【連載】Meta Quest3レビュー<Vol.2> 実際の装着感や操作のしやすさ、楽しめるアプリを紹介!
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VRデバイスの普及が進む中で、装着感や操作性、楽しめるアプリの充実さなどで人気を集めている『Meta Quest3(メタクエスト3)』。
これまでのVRデバイスは、解像度の問題だけでなく、本体の重さなどによる装着時の負担や、操作性にデメリットを感じていた人も多いのではないでしょうか。
私もその1人で、初代Meta Quest(Oculus Quest)を購入して使ってみたときは、家でVRを楽しめるという新体験に感動したものの、どうしても首や肩、目にかかる負担がつらくて、徐々に利用しなくなってしまったという経験があります。
でも今回、『Meta Quest3(メタクエスト3)』を購入して実際に使用してみたところ、長時間の使用はむずかしそうなものの、予想以上に装着感が改善され、操作もしやすくアップデートされていたので、「VRヘッドセットがもっと使いやすく、広く浸透するのでは…」と感じました。
この記事では、Meta Quest3 実機購入レビューの連載の第2弾として、『Meta Quest3(メタクエスト3)』の装着感や操作性、楽しめるアプリについてお伝えします。
▼ 過去のMeta Quest3 実機購入レビューの連載記事はこちら
Meta Quest3 の装着感。やはり長時間利用は難しい…
『Meta Quest3(メタクエスト3)』の気になる装着感ですが、実際に箱から出して装着してみると、重心が前方に偏っているため、やはり重さを感じました。
初代Meta Quest(Oculus Quest)に比べると、装着感は格段と良くなっているので、過去作のVRヘッドセットを利用している人や利用していた人は、軽さや洋装以上の心地よさを感じるかもしれません。
ただ、私個人の率直な感想としては、長時間利用をするのは、新作である『Meta Quest3』でも難しいという印象でした。
実際に長時間使用してみたところ、首が痛くなり、さらに頬を圧迫するので、頬も痛くなります。
先日アメリカで発売された Apple Vision Pro と同様、全体の重さが問題というよりは、”前方に重心が偏ってしまっていることが長時間利用を困難にしてしまっている” という印象です。
正直なところ、長時間利用した場合、VR酔いのリスクもあるなと感じました。
Meta Quest3 の装着感を改善する方法
『Meta Quest3(メタクエスト3)』の装着感を改善する策としては、ストラップを『Eliteストラップ “バッテリー付き”』に換えるという方法があります。
『Eliteストラップ』とは、上記のような頭頂部から後頭部にかけてかけるMeta社公式アクセサリのことです。
ダイヤルを回すだけで、ユーザーそれぞれの頭のサイズに合わせて調整できるので、ヘッドセットを目の位置に合った快適な位置にキープして、”重量を分散” することができます。
上記の『Eliteストラップ』を購入しても良いのですが、下記の Eliteストラップ “バッテリー付き” にすると、バッテリーが後頭部部分についているので、全体の重さは重くなる一方、重心を中心部分に寄せることができ、長時間利用できるようになります。
個人的には、Eliteストラップを “バッテリー付き” にしたことで、『Meta Quest3(メタクエスト3)』装着時の負担感・疲労感がだいぶ軽減したように思いました。
Meta Quest3を使ってゲームを楽しみたい人はもちろん、Web会議などのビジネスに使いたい人は、ぜひ購入を検討してみると良いと思います。
(※ Eliteストラップ “バッテリー付き” の詳しいレビューについては、次の連載記事として紹介しますね!)
> MetaQuest3 公式オンラインショップ「Eliteストラップ “バッテリー付き”」商品ページはこちら
> amazon Meta公式ショップ「Eliteストラップ “バッテリー付き”」商品ページはこちら
なおストラップを “バッテリー付き” にして、重心を中心に寄せることで、『Meta Quest3(メタクエスト3)』を長時間利用しやすくなるのですが、純正のストラップは比較的高価で、Meta公式ではない第三者が作成した、サードパーティー性のストラップにするのも1つの手です。
サードパーティー性のものに関しては、Meta Quest3と互換性はあるものの、バッテリーが重かったり、取り付けが難しいものもあるので、事前に商品説明やレビューをよく読んでから購入するようにすると良いでしょう。
> amazon「MetaQuest3と互換性のあるストラップ一覧」はこちら
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Meta Quest3 の瞳孔間距離調整
VRコンテンツを快適に楽しむ上で重要な点として、”瞳孔間距離調整(IPD)” が細かくできるかは重要なポイントの1つです。
『Meta Quest3(メタクエスト3)』に関して言うと、スイートスポット(ピントが合う範囲)が広くなったので、瞳孔間距離調整ダイヤルをしっかり調整しなくても、コンテンツがはっきり見られるようになっていました。
初代Meta Quest(Oculus Quest)は、瞳孔間距離の調整がうまくいかないと、ピントが合わなくてVR酔いしてしまったり、なかなかゲームをはじめられなかったりと大変だったのですが、『Meta Quest3(メタクエスト3)』に関しては、「なかなかピントが合わない」とあたふたすることもなくコンテンツを楽しめるので、より快適になったなという印象です。
また、初代Meta Quest(Oculus Quest)は、”フレネルレンズ” の模様がたまに見えてしまうことがあったのですが、『Meta Quest3(メタクエスト3)』では、パンケーキのように薄い “パンケーキレンズ” が採用されていて、初代におけるデメリットが解消されていました。
このように、『Meta Quest3(メタクエスト3)』の装着感に関しては、長時間利用することを考えると改善点はあるものの、初代で使いにくかった点・デメリットだった点が大幅に改善されていて、より使いやすいVRヘッドセットだという印象でした。
いまVRヘッドセットを購入するか迷っている人にとっては、一考の価値がある製品だと思います。
Meta Quest3 の操作感
ここからは、『Meta Quest3(メタクエスト3)』の操作感についてレビューしますね。
なお、私は初代Meta Quest(Oculus Quest)をもともと使っていたのですが、セットアップ後に、初代にインストールしていたアプリは『Meta Quest3』に自動でインストールされていたので、それぞれインストールし直す必要がなくスムーズでした。
『Meta Quest3(メタクエスト3)』のホーム画面は、 “VRモード” と、”MRモード” での切り替えができます。
“VRモード” では、背景が現実世界ではなく、バーチャル空間になるのですが、背景の種類も多く用意されていて、好きな背景に切り替えできるようになっていました。
自分の好みに合わせてカスタマイズできるのは、嬉しいポイントです。
“MRモード” を選択すると、背景として、現実の空間が表示されます。
思ったほど画質が良くないのと、近づくと歪みを感じるので、慣れないと酔ってしまう人もいると思います。
注目の「ハンドトラッキング機能」も体験!
操作についてはコントローラーでもできますが、手で仮想空間のものに触れる “ハンドトラッキング機能” も搭載されているので、手だけでも操作できます。
コントローラーを持っているとコントローラーが表示され、持っていないと手だけが表示されます。
個人的には、どちらかといえばコントローラーを使った操作が楽しさを感じました。
なお、『Meta Quest3(メタクエスト3)』のアプリには、”ハンドトラッキング対応のアプリ” と、”ハンドトラッキング非対応のアプリ” があり、コントローラーがないと利用できないアプリもあるので注意しましょう。
「バッテリーの減り」は早いという印象
気になる『Meta Quest3(メタクエスト3)』のバッテリーですが、比較的早くバッテリーが減ったという印象を持ちました。
ゲームをしていると、2時間持たないと感じるほどで、VRとMRを比較すると、MRの方がバッテリーの減りが早いという所感です。
コントローラーの電池は、初代Meta Quest(Oculus Quest)に比較すれば長く持ちましたが、個人的には「もっと電池の持ちが良い方がゲームに没頭できるのに…」と感じました。バッテリーに関しては、MetaQuestシリーズの次作以降の改善に期待です。
なお、コントローラーの “動作音” については、初代Meta Quest(Oculus Quest)と比べて、格段に小さい音量になっていました。
初代を使用していたときは、いつもヘッドホンをつなげていたものの、ヘッドホンの必要がないくらい音が小さくなっていたのは、よかった点です。
全体的に、改善点はまだあるものの、確実な進化を感じられる操作感でした。
Meta Quest3 を使って試してみたアプリ
さいごに、『Meta Quest3(メタクエスト3)』を使って利用してみたアプリをいくつか紹介しますね!
アプリに関しては、今後もいろいろなものを使用して、連載の中で順番にレビューしていこうと思うので、楽しみにしておいてください。
1. First Encounters
『Meta Quest3(メタクエスト3)』には、『First Encounters(ファーストエンカウンターズ)』という “MRゲーム” がデフォルトでインストールされていました。
『First Encounters』は、細菌をのような物体を撃って捕獲していくというシンプルなゲームなのですが、MRゲームなので、仮想空間ではなく現実の “自分の部屋” を舞台に飛び交う細菌を撃って捕獲していくので、とっても面白かったです!
壁を撃つと壁が壊れ、別の空間につながっているので、”MRゲームならではの面白さ” を感じるゲームでした。
MRの歪みも気にならないくらい楽しめるゲームなので、日ごろゲームをプレイしない人も、『Meta Quest3(メタクエスト3)』を購入したら、ぜひ1度試してみてください。
2. immersed
(出典:Immersed公式サイト)
Apple Vision Pro や、仕事用VR/ARヘッドセット Visor でも使える、VR仕事ツール『immersed(イマーズド)』。
『Meta Quest3(メタクエスト3)』にも対応しているので、実際に使ってみました。
『immersed(イマーズド)』では、仮想空間上に、カフェや会議室のような “集中部屋” を作って、そこにPC画面を表示。
VR上で集中して作業できるようにするツールなのですが、”無料版でも3画面まで表示” でき、モニターを購入しなくても、デュアルモニターの環境が作れるので、「仕事の効率アップに使えるかも…」と感じました。
テレワーク が多く、いつもと違う環境で気分転換しながら仕事をしたい人や、今後、仕事の効率化にVRを取り入れたい人には、良いかもしれません。
長時間の使用は、目や首、肩の疲れにつながるので、『Meta Quest3(メタクエスト3)』では、まだ難しいかなという印象ですが、新しい仕事の仕方を模索するという意味で、試してみると良いでしょう。
3. Asgard’s Wrath 2
VRのアクション大作RPG『Asgard’s Wrath 2(アスガルド ラース2)』は、普通に購入すると5,990円するのですが、『Meta Quest3(メタクエスト3)』を購入すると無料でもらえるVRゲームです。
クリアまでに約40時間、やりこむと100時間以上遊べるゲームで、私はまだ少ししかプレイできていないのですが、日本語にも対応していて、グラフィックも綺麗で、数時間プレイしただけでも「これは面白い!」と感じられるゲームでした。
“ストーリー性、アクション性、操作性、没入感、どれをとっても一流” という評判通りの神ゲーで、クリアするのが楽しみになります。
ゲーム好きな人は、ぜひプレイしてみてください。
Eleven Table Tennis
『Eleven Table Tennis(イレブン テーブル テニス)』は、初代Meta Quest(Oculus Quest)の頃から遊べた “卓球ゲーム” です。
初代と比較すると、『Meta Quest3(メタクエスト3)』では画質が上がったので、球が見やすくなっていて、ストレスなくプレイできるようになっていました。
シンプルなゲームですが、家で “軽い運動” をするのに重宝すると思います。
VRとMR好きなら、Meta Quest3 はおすすめ!
このように、『Meta Quest3(メタクエスト3)』は、バッテリーの持ち時間など、まだ改善点はあるものの、これまでのシリーズよりも長時間利用ができるようになったと感じました。
VRやMRに慣れていない人からすると、画面に酔ってしまうこともあるかもしれないのですが、Eliteストラップ “バッテリー付き” を装着するなど、使用時の疲労感・負担感を改善する方法もあるので、在宅時間の楽しさを増やすにはもってこいの製品だと思います。
私自身も、Eliteストラップを “バッテリー付き” にしたことで、首や頬の痛みを軽減でき、デメリットよりメリットを感じるようになりました。
ゲームを楽しむだけでなく、仕事用・ビジネス用としての活用もできる点も魅力だと思います。
購入を検討している人は、一度、詳細をチェックしてみてください。
> Meta公式「Meta Quest3」詳細ページはこちら
> amazon「Meta Quest3」公式ページはこちら
なお、これからも定期的に、『Meta Quest3』を使ってみた感想を連載形式でレビューしていくので、ぜひこのサイトをお気に入り登録したり、X(旧Twitter)をフォローしてもらえるとうれしいです!
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