SwitchBot人感センサーProとAqara FP2比較!どっちがおすすめ?
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「トイレに入ってじっとしていたら、勝手に電気が消えて真っ暗になった……」 「リビングのソファに座っているときは明るくしたいけど、キッチンに行ったら別の照明をつけたい」
スマートホーム化を進めていくと、こんな悩みに直面することはありませんか? 従来の人感センサーは「動き」がないと反応しなくなってしまうため、リラックスタイムや集中している時間に照明が落ちてしまうのがネックでした。
そこで今、大注目されているのが「ミリ波レーダー」を搭載したSwitchBot 人感センサー ProとAqara 人感センサー FP2です。どちらも「そこに人がいるかどうか」を正確に検知できる次世代のセンサーですが、価格や機能、設置方法に大きな違いがあります。
今回は、実際に両方のデバイスを導入して使い比べた私が、それぞれの特徴やメリット・デメリット、そしてGoogle Homeのスクリプトエディタを活用した裏技まで、本音でレビューします。あなたの理想のスマートホームにはどちらが合っているのか、一緒に見ていきましょう!
【比較】SwitchBot人感センサーPro vs Aqara FP2!目的別のおすすめはどっち?

まずは結論からお伝えします。どちらも素晴らしい製品ですが、選ぶ基準は「設置のしやすさ」と「やりたいことの細かさ」の2点です。
SwitchBot 人感センサー Proがおすすめな人
- 配線を気にしたくない人
電池式なので、コンセントがない場所(トイレや玄関、廊下など)に自由に置けます。 - SwitchBot製品で揃えている人
設定が圧倒的に簡単で、反応速度も爆速です。 - コスパ重視の人
Aqaraに比べて安価に導入できます。
Aqara 人感センサー FP2がおすすめな人
- 広い部屋(LDKなど)をゾーン分けしたい人
「ソファ」「ダイニング」「キッチン」など、場所ごとに別の家電を動かせます。 - 電池交換をしたくない人
USB給電なので電池切れの心配がありません。 - 高度な自動化を楽しみたい人
設定は複雑ですが、使いこなせば魔法のような部屋が作れます。
ざっくり言うと、「手軽に導入したいならSwitchBot」「こだわりの空間を作りたいならAqara」といったイメージです。では、実際に使ってみた詳細なレビューを見ていきましょう。
【実機レビュー】SwitchBotとAqaraの人感センサーを徹底検証!反応速度や使い勝手は?

ここからは、私が実際に自宅の環境(SwitchBot製品メイン+Google Home連携)で両製品を使った本音の感想をお届けします。
設置の自由度はSwitchBotの圧勝
まず設置してみて感じたのは、SwitchBot 人感センサー Proの手軽さです。 SwitchBotは電池駆動なので、ケーブルの呪縛から解放されます。付属の台座は裏面が磁石になっているので、冷蔵庫やドアにパチッと貼るだけで設置完了。両面テープも付属していますが、壁紙剥がれが怖いので、私は磁石がつく場所に設置しました。
一方、Aqara 人感センサー FP2は電源(USB-Cケーブル)が必須です。 電源アダプタが付属していないため、自分で用意する必要があります。設置場所がコンセントの近くに限定されるのが少しネックですね。 また、Aqaraも背面が磁石になっていますが、壁掛け用のネジ穴を開けたくなかったので、私は「ニンジャピン」という跡が目立たない画鋲を使って工夫して壁掛けしました。10ヶ月程使っていますが、今のところ落下していません。
初期設定の手軽さと奥深さ
設定の簡単さでもSwitchBotに軍配が上がります。 SwitchBotアプリからデバイスを追加するだけで、画面の指示に従えばサクッと完了します。特に私はSwitchBotのハブやライトをメインで使っているので、アプリ内ですべて完結するのは本当に楽でした。
対してAqara FP2は、高機能なぶん設定に時間がかかります。 Aqaraアプリから設定を行いますが、まず最初に部屋の形状に合わせて「検知エリア(ゾーン)」を作り込む必要があります。実際に部屋を歩き回って、センサーがどこまで認識しているかを確認しながら設定していく作業は、大変ですが少し未来感があってワクワクもします。


Aqaraのすごいところは、Aqaraのハブを持っていなくても、直接Google HomeやAlexaと連携できる点です。SwitchBot製品は基本的にSwitchBotハブが必要になるので、これはAqaraの大きなメリットと言えます。
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実際の反応速度と使い勝手

肝心の「センサーとしての反応」はどうでしょうか。 今回は、「検知したらライトが点く」という設定で比較してみました。使用したのはSwitchBotのシーリングライトとスマート電球です。
SwitchBot 人感センサー Pro
反応がめちゃくちゃ早いです。同じSwitchBot製品同士でローカル連携(インターネットを経由しない通信)ができるためか、センサーの前を通った瞬間にパッと電気がつきます。検知範囲も想像以上に広く、センサーの真横くらいでも反応してくれました。
Aqara 人感センサー FP2
Aqaraで検知し、Google Homeを経由してSwitchBotのライトをつける形にしたためか、点灯するまでにワンテンポ遅れる印象がありました。 さらに、私の環境とGoogle Homeの相性があるのかもしれませんが、たまに「電気が点かない」「何度やっても反応しない」という事態が発生してしまいました。
Google Homeでつまずいた時の救世主「スクリプトエディタ」

Aqara 人感センサー FP2を使っている時、Google Homeアプリの標準機能だけでは「人を検知しなくなったら電気を消す」という設定がうまくいかないことがありました。 そこで試したのが、Google Home for Webの「スクリプトエディタ」です。
これはスマホアプリではなく、パソコンのブラウザからプログラムのようなコード(スクリプト)を書いて設定する方法です。 正直かなり面倒なのですが、これを導入したことでAqara FP2でも狙い通りに動作するようになりました。 アプリでは設定できない細かい条件(例:検知なしの状態が〇分続いたら~など)も指定できるので、カスタマイズ性は抜群です。Aqara FP2のポテンシャルを最大限引き出すには、少し勉強が必要かもしれません。
誤検知との戦い
高感度なセンサーならではの悩みもありました。 SwitchBot 人感センサー Proを使っていた時、誰もいないのに「人がいる」と検知してしまうことがありました。原因を探ると、どうやら自動で閉まるカーテンの動きに反応していたようです。 検知距離を短く設定することで改善しましたが、部屋の広さや家具の配置に合わせて調整が必要ですね。SwitchBotは初期設定時にエアコンなどの干渉源を設定できますが、カーテンのような動くものまでは考慮されていなかったので、後から手動で除外エリアを追加できるといいのになと感じました。
その点、Aqara FP2は干渉源の設定が非常に細かくできます。 さらに、「リビングに人がいたらリビングの電気をON」「キッチンに人がいたらキッチンの電気をON」といった具合に、1台のセンサーで場所ごとの制御ができるのは感動的です。性能面だけで見れば、明らかにAqara FP2の方が高いと感じました。
動かなくても検知する「ミリ波レーダー」とは?2機種のスペックと違いを解説
ここで、なぜこの2つのセンサーがこれほど注目されているのか、技術的な背景を少し解説します。
キーワードは「ミリ波レーダー」です。 これまで一般的だった人感センサー(PIRセンサー)は、温度変化を検知する仕組みでした。そのため、「人が動いている時」は検知できますが、「じっとしている時(温度変化がない時)」は「人がいない」と判断されてしまい、勝手に電気が消える現象が起きていました。
ミリ波レーダーのすごいところ
- 静止していても検知可能
呼吸や心拍に伴うわずかな体の動きさえも捉えるため、読書中やトイレで座っている時でも「人がいる」と判断し続けます。 - 検知範囲が正確
距離や方向を正確に測定できるため、Aqaraのように部屋の中をゾーン分けすることが可能になります。
スペック比較
| 特徴 | SwitchBot 人感センサー Pro | Aqara 人感センサー FP2 |
|---|---|---|
| 検知方式 | ミリ波レーダー + 赤外線(PIR) | ミリ波レーダー |
| 電源 | 電池式 (単4電池×2 / 最大約2年) | 有線式 (USB Type-C) |
| 最大検知距離 | 動体:約9m / 静止:約5m (広角120度) | 最大検出範囲 40㎡ (ゾーン設定可) |
| 独自機能 | 照度センサー、ボタン1つで家電操作 | ゾーン検知 (最大30)、転倒検知、睡眠モニタリング |
| 防水性能 | IPX5 (水回りOK) | IPX5 |
| 価格 | 4,980円 | 12,980円 (高価) |
SwitchBot 人感センサー Proは、赤外線センサーで素早く動きを検知し、ミリ波レーダーで静止中の存在を確認するハイブリッド方式をとっているため、電池駆動でも長寿命を実現しています。
「Google Home for Web」で高度な自動化へ!スクリプトエディタ活用術

(出典:Google Home)
レビューの中で登場した「Google Home for Web」について、もう少し詳しく触れておきます。 これは、上級者向けのGoogle Home設定ツールです。
通常、Google Homeアプリの「ルーティン」機能では、「〇〇したら××する」といった単純な操作しか設定できません。しかし、Web版のスクリプトエディタを使うと、以下のような複雑な条件が組めるようになります。
- 複数の条件
「人が検知された」かつ「テレビがついている」かつ「夜である」場合のみ実行。 - 高度な遅延処理
「人がいなくなってから1分待って、それでもいなかったら消灯」など。 - センサー状態の活用
アプリでは対応していないセンサーのステータス(検知なしなど)をトリガーにできる。
Aqara FP2のような高機能センサーを使う場合、このスクリプトエディタを使いこなせると、スマートホームのレベルが一気に上がります。「アプリだとやりたい設定ができない!」と諦めていた方は、ぜひPCからアクセスしてみてください。
また例として今回のスマート電球のオンオフのスクリプトを掲載しておくので、参考にしてください。
スマート電球オンのスクリプト
metadata:
name: センサー検知時に点灯
description: ○○で検知があったら電球を点灯する
automations:
# ---- STARTERS ---- #
starters:
- type: device.state.MotionDetection
device: ○○ - ○○ #センサーのデバイス名
state: motionDetectionEventInProgress
is: true
# ---- ACTIONS ---- #
actions:
- type: device.command.OnOff
devices:
- ○○ - ○○ #点灯させたいライトのデバイス名
on: trueスマート電球オフのスクリプト
metadata:
name: FP2不在時に電球オフ
description: 5秒間検知がない状態が続き、かつ現在も検知がない場合のみ消灯
automations:
starters:
- type: device.state.MotionDetection
device: ○○ - ○○ #センサーのデバイス名
state: motionDetectionEventInProgress
is: false
for: 5sec
#人がいないか再確認
condition:
type: device.state.MotionDetection
device: ○○ - ○○ #センサーのデバイス名
state: motionDetectionEventInProgress
is: false
actions:
- type: device.command.OnOff
devices:
- ○○ - ○○ #消灯させたいライトのデバイス名
on: false【追記】
Google HomeではAqara 人感センサー FP2を動きのセンサーとして認識しているようで、動いていないと消灯してしまう場合があるようです。
存在検知のスクリプトを組むとエラーが出てしまいスクリプトエディタに組み込めませんでした。
上記のスクリプトは動きを検知するスクリプトなので、動作は可能です。
> Google Home for Web公式ページはこちら
あなたの暮らしに合うのはどっち?後悔しない選び方
今回は、注目の人感センサー2機種を比較しました。
もしあなたが、
- 「とりあえずトイレや脱衣所の電気が勝手に消えるのを防ぎたい」
- 「配線を這わせるのは嫌だ、見た目をスッキリさせたい」
- 「すでにSwitchBot製品を使っている」 という場合は、SwitchBot 人感センサー Proが間違いなくおすすめです。価格もお手頃で、設置も設定も簡単。それでいて「人がいるのに消える」ストレスから解放される感動は大きいです。
一方で、
- 「広いLDKを1つのセンサーで管理したい」
- 「ソファエリアとダイニングエリアで別の照明操作をさせたい」
- 「ガッツリとプログラミングのような設定をしてでも、理想の挙動を追求したい」 という方には、Aqara 人感センサー FP2が最高の相棒になるでしょう。設定の手間や価格に見合うだけの、高度な機能が詰まっています。
スマートホームの面白さは、自分のライフスタイルに合わせてカスタマイズできることです。 「ここは自動化したい」「ここは自分で操作したい」など、人それぞれ正解は違います。ぜひあなたの生活にフィットするセンサーを選んで、魔法のような快適ライフを手に入れてくださいね。
みんなのらくらくマガジン 編集長 / 悟知(Satoshi)
SEOとAIの専門家。ガジェット/ゲーム/都市伝説好き。元バンドマン(作詞作曲)。SEO会社やEC運用の経験を活かし、「らくらく」をテーマに執筆。社内AI運用管理も担当。











