出典:OpenClaw

OpenClawは、あなたのPC内で動く「自分専用のAIアシスタント」です。チャットボット(ChatGPTなど)とは異なり、PCの操作やファイルの読み書きが可能で、LINESlackなどのチャットアプリとも連携できるのが最大の特徴です。

これまでのAIツールはブラウザの中で完結していましたが、OpenClawはあなたのPCの中に住み着き、あなたの代わりに作業をしてくれる「デジタルな相棒」のような存在です。

OpenClaw 基本スペック表

項目詳細
対応OSWindows (WSL2推奨), macOS, Linux
主な機能チャット対話、PC操作、ファイル管理、外部アプリ連携
利用コストソフトウェア自体は無料(別途AIモデルのAPI利用料が必要)
推奨モデルAnthropic (Claude), Google (Gemini), OpenAI (GPT)
操作画面ターミナル (TUI) または ブラウザ (Control UI)

今回は、「無料で使いたい」という点にこだわり、GoogleのGeminiモデル(無料枠あり)を使用したインストール方法を検証しました。

【Windows×WSL2】OpenClawインストール全手順|Gemini無料枠でコスト0円運用

WSLへようこそ

「黒い画面(ターミナル)」での操作が必須ですが、手順通りにコマンドをコピペすれば動作します。ただし、初期設定で大量の「Yes/No」を迫られるため、最初は機能を欲張らずにスキップするのが成功の鍵でした。

実際に私がWindows PCで行った手順を、リアルな体験談として紹介します。

1. 準備:WindowsでLinuxを使えるようにする

PowerShell

WindowsでOpenClawを動かすには、「WSL2(Windows Subsystem for Linux)」という機能が必要です。これがないと始まりません。

  1. PowerShellを管理者として実行します。
  2. 以下のコマンドを入力してWSL2をインストールします。
    wsl --install
  3. インストール完了後、PowerShellを閉じて「Ubuntu」というアプリを起動します。
    Ubuntu
  4. 初期設定として、ユーザー名とパスワードを決めます。

Ubuntu起動

普段からUbuntuを触っている私にとっては馴染みのある作業ですが、Windows上でこれほど手軽にLinux環境(WSL2)が構築できるのは便利です。ターミナル操作に慣れている方なら、数行のコマンドを叩くだけで、あっという間に環境が整います。

2. Node.jsのインストール

Node.js

次に、OpenClawを動かすための土台となる「Node.js」をインストールします。Ubuntuのターミナル画面で以下のコマンドを順番に実行しました。

  1. curl -fsSL https://deb.nodesource.com/setup_22.x | sudo -E bash -
  2. sudo apt install -y nodejs
  3. 最後にバージョン確認のため node -v と入力し、数字が表示されれば成功です。
    node -v

    Node.js バージョン確認

3. いよいよOpenClawをインストール

ここからが本番です。推奨されている以下のコマンドを実行しました。

curl -fsSL https://openclaw.ai/install.sh | bash

(または

npm install -g openclaw@latest

でも可)。

すると、画面に文字が流れ始め、インストールが開始されます。そして、ここから「質問攻め(オンボーディング)」が始まります。私がどう回答したか、全て公開します。

4. オンボーディング(初期設定)の攻略法

インストール中、英語でいくつかの質問をされます。ここで選択を間違えると課金が必要になったり、エラーが出たりする可能性があります。私は「とにかく無料で動かす」ために以下の選択をしました。

  • リスクへの同意
    I understand this is powerful inherently risky. Continue? → Yes
  • モード選択
    Onboarding mode → QuickStart
  • AIモデル選択
    Model/auth provider → Google(ここが重要!無料枠を使うため)

Gemini APIキーの設定

ここで「Gemini API key」の入力を求められます。持っていない場合は、以下の手順で取得しました。

  1. Google AI Studio (https://aistudio.google.com/) にアクセス。
    Google AI Studio Dashboard
  2. 左メニューの「Dashboard」から「プロジェクトをインポート」をクリックし、「Gemini-API-Short-Project」を選択。
    Google AI Studio プロジェクトインポート
  3. 「APIキー」メニューから「APIキーを作成」をクリック。
    Google AI Studio APIキー作成
  4. 生成されたキーをコピーし、OpenClawの画面に貼り付けます。
    Google AI Studio APIキー情報
  • 使用モデル: google/gemini-3-flash-preview(トークン節約のためこれを選択)

その他の設定(「No」連打でOK)

OpenClawインストール No

ここからは、追加機能を入れるか聞かれますが、最初はシンプルにするため、ほぼ全て「No」または「Skip for now」を選択しました。

  • Select channel (QuickStart) → Skip for now(後で設定可能)
  • Configure skills now → Yes(PC作業の自動化には必要)
  • Show Homebrew install command? → No(Windows/Ubuntuなので不要)
  • Install missing skill dependencies → Skip for now
  • 各種APIキー設定(Google Places, Notion, OpenAI画像生成など) → 全て No
    ※Notionや画像生成は魅力的ですが、別途APIキーが必要で手間がかかるため、今回は見送りました。
  • Enable hooks? → Skip for now

最後に、起動モードを聞かれます。

  • How do you want to hatch your bot? →Hatch in TUI (recommended)
    ※「黒い画面」のままセットアップを完了させるモードです。

5. 起動確認とブラウザ操作への切り替え

設定が終わると、「Who am I? Who are you?」と英語で話しかけられます。ここで「日本語で話して」と入力すれば、日本語での対話がスタートします。

【解決策:ブラウザで開く】

ターミナル画面(TUI)での操作は履歴が見にくいため、ブラウザでの操作をおすすめします。 ログの中に「Control UI」というURLが表示されているので、それを探してアクセスしてください。またブックマークに入れておくのがおすすめです。

OpenClaw CONTROL UI

http://127.0.0.1:18789/#token=○○○

これで、ChatGPTのような見慣れた画面で操作できるようになります。

OpenClaw ブラウザ表示

【重要】2回目以降の起動方法(PC再起動後)

WSL2の画面を閉じたり、PCを再起動したりするとOpenClawは停止します。 次回使う時は、以下の手順で「起こして」あげてください。

  1. Ubuntuアプリを開きます。
  2. ターミナルで以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
    openclaw
  3. これでエージェントが再起動します。ブラウザで操作したい場合は、前回ブックマークしておいたURL(Control UI)にアクセスすれば、続きから会話を再開できます。

【ポイント】
毎回長いインストールコマンドを打つ必要はありません。この openclaw というコマンドだけ覚えておけば大丈夫です。

失敗しても大丈夫!OpenClawのアンインストール・初期化手順

コマンド2行できれいに削除できます。また、設定だけをやり直す「リセット」も可能です。

「インストールしてみたけど、やっぱり使わなくなった」「初期設定で選択を間違えてしまった」という場合も焦る必要はありません。Ubuntuのターミナルから以下のコマンドを入力するだけで、いつでも元の状態に戻せます。

1. 完全に削除したい場合(アンインストール)

OpenClawのプログラム本体と、保存されたデータ(APIキーや会話履歴)をすべてPCから消去する手順です。

  1. Ubuntuのターミナルを開きます。
  2. 以下のコマンドを実行してプログラムを削除します。
    npm uninstall -g @openclaw/gateway
  3. 続いて、以下のコマンドで設定ファイルや履歴を削除します。
    rm -rf ~/.openclaw

※2番目のコマンドを実行すると、会話ログやAPIキーの設定も全て消えるので注意してください。

2. 設定だけやり直したい場合(リセット)

「APIキーを間違えた」「モデルを選び直したい」という場合は、アンインストールせずに設定ファイルだけを削除して、初期設定(オンボーディング)をやり直すのが早道です。

  1. Ubuntuのターミナルで以下のコマンドを実行し、設定をリセットします。
    rm -rf ~/.openclaw
  2. 以下のコマンドで、初期設定ウィザードを再起動します。
    openclaw onboard

私も最初のインストールで不要なオプションを「Yes」にしてしまいエラーが出たため、このリセット方法を使って設定し直しました。これを知っておくと、気軽にいろいろ試せるので便利です。

OpenClawの危険性とセキュリティ対策|「権限全開放」のリスクを正しく理解する

強力な権限を持つツールなので、リスク管理は必須です。インストール時にも警告が表示されます。

インストール手順の最初で I understand this is powerful inherently risky.(これは強力であり、本質的にリスクがあることを理解しています)という確認画面が出ました。 OpenClawは、あなたのPC内のファイルを操作したり、コマンドを実行したりする権限を持ちます。便利な反面、もしAIが誤作動を起こしたり、悪意のある命令を受けたりした場合、PC内のデータに影響が出る可能性があります。

  • 対策: 重要なデータが入っていないPCで試す、あるいはWSL2のような隔離された環境(今回紹介した方法)で動かすのが安心です。

 OpenClawの実用例とChatGPTとの決定的な違い|「待つAI」から「動くAI」へ

最大の違いは「自分のPCを操作・調査できること」です。単なる相談相手ではなく、作業員として機能します。

ChatGPTやGeminiのWeb版は、あくまでブラウザの中だけで完結するサービスです。しかし、OpenClawは自分のPC環境にインストールされているため、ローカル環境の操作が可能です。

主な違い比較

機能OpenClawChatGPT / Gemini (Web版)
PC操作〇 (コマンド実行、ファイル操作可)× (不可)
データ保存場所自分のPC (ローカル)クラウドサーバー
カスタマイズ〇 (スキル追加で機能拡張)△ (GPTs等はあるが制限あり)
UIブラウザ または ターミナルブラウザ または アプリ

実際に使ってみて、ブラウザのUI(Control UI)はChatGPTなどと非常によく似ており、迷うことなく使えました。それでいて、「このフォルダの中身を整理して」といった指示が出せるポテンシャルを秘めています。

OpenClaw導入をおすすめする人・しない人|エンジニア視点でズバリ判定

「無料で自分専用のAIを持ちたい人」には最適ですが、「黒い画面」にアレルギーがある人にはハードルが高いかもしれません。

実際にインストールして感じた、向き不向きを整理しました。

おすすめな人

  • コストを抑えたい人: Google Geminiモデルを使えば、API無料枠の範囲内で運用可能です。
  • Windowsユーザー
    WSL2を使えば問題なく動作します。
  • ローカル環境でAIを動かしたい人
    自分のデータをクラウドに上げすぎたくない人に適しています。
  • カスタマイズが好きな人
    スキルを追加して機能を拡張していく楽しさがあります。

おすすめしない人

  • 「黒い画面(コマンドライン)」を見るだけで拒否反応が出る人
    インストール時に必ず触る必要があります。
  • 面倒な初期設定をしたくない人
    APIキーの取得や、多数のYes/No選択など、導入の手間はChatGPTより多いです。
  • PCのセキュリティリスクを極端に恐れる人
    強力な権限を持つツールであることを理解する必要があります。

まずはGemini無料枠で「自分専用AI」を始めてみよう

今回は、Windows環境へのOpenClawインストール手順をレビューしました。 正直なところ、「インストールさえ乗り越えれば、あとは快適」です。

ターミナルでの操作は一見難しそうですが、今回紹介した手順通りにコマンドを入力し、APIキーさえ取得してしまえば、あとはブラウザ上の使い慣れたチャット画面でAIアシスタントとの生活が始まります。 何より、Gemini 3 Flashモデルなどを選べば、お財布を痛めずに「自分専用のAI」を運用できるのは大きな魅力です。

失敗を恐れず、まずはあなたのPCに「OpenClaw」を住まわせてみてはいかがでしょうか? 次回の記事では、実際にOpenClawを使ってどのようなタスクが自動化できたのか、具体的な使用感をレポートする予定です。