| インターネットの回線速度が遅いと感じたことはありませんか？ 原因はプロバイダーだけでなく、周辺機器やデバイス、利用環境など様々です。 この記事では、インターネットが遅くなる原因と対処法、そしてプロバイダーや回線事業者を乗り換える際のポイントを詳しく解説します。 通信速度の改善に役立つ情報が満載ですので、ぜひ参考にしてください。 |
プロバイダーとは何か
プロバイダーとは、回線とインターネットを結ぶ接続事業者のことを指します。 自宅のパソコンやスマートフォンをインターネットにつなげるには、プロバイダーだけでなく、実際に回線を構築・提供している「回線事業者」とも契約しなければなりません。
ただし、回線事業者とプロバイダーがセットになったサービスを展開している会社もあります。 例えば、関西圏で提供されている「eo光」は、回線とプロバイダーが一体となったサービスです。
プロバイダーによって回線速度は変わるのか
プロバイダーによってインターネットの速度に違いがあるのかどうかは、よくある疑問だと思います。 そこで、実際のところを説明していきましょう。
プロバイダーでは速度はあまり変わらない
結論から言うと、プロバイダー自体が速度に大きな影響を与えることはほとんどありません。 プロバイダーは、インターネット・サービス・プロバイダー（ISP）の略称で、回線をインターネットに接続する役割を担っています。 つまり、プロバイダーはユーザーが回線を使えるようにするためのものであり、回線そのものを提供しているわけではないのです。
そのため、基本的にプロバイダーを変更しても、速度が大幅に向上することはないと言えます。
回線速度に影響するのは回線事業者
インターネット回線を実際に構築し、提供しているのは回線事業者と呼ばれる会社です。 インターネットの基本的な速度は、この回線事業者が持つ回線の種類によって決まります。 回線事業者が提供する主な回線は、以下の4種類です。
- 光回線
- モバイル回線
- ケーブルテレビ（CATV）回線
- ADSL回線
光ファイバー回線
光回線は、光ファイバーを使ってデータを高速で送受信する回線のことを指します。 光ファイバーは情報を光の信号で伝送するため、非常に高速で信頼性の高い通信が可能です。
モバイルデータ通信回線
モバイル回線は、モバイルWi-Fiなどの持ち運び可能な小型無線LANルーターを使い、外出先でも利用できる無線回線です。
通信事業者が提供する4Gや5Gのネットワークに接続します。 通信速度や通信量は契約内容やプランによって異なり、電波の受信状況や混雑具合によっても速度が変動します。
CATV回線
ケーブルテレビ（CATV）回線は、テレビ放送を配信するための回線を利用したインターネット回線です。 同軸ケーブルと光ファイバーケーブルを組み合わせたものが多く、すでにケーブルテレビでテレビを視聴している家庭で良く利用されています。
ADSL回線
ADSLは電話回線を使った旧式の回線で、比較的低速です。 ADSL回線は過去に広く普及しましたが、光回線などの登場により、一部の地域を除いて2024年3月末でサービス提供が終了する予定となっています。
プロバイダーが原因で通信速度が遅くなるケース
プロバイダーが原因で通信速度が低下する場合、以下のようなケースが考えられます。
回線の混雑
プロバイダーの契約者数が多い場合、回線の混雑により通信速度が低下する可能性があります。特に、土曜日や日曜日、また夜の8時から深夜0時頃までといった、利用者が集中する曜日や時間帯に回線が混み合うことも珍しくありません。
設備の処理能力不足
プロバイダーが保有する設備の処理能力が低いと、回線の混雑などによって通信速度が低下しやすくなります。
また、設備の処理能力は通信障害発生時の対応力にも影響するため、プロバイダー選びは非常に重要だと言えます。
通信制限の設定
プロバイダーの中には、1日のデータ通信量が一定の上限を超えると通信速度を制限するところもあります。
一般的なインターネット利用では、この制限に引っかかることは少ないでしょう。しかし、高画質動画を長時間視聴するなど、大量のデータ通信を行った後に速度が低下した場合は、上限に達したために制限された可能性があります。
こうした速度制限を気にせず、大容量のデータ通信を自由に行いたいなら、WiMAXがおすすめです。WiMAXなら、ギガ放題プランを選べば通信量を気にせず使えます。動画も音楽も、存分に楽しめます。
インターネットの速度が遅いと感じたら、利用中のプロバイダーの通信制限を確認してみましょう。もし制限が厳しいようなら、WiMAXへの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。通信量を気にせず、ストレスなくインターネットを楽しめるはずです。
弊社ワイヤレスゲートが運営しているWiMAX「RakuRaku 売り切れごめん！ Wi-Fi」と「RakuRaku Express Wi-Fi」もひとつの選択肢としておすすめします。
メンテナンスの実施
プロバイダーがメンテナンスを行っている間は、通信が不安定になりやすい傾向があります。
通信速度が急に遅くなった場合は、プロバイダーの公式ウェブサイトやソーシャルメディアアカウントなどで、メンテナンスに関する情報をチェックしてみることをお勧めします。
予期せぬ速度低下の原因が、プロバイダー側のメンテナンス作業である可能性もあるからです。
プロバイダー以外が原因の通信速度低下と対処法
インターネットの通信速度は様々な要因の影響を受けます。 プロバイダー以外が原因で速度が低下しているケースも多くあるのです。 ここからは、プロバイダー以外で通信速度が遅くなる主な原因と、それぞれの対処法について解説します。
周辺機器の不具合
ルーターやONUなどの周辺機器の問題も、通信速度低下の原因の一つです。 「各種ケーブルは正しく接続されているか」「対応規格が古くないか」といった点を確認し、本体を再起動したり、ケーブル類を差し込み直したりしてみましょう。
これらの方法で症状が改善されず、故障が疑われる場合は、レンタル機器であればレンタル事業者に問い合わせるのが良いでしょう。
また、本体に問題がなくても、周辺機器の設置場所によって通信速度が低下することもあります。 例えば、周辺機器の近くに壁や高い家具があると、それらが障害物となってWi-Fiの電波を遮ってしまう可能性があります。
さらに、近くに家電があると電波干渉を起こし、通信速度が不安定になるケースもあるでしょう。 心当たりがある方は、ぜひ周辺機器の設置場所を見直してみてください。
デバイスの不具合
通信速度が不安定になった際は、パソコンやスマートフォンなどのデバイス側に問題が生じている場合もあります。 まずは、本体の再起動を試してみましょう。 通信速度の問題が一時的な不具合であれば、再起動で解消されることは多いです。
再起動で症状が改善されない場合は、OSやドライバのバージョンが古くないか、メモリの容量が不足していないかといった点を確認してみましょう。
利用環境の問題点
無線通信を利用する際、ルーターから距離が離れるほど、通信の安定性が損なわれる傾向にあります。
Wi-Fiを例にとると、ルーターが設置されている階と異なる階でデバイスを使用する場合、通信速度が低下しやすくなります。具体的には、ルーターが1階のリビングに配置されているケースでは、2階での通信速度が1階と比較して減少する確率が高くなるでしょう
場所を問わず快適にインターネットを利用したい方には、中継機やメッシュWi-Fiの導入がおすすめです。
無線通信の利用範囲を拡大するための機器として、中継機が挙げられます。
1階にルーターが設置されている場合、階段や廊下などの適切な場所に中継器を配置することで、2階においても安定した通信速度を確保することが可能となります。
これとは別の方法として、メッシュWi-Fiという通信形態があります。これは、複数のサテライトルーターを設置し、それらが網目状に電波を張り巡らせることで実現されます。
メッシュWi-Fiを採用することにより、電波の届きにくい場所をなくし、住居のあらゆる場所で快適なインターネット接続を享受できるようになるのです。
回線速度が遅い時の対処法
光回線を使っているのに回線速度が遅い時は、どうすれば良いのでしょうか。 いくつかの対処法をご紹介します。
端末のOSやドライバのバージョン確認
パソコンやスマートフォンのOSやドライバが最新バージョンになっているかチェックしましょう。 OSのアップデートにはバグの修正や性能の最適化、新機能の追加などが含まれており、インターネットの速度に影響を与える可能性があります。
また、ルーターやモデムのファームウェアも最新バージョンにアップデートすると、速度が改善することがあります。
セキュリティソフトの設定確認
多くのセキュリティソフトウェアやファイアウォールには、不正な通信を防ぐためにインターネットの通信を監視する機能があります。 この機能が通信速度に制限をかけているケースがあるのです。
これに該当するかどうかは、セキュリティソフトを一時的に停止して、回線速度に変化があるかをテストすれば分かります。 原因がセキュリティソフトだった場合は、速度を確保できる設定に変更するのが良いでしょう。
接続方式のIPv6方式への変更
現在利用している接続方式がIPv4方式なら、IPv6方式への変更を検討するのもおすすめです。 プロバイダーが対応していれば、オプションを申し込むなどして切り替えられます。
ただし、IPv6方式を利用するには、対応しているルーターなどの用意が必要です。 詳細はプロバイダーに確認するのが良いでしょう。
プロバイダーの変更
時間帯によって通信速度が遅くなる現象が頻発しているという状況なら、新しいプロバイダーへの乗り換えも選択肢の一つです。 別のプロバイダーを選ぶことで、通信が安定する可能性があるからです。
その場合は、乗換先となるプロバイダーのサービス内容や評判について十分にリサーチし、現在の問題が改善されそうかどうかを慎重に検討することが大切です。
回線事業者・プロバイダーを選ぶ際のチェックポイント
通信速度に不満がある場合は、回線事業者やプロバイダーを乗り換えるのも手段の一つです。
乗り換えの際は、以下のようなポイントをチェックすると良いでしょう。
回線の種類
回線事業者が提供する回線は、主に「光回線」「モバイル回線」「ケーブルテレビ回線」の3種類に分けられます。 回線の種類は通信速度にも影響を及ぼすため、それぞれの特徴をしっかり把握することが大切なのです。
光ファイバー回線
光回線とは、光ファイバーケーブルを用いたインターネット回線のことを指します。
データを光信号に変換することで、一度に大容量のデータを伝送できます。 光信号は、従来のインターネット回線で用いられていた電気信号と比べて、1秒間にデータを伝送できる容量が大きいのが特長です。 さらに、光ファイバーケーブルは電磁波の影響を受けづらいため、安定した高速通信が可能なのです。
近年は、インターネット回線といえばこの光回線が主流になっています。 インターネットの速度に不満があり乗り換え先を探しているなら、まずは光回線から検討するのがおすすめです。
モバイルデータ通信回線
インターネットを利用するには、プロバイダーと回線の契約が必要です。
現在の契約状況は、契約書類やクレジットカードの利用明細、プロバイダーからのメールなどで確認できます。わからない場合は、インターネット回線の会社やプロバイダーに直接問い合わせるのが確実です。
引越しの際は、プロバイダーと回線業者それぞれに余裕を持って移転手続きをしましょう。
一方、WiMAXなら面倒な手続きや工事が不要で、すぐにインターネットを使えます。
プロバイダーの乗り換えを検討する際は、月額料金、サービス内容、サポートの充実度、通信の安定性などをチェックし、ライフスタイルに合ったプロバイダーを選ぶことが大切です。
WiMAXは、手続きも工事も不要ですぐにインターネットが使えるので、お引越しのタイミングにぜひご検討ください。
CATVインターネット回線
ケーブルテレビとは、大型アンテナのある受信設備でテレビ放送を受信し、ケーブルを用いて各戸に配信するサービスです。 テレビの配信に用いる「同軸ケーブル」と光ファイバーケーブルを組み合わせて、インターネット回線のサービスを提供している場合が多いのです。
この場合、すべて光ファイバーケーブルで構成される光回線と比べると、通信速度はやや遅くなりがちです。 ただし、光回線の未対応エリアでもケーブルテレビであれば利用できることがあります。 また、中には光回線と同じく、全て光ファイバーケーブルで構成されている光回線サービスを提供している事業者もあるのです。
料金体系
インターネット利用料金は、プロバイダーや回線事業者ごとに差があります。月々の基本料金以外にも、オプションサービスの利用状況や料金体系を確認しておくことをおすすめします。
プロバイダーによっては、通信速度や容量に応じた複数のプランを提供しているケースもあります。自分のインターネット利用スタイルや必要とする通信速度に見合ったプランを選択することが重要です。
10ギガコース・5ギガコース・1ギガコースなど、複数のコースを用意している回線事業者もあるのです。
プロバイダーと回線事業者を別々に契約する際は、両者の料金を合計して比較検討することが賢明です。
お得にインターネットを利用したい方は、割引キャンペーンにも注目してみてください。ただし、多くの割引キャンペーンは「6ヶ月間」や「1年間」など、限定された期間のみ適用されるケースが多いです。
キャンペーン終了後の通常料金についても、事前にしっかりと確認しておくことをお勧めします。
回線・プロバイダー一体型かどうか
回線・プロバイダー一体型の事業者なら、インターネットについてトラブルが起きた時の窓口を1本化できるというメリットがあります。 さらに、一体型サービスを提供する事業者の中でも、自社回線を保有している事業者は、高速通信を実現しやすいと言われています。
自社回線を持つ事業者のメリットは、設備を自社で管理できることです。これにより、必要に応じて回線を柔軟に増強することが容易となり、安定した高品質な回線サービスの提供が可能になります。
プロバイダーを乗り換える方法
プロバイダーが原因でインターネットを快適に利用できないのであれば、プロバイダーの乗り換えを検討するのがおすすめです。
プロバイダーのみを乗り換える場合は開通工事が不要となるため、一般的には1週間程度でインターネットを利用できるようになります。 プロバイダーを乗り換える時の具体的な手順は、以下の通りです。
- 新規契約するプロバイダーに申し込み
- 現在契約中のプロバイダーと解約手続き
- 乗り換え後にパソコンで接続設定
まずは乗り換え先となるプロバイダーと契約し、利用開始日を決定します。 先に現在契約中のプロバイダーと解約すると、インターネットに接続できなくなるため注意しましょう。
乗り換え先のプロバイダーとの手続きが完了後は、開始日に合わせて現在利用中のプロバイダーとの解約手続きを行います。 最後にパソコンの「設定」から接続設定を行えば、乗り換えは完了です。
なお、光回線事業者によってはプロバイダーのみの切り替えができない場合もあるため、このようなケースでは回線自体の変更が必要になります。
回線事業者も変更する際は工事が必要なケースも
前述の通り、一般的にプロバイダーのみを乗り換えるなら開通工事は不要ですが、プロバイダーと一緒に回線事業者も乗り換える場合は、基本的に開通工事が必要となります。
ただし、回線事業者を変更する場合でも、以下のケースでは開通工事が不要です。
- 転用：フレッツ光から光コラボ事業者への変更
- 事業者変更：光コラボ事業者から光コラボ事業者への変更
プロバイダーと一緒に回線の乗り換えも検討する方は、契約中の回線事業者を確認しておくと、開通工事の有無が予想しやすくなります。
プロバイダーを乗り換える際の注意点
プロバイダーの乗り換え自体は簡単にできますが、乗り換える際はいくつか注意点があります。 ここではプロバイダーを乗り換える際の注意点を紹介するので、しっかりと把握しておきましょう。
違約金が発生するケースがある
一般的にプロバイダーの契約では、契約期間が設けられているケースが多いです。 契約期間が設けられている場合、更新月以外で解約すると違約金が発生するため注意しましょう。
違約金が課せられる条件や金額はプロバイダーによって異なるため、事前に確認しておくのがおすすめです。
電話番号・メールアドレスが変更になる
プロバイダーが提供するメールアドレスやIP電話番号を利用している方もいると思いますが、プロバイダーを変更すると現在利用しているメールアドレスやIP電話番号は、基本的に利用できなくなります。
また、ルーターをはじめとした機器をレンタルしている場合も、解約時に返却が必要です。
なお、メールアドレスに関しては、有料となりますが継続利用できることもあります。 プロバイダーによってサービス内容が異なるため、解約前に利用中のプロバイダーに確認すると良いでしょう。
まとめ
インターネットの通信速度が遅い原因は、プロバイダーだけでなく、周辺機器やデバイス、利用環境など様々です。 原因を特定し、セキュリティソフトの設定変更やOSのアップデートなどの対処を行うことで、速度改善が期待できます。
それでも通信速度に不満がある場合は、プロバイダーや回線事業者の乗り換えを検討するのもおすすめです。 乗り換えの際は、回線の種類や料金、一体型かどうかなどをチェックし、自分のニーズに合ったサービスを選ぶことが大切です。
プロバイダーのみを乗り換える場合は開通工事が不要で、手続きも比較的簡単です。 ただし、違約金の発生やメールアドレスの変更などの注意点もあるので、事前によく確認しておきましょう。
通信速度の改善には様々な方法がありますが、まずは原因を見極め、適切な対処を行うことが重要です。 乗り換えを検討する際は、eo光のような回線・プロバイダー一体型の独自回線系サービスもおすすめです。
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