WiMAXの速度の遅さに耐えかねて解約を検討中の方へ。
さらに、WiMAXの速度が遅くなる理由と改善策、プロバイダーごとの解約の進め方、他社回線との長所・短所の比較など、解約を決める前にチェックしておくべき大切な情報を余すところなくお伝えします。
また、通信速度が遅い原因や改善策、プロバイダーごとの解約手続き方法、他社回線との比較など、解約前に知っておくべき情報を網羅。
WiMAXが遅すぎて解約を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
WiMAXの解約を検討する際のポイント
WiMAXの解約を考えている人は少なくありません。
キャッシュバックを受け取れなかったり、通信速度が安定しなかったりと、様々な理由があるでしょう。
ただし、WiMAXを解約すれば通信費を節約できるメリットがある一方で、日常生活に支障をきたす可能性もあります。
解約手続きを始める前に、解約が生活に及ぼす影響を十分に理解しておくことが大切です。
ここでは、WiMAXを解約する際の懸念点とその対処法をご紹介します。
WiMAXの解約に伴う懸念点
WiMAXの解約を検討中の人は、まず以下の2点に注意が必要です。
1. 解約のタイミングによっては、違約金が発生することがある
WiMAXプロバイダーの契約更新月のタイミングによっては、違約金が発生する可能性があります。
また、WiMAX契約時に端末の分割払いを選択していた場合、解約時には違約金だけでなく、端末残債※の支払いも必要です。（※端末残債とは、端末代金の分割払いにおいて、支払いが完了していない残りの端末代金のこと）
解約のタイミングによっては、予期しないコストがかかるリスクが存在します。
2. WiMAXほど通信速度が安定しているインターネット回線は多くない
WiMAXは、データ容量無制限で高速通信が可能なモバイルルーターであり、5G利用にも対応しています。
乗り換え先のインターネット回線には、格安SIMやポケットWiFiなど様々な選択肢がありますが、ほとんどの回線はデータ容量や通信速度の面でWiMAXに及びません。
したがって、WiMAXを解約すると、これまでよりも通信環境が不安定になってしまうことは十分に起こり得ます。
例えば、スマートフォンのテザリングを利用する場合、現在よりも通信回線が不安定になるのは避けられません。
乗り換え先のインターネット回線のスペックを事前に確認しておくことをおすすめします。
上記の点を踏まえた上でWiMAXの解約を進めたい方は、WiMAXの解約方法に関する詳細解説の章までお進みください。
次に、これらの懸念を解消するために知っておくべき内容を2点ご紹介します。
WiMAXプロバイダーの見直しで、よりお得にインターネット回線を利用しよう！
先ほど説明したように、WiMAXはタイミング次第で違約金が発生することがあります。
ただし、契約するWiMAXのプロバイダーによっては、解約時の違約金がかからないこともあります。
さらに、プロバイダーや代理店を変更することで、月々の料金を節約できる可能性もあります。
WiMAXプロバイダーを乗り換えることで、毎月の通信費を抑えることが可能なのです。
WiMAXのサービス自体に満足しているのであれば、この機会にプロバイダーの見直しを検討してみるのも良いかもしれません。
WiMAXの速度が物足りないなら光回線への乗り換えがおすすめ
通常、WiMAXの速度の実測値は100Mbps以上あり、モバイルルーターの中ではトップクラスの速さを誇ります。
一方で、光回線の実測値はWiMAXの速度をさらに上回る218Mbpsです。
WiMAXの通信速度や安定性に不満を感じているのであれば、光回線への乗り換えが最適でしょう。
WiMAXの解約に必要不可欠な基本知識を確認しよう
それでは、WiMAXを解約する際に理解しておくべき基礎知識について見ていきましょう。
WiMAXの解約に関しては、数多くあるプロバイダーの間でも共通する部分があります。 まずは、多くのWiMAXの解約に当てはまる基本情報を確認していきましょう。
WiMAXの解約に関する基本的な知識
WiMAXの契約期間は基本的に2年間または3年間であるか、期間の縛りがないケースがあります。 WiMAXを解約する際は、契約先との契約解除の手続きが必要となります。
以前は、契約更新月以外で解約すると違約金が発生するのが普通でしたが、現在では多くのWiMAXプロバイダーで、更新月を過ぎてからの解約でも違約金がかからないケースが増えていますので、安心してください。
WiMAX解約時には、解約違約金とは別に端末残債が生じる可能性があります。 解約違約金と通信端末残債について詳しく見ていきましょう。
解約違約金について(2022年6月以前にWiMAXを契約した人向け)
2022年6月以前に契約された多くのプランでは、契約更新月を注意深く確認する必要があります。
契約期間が終了しても、契約更新月に解約しないと自動的に契約が更新されてしまうのです。
そうなると、次の更新月（さらに3年後）まで違約金が発生してしまいます。 2022年6月以前のプランを利用している方は、契約更新月を必ず確認するようにしましょう。
各社の解約違約金については、後ほどWiMAXプロバイダーごとに詳しく説明しています。
解約違約金について(2022年7月以降)
2022年7月に電気通信事業法の改正により、解約時に請求される違約金の上限は、サービスの月額料金と同じ金額に制限されました。
この法改正により、従来のように数万円単位の違約金を請求されることはなくなりました。 契約期間内に解約しても、違約金は1,100円～4,000円弱程度しかかからなくなったのです。
各プロバイダーの違約金一覧表
プロバイダーによって解約金が異なるので、以下の表にまとめました。
| プロバイダー名 | 契約期間 | 違約金額（税込） |
| GMOとくとくBB | 2年（実質契約期間なし） | 0円 |
| カシモWiMAX | 契約期間なし | 0円 |
| BIGLOBE WiMAX | 契約期間なし | 0円 |
| Broad WiMAX | 2年 | 3,883円 |
| Vision WiMAX | 契約期間なし | 0円 |
| UQ WiMAX | 契約期間なし | 0円 |
| RakuRaku!売り切れごめん！Wi-Fi | 契約期間なし | 0円 |
| RakuRaku Express Wi-Fi | 契約期間なし | 0円 |
WiMAXの違約金は高くても数千円程度で、多くのプロバイダーでは解約金が無料
前述のように、違約金は高くても数千円程度で、多くのプロバイダーでは解約金が無料となっていることが一般的です。
2022年6月以前と比べて、解約が以前よりも容易になりました。 つまり、以前よりもWiMAXの解約や乗り換えがしやすくなったのです。
ただし、WiMAXプロバイダーを解約する際は、違約金とは別に端末残債が発生することがあるので、詳細を確認しておくことが重要です。
WiMAXの通信端末残債に注意が必要
端末残債とは、端末代金を分割払いにした場合に、まだ支払いが完了していない残りの端末代金のことを指します。
WiMAX端末の支払いは、通常24回または36回の分割払いが一般的なため、2～3年以内に解約すると端末の残債が生じることになります。
例として、カシモWiMAXとBIGLOBE WiMAXを24回払いで契約し、1年で解約した場合の端末残債(X12の場合)を見てみましょう。
(例)カシモWiMAX・BIGLOBE WiMAXを1年で解約した際は端末代金27,720円から毎月の分割支払い額1,155円×12回を差し引くと、13,860円の残債が発生します。
WiMAX契約時に端末の分割払いを選んだ場合、解約違約金に加えてこの残債も負担する必要があります。
解約時に端末残債の支払いを避けたい方は、契約時に端末を一括購入することを検討するのが良いでしょう。
解約締切日が重要なポイントとなる
WiMAXのプロバイダーによっては、毎月指定された日までに解約申請をしないと「翌月解約」扱いになってしまう場合があります。
解約申請が締切日を過ぎてしまうと、解約は翌月扱いとなり、翌月分の月額料金が発生してしまいます。
特に書面での申請は、余裕を持って行うことが重要です。
特に解約申請を書面で郵送する場合は、余裕を持って日にちに申請するようにしましょう。
タイミングによってはキャンペーンを受け取れない可能性も
一部の現金キャッシュバックキャンペーンでは、WiMAXを一定期間利用しないと、キャッシュバックが受け取れない場合があります。 （例：契約から11ヶ月経たないとキャッシュバックの申請ができないなど）
解約時期がキャッシュバック受け取り前の場合は、キャッシュバックキャンペーンの適用条件が無効となってしまうので注意が必要です。
以上が、WiMAXを解約する方法と注意点です。WiMAXを解約する際は、タイミングと手続き方法に注意し、無料で解約できるようにしましょう。
なお、一部のプロバイダーでは、電話での手続きが必要になる場合もあります。
WiMAXは本当に遅いのか？
WiMAXは口コミで言われているように、本当に通信速度が遅いのか、回線の実測値で確認してみましょう。
回線速度の実測値を比較
まず、機種の説明にある最大速度（ベストエフォート）は以下の通りです。
- WiMAX W06：下り最大1.2Gbps
- WiMAX WX06：下り最大440Mbps
次に、実際のユーザーから集めたデータを基にした「みんなのネット回線速度（みんそく）」の統計を紹介します。 （2020年6月～8月までの集計）
- WiMAX W06：下り33.55Mbps 上り4.16Mbps
- WiMAX WX06：下り21.1Mbps 上り3.79Mbps
非常に商品説明の最大値と実測値に開きがあるのがわかります。
そして、商品説明の欄に「※」が書かれており、
WiMAX WX06の「※」 下り最大440Mbpsは順次全国へ拡大中です。 上記の速度はシステム上の下り最大速度であり、ご利用機器や提供エリアの対応状況により、下り最大220Mbpsまたは110Mbpsとなります。
WiMAX W06の「※」 対象エリアは、埼玉県、愛知県、大阪府の一部地域に限られますが、今後拡大予定です。
ハイスピードプラスエリアモード（有料）、ハイパフォーマンスモードおよび4×4MIMO設定オンでご利用時。
Wi-Fi接続時の最大下り速度は867Mbpsです。なお、USB3.0以上に対応したType-Cケーブル（別売）が必要となります。本サービスはベストエフォート型のサービスです。
記載の速度は技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。
エリア内でも、利用環境や回線の状態によっては、通信速度が大幅に低下する可能性があります。 通信速度は機器の能力に依存します。
おそらく「遅い」と感じられる人は、上記の高速エリア外の可能性があり、商品のパフォーマンスが発揮されない地域で使っているのかもしれません。
下り速度の実測値で、ユーザーが満足できる最低の実測値は以下の通りです。
- 1Mbps：メールやLINEの受信速度として参考になります。Webページの閲覧、音楽ストリーミング
- 3Mbps：ビデオ通話、YouTube視聴（標準画質）
- 5Mbps：YouTube視聴（高画質）
- 25Mbps：4K画質の動画視聴
- 100Mbps以上：オンラインゲーム
WiMAXの速度を改善できる方法はある？
今のWiMAXの速度を改善する手段はないのでしょうか？ ここでは、それぞれの原因ごとに改善方法を紹介します。
電波干渉を防ぐためには、ルーターの周波数帯やチャンネル設定を変更するのが有効です。
家庭内での無線通信は、他の家電製品と周波数帯が重なることで干渉し、通信の安定性が損なわれることがあります。
デバイスやルーターを再起動しても通信状態が改善しない場合は、電波干渉が起きている可能性が高いのです。
ちなみに、WiMAXと同じ2.4GHzの周波数帯を使用している機器は以下のようなものが挙げられます。
- テレビ
- 電子レンジ
- コードレス電話
- IHクッキングヒーター
- Bluetooth機器（無線イヤホン、マウスなど）
家電製品との電波干渉が考えられる場合は、WiMAXルーターの設定を変更し、無線LANの周波数を2.4GHzから5GHzに切り替えることをおすすめします。
また、隣接する住宅でのWi-Fi利用が干渉の原因となる場合もありますので、その場合はチャンネル設定を確認しましょう。
チャンネル設定を「自動」にしておけば、その時々の環境に応じて最適なチャンネルに変更されるのでおすすめです。
WiMAXのクレーム窓口はどこ？
「いろいろ確認したけれどやっぱり通信品質が悪い」そんな場合のクレーム窓口を紹介します。
基本的には、WiMAXサービスを契約した事業者に問い合わせます。 まず「自分がどのプロバイダーと契約したか」を請求書等で確認し、そのプロバイダーの窓口に連絡をしましょう。
UQコミュニケーションズで契約した場合
UQコミュニケーションズのWebページから契約した場合は、「UQ WiMAXお客さまセンター」が窓口になります。
■UQコミュニケーションズの苦情先
- Webフォームまたはチャットの場合：UQ WiMAXお客さまセンター
- 電話連絡の場合：0120-929-777
電話で問い合わせる際は、次のものを手元に用意しておくとスムーズです。
- WiMAXの端末
- 契約者名
- 連絡先電話番号
- 暗証番号 もしくは 生年月日＋契約先住所
暗証番号は、契約時に自分で決めた4桁の数字です。
Webフォームから問い合わせる場合に用意するのは、以下のものです。
- my UQ WiMAX ID
- UIMカード電話番号
UIMカード電話番号とは、WiMAX2+回線に割り当てられた11桁の電話番号型の識別番号です。 不明な場合は、ルーターの設定メニューから確認できます。
UQ以外のプロバイダー・家電量販店・CATVなどで契約した場合
UQコミュニケーションズ以外のプロバイダーやケーブルテレビ、家電量販店などでWiMAXを契約した場合は、各事業者が窓口となります。
電話やWebからの問い合わせが主となりますが、家電量販店で契約した場合は店頭でも受付できます。
ただし、店頭に詳しい人がいない場合は後日回答になる可能性もあるので、急いでいる場合は電話の方が確実だと思われます。
まとめ
WiMAXの解約を検討する際は、違約金や端末残債、解約締切日、キャンペーン適用条件などに十分注意しましょう。
多くのプロバイダーでは違約金が無料または数千円程度ですが、端末残債が発生する可能性があります。
また、WiMAXの通信速度は実測値と最大値に乖離があり、速度制限や周波数帯の特性にも留意が必要です。
通信速度の改善には、ルーターの設定変更や電波干渉の回避が有効ですが、それでも改善されない場合は契約プロバイダーのクレーム窓口に連絡しましょう。
WiMAXの解約は、自分のニーズと利用環境を見直し、他社回線とのメリット・デメリットを比較した上で、慎重に判断することが重要です。
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