Wi-Fiに接続しているのに圏外になり、インターネットが使えなくなることはありませんか？この状況は「圏外病」とも呼ばれ、iPhoneで多く見られる現象です。
本記事では、Wi-Fiがつながっているのに圏外になる原因と対処法について詳しく解説します。
電波の届く場所に移動する、機内モードやWi-FiのON/OFFを切り替える、iPhoneを再起動するなど、自分でできる対処法から、キャリアやAppleストアに相談する方法まで幅広くご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
Wi-FiがつながっているのにiPhoneが圏外になる理由とは？
Wi-Fiに接続しているにもかかわらず、iPhoneが圏外表示になってインターネットを利用できなくなることがあります。この状況は「圏外病」と呼ばれることもあり、特にiPhoneで多く発生するようです。
そもそも、モバイルデータ通信とはキャリアが提供するインターネット回線のことを指します。
一方、Wi-Fiとは無線でネットを接続する規格の名称で、Wi-Fiルーターが設置されている場所で利用可能です。
電波の届く範囲内なのにWi-Fiに接続できない場合は、障害物の影に入っているなどして、通信可能なエリアから外れてしまっている可能性があります。
電波の届く範囲内に移動して、再度接続できるかを確認するとよいでしょう。
Wi-Fiに接続しているのに圏外になる現象は、iPhoneユーザーにとって悩ましい問題ですが、原因を特定し適切な対処を行うことで改善できる場合があります。
Wi-FiがつながっているのにiPhoneが圏外になってしまう原因
Wi-Fiに接続しているのに圏外になる原因として、利用している場所の問題以外にもいくつかの可能性が考えられます。ここでは、主な原因についてそれぞれ解説していきます。
iPhoneを落としたり水没させたりして故障している
使用中のiPhoneに問題がある場合、圏外表示になることがあります。これまでにiPhoneを落下させた経験がある場合は、その衝撃によりICチップやケーブルが損傷している可能性があります。
また、iPhoneが水に浸かってしまった経験がある場合は、内部に水分が侵入して故障している可能性があります。
水に落としただけでなく、急激な温度差により結露が発生することも、故障の原因となることがあります。iPhoneを大切に扱い、故障を防ぐことが重要です。
SIMカードに不具合がある
iPhoneにはSIMカードと呼ばれるICチップが内蔵されており、そこに携帯電話の契約情報が保存されています。
このSIMカードに問題がある場合も、圏外になることがあります。SIMカードは消耗品で、一般的な寿命の目安は3～5年とされています。
普段SIMカードを抜くことはめったにしないため見逃しやすいですが、長年使用していると不具合が生じることもあると覚えておきましょう。SIMカードの状態を定期的にチェックし、必要に応じて交換することが大切です。
通信障害が起きている
キャリアによる通信障害や工事、メンテナンスが発生している際は、iPhoneが圏外になります。
また、イベントや災害時など、通信が集中した場合も接続できなくなることがあります。このケースはキャリア側の問題であり、我々自身では対処できません。
工事やメンテナンスをしていないかの情報をキャリアのWebサイトなどで確認し、終了時間まで待つようにしましょう。通信障害が発生している場合は、キャリアからの情報に注意を払い、状況を把握することが重要です。
海外旅行中の場合
海外旅行中の場合、デバイスでデータローミングが有効になっているか確認する必要があります。
「設定」から「モバイル通信」または「モバイルデータ通信」を開き、データローミングを有効にしてください。
海外でのデータ通信には高額な料金がかかる場合があるため、事前にキャリアの海外ローミングサービスについて確認し、必要に応じてプランに加入しておくことが賢明です。
3Gネットワークを利用しているデバイスの場合
iPhone 5s、iPhone 5c以前またはiPad 2 (Wi-Fi + Cellular)以前を使用していて、ステータスバーに「圏外」と表示される場合は、キャリアに問い合わせてオプションを確認してください。
iPhone 6以降またはiPad (第3世代)以降を使用している場合は、以下の手順で対処しましょう。iPhoneやiPadを最新バージョンのiOSまたはiPadOSにアップデートしておくことが重要です。
「設定」>「モバイル通信」または「モバイルデータ通信」の順にタップします。そして、以下の手順を実行してください。
- iPhoneの場合
- 「通信のオプション」をタップする
- 「LTEをオンにする」をオンにする
- iPadの場合
- 「LTE」をオンにする
上記の手順を実行しても「圏外」と表示される場合は、キャリアに問い合わせてみてください。
5Gネットワークに対応しているiPhoneやiPadは、3Gネットワークの廃止による影響を受けることはありません。ただし、5Gエリア外では4Gまたはそれ以下の通信速度になる可能性があります。
場所を移動してもiPhoneが圏外のままの場合の対処法
前述の通り、電波の届く範囲外にいるとインターネットに接続できなくなります。このようなケースでは、基本的に電波の届く範囲内に移動すれば接続できるようになりますが、それでも状況が改善しないこともあるかもしれません。
ここでは、場所を移動しても圏外のままの場合の対処法を8つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
機内モードとWi-FiのON・OFFを切り替える
iPhoneの機内モードがONの場合、全てのネットワークに接続できなくなり通話やインターネットができません。
iPhone画面に飛行機マークが表示されていれば機内モードがONなので、OFFに切り替えましょう。
機内モードがOFFなのにWi-Fiに接続できない場合は、何度かONとOFFを繰り返すと接続できることがあります。
同様に、Wi-FiもONとOFFを切り替えてみるとよいでしょう。機内モードとWi-FiのON・OFFを切り替えることで、ネットワーク接続の問題が解決する場合があります。
iPhoneを再起動してみる
iPhoneの調子が悪くなった際は、一度再起動をしてみたら改善するケースがあります。再起動とは、電源を一度切ってすぐにもう一度電源を入れることです。
iPhoneの世代により再起動方法は異なりますので、取扱説明書などでご自身が使用している機種の再起動方法を確認しましょう。
再起動によって、一時的な不具合が解消されることがあります。iPhoneの動作が不安定な場合は、再起動を試してみる価値があります。
SIMカードを差し直す
次に、iPhoneのSIMカードを差し直して再起動します。iPhoneを落としたり、ちょっとした衝撃が加わったりすることで、SIMカードが反応せず電波を受信できなくなる場合があります。
SIMカードを抜く際には、トレイを開けるために「ピン」と呼ばれる細い針が必要です。iPhone本体を購入時に付属していたピンを使うか、新たに購入してSIMカードを差し直してみてください。SIMカードの接触不良が原因である可能性があるため、差し直しで改善する場合があります。
通信圏内であることを確認する
iPhoneで圏外の状態が続く場合、まずは自分がいる場所が通信可能エリアかどうか確認する必要があります。
キャリアごとに対応している周波数帯やエリアが異なるため、必ずしもどこでも電波が受信できるわけではありません。
通信圏内の場所に移動しましょう。山間部や建物の奥などでは、電波が届きにくい場合があります。通信可能エリアを確認し、必要に応じて場所を移動することが大切です。
iPhoneのソフトウェアを最新版にする
iPhoneのソフトウェアが古いバージョンのままだと、ネットワークの不具合が発生し、Wi-Fi接続がうまくいかない場合があります。
そのため、ソフトウェアを最新のバージョンにアップデートし、Wi-Fiが正常に使えるか確認してみてください。
また、新しいSIMカードを使用する際には、対応するキャリアの設定に更新することも重要です。iPhoneのソフトウェアを最新の状態に保つことで、安定したネットワーク接続が可能になります。
ネットワーク設定をリセットする
iPhoneのネットワーク設定をリセットすると、Wi-Fiの不具合を改善できることがあります。
リセット手順はiPhoneの機種によって異なりますが、一般的に「設定」アプリからリセットが可能です。
ただし、Wi-Fi設定やBluetoothのペアリング設定、インターネットの共有設定など、ネットワーク設定が全てリセットされる点に注意が必要です。必要な設定は、リセット後に再設定する必要があります。ネットワーク設定のリセットは、接続の問題を解決する有効な手段の1つです。
SIMカードの破損をチェックする
これまでにiPhoneを落としたり水没させたりしたことがある場合は、SIMカードが破損している可能性があります。
また、破損していなくてもSIMカードが少しずれて接触不良が起こるだけで、不具合の原因になり得ます。
専用のリムーバーでiPhoneからSIMカードを抜き、破損していないかチェックしましょう。チェック後は、SIMカードを正しい向きに装着し直します。
また、別のデバイスにSIMカードを入れ替えると、SIMカードとiPhoneのどちらに不具合があるのかがわかるため、別のデバイスを用意できる場合にはSIMカードの入れ替えを試すとよいでしょう。
SIMカードの物理的な破損や接触不良が原因の場合は、SIMカードの交換が必要になります。
iPhoneを初期化する
ここまで紹介した方法を試してもWi-Fiに接続できない場合、iPhoneを初期化すると接続できる可能性があります。
ただし、iPhoneを初期化すると工場出荷時の状態に戻ってしまいます。iPhoneに保存している全てのデータと設定が消えるため、事前にバックアップしてから初期化するようにしましょう。
初期化してもWi-Fiに接続できない場合は、iPhone本体が故障している可能性が高いです。データのバックアップを取った上で、初期化を検討してみてください。
それでもiPhoneがインターネットに繋がらない時の対処法
上記の方法を試しても圏外の状態が改善しない場合、故障や通信環境の問題が原因である可能性があります。インターネット接続がうまくいかないときは、iPhone本体の確認に加えて、次の対処法を試してみてください。
Wi-Fiでインターネットに接続してみる
iPhoneで圏外が続く際には、Wi-Fiネットワークを使ってインターネットに接続するのも一つの手です。
4G電波が届かない状況でも、Wi-Fiが正常に機能していれば、インターネット接続に問題はありません。
現在地によっては、圏外になったときにWi-Fiが利用できるか確認してみてください。圏外による一時的なトラブル回避には、Wi-Fiネットワークが役立ちます。公共のWi-FiスポットやカフェのフリーWi-Fiなどを活用し、インターネットに接続することができます。
キャリアやAppleストアに相談する
次に、契約しているキャリアやAppleストアに相談します。圏外になる原因として、iPhone本体の問題ではなく、キャリア側でトラブルが発生していることも考えられるためです。
通信状況に問題がなければ、Appleストアに相談するのも一つの手です。もし端末に何らかの異常が見つかった場合は、代替機を貸し出してもらえることもあります。キャリアやAppleストアの専門スタッフに相談することで、問題の原因特定と解決につながる可能性があります。
修理を依頼してみる
最終手段としては、iPhoneの修理を検討することも視野に入れましょう。電波を受信できず圏外が続く場合、内部の故障が原因となっている可能性があります。
内部の修理は専門知識が必要なため、AppleやApple正規サービスプロバイダ、または信頼できる修理業者に依頼することをお勧めします。
修理を依頼する前に、データのバックアップを取ることを忘れずに。iPhoneの修理には一定の費用がかかりますが、根本的な問題を解決するために必要な場合があります。
もし、すぐに修理にいけなかったり同じような症状が続く場合、契約の縛りがなく容量無制限のRakuRaku Express Wi-Fiを検討することをおすすめします。
まとめ
Wi-FiがつながっているのにiPhoneが圏外になる原因は、電波の届かない場所にいる、iPhoneやSIMカードの故障、通信障害などが考えられます。
対処法として、電波の届く場所に移動する、機内モードやWi-FiのON/OFFを切り替える、iPhoneを再起動する、SIMカードを差し直す、ソフトウェアを最新版にアップデートする、ネットワーク設定をリセットするなどを試してみましょう。
それでも改善しない場合は、キャリアやAppleストアに相談したり、修理を依頼したりすることをおすすめします。Wi-Fiがつながっているのに圏外になる問題は、iPhoneユーザーにとって悩ましい問題ですが、適切な対処法を試すことで解決できる可能性があります。
iPhoneを快適に使うためには、日頃からソフトウェアを最新の状態に保ち、大切に扱うことが重要です。また、定期的にデータのバックアップを取ることで、万が一の故障や紛失に備えることができます。iPhoneを長く快適に使うために、適切なメンテナンスを心がけましょう。
Wi-Fiがつながっているのに圏外になる問題は、iPhoneユーザーにとって不便な問題ですが、原因を特定し適切な対処を行うことで、多くの場合解決が可能です。本記事で紹介した対処法を参考に、快適なiPhoneライフを送っていただければ幸いです。
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