WiMAXを解約する際、違約金の有無や金額、解約の手続き方法など、気になる点が多いのではないでしょうか。
WiMAXの違約金は高額になることもあり、解約のタイミングや方法を間違えると、余計な出費を強いられてしまう可能性があります。
そこで本記事では、WiMAXの解約に関する基本的な情報から、違約金を抑える方法、よくある質問まで、わかりやすく解説します。
WiMAXの解約を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
契約プランに応じて異なる違約金に注意が必要
WiMAXを利用するにあたって、まず理解しておくべき重要な点は、契約プランによって違約金の扱いが異なるということです。
縛りなしプラン
このプランでは、いつ解約しても違約金は一切発生しません。
縛りありプラン
一方、縛りありプランでは契約期間中の解約の際に違約金が課されます。
WiMAX +5G(自動更新なし)
決められた期間が経過すれば、違約金なしで解約できるプランです。
WiMAX 2+ (自動更新あり)
このプランでは、更新期間以外での解約の場合は違約金が発生します。
WiMAXには、2013年10月から2022年7月まで提供されていた「WiMAX 2+」と、2021年4月から提供が開始された現行の「WiMAX +5G」の2つのプランが存在します。
「WiMAX 2+」は、契約更新月以外での解約の際には違約金が発生するというルールでしたが、現在は新規受付を終了しています。
2021年4月8日以降に登場した「WiMAX +5G」では、契約期間の有無を選択できるサービスが主流となっています。
+5Gの縛りありプランを選択した場合、最低利用期間に満たない解約の際にのみ、違約金が発生するのです。
縛りのあるプランを利用する際は、自動更新の有無についても確認することを忘れないようにしましょう。
WiMAXにおける違約金について理解しよう
WiMAXを利用する際、契約期間の縛りがあるプランを途中で解約すると、違約金が発生します。
この違約金は、契約途中での解約の際に課される料金です。 したがって、更新期間や最低利用期間が終了してから解約手続きを行えば、違約金を支払う必要はありません。
WiMAXの契約を検討している方は、途中解約の際の違約金についてしっかりと理解しておくことが大切です。
2022年7月1日より施行された「電気通信事業法改正」により、解約違約金の上限が利用料金の1ヵ月分相当に設定されました。 これにより、以前のような高額な違約金請求はなくなり、現在は1,000円から数千円程度に抑えられています。 また、縛りのないプランを提供するサービスも増加傾向にあります。
契約解除料に注意
まず確認すべきなのが、契約解除料です。 契約期間のあるプランは、長期利用を前提としているため、縛りなしプランと比べて料金が安く設定されています。 そのため、契約期間を満たさずに解約すると、契約解除料が発生するのです。
過去に提供されていた「WiMAX 2+」では、契約更新月以外での解約手続きの際に契約解除料が発生していました。
現在主流となっている「WiMAX +5G」では、最低利用期間を満たさずに解約した場合に、契約解除料が発生する仕組みになっています。
端末代金の残債にも注意が必要
見落としがちなのが、端末代金の残債です。 これは「違約金」とは明記されていませんが、解約後に請求されるため、ここであわせて説明しておきます。
現行の「WiMAX +5G」では、端末代金が36回の分割払いになっているケースが多いです。 そのため、3年に満たない解約の場合、残債が発生することになります。
過去3年以内にWiMAXを契約した方は、解約時に端末の残債が発生する可能性が高いため注意が必要です。
ただし、一部のWiMAXプロバイダーでは、解約時に端末残債を負担してくれるサービスが提供されている場合があるため、事前に確認してみることをおすすめします。
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WiMAXの違約金はいくらかかるの？
WiMAXの違約金がどの程度の金額になるのか、調査しました。 違約金は契約時の内容によって異なりますが、主に「WiMAX +5G」と「WiMAX 2+」のどちらのプランを選択しているかによって金額が変わります。
それぞれのプランにおいて、いくらの違約金が発生するのか詳しく解説しますので、ぜひ確認してみてください。
WiMAX +5Gプランの場合
WiMAX +5Gは、2021年4月にサービスが開始された現行のプランです。 このプランには、契約期間の縛りがある「2年プラン」と、いつでも解約可能な「縛りなしプラン」の2種類があります。
それぞれのプランにおける解約時の料金は、以下の通りです。
- 2年プラン：契約解除料＋端末残債
- 縛りなしプラン：端末残債のみ
2年プランを選択した場合、2年間の最低利用期間が経過すれば、その後はいつ解約しても違約金は発生しません。
一方、縛りなしプランでは、いつ解約しても違約金は発生しませんが、端末の残債が生じるため注意が必要です。
例えば、27,720円（税込）のWiMAX端末を購入する際に、36回の分割払いを選択すると、毎月770円（税込）の支払いが発生します。
WiMAX 2+プランの場合
WiMAX 2+は、2013年10月にサービスが開始されたプランで、2022年7月以降はほとんどのプロバイダーが新規申し込み受付を終了しています。 このプランでは、2年契約や3年契約で契約期間ごとに更新期間が設定されており、この期間内に解約手続きを行わないと自動的に契約が更新されてしまいます。
WiMAX 2+プランの違約金について調査したところ、基本的にはどのプロバイダーも同じ料金設定でした。 ただし、契約プランや契約時期によって異なる場合があるので、注意が必要です。
WiMAXの違約金を抑えるにはどうすればいい？
WiMAXの違約金がどのくらいかかるのか説明してきましたが、できるだけ違約金を払いたくないと考える方も多いはずです。
ここでは、WiMAXを解約する際に違約金を抑える2つの方法を紹介します。
契約更新月に解約手続きを行おう
違約金を避けて解約するベストなタイミングは、契約更新月です。 WiMAX 2+プラン、WiMAX+5Gプランのどちらを契約していても、指定された期間内に解約手続きを行う必要があります。
ただし、どちらのプランでも解約手続きには「毎月25日受付分までは当月解約」「26日以降は翌月末に解約」などの期限が設けられています。
特にWiMAX 2+プランでは、締め日を過ぎて「翌月解約」扱いになると違約金が発生する可能性があるので注意が必要です。
更新月に確実に解約できるよう、締め日や窓口の受付時間などを事前にチェックしておきましょう。
違約金負担があるプロバイダーに乗り換えよう
契約更新月まで待てない方や、すぐに解約したいという方におすすめなのが、違約金負担があるプロバイダーへの乗り換えです。
解約時に発生する違約金や端末の残債など、数万円を負担してもらえるケースもあります。 うまく活用すれば、自己負担なしで解約できる可能性があるのです。
ただし、違約金の内訳を証明する書類の提出が求められるケースもあるので、事前にどのような書類が必要になるか把握しておくとよいでしょう。
契約更新月はどうやって確認すればいいの？
WiMAXの契約更新月が分からない方も多いかと思いますが、オンラインで簡単に確認することが可能です。以下では、契約更新月を確認する方法について解説します。
1.マイページからプラン内容を確認しよう
ほとんどのWiMAXプロバイダーでは、マイページにログインして契約情報などが記載されているページから、プラン内容を確認できます。
もし契約したプロバイダーを忘れてしまった場合は、請求書などを見直してみてください。
また、電話でプラン内容を確認することも可能ですが、営業時間内に連絡する必要があることや、電話が繋がりにくいことが多いため、あまりおすすめできません。一方、マイページなら24時間いつでも自分の都合に合わせてプラン内容を確認することができます。
2.更新月がいつになるのか計算しよう
プラン内容を確認したら、契約期間と実際の利用開始日をもとに、更新月がいつになるのか計算してください。
RakuRaku Wi-Fiの場合、課金開始日の翌月を1ヵ月目として数え、24ヵ月目が「更新月」となります。契約満了月の末日または更新月に解約すれば、違約金は発生しません。
例えば、更新月が1ヵ月後や2ヵ月後に迫っている場合は、更新月に解約できるよう、解約方法や締切日を事前に確認しておくと良いでしょう。逆に、更新月がまだ先の場合は、違約金を負担してくれるプロバイダーへの乗り換えを検討するのがおすすめです。
プロバイダーによっては、端末発送月の翌月を1ヵ月目としたり、課金開始日を含む月を1ヵ月目とする場合があります。契約するプロバイダーごとの基準を確認した上で、解約や更新月の計算を行うようにしましょう。
WiMAXはどうやって解約すればいいの？
ここからは、主要なWiMAXプロバイダー5社における解約方法を解説します。
- マイページから解約する方法
- 電話で解約する方法
- 問い合わせフォームより解約する方法
解約方法はプロバイダーごとに異なるため、必ず自身が契約しているプロバイダーの公式サイトを確認するようにしましょう。
乗り換えサポートを使う場合
他社の違約金負担キャンペーンを利用する際は、「解約違約金証明書（請求書）」をダウンロードしておく必要があります。
書類に記載すべき項目は、契約内容、氏名、違約金（残債）などです。詳細は、乗り換え先のキャンペーン情報に記載されていますので、必ず確認しておきましょう。
マイページから解約する方法
最も手軽に解約する方法が、マイページからの手続きです。
iIDやパスワードを忘れてマイページにログインできない場合は、電話もしくは問い合わせフォームを利用して解約手続きを行ってください。
電話で解約する方法
WEBでの解約手続きができない場合やマイページにログインできない場合は、電話を使って解約手続きを進めてください。解約の締切日などは電話の回線が混み合うことが予想されるため、時間に余裕を持っておくと安心です。
問い合わせフォームより解約する方法
問い合わせフォームを利用する際は、契約しているWiMAXプロバイダーの公式問い合わせフォームを通じて、解約手続きを行ってください。
問い合わせフォームを利用する場合、24時間いつでも手続きは可能ですが、解約がリアルタイムで反映されるわけではありません。そのため、解約の締切日まで余裕があるときに利用することをおすすめします。
WiMAXを解約する際に注意すべき6つのポイント
WiMAXを解約する際、以下の6つの点に注意する必要があります。
- 違約金をチェックする
- 解約締切日を確認する
- 端末の残債があるか把握する
- 端末の返却と送料負担の有無
- 破損時の損害金について
- 特典などの権利消失について
1. 違約金をチェックする
WiMAXを解約する際、違約金が発生するかどうか、発生する場合はいくら請求されるかといったことをチェックしましょう。 契約更新月以外で解約する場合は、違約金が発生することがほとんどです。
2022年7月1日に電気通信事業法の改正により、違約金請求額の上限が利用料金相当額1ヶ月分となりましたが、Webサイト上では高額の違約金が記載されている場合があります。 もし違約金がWiMAXの利用料金1ヶ月分以上である場合は、直接問い合わせるようにしましょう。
2. 解約締切日を確認する
解約締切日は非常に重要なポイントです。 解約締切日が設定されている場合、その日を過ぎてから解約の申し込みをすると、解約が翌月末になってしまい、1ヶ月分余計に利用料金を支払わなければなりません。
例えば、解約締切日が毎月20日だとします。 この場合、20日までに解約の申し込みをすれば、その月に解約が完了します。 一方で、21日以降に解約の申し込みをした場合は、翌月末の解約となってしまうのです。
無駄な費用を支払わないためにも、事前に解約締切日を確認しておくことが大切です。
3. 端末の残債があるか把握する
端末料金を分割払いで契約した場合は、端末の残債があるかどうかを把握しましょう。
端末の残債がある状態で解約すると、違約金と一緒に端末の残債も一括で請求されるため、解約するのに高額な費用が必要になってしまいます。
モバイルルーターやWiMAXには、端末代金を分割払いにすることで、毎月の端末代金の分割払い分を割引するといったキャンペーンがよく行われています。 契約期間を満了する場合はお得ですが、契約期間内に解約する場合は残債を支払わなければいけません。
WiMAXの解約を検討している人は、端末の残債があるかどうかを確認すると同時に、キャンペーンに対する違約金が請求されるかどうかもチェックしておくことが重要です。
4. 端末の返却の有無
端末をレンタルしている場合は、解約時に端末を返却する必要があります。
一方で、毎月の端末代金を支払うプランで申し込んでいる場合には、端末を購入していることになるので、返却の必要はありません。
5. 破損時の損害金について
レンタルプランのWiMAXの解約時に、自己都合により端末が破損していることが判明した場合、損害金を請求されることがあります。 損害金は、端末代金相当額を請求される可能性があります。
ただし、商品の寿命による破損であれば、プロバイダーが負担してくれます。
郵送による返却の場合、輸送中に端末が破損してしまう可能性があるため、しっかりと梱包しておくことがおすすめです。
6. 特典などの権利消失について
WiMAXの申し込み時に、キャッシュバックをはじめとするキャンペーンも申し込んでいる人は、解約のタイミングに注意が必要です。 キャンペーンを受け取る前に解約すると、キャンペーンの権利が消失してしまいます。
キャンペーンの権利については、プロバイダーによって詳細が異なるため、解約する前に必ず確認しておきましょう。
WiMAXの解約時によくある質問と回答
解約金の支払い方法は？
WiMAXの違約金の支払い方法は、月額料金の支払い方法によって異なります。
- クレジットカード払いの場合：最後の月額料金の支払いと同時に違約金もクレジットカードで支払います。
- 口座振替の場合：最後の月額料金引き落としと同時に違約金も引き落とされます。
WiMAXを解約するための電話がつながらない・・・
WiMAXの解約手続きで電話がつながらない場合は、Webサイトの問い合わせフォームやチャット機能を利用して連絡を試みるとよいでしょう。
WiMAXを契約する際には、オペレーターの対応をしっかり確認することをおすすめします。もしオペレーターの対応が良くない場合、解約を希望する際に電話がつながらず、解約期限に間に合わないといったトラブルが発生する恐れがあります。
WIMAXの解約金はなぜこんなに高いの？
WiMAXの解約金が高額である理由は、プロバイダーが契約解除を避けたいからです。もし解約金が低かったり、全くなかったりすると、いつでも契約を解除できるため、WiMAXプロバイダーが十分な利益を得られなくなる可能性があるのです。
しかし、インターネット利用者の約3割が、高額な違約金に対する不満を訴えたことから、見直しが必要であると判断されました。これを受けて、2022年7月1日に電気通信事業法が改正され、違約金の請求額は1ヶ月分の利用料金相当額を上限とすることが定められました。これにより、従来のような高額な違約金を請求されることはなくなりました。
WiMAXの違約金を払わないとどうなる？
WiMAXの違約金を支払わない場合、自宅に督促状が送られてきます。違約金が発生した際には支払う義務があるため、速やかに対応することが必要です。
WiMAXを解約したらいつまで使える？（いつから使えなくなる？）
WiMAXの解約後にいつまで使えるかは、プロバイダーや解約した日付によって異なります。
解約手続きを締切日より前に行った場合、その月の月末まで利用が可能です。しかし、締切日を過ぎてから手続きを行った場合、翌月末までの利用となります。また、プロバイダーによっては、解約手続きをした当日や翌日に利用が停止されることもあります。
WiMAXを解約する前に、解約締切日や、解約後の利用可能期間についてしっかり確認しておくことが大切です。
まとめ
WiMAXを解約する際は、違約金の有無や金額、解約締切日、端末の残債など、注意すべき点が多くあります。 契約プランや契約時期によって違約金の金額は異なりますが、2022年7月の電気通信事業法改正により、違約金の上限は利用料金の1ヶ月分相当額に制限されました。
解約手続きは、マイページ・電話・問い合わせフォームなどから行えますが、解約締切日や必要書類の提出期限に注意が必要です。 違約金が高額な場合は、違約金負担のある他社サービスへの乗り換えを検討するのもよいでしょう。
WiMAXの解約後の利用可能期間は、プロバイダーや解約手続き日によって異なります。 解約時の注意点を理解し、計画的に手続きを進めることで、無駄なく円滑にWiMAXを解約することができるでしょう。
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