ChatGPTプロンプトとは?上手く使う5つのコツ
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ChatGPTの話でよく出てくるプロンプトって何?どう使えば良いの?
そんな疑問はありませんか?
生成AIチャットボット『ChatGPT(チャットGPT)』の活用が進む中、「ChatGPTの回答精度を高める上で重要」と注目されるようになったのが『プロンプト(prompts)』です。
この記事では、ChatGPTのプロンプトとは何かという所から、使うコツやテンプレート例などをお伝えします。

ChatGPTプロンプトとは何?
『プロンプト(prompts)』とは、AIに送信する文字列、すなわち、”AIに指示を出すための指示文” のことを指します。
ChatGPT(チャットGPT)は、使い勝手が良く、”簡単な質問” はもちろん、”命令” や “指示書” などの文章も送信して、適切な回答をもらうことができます。
ChatGPTをはじめ、AIへの入力内容が『プロンプト(prompts)』と呼ばれていて、”プロンプトの書き方次第で、回答の精度が変わる” ので、「質問文を入力する時に、このプロンプトを使うと良いよ〜」「このプロンプトを入れると、より細かい回答が得られた!」などの情報が飛びかっているんですね。

ChatGPTプロンプトを上手く使う5つのコツ
ChatGPT(チャットGPT)の回答精度を上げるには、『プロンプト(prompts)』の内容が重要です。
『プロンプト』の使い方のコツを覚えておけば、ChatGPTをより有能なツールとして活用できるので、下記の5つの点を意識してみてください。
コツ1. 条件を「明確に」指定する
ChatGPT(チャットGPT)を上手く活用するための、プロンプトの書き方のコツ1つ目は、条件を “明確に” 指定する です。
AIだけでなく、人に指示をする時もそうですが、「この記事の要約まとめておいて〜」と指示するより、「この記事の要約を “400文字くらい” でまとめておいて」と明確に条件を指定した方が、自分のイメージに近いものができ上がってきますよね。
ChatGPTに指示を出すときは、”できるだけ明確に、具体的に条件を指定するのがコツ” です。
× 悪い例:「事務所移転のお礼メールを作ってください」
<上記プロンプトによるChatGPTの回答>
平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
このたびは弊社事務所移転に際し、ご丁寧なお心遣いを賜り、厚く御礼申し上げます。
おかげさまで新事務所にて業務を順調に開始することができ、社員一同、心新たに精進してまいる所存でございます。
今後とも変わらぬご支援・ご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。
まずは略儀ながら、書中をもちまして御礼申し上げます。
敬具
↑ChatGPTへの依頼内容が曖昧なので、一般的すぎる文章になってしまっています。
一方、「何をいただいたか」や「文字数」「文章のニュアンス(丁寧な言い回しで)」を加えたプロンプト(指示文)で依頼すると、下記のように、より参考になるメール文が生成されました。
◯ 良い例:「取引先の方から、事務所移転の時に胡蝶蘭をいただいたので、お礼メールを作ってください。400文字くらい。丁寧な言い回しで」
<上記プロンプトによるChatGPTの回答>
拝啓 清秋の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、このたびは弊社事務所移転に際し、心のこもったご厚志として立派な胡蝶蘭をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
新事務所の受付に飾らせていただいておりますが、華やかな花々が空間を一層明るく彩り、社員一同の心も引き締まる思いで日々業務に励んでおります。改めて、貴社のお心遣いに深く感謝申し上げます。
これを機に社員一同さらに精進し、より一層皆様のお役に立てるよう尽力してまいります。今後とも変わらぬご指導とご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
まずは書中をもちまして御礼申し上げます。
敬具
ChatGPT にプロンプト(指示文)を入力するときは、“具体的” で “明確” な条件を入れることを心がけましょう。

コツ2.「役割」を指定する
ChatGPT(チャットGPT)を上手く活用するための、プロンプトの書き方のコツの2つ目は、“役割” を指定する です。
ChatGPTは、出力する回答を “誰として答えるか” を指定することで、出力の専門性やトーンが大きく変わります。
たとえば、「健康的な食事について教えてください」と入力するのと、「あなたは管理栄養士です。健康的な食事について教えてください」と入力するのでは、回答の専門性が大きく変わります。
“ChatGPTの回答精度を上げたい” という場合は、プロンプトで “役割” も指定するようにしましょう。

コツ3.「出力形式」を指定する
ChatGPT(チャットGPT)を上手く活用するための、プロンプトの書き方のコツの3つ目は、“出力形式” を指定する です。
ChatGPTの回答は、どんなプロンプトを入力しても、わかりやすくまとめてくれることが多いです。
ただ、長文での回答になるケースが多いので、端的にまとめて欲しい時や、画像や表、コードでの出力を依頼したいときは、「箇条書きにして」「表にして」「コード形式にして」など、”出力形式を指定する” ようにしましょう。

コツ4. 複雑な依頼は「段階的に」入力する
ChatGPT(チャットGPT)を上手く活用するための、プロンプトの書き方のコツの4つ目は、複雑な依頼は “段階的に” 入力する です。
ChatGPTは高性能なAIチャットボットですが、一度に複雑な依頼をすると、出力される回答の内容が不十分なものになったり、抜け漏れや意図の読み違いが起こりやすくなります。
× 悪い例:「女性向けマニキュアの新商品を作る時、どんなターゲットを狙うと良いですか?新商品の特徴や効果的なキャッチコピー、狙うべき価格帯、おもな競合、プロモーションするときに使うと良いSNSを教えてください」
たとえば、上記のようなプロンプト(指示文)で入力すると、ChatGPTは「ターゲット例」「商品の特徴・差別化ポイント」「効果的なキャッチコピー例」「狙うべき価格帯」「おもな競合」「代表的なSNS」を羅列してくれます。
でも、事実を羅列するだけになってしまうので、「20代の働く女性向けなら、速乾性やジェル風に仕上がるネイルが人気で、1,500円〜2,500円までの価格帯が売りやすいです」といった、ターゲットごとの分析・傾向までは回答してくれません。
ChatGPTに、より具体的な参考になる回答を出力して欲しいときは、“段階的に” プロンプト(指示文)を入力するようにしましょう。
◯ 良い例:「女性向けマニキュアの新商品を作る時、どんなターゲットを狙うと良いですか?」
( ChatGPTにターゲット案を出力してもらう )
→「25歳〜35歳の働く大人女子を狙うなら、どんな特徴のある商品にすると良いですか?」
( ChatGPTが働く大人女子にウケの良いカラーやデザイン、機能、パッケージ、差別化ポイントを出力してくれる )

コツ5.「修正」しながら最適化する
ChatGPT(チャットGPT)を上手く活用するための、プロンプトの書き方のコツ、さいごの5つ目は、“修正” しながら最適化する です。
これまでみてきた通り、ChatGPTを利用する上で、『プロンプト(指示文)』に何を入れるかは、回答の専門性・精度・活用のしやすさを大きく左右するポイントです。
「具体的に書けているか?」「条件を指定できているか?」など、プロンプトのコツを意識しながら書くことが望ましいと言えます。
ただ、最初から完璧なプロンプトを入力しようとすると、何を書いていいかわからなくなってしまい、「ChatGPTを使いこなすのは大変…」と、結局利用せずに終わってしまうケースも少なくありません。
ChatGPTは “対話形式” での依頼が可能なので、ChatGPTとやりとりをする中で、都度、プロンプトの内容も “修正して最適化” していけば、問題なく利用することができます。
1回目に入力したプロンプト(指示文)で、満足いく回答が得られなくても、あきらめず、修正してみるようにしましょう。

ChatGPTプロンプトの活用法は無限大
このように、ChatGPTプロンプトには、さまざまな使い方があります。
ChatGPTのAIの性能は向上してきていて、プロンプトに細かく条件を指定しておけば、かなり納得のいく回答を得ることができます。
プロンプトを上手く使う5つのコツを参考に、自分なりに応用してみてください!