NotebookLM(ノートブックLM)とは？何ができる？いくらかかる？無料？使い方
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2025年5月19日、Googleは、同社が開発した “AI搭載” のノートアシスタントツール『NotebookLM（ノートブックlm）』の iOS・Androidアプリの提供を開始しました。
Googleの『NotebookLM』は、”資料をアップロードするだけ” で、AIが要点をまとめたり、質問に答えてくれたり、音声で内容を解説してくれたりする便利なAIツール。
有料プラン加入者向け機能もあるものの、基本の機能は、Googleアカウントを持っていれば、誰でも “無料” で利用できるので、使ってみたユーザーからは、「すごすぎる！」「記事や論文をちゃんと読みたいけど時間がないときに便利！」「長文のマニュアルを読み込ませておいたことで、欲しい答えを一瞬で探せた！」「社内向けポータルにも活用できた」など、さまざまな活用事例と感動の声が上がっています。
X（旧Twitter）などのSNSで『NotebookLM』の評判を聞いて、気になっていた人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、いま話題の Google NotebookLMとはどんなツールなのかや、何ができるのか、有料プランの利用料金や無料プランとの違い、使い方・始め方などをお伝えします。
NotebookLMとは？
（出典：Google NotebookLM）
『NotebookLM（ノートブックlm ／ノートブック エルエム）』とは、Googleが開発した “AIを活用したノート整理・情報サポートツール” です。
PDFなどのドキュメントや、URLを読み込ませることで、AIがその内容を理解し、”要点の整理” や “質問への回答” をしてくれるのが大きな特徴です。
たとえば、授業のノートやレポート、会議の議事録、調べもののメモなどをアップロードすれば、「この部分はどういう意味？」「要点をまとめて」などのリクエストにAIが答えてくれます。
いわば、自分が知りたいことやまとめたいことをサポートしてくれる、”自分専用のアシスタント” を作ることができるサービスなんですね！
社内問い合わせFQAは、NotebookLM一択になりそうです！最近追加された”一般公開”機能を活用することで、チャットのみを共有できるのです。何がスゴイかというと
・PDFやドキュメントを読み込ませる
・↑だけに基づいて回答されるということで、独自botが一瞬で完成！
— Kadu(かどぅー)@人と組織と組織の探求者＆山形老舗企業のCOO (@hiroyuki_kadosa) June 22, 2025
『NotebookLM（ノートブックlm）』は、2023年のGoogle開発者向け会議『Google I/O』で発表された、”Project Tailwind（プロジェクト テールウィンド）” というツールがもとになっていて、2024年6月に『NotebookLM』として正式にリリースされました。
2024年のリリース当時から話題にはなっていたのですが、2025年4月に NotebookLM で要約した内容を音声出力できる “ポッドキャスト機能” が日本語に対応したり、2025年5月にスマホ向けアプリ（iOS版 / Android版）がリリースされたり、2025年6月に生成したノートを「共有」ボタンで公開できる “公開リンク機能” がリリースされたりなど、魅力的な機能がどんどん追加されていることで、日本でも利用するユーザーが増えています。
最近は興味ある分野の解説系ソースをNotebookLMに突っ込んで、ポッドキャスト形式で聞いたり質問したりしてる pic.twitter.com/fn7nAJOUJc
— 黒神(kokushin) (@kokushing) June 6, 2025
ChatGPTのような幅広い質問に答えるAIとは違い、『NotebookLM（ノートブックlm）』は、”自分の資料に特化してサポートしてくれるAI” なので、学習や仕事のサポートにぴったりです。
個人としての活用はもちろん、これまで開発に時間やお金がかかっていた “社内向けチャットボット” としての活用もしやすく、企業・法人での利用も増えている、いま大注目のツールなんですね！
NotebookLMは何ができる？
（出典：NotebookLM）
Googleの『NotebookLM（ノートブックlm）』は、自分のノートや資料をもとにAIがいろいろ手助けしてくれるツールです。
ドキュメントを読み込ませるだけで、”要約” してくれたり、”質問” に答えてくれたり、まるで、「資料のことをなんでも知ってるアシスタント」がそばにいるような感覚で使えます。
下記に、NotebookLMでできること・活用例をまとめました。
活用例1. 要点の自動整理・要約
Googleの『NotebookLM（ノートブックlm）』では、ドキュメントを読み込ませると、AIがその内容を理解して、“大事なポイント” をわかりやすくまとめてくれます。
読むには時間がかかる長文の “会議資料” や “レポート” でも、NotebookLMを使えば、”数秒” で要点を確認することが可能です。
長文を読むのが大変なときや、ざっくり内容をつかみたいときに便利です。
活用例2. 質問への回答
『NotebookLM（ノートブックlm）』は、”ドキュメントの中身についてAIに質問できる” という点が大きな魅力です。
「このレポートの結論は何？」「この部分をもっと簡単に説明して」「キーワードをリストにして欲しい」などのリクエストに、AIが答えてくれます。
ChatGPT と似ていますが、NotebookLMの特徴は “自分の資料を読んだうえで答えてくれる” という点で、自分がよく使う資料やマニュアルをアップロードすれば、自分にカスタマイズされた情報をすぐ引き出せて便利です。
活用例3. 音声による要約
『NotebookLM（ノートブックlm）』では、”Audio Overviews機能（オーディオ・オーバービュー）” を使って、資料の内容を “音声で聞く” ことができます。
ポッドキャストのように、AIが「この資料はこういう流れで、こういうことを言っています」と話してくれるので、移動中や作業中など “耳からインプットしたいとき” にぴったりです。
内容は会話形式で出力されるので聞きやすく、学習ツールのように使えるのも面白いところです。
活用例4. 複数の資料を横断した整理
『NotebookLM（ノートブックlm）』では、”複数の資料をひとつのノートにまとめて出力” することが可能です。
調査レポートと参考文献、インタビューの書き起こしなどを一緒にアップロードし、「この3つの中で共通してるポイントは？」「この3つの違いはどこ？」と聞けば、それぞれの共通点・相違点を簡単に見つけることが可能です。
また、「○○について詳しく書かれているのはどれ？」といった質問をすれば、どの資料を読めば自分の欲しい情報が見つかるかを瞬時に判断することもできます。
複数の資料をまたいで使えるので、”リサーチやアイデア整理” にとても便利なんですね！
活用例5. YouTube動画やウェブページの要約
さらに、『NotebookLM（ノートブックlm）』は、テキストだけでなく、”YouTube動画” や “Webページ” のリンクにも対応しています。
たとえば、授業動画や解説系のYouTubeのURL貼り付けておくと、その内容をNotebookLMがテキスト化してくれて、要約したり、質問に答えてくれたりします。
Webページも読み込めるので、気になる記事やニュースをノートに取り込んでおけば、スキマ時間でAIに中身を聞いたり、内容を整理させたりできるので、情報収集にかかる時間も大幅に削減可能です。
学習ツールとしても、有効活用できるでしょう。
NotebookLMの使い方・始め方
『NotebookLM（ノートブックlm）』は、Googleアカウントがあれば、誰でもすぐに使いはじめることができます。
基本機能は、”無料” で利用できるので、気になった人はこの機会に使ってみてください。
手順1. NotebookLM公式ページにアクセス or アプリをダウンロードする
まず、NotebookLM公式ページ（https://notebooklm.google.com） にアクセスしましょう。
現在は、スマホ向けアプリ（iOS版 / Android版）もリリースされているので、アプリダウンロードでもOKです。
（出典：AppStore）
手順2. Googleアカウントにログイン
Googleアカウントにログインしていない場合、Googleアカウントのログイン画面が表示されるので、ログインを完了させてください。
Googleアカウントでログインすれば、すぐに使い始めることができます。
『NotebookLM（ノートブックlm）』専用の特別な登録や、追加の設定は不要です。
手順3. ノートを作成する
ログイン後は、「ノートブックを新規作成」というボタンから “新しいノート” を作ります。
『NotebookLM（ノートブックlm）』での “ノート” とは、1つのテーマや目的ごとにドキュメントをまとめたスペースです。
「卒論用ノート」、「会議メモまとめ」、「読書メモ」など、”用途ごとに分ける” と使いやすくなります。
手順4. 資料をアップロード・追加する
ノートを作ったら、『NotebookLM（ノートブックlm）』に “読み込ませたい資料をアップロード” してください。
『NotebookLM（ノートブックlm）』に対応しているファイル形式は、下記の通りです。
＜ Google NotebookLM 対応ファイル形式 ＞
PDF ／ Googleドキュメント ／ テキストファイル（.txt）／ WebページのURL ／ YouTube動画のリンク ／ テキスト ／ 音声（例：mp3） ／ 画像（.png、.jpg、.jpeg）／ Markdown（マークアップ言語の一種）など
アップロードしたいファイルを選択するか、ドラッグ＆ドロップするだけでOKです。
Googleドライブから直接取り込むこともできるので、便利ですよね！
手順5. AIに質問・要約・整理を依頼する
『NotebookLM（ノートブックlm）』に資料を読み込ませたあとは、画面下にある “AIチャット画面” で、自由に質問やリクエストをすればOKです！
「このドキュメントの要点を教えて」、「この資料の目的は何？」、「初心者向けに説明し直して」、「○○と△△を比較して」など、AIと会話をするようにチャット形式で依頼ができるので、”機械操作が苦手な人” や “AI初心者” でも直感的に利用することができます。
たとえば、上記は iPhone設定ガイドのURLを『NotebookLM（ノートブックlm）』に読み込ませた例なのですが、さまざまな情報が載ったガイドページから、「Face IDの設定方法を教えて」という個別の問いに対する答えを、一瞬で回答してくれます。
“リサーチにかかる時間を削減したい人” はもちろん、”自分で検索するのが苦手な人” にもおすすめです。
“質問の履歴が残る” ので、あとで見返すことができるのも、魅力的なポイントの1つでしょう。
＞ Google「NotebookLM 公式ページ」はこちら
＞ AppStore「NotebookLM 公式アプリ」はこちら（iPhone/iPad用）
＞ Google Playストア「NotebookLM 公式アプリ」はこちら（Android用）
補足：ノートの整理・共有もできる
なお、『NotebookLM（ノートブックlm）』では、AIとのやり取りをそのままノートに保存しておけるので、あとから読み返したり追記したりもできます。
有料プランの “NotebookLM Plusプラン” にすると、他の人とノートを共有したり、出力スタイルを変えたりすることも可能です。
下記に、有料プランの詳細や、無料とのちがいをまとめたので、『NotebookLM』を頻繁に利用する人は、有料プランへの加入も検討してみると良いでしょう。
NotebookLMはいくらかかる？ 有料プラン・無料プランのちがい
『NotebookLM（ノートブックlm）』は、Googleアカウントがああれば、だれでも基本機能を “無料” で利用することができます。
無料プランでも、 ”最大100件” のノートを作成し、各ノート50件まで資料をアップロード可能です。
“1日50回まで” チャットで質問可能で、内容を音声で出力できる “Audio Overviews機能”も “1日3回” まで利用できます。
授業・レポート・会議メモなど、”日常的な用途” なら、無料プランで十分だと言えるでしょう。
＜ NotebookLM 無料プラン・有料プランのちがい ＞
| 無料プラン | 有料プラン （NotebookLM Plus） |
|
| 料金 | 無料 | 月額 2,900円 （もしくは、Google Workspace Business Standard加入で 月額 1,900円～） |
| ノート数 | 最大100 | 最大500 |
| 各ノートの資料数 | 最大50 | 最大300 |
| チャット質問数（1日） | 50回程度 | 500回どころか利用しやすい上限に向上 |
| Audio Overviews （音声出力） |
3回／日 | 20回／日 |
| 回答スタイル切替 | × | ○ （ガイド・アナリストなど） |
| チャット形式の共有設定 | △ | ○ （Chat-only ノート作成など） |
| アナリティクス機能 | なし | あり （使用状況の可視化） |
ただ、ビジネスでの利用目的など、大量の資料をアップロードして使いたい人や、複数人で共有したり、カスタマイズ機能を活用したい人は、有料版『NotebookLM Plus』の利用がおすすめです。
有料プランの『NotebookLM Plus』は、月額2,900円で利用でき、ノート数などの利用上限が “5倍” にアップグレードされます（最大500ノート・各ノート300ソース・1日500チャット・20音声要約）。
さらに、有料版では、”回答スタイルの切り替え” や、”詳細な共有設定” なども追加されるので、より活用の幅が広がるでしょう。
有料プランへは、『NotebookLM（ノートブックlm）』の「設定」ボタンから「Proにアップグレード」を選択すれば、いつでも切り替え可能です。
NotebookLMは「自分だけ」の便利なAIアシスタント！
このように、Googleの『NotebookLM（ノートブックlm）』は、”ドキュメント” や “動画”、”音声”、”WebサイトのURL” などをアップロードするだけで、要点をまとめたり、質問に答えてくれたり、音声で解説してくれたりする、”便利なAIツール” です。
Googleアカウントがあれば、だれでも “無料” で使えて、”時間の節約” にもなるので、気になった人は、ぜひ一度試しに使ってみてください。
＞ Google「NotebookLM 公式ページ」はこちら
＞ AppStore「NotebookLM 公式アプリ」はこちら（iPhone/iPad用）
＞ Google Playストア「NotebookLM 公式アプリ」はこちら（Android用）
