DALL-E2の使い方。利用料金や活用方法は？日本語対応はできる？

昨今話題になっている画像生成AIツールの中で、2022年にリリースされた『DALL·E 2（ダリ ツー）』は、とくに “クリエイティブ性のあるもの” として注目を集めています。画像生成ツールに興味があって、これからDALL·E 2を利用してみたいという人も多いのではないでしょうか。

DALL·E 2は手軽に利用できるツールですが、まだ未体験の方や初心者の方の中には「どうしたら想像通りの画像が生成できるのかわからない…」という人もいるでしょう。

そこで今回は、DALL·E 2の機能や仕様手順・活用方法、利用料金、さらには上手に画像生成するために覚えておきたいコツなどをお伝えします。

DALL·E 2とは？

まず、DALL·E 2の特徴や魅力、基本的な機能を紹介します。

DALL·E 2の特徴や魅力

（出典：Open AI）

アメリカのOpenAI社によって、2022年4月に発表されて以降、多くのユーザーに使われています。

読み方は「DALL·E 2（ダリ ツー）」なのですが、名前は画家のサルバドール・ダリや、ピクサーの長編アニメ映画『ウォーリー（WALL-E）』のキャラクターから取ったとされています。

画像生成AIツールには『Midjourney』や『Stable Diffusion』など有名なものがありますが、画像生成AIツールの中でも『DALL·E 2』はクリエイティブ性が高いのが魅力です。

たとえば、「 A woman riding a sheep on the beach. photo style.（海辺を走る羊に乗った女性。写真風に。）」といった、検索してもヒットしないようなシーンのイメージでも、作成してくれます。

何パターンか案を出してくれるので、構図や色味の参考にもなり、ありがたいですよね！

DALL·E 2の基本機能

『DALL·E 2（ダリ ツー）』には、いくつかの機能があります。

まず、紹介しておきたいのが『Text to Image（Text2Img）』という、”テキストから画像を生成する機能” です。

DALL·E 2のメイン機能といえるもので、先述のように文章や要素が抽象的でとりとめのない内容でも、DALL·E 2は、可能な限りその文章を “忠実に具現化” できます。

↓ 例）「A man and a horse running through a meadow. painting style（草原を走る男性と馬。絵画風）」

つぎに、『Generation Variations（Image to Image）』という、”生成した画像の バリエーション画像 を作り出す機能” もあります。

バリエーション画像はオリジナル画像の構図やニュアンスに少し変化を加えたものです。

生成した画像の中から、バリエーションを増やしたい画像を選択肢、右上の「Variations」ボタンを押すと、構図などを変えたバリエーション画像が生成されます。

↑わずか数十秒のあいだに、バリエーションが一気に生成されるので、非常に便利です！

さらに、DALL·E 2には『Inpainting』と呼ばれる機能があり、“画像の一部の削除” および “AIによる削除部分の編集” も可能なほか『Outpainting』という機能によって、“すでにある絵や写真のフレームの外側をAIによって描き足す” こともできます。

これだけの機能があれば、創作活動が一気に身近になりますよね！

DALL·E 2の利用方法

DALL·E 2（ダリ ツー）の利用方法を解説します。まだ使い慣れていない初心者の方やDALL·E 2未体験の方は、ここで紹介する手順を踏んで試してみてください。

DALL·E 2の基本ルールとは？気になる価格も

DALL·E 2には、3つの基本ルールがあります。快適に使用するために大切なことですので、画像生成する前に確認しておきましょう。

DALL·E 2の使用手順

DALL·E 2を使用するためにまず、公式サイトにアクセスしてアカウント登録しましょう。

> DALL·E 2公式サイト

サイト内にある「Try DALL·E」から、メールアドレス・Googleアカウント連携・Microsoftアカウント連携のいずれかでアカウント登録していきます。

登録方式を選択後、パスワード入力を求められるので入力してください。メールアドレスで登録する場合は、メールに最終確認のためのメールが届くので登録完了させてください。

アカウント登録が完了したらログインして、テキストボックスに文章や要素を入力して「Generate（生成）」ボタンを押しましょう。

そのまま画像が生成されるために数秒待ってください。以上で画像生成が完了します。

完了した時点で1クレジットが消費されるので、クレジットを大切に使いたい場合はテキストは生成前によく考えましょう。

※ 無料分は最初に付与される無料50回分のクレジット及び、毎月付与される15回分。

DALL·E 2のコツや注意点

さいごに、DALL·E 2の利用のコツや注意点をまとめて紹介します。

できるだけ、希望に近い画像を生成するために役立つコツなので、ぜひチェックしておいてください。

DALL·E 2で作成する際のコツ

DALL·E 2で上手に画像生成するには、”写真とイラストどちらにするのかテキストで指定しておく” ことが大切です。

生成する画像のテイストを、”写実的な写真” なのか、それとも “抽象的なイラスト” なのかを指定すると希望通りのニュアンスに近づきます。

たとえば、「a painting of ~」「a photo of ~」「a 3D render of ~」といったように、テキストで事前に指定してあげると生成画像のニュアンスを固められますよ。

また、”生成する画像の時間を指定する” にして、陰影や明るさ・反射具合が反映させたり、「in a watercolor style（水彩画風に）」など、よりAIがイメージしやすくなるよう、”詳細なテキストを書き込む” ことも効果的です。

上記画像では、「A woman shopping at a French market in the early morning. photo style.（早朝のフランスの市場で買い物をする女性。写真風に）」と指定。明るさや写真風のタッチが反映されていますよね。

DALL·E 2の注意点

DALL·E 2を使用する際の注意点として、”知的財産権（著作権・肖像権）に気を付ける” という点があります。

前述したようにDALL·E 2では、肖像権のある著名人に関する用語は使えません。

著作権のあるブランドロゴなども同様の注意が必要です。

どうしても財産権のある用語を検索する場合は、公開者の許可を取ってくださいね。

また、ダウンロード時に画像に挿入されるカラフルなマークは、DALL·E 2で生成したことを示すものです。

挿入されたマークを削除したうえで、自分で最初から作成したように誤解させるように表現するのはポリシー違反になります。

また、過激な暴力や性的描写も、ポリシー違反になるので画像生成できません。

このほか、画像サイズが「1024×1024px」となることや、テキストが英語のみ対応という点も留意しておきましょう。

DALL·E 2でクリエイティブな画像を生成しよう！

今回は、話題のAI画像生成ツール『DALL·E 2（ダリ ツー）』について、基本的な機能や使い方、ちょっとした注意点などを紹介しました。

手軽に使えるツールで、無料でも使用できるので、ぜひDALL·E 2を使ってみてくださいね。