プリファードネットワークス(Preferred Networks)とは?何がすごい?上場しない理由は?
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近年、東京都千代田区に本社をもつAIベンチャー企業『プリファードネットワークス(Preferred Networks)』がいつ上場するのか(IPO)という動向が注目されています。
『プリファードネットワークス(Preferred Networks)』とは、ディープランニングによるAI開発を行うベンチャー企業で、2024年末には三菱商事、SBIグループから190億円、2025年4月には講談社や東映アニメーションから50億円を調達するなど、大企業との提携が度々行われている注目の企業です。
同社の評価額は、約3,000億円〜3,500億円にも上ると言われていて、日本のユニコーン企業の中でもトップクラスの評価額を記録しています。
この記事では、いま注目を集める日本発のベンチャー企業『プリファードネットワークス(Preferred Networks)』とはどんな会社なのかや、何がすごいのか、なぜまだ上場していないのかなどについてお伝えします。

プリファードネットワークス とは?
(出典:Preferred Networks)
『プリファードネットワークス(Preferred Networks)』は、2014年に設立されたベンチャー企業です。
同社のツートップである “西川徹氏” と “岡野原大輔氏” は、東京大学の同級生で、大学在学中の2006年にソフトウェア開発を行う企業 “有限会社Preferred Infrastructure(PFI)” を創業。
検索エンジンの開発などで注目を集めたのちに、2014年、株式会社 Preferred Networks を設立しました。
株式会社 Preferred Networks は、東京都に拠点を置いていて、おもに “ディープランニングによるAI開発” を行っています。
【#最強AI技術者集団 率いる男が語る未来】#PreferredNetworks 西川徹 CEO
「人工知能で現実世界の問題を解いていく」
「やっぱり人間はすごい。将来違う次元の能力を発揮できるようになる」@PreferredNetJP #PFN#水樹奈々#未来をここから #未来を人から#報ステ #報道ステーション— 報道ステーション+サタステ (@hst_tvasahi) October 29, 2020
プリファードネットワークスは、日本では数少ない ”ユニコーン企業” であることが特徴です。
ユニコーン企業とは、非公開スタートアップ企業のうち、評価額が10億ドル以上の企業を指します。
プリファードネットワークスの評価額は、約3,000億円〜3,500億円と言われていて、ベンチャー企業でありながら、世界で活躍できるほどの技術者が集結していることも、プリファードネットワークスの強みです。

プリファードネットワークスは何がすごいの?
いま注目を集めている『プリファードネットワークス(Preferred Networks)』は、一体何がすごいのか気になっている人も多いでしょう。
プリファードネットワークスの事業内容
『プリファードネットワークス(Preferred Networks)』は、「最先端の技術を最短路で実用化する」といった理念のもと、ディープランニング(深層学習)など最先端技術を最短路で実用化することで、社会の課題を解決することを目指しています。
製造業や医療、交通システムなどさまざまな分野で、技術革新を実現してきました。
たとえば、製造業においては、機械・産業用ロボットの高度化や工場・プラントなどの自動化に携わっています。
また、自動運転やコネクテッドカーの技術開発も行っています。
2020年以降は、次世代のコンピュータサイエンス教育やゲーム業界にも参入しています。

何がすごい? プリファードネットワークスの業績
2019年には、JXTGホールディングスによる約10億円の資金調達に成功しており、さらなる事業拡大を図っています。
プリファードネットワークスの技術力・開発力は他社に劣ることなく、ベンチャー企業でありながらも数多くの大手企業と提携してきました。
下請けではなく、業務提携を締結することにより、対等な関係でビジネスを行っていることが特筆すべき点といえます。
提携や出資で関わりのある大手企業としては、トヨタ自動車や三井物産、中外製薬、日立製作所、DeNA、ファナックなどが挙げられます。
また、AIへの正しい理解を広めてより一般的に普及していくため、学生や社会人、医療従事者を対象に教育コンテンツの開発や提供をしています。
自社の技術を閉じてしまうのではなく、オープンにしていくことで、さらなる技術展開を目指していることも特徴です。

プリファードネットワークスが上場しない3つの理由
『プリファードネットワークス(Preferred Networks)』の代表兼最高経営責任者(CEO)である西川徹氏は、日本経済新聞の取材において、「資金面で必要ない限り、IPOはしたくない」という考えを示したことがありました。
プリファードネットワークスが上場しない理由としては、おもに、下記の3つが考えられます。
理由1. 経営の自由度が高い
上場しないほうが、自由に経営しやすいことが理由の一つとして考えられます。
企業を上場させると、例えば利益が大幅に減少した場合、株主から厳しく追及されることがあります。
経営者には説明責任が求められ、最悪の場合には経営者に退陣を求める株主が現れる可能性もあります。
上場していない企業の場合、決算内容や経営方針に対して、外部の人間から口出しされることはありません。
技術革新を続ける『プリファードネットワークス(Preferred Networks)』だからこそ、自社の思い描く未来を実現しやすい環境に身を置くという意味でも上場しないのではないかと考えられます。
理由2. 資金調達がしやすい環境にある
近年は、ベンチャー企業でも資金調達しやすいことが理由の1つとしてあげられます。
クラウドファンディングやベンチャーキャピタルなど、スタートアップ企業へ資金提供する動きが活発化しています。
とくに、世界に誇る技術力を誇り、すでに多くの実績を有する『プリファードネットワークス(Preferred Networks)』の場合、資金調達の手段は上場することだけではありません。
理由3. 上場によるリスクが回避できる
上場によるリスクとして、上場コストや買収リスクがあります。
企業が上場するにあたっては、上場前・上場時・上場後に費用がかかります。
上場する際には年間5,000万円以上かかるケースもあるほか、上場後も毎年コストが発生するのです。
また、上場することで買収リスクが高まる点も懸念されます。
上場せずに経営を続けることで、第三者によって株式が買い占められ経営権が奪われる可能性が低くなります。

プリファードネットワークスは技術力と挑戦力がすごい!
『プリファードネットワークス(Preferred Networks)』は、ディープランニングによるAI開発を行うベンチャー企業です。
製造業・医療・交通システムの3本軸のほか、近年では教育やゲーム業界など、幅広い分野で技術革新を行っています。
世界でも、トップクラスの技術者が集まる企業です。
深層学習などの先端技術を再短絡で実用化し、AI技術により社会が抱える課題を解決することを目的とされています。
これまで、大手企業との業務提供が数多く行われており、今後上場するかどうかが注目されています。
日々技術が進歩し続けるなか、『プリファードネットワークス(Preferred Networks)』によるさらなる躍進と株式における動向が気になるところです。