防湿庫とは?役割は何?カメラの保管湿度は何%?選び方のポイント
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カメラやレンズはどのように保管していますか?ちょっとしたスペースに置いてみたり、机の上に並べたりしていませんか?
カメラはともかくレンズの場合、湿度の影響でカビが発生してしまうことがあります。カビが発生すると撮影にも影響がでたり、レンズの価値もほとんどなくなってしまったりすることもあるので、カビ対策を行う必要があります。
カビ対策には防湿庫というカメラやレンズを格納する専用のケースの使用をおすすめします。防湿庫にカメラやレンズを保管しておけば、湿度を自動で調整してくれるため、手間いらずでレンズを劣化させることなく保管できます。
今回は、防湿庫の役割や、防湿庫内において湿度は何%で保管しておくのがいいのかなどを中心に解説し、最適な防湿庫の選び方までをお伝えします。
日本の夏は湿度が高く、カメラやレンズを複数所有しているなら、防湿庫は必須アイテムの一つです。カビがカメラやレンズに与える影響や防湿庫の役割を理解し、大切なカメラやレンズをカビからガードしてあげましょう。
防湿庫の役割は?
防湿庫の役割は、カビやホコリからカメラやレンズを守ることです。カビやホコリから守るだけならドライボックスでも代用できるよという声も聞きます。
ただドライボックスは、乾燥剤の交換が必要だったり、湿度調整ができなかったりとそれなりに手間がかかってしまいます。またドライボックスの場合は。乾燥しすぎる点もデメリットです。
それでは、防湿庫の役割について掘り下げていきましょう。
防湿庫の役割 カビ防止
防湿庫の一番の役割はカビ防止です。レンズにカビが発生してしまうと、写りに影響が出てしまいます。
カビの発生したレンズで撮影すると、ふわっとしたようなソフトな雰囲気の写真になってしまいます。
いにしえのコンデジで撮影したGH6。レンズのカビで曇るっぽい… pic.twitter.com/HTgYkXop7g
— emotalmtzk (@shigel4201) August 22, 2023
またカビが発生してしまうと、レンズの資産価値が大幅に下がってしまう懸念があります。レンズを売りに出すとレンズの査定が行われ、カビの発生有無を細かくチェックされます。
もしレンズにカビが発生していたら、レンズの買取金額は従来の半額以下どころか二束三文となってしまうこともあります。
【速報】私のレンズカビだらけで買取不可
— こやちゃん (@tttttte__ang) January 5, 2022
防湿庫の役割 カメラ用品の管理がしやすい
防湿庫があるとカメラやレンズの管理が簡単になります。カメラ・レンズ・充電池・メモリーカードやストロボなどを一か所にまとめて保管しておきましょう。一か所にまとめておくことで、撮影の準備もとても楽になります。
さらに湿度のコントールは自動で行われるので、煩わしい手間がまったくかかりません。
1.カメラの防湿庫。管理が楽、見栄えも良くて好き。 pic.twitter.com/gOwiAFHzgI
— ふーが (@fall_ice_tea__) October 24, 2020
防湿庫の選び方のポイント
防湿庫を選ぶポイントは大きさと機能性です。ただ防湿庫の機能は横並びなのでデザインや予算で検討するのもいいでしょう。
防湿庫の大きさ
導入するメリットの大きい防湿庫ですが、自分で考えているより大きいサイズのものを購入しましょう。理由は、防湿庫の購入を考えている人はほぼカメラ機材が増えていくからです。
いまある機材を収納するだけの大きさで購入してしまうと、将来的に入りきらなくなり、二台目の防湿庫を購入する事態になってしまいます。
防湿庫の機能
防湿庫にはあまりたくさんの機能はありません。乾燥剤方式とペルチェ方式、光触媒といった機能だけ理解しておけば大丈夫です。
- 乾燥剤方式
防湿庫内の湿気を特殊乾燥剤に吸着させる。吸着した湿気は一定間隔で庫外へ排出。耐用年数が長く、故障するまで使い続けられるのが特徴。
また光触媒の機能をもつタイプもあり、光触媒はカビ対策や脱臭効果、有機物を分解する機能を搭載している。
- ペルチェ方式
防湿庫内の冷却版で湿気を結露させる。結露した水分は、放熱板から蒸気にして庫外へ排出。耐用年数は乾燥剤方式に比べ短く、10年程度であるのがデメリット。一方除湿の速度は早く、リーズナブルなのがメリットになる。
防湿庫の保管湿度設定
防湿庫に保管する際、湿度は30%〜50%になるように設定しておきましょう。カビは湿度60%でよく育ちます。温度も気になるかもしれませんが、温度は関係ありません。
30%より低い湿度になってしまうと、レンズのゴムパーツの劣化や、レンズや本体のグリスが乾燥し動作不具合を引き起こしてしまう場合があります。湿度が低すぎるとカメラやレンズにとってよくありません。
使用する際の注意点
防湿庫を使用する際、いくつかの注意点があります。
- 防湿庫にカメラやレンズをしまうときは、きれいにしてからしまうようにしてください。
- カメラやレンズは濡れたまましまわないようにしてください。
- カメラやレンズを使用したあとは、風とおしの良い場所にすこしの間、置いておきましょう。
- 防湿庫に紙や木製のものはいれないようにしてください。
- カビは繁殖しやすい(うつりやすい)ので、カビの発生したレンズと一緒にしまわないようにしましょう。
外で使用したカメラは、ブロワーでホコリを飛ばした上でタオルできれいに拭いてあげましょう。レンズは専用のクリーニング液やクリーニングペーパーなどで汚れをきれいに拭きとります。
防湿庫にいれるのだから、水分が着いたままでも大丈夫と考えている人もいるかもしれませんが、水分は必ず拭きとってから防湿庫にしまうようにしてください。
防湿庫について みんなの口コミ
SNS上でも防湿庫の必要性について言及している人が散見されます。冬は湿度が低いため、防湿庫はなくても問題ないのですが、高温多湿の日本の夏場に、防湿庫なしだとカビ発生のリスクが高すぎます。
梅雨の時期になるといつもこの子買って良かったなって思う。
東洋リビングのカメラ用防湿庫。
とりあえずここに機材ツッコンどけば安心😜笑
7年くらい前に買ってずーっとスイッチ付けっ放し。(自動でon offする)
電気代もそんなかかんない。
カメラ長くやるなら絶対あった方がいい😆 pic.twitter.com/8Yg0SWYoZI— ばんび / 出張バースデー撮影 (@bambicamera) June 10, 2019
北海道だからって機材ほったらかしだけど、そのうち防湿庫必要になりそう…
— ほその (@nekcihc_dwnq) August 24, 2023
防湿庫でカビを予防しよう!
防湿庫は、カメラやレンズをカビから守ってくれることがわかりました。
防湿庫よりリーズナブルなドライボックスといった湿気対策が可能な商品もありますが、乾燥剤の交換や適切な湿度に調整できない点など、デメリットも多くあります。防湿庫の購入費用をしぶったために、レンズにカビを発生させレンズの資産価値をなくしてしまった、なんていう話も耳にするほどです。
防湿庫は値が張りますが、レンズにカビが発生してしまったときの対応費用を考えると、むしろ安いくらいです。もし複数のレンズやカメラを所有しているならば、なるべく早く防湿庫の購入を検討しましょう。