XのGrok(グロック)とは?使い方・日本語設定の方法
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日本人の多くが愛用しているSNS、X(旧Twitter)。
じつは今、X(旧Twitter)上に、『Grok(グロック)』という、ChatGPTのような対話型AI機能が登場しています。
最近、「Xを使うとスマホが激熱になる原因」が『Grok(グロック)』機能だとSNS上で話題になったので、危険なイメージを持った人もいるでしょう。
最近Twitterやるとスマホが激熱になる現象どうやらGrokが作動してるらしく
これをオフにするといいみたい
iPhoneはこれでオフできた!分かりにくいところに隠すなよ💢 pic.twitter.com/rivTUdia96
— 🍄すが🍄 (@sagasugayome) August 4, 2024
でもじつは、『Grok(グロック)』は、既存の対話型AIのように瞬時に必要な情報をまとめて教えてくれたり、要約やレポートの作成、プログラミングなどをしてくれるほか、人間的なユニークな回答をしたり、Xと連携した最新情報を学習したりする点など、注目を集めている機能でもあります。
そこで今回は、Grok(グロック)の概要や使い方、日本語設定の方法などをお伝えます。
Grok(グロック) とは?
(出典:xAI社 公式サイト)
『Grok(グロック)』とは、X(旧Twitter)の有料会員向け機能の1つである、”チャット型生成AI” 機能です。
イーロン・マスク氏が新たに立ち上げた、xAI社 によって、2023年11月にはじめて公開されました。
『Grok(グロック)』は、”あらゆる質問に対して制限なく回答することができるAI” で、既存の対話型AIが答えられないような質問にも答えられる点が特徴です。
ただ回答するだけでなく、ユーザーに対して反抗的な態度を取る場合もあるなど、より人間味のあるAIに仕上がっていると公式サイトでも紹介されています。
公開されて以降、常に更新が続けられていて、2024年3月には新たなAIモデル『Grok-1.5』を発表。
『Grok-1.5』は、長文の分析・要約・情報抽出タスクにも適したモデルで、『Chat GPT-4 Turbo』と並ぶパフォーマンスを実現しています。
『Grok-1.5』の発表のすぐ後には、『Grok-1.5V』も発表され、テキストによる処理に加えて図表や写真などの処理も可能になるなど、今後の展開にも注目が集まっています。
Grok(グロック) の特徴は?
『Grok(グロック)』のおもな特徴として、下記の3つがあげられます。
特徴1. 人間らしさのある自然な回答
『Grok(グロック)』は、あらゆる質問に答えることを目的として制作されているため、他の対話型AIと同等の高い精度で、ユーザーの質問に答えることができます。
回答精度という点では、ほかの対話型AIと大きく変わることはないのですが、Grokならではの特徴として、”ユーモアモード” という機能があります。
ユーモアモード” を設定すると、ユーザーに対してジョークを言ったり、時には反抗的な態度を取ったりする場合もあります。
今までのAIとちがい、人間味を感じますよね!
ユーモアモード” は、いつでも自由に通常の状態と切り替えることができ、ユーザーの気分や目的に応じて変化を楽しむことができます。
「プライベートではユーモアモード」「ビジネスで使うときは通常モード」といった使い分けもできるので便利です。
特徴2. 最新情報でユーザーと対話できる
『Grok(グロック)』の特徴として、X(旧Twitter)と連携して、X(旧Twitter)上で話題のニュースやトピックなどを対話の中に取り込むことができるという点があげられます。
学習した時点の情報しか持ち合わせないことが多い他の対話型AIと比べて、常に最新の情報でユーザーと対話できるので、最新情報を知りたい人やAIをリサーチに使いたい人にも便利です。
特徴3. 画面分割で複数の対話が同時に可能
『Grok(グロック)』の特徴的な機能として、”チャット画面を分割して複数の対話が同時に可能” という点もあげられます。
同時に複数の話題ができるので、複数のプログラミング言語を同時に出力して内容を比較するなど、情報の比較やリサーチ時間の短縮に役立ちます。
そのため、作業効率を大幅に短縮することができ、業務効率化の実現が期待できるでしょう。
このように、「スマホが熱くなる…」など、マイナスイメージが広まってしまった『Grok(グロック)』ですが、ほかの生成AIにはない独自のメリット・特徴がたくさんあります。
X(旧Twitter)をよく利用する人は、一度、導入を検討してみると良いでしょう。
Grok(グロック) は無料で使える?有料?
なお、便利な対話型AIである『Grok(グロック)』ですが、現状、無料で利用することはできません。
利用するには、X(旧Twitter)の『プレミアム(980円/月・10,280円/年)』プラン、もしくは、『Xプレミアムプラス(1,960円/月・20,560円/年)』プランのどちらかを契約する必要があります。
有料にはなりますが、『Grok(グロック)』以外の機能も利用で記すようになるので、気になった人は、一度契約を検討してみてください。
Grok(グロック) の使い方
ここからは、『Grok(グロック)』の使い方・始め方についてお伝えします。
手順1.「X(旧Twitter)公式サイト」にアクセスする
まずは、X(旧Twitter)にアクセスし、ログインを完了させましょう。
手順2. メニュー画面の「Grok」を選択
つぎに、PCでは画面左側、スマホでは画面下に表示されるメニューバーから「Grok(四角の中に / のマーク)」を選択してください。
手順3. テキストを入力し、対話を開始すればOK!
「今すぐサブスクライブ」ボタンが表示されるので、ボタンをクリックし、『プレミアム プラン(980円/月・10,280円/年)』、もしくは、『Xプレミアムプラス プラン(1,960円/月・20,560円/年)』への入会手続きを行いましょう。
すでに『プレミアムプラン』『Xプレミアムプラス プラン』に加入している人は、会話用の入力窓が表示されるので、テキストでプロンプト(指示文)を入力すればOKです。
Grokとの対話を開始することができます。
簡単ですよね!
Grok(グロック) の日本語設定方法
なお、「Grokの日本語設定はどうしたら良いか?」と迷っている人がいますが、結論から言うと、現在、Grok(グロック)は、特別な設定をしなくても日本語で利用することができます。
2024年1月頃から日本向けにGrokが利用できるようになったのですが、その時点では英語版のみが利用できる状態で、その上Xの言語設定を英語にしないとGrokを利用できませんでした。
当時は、下記の手順で言語設定を日本語から英語に変更する必要があったのですが、2024年5月頃から言語設定が日本語のままでもGrokを利用できるようになったため、現在はどうしてもGrokがメニューに現れないという人のみ下記の手順で、言語を日本語に設定してみると良いでしょう。
<X 日本語設定の方法>
手順1. 「設定とプライバシー」を選択
手順2. 「アクセシビリティ」>「表示」>「言語」を選択
手順3. 言語を「英語」から「日本語」に変更する
Grok(グロック) の活用方法
さいごに、『Grok(グロック)』の活用方法・活用例について紹介しておきますね。
活用例1. 最新情報の収集
『Grok(グロック)』は、Xとの連携によって、最新の情報を網羅しています。
最新のニュースや、Xで人気の話題など、知りたい情報をGrokに質問すればすぐに答えてくれるので、情報収集に役立てられるでしょう。
活用例2. X投稿用の文章作成
『Grok(グロック)』は、文章作成にも利用することができます。
Xの投稿文やブログ記事、マーケティング用の文章など様々なライティングをユーザーの代わりに行ってくれますが、とくにXの投稿文作成が得意で、紐づいたXアカウントの投稿傾向を分析してユーザーらしい自然な文章を作成してくれるので、日々のX(旧Twitter)運用に活用するのも便利です。
活用例3. コーディング
『Grok(グロック)』は、プログラミングも可能です。
あまりプログラミングに詳しくなくても、実装したい内容を文章で説明するだけでプログラミング言語に変換してくれます。
網羅している言語の数も多く、プログラミング言語同士の翻訳も可能です。
そのほか、ユーザーが書いたコードのフィードバック、バグの発見などプログラマーにとってのサポート機能も充実しているので、コーディングにかかる時間を短縮したいときや、プログラミングの勉強をしたいときに利用してみると良いでしょう。
Grok(グロック) は、Xのプレミアム会員専用の対話型AI!
このように、『Grok(グロック)』は、X(旧Twitter)の有料会員専用に提供されている対話型AIです。
ユニークな回答が返ってくる “ユーモアモード” や、最新の情報を豊富に学習しているなど、ほかの対話型AIサービスとは一線を画すAIなので、気になる人はこの機会に利用を検討してみてください。