Vivaldiブラウザとは?使い方やメリット・デメリット。開発元はどこの国の会社?
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不要な広告を排除する “広告ブロッカー機能” や、行動を監視するトラッカーをブロックしてプライバシーを保護する “トラッカーブロッカー機能” が注目されているWebブラウザ『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』。
現在、日本では Google Chrome(クローム)や、Safari(サファリ)、Microsoft Edge(エッジ)、Mozilla Firefox(ファイアーフォックス)が上位シェアを占めていますが、最近は、「広告表示が多い」「Webページの表示が遅い」「もっと自分好みにカスタマイズしたい」と、『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』を使う人が増えてきています。
そこで今回は、いま注目のWebブラウザ『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』について、開発元や使い方、メリット・デメリットをお伝えします。
Vivaldi(ヴィヴァルディ) とは?
(出典:Vivaldi 公式サイト)
『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』とは、ノルウェーに本社を置く Vivaldi Technologies社 が、2016年にサービス提供を開始した Webブラウザ です。
軽くて速く、カスタマイズ性や安全性に優れたブラウザで、パソコンやスマートフォン、タブレットのほか、Android Automotive OS を採用する自動車でも動作することができます。
Vivaldi(ヴィヴァルディ)は、ほかのWebブラウザが機能のスリム化・シンプル化を進めていく中、業界の流れとは逆に、ユーザーのさまざまなニーズに対応できるよう “多機能化” を推進。
IT技術者など、パソコン関連の知識が豊富な “パワーユーザー” と呼ばれる人々を中心に支持を集めています。
また、”プライバシー保護を重視” しているので、どんどん増えていく広告や、過去の検索内容など行動履歴に基づく過剰なおすすめに嫌気が指しているユーザーが、Chrome や Safari から、”広告ブロッカー機能” や “トラッカーブロッカー機能” があるVivaldi(ヴィヴァルディ)に乗り換えるケースも多く、世界中で利用者を拡大しています。
Vivaldiの開発元はどこの会社?どの国のサービス?
(出典:Vivaldi 公式サイト)
Webブラウザ『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』を開発・提供しているのは、ノルウェーに本社を置く Vivaldi Technologies社です。
ただ、Vivaldiブラウザの共同創設者兼CEOである Jon Stephenson von Tetzchner(ヨン・スティーブンソン・フォン・テッツナー)氏が、アイスランド出身ということもあり、アイスランドとも縁の深いサービスです。
Tetzchner(テッツナー)氏は、1995年にリリースされ、パソコン通の間で人気だったWebブラウザ “Opera(オペラ)” を開発し、Opera社のCEOを15年間務めた人物で、日本の秋葉原とゲームが大好きな親日家でもあります。
Vivaldi Technologies社は、Tetzchner(テッツナー)氏がOpera社を辞めた2年後に設立した会社なのですが、共同創業者としてアン・クリスチャンセン氏のほか、日本人である冨田龍起氏も名前を連ねているので、日本とも縁のあるサービスだと言えるでしょう。
Vivaldiの名前の由来
ちなみに、Webブラウザ『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』という名称は、有名なイタリアの作曲家アントニオ・ヴィヴァルディに由来しています。
世界中で覚えやすい名前であることや、Tetzchner(テッツナー)氏の祖父が作曲家であること、作曲家ヴィヴァルディがオーケストラの伴奏で独創楽器が主旋律を奏でる “協奏曲” というジャンルを確立した人物であることから、”革新的なブラウザを作る” という意味を込めて命名されたと言われています。
美しい響きの名前ですよね!
Vivaldi(ヴィヴァルディ) の5つのメリット
なお、いま注目のWebブラウザ『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』ですが、使用する上でメリット・デメリットがあります。
事前に、メリット・デメリットの両方を確認して、自分にとって使いやすいブラウザかどうか判断すると良いでしょう。
メリット1. 充実した「プライバシー保護機能」
(出典:Vivaldi 公式サイト)
Webブラウザ『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』は、”パワフル、パーソナル、プライベート” といった開発思想をもとにしているので、”プライバシー保護” に関する機能が充実しています。
不要な広告を排除する “広告ブロッカー機能” や、行動を監視するトラッカーをブロックしてプライバシーを保護する “トラッカーブロッカー機能“が使える点は、ほかのWebブラウザと一線を画すメリットです。
メリット2. 速くて使いやすい「動作の軽さ」
Webブラウザ『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』のメリットの2つ目は、”動作が軽い” という点です。
『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』は “高速化” を重視していて、2023年8月の発表では、新しいウィンドウの開く速度が、以前のバージョンと比較して37%速くなるなど、よりサクサクとインターネットを利用できるようになりました。
「Google Chromeより速い」といった口コミもあり、毎日インターネットを使う人や忙しい人にとっては、ありがたいメリットです。
メリット3. 圧倒的な「多機能性」
また、先述の通り、Webブラウザ『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』の大きな特徴として、”多機能であること” があげられます。
下記は、『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』に搭載されたおもな機能なのですが、”広告ブロッカー機能” や “トラッキング防止機能” のほかにも、”プライベートカレンダー”、テキストメモが残せる “ノート機能”、ブックマークやダウンロードしたファイルに即アクセス可能な “サイドパネル”、Webサイトを同時利用できる “ウェブパネル” など、ユーザーファーストで考えられた機能が満載です。
<Vivaldiに搭載されたおもな機能>
・プライベートカレンダー
・メールクライアント
・ノート(メモ機能)
・翻訳
・広告ブロッカー
・クッキークランプラー(Cookie同意ポップアップ除去)
・トラッキング防止
・ページキャプチャー(スクリーンショット撮影)
・フィードリーダー(RSSを使った更新情報の通知機能・YouTubeチャンネルにも対応)
・連絡先管理
・同期
・ウェブパネル(サイドパネルでお気に入り登録した他のWebサイトも同時に確認可)
また、Google Chrome の拡張機能にも対応しているので、どんどん自分が使いやすい機能を追加することができます。
「もっと効率的に、もっといろんな機能を使ってインターネットを楽しみたい」という人には、相性が良いブラウザだと言えるでしょう。
メリット4. 優れた「カスタマイズ性」
(出典:Vivaldi 公式サイト)
また、Webブラウザ『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』を使うメリットとして、”カスタマイズ性が高いこと” は欠かせないポイントです。
カスタマイズを活用することで、業務効率化や生産性の向上、Web操作のスピードアップが可能になります。
とくに、”仕事でパソコンを使う人” には、うれしいメリットです。
<Vivaldiのカスタマイズ例>
・「クイックコマンド」でブラウザで行える全アクションにショートカットキーを設定
・「タブ」表示を細かくカスタマイズ
・「マウスジェスチャー」をオリジナルで設定
・「右クリックメニュー」を自分のよく使う内容に変更
・「インターフェイス」のアイコンテーマや配色を変更
・「UI」に丸みをつける
・「検索エンジン」にニックネームをつける など。
上記の例のように、標準搭載している機能で細かいところまでカスタマイズできるので、パソコン関連に精通している “パワーユーザー” ほど感動するはず。
Vivaldi(ヴィヴァルディ)を一度使うと、「もうほかのブラウザには戻れない」というユーザーも少なくありません。
メリット5. 高い「安全性」
Webブラウザ『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』のメリット、さいごの5つ目は、”安全性が高い” という点です。
『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』が登場したのは2016年と、まだ比較的新しいサービスなので、「セキュリティは大丈夫なのか?」と不安に思う人もいるかもしれませんが、Vivaldiをインストールしてウィルスに感染するなどの心配はありません。
“広告ブロック機能” や “トラッキング防止機能” など、プライバシーを保護する機能が豊富なので、安全性が高いWebブラウザだと評価されています。
安心して使えるWebブラウザだという点は、インターネットを利用するすべての人にとってのメリットです。
Vivaldi(ヴィヴァルディ) の2つのデメリット
メリットの多い『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』ですが、下記のようなデメリットもあります。
あらかじめ、確認しておきましょう。
デメリット1. 機能が「多すぎる」
機能が多くて、自由度が高いのが『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』のメリットなのですが、人によっては “設定項目の多さ” がデメリットと感じる場合があります。
カスタマイズ項目が多いゆえに、「煩雑」「複雑」と感じてしまうんですね…。
とくに、機械が苦手な人や、IT知識に明るくない人が使おうとした場合、「機能が多すぎて逆に使いづらい」と感じやすいかもしれません。
Google Chrome や Safari を使用していて不便さを感じていない人や、シンプルなツールが好きな人にとっては、『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』を使うことにメリットを見出せないこともあるでしょう。
デメリット2.「翻訳機能」はGoogleより劣る
『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』で海外のWebサイトを開くと、翻訳機能のポップアップが自動表示されます。
Google Chromeと同様、「翻訳」ボタンをクリックすることで、”英語” から “日本語” など、他の国の言語を日本語に翻訳してもらえるのですが、文字化けしてしまうケースが少なくありません。
海外のサイトを閲覧する機械が多い人など、頻繁に翻訳機能を使う人は、Google Chromeを使った方が良いと言えます。
このように、いま人気のWebブラウザ『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』には、メリット・デメリットがあるので、利用用途や利用したい機能の有無に合わせて、使用するかどうかを検討してみると良いでしょう。
Vivaldi(ヴィヴァルディ) の使い方・利用開始手順
さいごに、Webブラウザ『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』の使い方・利用開始手順をお伝えします。
誰でも “無料” で、簡単に使うことができるので、使いたいデバイスに合わせて、ダウンロードしてみましょう。
1. パソコンで利用する場合
PC(パソコン)で『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』を使う場合は、公式サイトからブラウザをダウンロードすることで、利用開始できます。
<Vivaldi パソコンでの使い方・利用開始手順>
手順1. Vivaldi公式サイト(https://vivaldi.com/ja/)で「ダウンロード」ボタンをクリック。
手順2. ダウンロードされたファイルを開く。
手順3. エンドユーザーライセンス規約に「同意する」を選択すればOK!
簡単ですよね!
2. スマホ・タブレットで利用する場合
(出典:AppStore)
なお、『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』をスマートフォン・タブレットで利用する場合は、iOSアプリもしくはAndroidアプリをダウンロードしましょう。
> AppStore「Vivaldi アプリ」のインストールはこちら(iPhone/iPad用)
> Google Playストア「Vivaldi アプリ」のインストールはこちら(Android用)
Vivaldi(ヴィヴァルディ)は「使う価値あり」のWebブラウザ!
このように、Webブラウザ『Vivaldi(ヴィヴァルディ)』は、多機能でカスタマイズ性が高く、プライバシー保護に優れたWebブラウザです。
ブラウザを自分仕様にカスタマイズすることで、”生産性の向上” や “業務効率化”、”時短” を図りたい人にとって、おすすめのブラウザだと言えます。
ITに疎い人でも、”広告ブロッカー機能” や “トラッキング防止機能” など、うれしい機能が満載なので、より快適にインターネットを楽しみたい人は、一度使ってみてください。