WiMAXの無制限は本当？3日間15GB制限撤廃の真相と注意点

WiMAXは、2022年2月より無制限プランの提供を開始し、大容量データ通信を求めるユーザーから注目を集めています。 

しかし、速度制限の条件や仕組みを理解していないと、思わぬ速度低下に見舞われる可能性があります。 

本記事では、WiMAXの無制限プランの特徴や注意点、おすすめのプロバイダー、速度制限に関する情報を詳しく解説します。 

WiMAXの無制限プランを検討中の方、速度制限の不安を抱えている方は、ぜひ参考にしてください。 賢くWiMAXを選び、活用するためのヒントが見つかるはずです。

WiMAXの無制限は嘘ではない！その理由とは

これまでWiMAXのギガ放題プラスプランは、厳密には無制限ではないと言われてきました。 しかし現在のWiMAXは、5G回線を無制限で利用可能なWiFiサービスへと進化しています。

 とはいえ「WiMAXは本当に無制限なのか？」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。 ここからは、WiMAXの無制限が虚偽ではない理由を詳細に解説します。

3日間で15GBの制限が撤廃されたこと

以前のWiMAXギガ放題プラスプランには、3日間で15GBのデータ容量制限がありました。 しかし2022年2月より、このデータ容量の制限が完全に撤廃されたのです。

今回の制限撤廃により、「実質無制限」と呼ばれていたWiMAXが「真の無制限」となりました。 これにより、ユーザーはより快適にインターネット通信を楽しめるようになったのです。

プラスエリアモードで速度制限になっても、スタンダードモードは無制限であること

プラスエリアモードとは、通常利用しているWiMAX2+、au 4G LTE、au 5G（スタンダードモード）を、さらに広いエリアで高速通信できるオプションです。 

このプラスエリアモードを1ヶ月に3015GB以上利用すると、通信速度が128kbpsに制限されてしまいます。 

しかしプラスエリアモードで制限がかかったとしても、スタンダードモードに切り替えることで、速度制限なしで通常通りの速度での利用が可能なのです。 

旧プランのオプションであるハイスピードプラスエリアモードでは、月間7GB以上の利用で全モードの速度制限が発動していました。 

それに対し現行プランでは、オプションで速度制限がかかっても、標準モードのスタンダードモードへの切り替えにより通常速度での通信が可能であるため、無制限と言えるでしょう。

以上の理由から、WiMAXの無制限が虚偽ではないことが理解できました。 ただし、WiMAXを無制限で利用するためには注意すべき点があります。

注意点は存在する？WiMAXを無制限で利用するための知識

WiMAXのギガ放題プラスプランは、原則として無制限での利用が可能ですが、2つの注意すべきポイントがあります。

1. 混雑時には速度制限が発動する可能性がある
2. 4GLTEプランでは3日間で10GBの制限が残っている

WiMAXを無制限で快適に利用するためには、これらの注意点を理解しておく必要があります。 順番に詳しく見ていきましょう。

混雑時には速度制限が発動する可能性がある

2022年2月より、WiMAXの3日間で15GBの制限は撤廃され、無制限となりました。 しかしUQWiMAXの公式サイトには、以下のような記載があるのです。

3日間での合計データ量が10GB以上の場合に速度制限がかかります。

参考：https://www.uqwimax.jp/wimax/plan/note/gigahodai_speedlimit_10/

この速度制限は、ユーザー間の公平性を保つための規制措置です。 制限撤廃後も、大容量の通信を行うと速度制限の対象になることがあるのです。

4GLTEプランでは3日間で10GBの制限が残っている

無制限化された3日間で15GBの制限撤廃は、最新の「ギガ放題プラス」プランに適用されるものです。 WiMAXの旧プランである「ギガ放題」では、3日間で10GBの制限が今もなお残っているのです。

現在WiMAXでは、5G対応のギガ放題プラスプランのみが提供されています。 そのため新規契約の場合は、無制限プランの利用が可能となっています。

 ただし4G端末の制限撤廃はまだ実施されていないため、WiMAXを無制限で使いたい方は、新規でギガ放題プラスプランへの加入がおすすめです。

制限なしのWiMAXを契約する際の比較ポイント

制限なしで利用可能なWiMAXには、20社以上ものプロバイダー（WiMAXの代理店）が存在します。 そのため、どのプロバイダーと契約すべきか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

ここからは、制限なしでWiMAXを契約する際の2つの重要な比較ポイントを紹介します。

1. プロバイダーの料金プランを比較する
2. キャンペーンやキャッシュバック特典を比較する

それでは、各ポイントについて詳しく解説していきましょう。

プロバイダーの料金プランを比較する

WiMAXには20社以上のプロバイダーが存在しますが、どのプロバイダーで契約しても提供されるのはUQコミュニケーションズのWiMAX回線です。 端末や通信速度、通信エリアは全て同一であり、各プロバイダーで唯一異なるのは料金プランのみなのです。 つまり、できるだけ安い料金プランを提供しているプロバイダーを選べば、WiMAXをお得に利用することができるのです。

キャンペーンやキャッシュバック特典を比較する

WiMAXのプロバイダー各社は、様々なキャンペーンやキャッシュバック特典を実施しています。

 WiMAXを安い料金で契約したい場合は、月額料金だけでなく、これらのキャンペーン内容やキャッシュバック金額を考慮した比較が欠かせません。

 お得なキャンペーンを実施しているプロバイダーを選ぶことで、実質的な利用料金をさらに抑えることができるでしょう。

WiMAXで速度制限が発動するのはなぜ？

WiMAXは無制限のサービスだと聞いていたのに、速度制限に引っかかってしまったという経験はありませんか？ そのような場合、以下の2つの原因が考えられます。

1. 旧プランのWiMAX 2+を利用している
2. プラスエリアモードのデータ容量上限30GBを超過している

旧プランのWiMAX 2+を利用している

2022年6月頃より前にWiMAXを契約し、プラン変更を行っていない場合は、旧プランのWiMAX 2+を利用している可能性があります。 WiMAX 2+では、3日間で10GB以上のデータ通信を行うと速度制限が発動します。

速度制限時の通信速度は送受信最大1Mbpsとなり、YouTubeの標準画質程度は視聴可能ですが、必ずしも1Mbpsが出るとは限らないため、普段よりも遅く感じるでしょう。 

1日あたり約3GB程度しか使えない3日間10GBの制限では、動画視聴やゲームで接続するとあっという間に超過してしまいます。

 速度制限は一時的なものですが、18時頃～翌2時頃はWiFiを使うユーザーが多い時間帯です。 快適なWiMAX通信を求めるなら、容量無制限のWiMAX +5Gへの乗り換えがおすすめです。

プラスエリアモードのデータ容量上限30GBを超過している

プラスエリアモードを利用中にデータ使用量が30GBを超えると、速度制限が発動します。 速度制限中の最大通信速度は128kbpsとなり、かなりの速度低下を実感するでしょう。

プラスエリアモードとは、auのプラチナバンドを使える通信モードのことです。 通常のスタンダードモードと比較して、通信可能エリアが拡大します。

• スタンダードモード：通常の通信モード
• プラスエリアモード：プラチナバンドを使える通信モード

山間部など電波の届きにくいエリアでも、プラスエリアモードへの切り替えで通信可能になるため、旅行やアウトドアシーンでの利用に適しています。 

ただし、プラスエリアモードで使えるデータ容量は月30GBが上限です。 長時間のプラスエリアモード利用では、数日で容量上限に到達してしまう恐れがあります。

 プラスエリアモードの速度制限は月末まで継続するため、頻繁に利用する場合は注意が必要です。 

なお、プラスエリアモードの速度制限はスタンダードモードには影響しません。 スタンダードモード時に速度低下を感じる場合は、別の原因が考えられます。

WiMAXと無制限ポケットWi-Fiサービスの比較

WiMAXの無制限プランに類似したポケットWi-Fiサービスを表形式で比較してみましょう。 

※各サービスプランにおける最大速度であり、モデルや通信環境によって異なります。

Y!mobileはWiMAXと似たサービスで、速度制限の条件や制限中の最大速度が同等です。 ドコモのポケットWiFiは最大通信速度が速いものの、速度制限時は128Kbpsとほぼ使い物にならなくなります。

どんなときもWi-FiやMUGEN Wi-Fiは、クラウド系の無制限に近いサービスです。 大

手3キャリアのLTE回線を使用しているため、対応エリアが非常に広いのが特徴です。

 さらに、料金が安いというメリットもあります。

 しかし、クラウド系の無制限Wi-Fiは料金の安さゆえにトラブルが多いのが実情です。

また、どんなときもWi-Fiは公式サイトで通信データ容量無制限をうたっていましたが、2020年6月19日に「実際は月間25GBで速度制限を行っていた」として総務省から行政指導を受けています。 

このようにクラウド系の無制限Wi-FiはWiMAXや大手キャリアと比べて怪しい部分が目立つため、利用する際は十分な注意が必要です。

データ容量無制限ではWiMAXが最もおすすめ

他のポケットWi-Fiサービスと比較しても、無制限に近いサービスではWiMAXが価格・通信速度・トラブルの少なさ・速度制限中の最高速度において優れていると言えます。

 通信エリアの広さでは大手キャリアやクラウド系の無制限Wi-Fiに一歩譲りますが、それでも人口カバー率99%を誇り、現在もエリア拡張を続けているため、大きなデメリットにはならないでしょう。

総合的に判断すると、ポケットWi-Fiサービスで選ぶならWiMAXが最もおすすめできるのです。

容量無制限のWiMAXに関する FAQ

容量無制限のWiMAXに関してよく寄せられる質問にお答えします。

1. WiMAXの速度制限が解除されるタイミングは？
2. WiMAXの速度制限状態を確認する方法は？
3. WiMAXの速度制限時の通信速度はどの程度？

WiMAXの速度制限が解除されるタイミングは？

• WiMAX +5G：翌月1日0時
• WiMAX 2+：翌日の2時頃

WiMAX +5Gの場合、速度制限は制限がかかった月の翌月1日0時に解除されます。 プラスエリアモードで制限された場合も同様のタイミングで解除されます。

 旧プランのWiMAX2+では、速度制限は制限がかかった日の翌日の午前2時頃に解除されます。ただし、解除された後も3日間で10GBを超過すると、再度速度制限がかかります。

なお、いずれのプランでもデータ容量の追加購入で速度制限が解除されるわけではありません。 制限解除のタイミングを待つ必要があるのです。

WiMAXの速度制限状態を確認する方法は？

通信速度の低下を感じ、速度制限がかかっている可能性がある場合は、まずデータ使用量をチェックしましょう。 速度制限は規定のデータ使用量を超えた時に発動するため、データ使用量の確認が重要です。

モバイルルーターの場合は、本体のディスプレイでデータ使用量を確認できます。 ホームルーターの場合は、スマホアプリや専用ページからデータ使用量を確認してください。

WiMAXの速度制限時の通信速度はどの程度？

WiMAXで規定のデータ容量を超過すると、以下の速度に制限されます。

• WiMAX +5G(プラスエリアモード)：最大128kbps
• WiMAX 2+：最大1Mbps

WiMAX +5Gのプラスエリアモードでは、月間30GB超過時に送受信最大128kbpsに制限されます。 128kbpsはLINEやメールなどのテキストメッセージのやり取りが可能な程度の速度です。

スタンダードモードについても、大量のデータ通信があった場合に混雑時間帯の通信速度制限の可能性が示唆されていますが、具体的な制限速度は明記されていません。

旧プランのWiMAX 2+の制限時速度は、送受信最大1Mbpsとなります。 1MbpsはYouTubeの標準画質動画が視聴可能な速度だと考えてください。

まとめ

WiMAXは現在、無制限プランを提供しており、大容量のデータ通信を快適に利用できるサービスです。 ただし、プランや利用状況によっては速度制限が発動する場合があるため、注意が必要です。

また、速度制限の解除タイミングや制限時の通信速度、制限状態の確認方法など、WiMAXの速度制限に関する理解を深めておくことで、快適なWiMAX通信を楽しめるでしょう。

WiMAXの無制限プランは、大容量データ通信を求めるユーザーにとって魅力的なサービスです。 プロバイダー選びと速度制限への理解を深め、賢くWiMAXを活用しましょう。

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